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あいちトリエンナーレ2010 [美術]

あいちトリエンナーレ2010に行ってきました。
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公式HPはこちら: http://aichitriennale.jp/

あいちトリエンナーレについては、会場のひとつである長者町の
近くに事務所があるダンナから色々聞いていました。

草間彌生デザインの水玉プリウスが街を走っていること。
愛・地球博でも走っていたベロタクシーも走っていること。、
街にピンクの矢印(あいちトリエンナーレのサイン)がいっぱいなこと。
長者町にはたくさんのアートの展示会場があって、無料で見られるものも多くあること。
ピンクの服を着たあいちトリエンナーレのボランティアスタッフがたくさん立って、
会場への案内をしてくれていること。
あいちトリエンナーレの協賛店もたくさんあって、町全体が結構もりあがっていること‥‥等。

このチラシはずいぷん前に配られていたもの。
草間彌生のピンクに水玉の作品の印象がキョーレツで、ピンクの矢印が目立ちます。
今、街中にこのピンクの矢印がいっぱいです。
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そしてこちらはボランティア募集のチラシ。
募集締切が3月1日なので、ずいぶん前から準備していたんですね。
愛・地球博でもそうでしたが、たくさんのボランティアが活躍しています。
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せっかくなのでと、チケットを(知り合いからタダで)手に入れて(こらっ!)
仕事の合間などに観て回っているそうで、
「すごいのもあるけど、これくらい俺だってできるってのもある。
 町全体で文化祭をやっているようなノリだなー」と。
「チケットを持っていると、プリウスやベロタクシーに乗れるので、
 栄へ行く時なんかに利用したりしてる」(こらこらっ!)

なので、10月8日(金)、仕事で名古屋まで行くことになって、いつも美術展を
観て帰るんですが、今回はあいちトリエンナーレを観ようと思っていたんです。

でも、チケット、1,800円するんですよね。
うーん、ちょっと高いし、この日だけでは全部見られないだろうからもったいないかなぁー、
無料で見られるところだけを観て帰ってもいいかもー。なんておケチな私は考えてたんです。

今頃こんなチラシを見つけても遅いのですが‥‥4月1日から30日までなら、
1,800円のチケットがなんと1,000円で買えていたのですね!
まー、この頃はあまり関心がなかったし、
名古屋まで行けるかどうかもわかりませんでしたしね。
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で、会議が終わって栄に出て、まずオアシス21で食事をして、屋上へ。
オアシス21の屋上「水の宇宙船」それだけでも未来っぽいデザインなんですが、
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そこに草間彌生の作品が浮かんでいます。微妙に風で(?)動くのがまたいい!
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そして、あいちトリエンナーレのメイン会場ともいえる愛知芸術文化センターへ。
ピンクの服を着たボランティアスタッフが立っています。
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入口前には草間彌生デザインの水玉プリウスが展示されていました。
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建物内に入ると、天井から緑の巨大なバルーンがぶら下がっています。
おぉ!これもすごい!!
松井紫朗の作品です。
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愛知県美術館のある10階ロビーまで上がってみると、このバルーン、
屋上庭園にも伸びていて、作品の中に入ることができるとのこと。
面白い~!(今日の体験はもう締め切られていて残念だったんですが)
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ガイドブックによると松井紫朗は
「メビウスの輪やクラインの壺のように、空間の中/外の境界を超えていくようなダイナミックなインスタレーション作品を国内外で発表してきた」
とのこと。この作品も、この建物の特徴をよく生かしていて面白いです!

オアシス21を上から見ようと展望回廊に行くと、

図鑑から切り抜かれた植物などがずらりと廊下に並んでいました。
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渡辺英司の作品です。切り抜いた図鑑も展示してあります。
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やっぱり、せっかくここまで来たし、意外と多くの人がチケットを購入して
美術館へ入っているんです。なので、おケチな私も大枚1,800円を払って、
作品がいちばん多く展示されている愛知県美術館へ入りました。

入ったところにはチラシにも使われている草間彌生の作品が置かれていて、
うれしいことに撮影OKだったので、当然パチリ!
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このように、会場では撮影OKと不可のところがあって、サインで表示されていました。

ちょうど3時からのボランティアガイドによる鑑賞ツアーが始まるところだったので、
せっかくなので解説付きで鑑賞しました。

最初の部屋の登山博文の絵。うーーん、こういうのはどうなんでしょうねぇ?
ボランティアガイドさんも「現代美術は慣れです」みたいなことを言ってました。
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でも結構マジメに解説を聞いている方もいらっしゃるようで。
そういえば、音声ガイドを借りている人もわりといましたね。
あいちトリエンナーレ、現代美術にあまり関心のなかった人を巻き込むという成果はあったのではないでしょうか?

あいちトリエンナーレの目玉作品のひとつが、
北京オリンピック開会式の花火のプロデュースでも知られる
蔡國強の火薬を使って描かれた《美人魚》という巨大な絵。
制作風景はNHKテレビで見ました。(会場でも映像が流されていました)
火薬を使うのは、爆発のエネルギーと暴力性が持つ創造と破壊の両義性‥‥
とか説明されてましたが、女性の形とか火薬の焦げ跡が幻想的で繊細な雰囲気でいいですね。

会場途中にあった撮影OKの作品。草間彌生だってのはすぐわかりますね。
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文句なく楽しいのは、三沢厚彦の動物の彫刻と豊嶋秀樹の空間構成。
こちらのシロクマのみ撮影OKでした。
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三沢厚彦の等身大でどこかユーモラスな動物ももちろんですが、
豊嶋秀樹の白い板で作られた不思議な空間もよかったです。

1時間弱のガイドツアーを楽しんで、8階へ行きました。
ここで印象に残ったのが、曾建華の文字が床をウネウネと這うインスタレーション。
プロジェクターを使って床をメッセージ(英文)が生き物のように這っていくんですが、
床全体がメッセージで覆われると、迫力ありましたね。

NHKテレビの紹介でも見た宮永愛子の《結(ゆい)》という作品。
ナフタリンの靴は、だいぶ消滅しかけていて、白い照明の中ではかなげでした。

チケットを買ったら、絶対にやりたかったのが、水玉プリウスに乗ること!
乗り場に行くと、1人なら15分後の17:30発プリウスに乗れるとのことだったので、早速予約。
 水玉プリウスは、愛知芸術文化センターと長者町会場を、毎時0、15、30、45分に出発
 月曜運休、火水木、土日はAM10:30~PM6:00。金曜はPM8:00まで。
白に黒の水玉はなかなかスタイリッシュです。発売したら人気が出るのでは?
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私が乗ったのはこの、赤に黄緑色の水玉‥‥これはキョーレツな色だー!
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もう一台がこの黒にピンクの水玉という草間彌生らしい色。
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ベロタクシー乗り場も隣にありました。
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金曜日は、長者町のアート会場も8時までやっているとのことで、暗くなりかけた街を
水玉プリウスで長者町へと向ったのでした。
プリウス、さすが静かですね! 停車中は音がしない!

しかし私、感想を書き出すと長くなってしまいます。私も疲れましたが、
読んでくださった方、お疲れ様です。本当にありがとうございました。続きはまた‥‥

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コメント 7

thisisajin

数あるあいちトリエンナーレの記事のなかでいちばん丁寧だと思いました♪
by thisisajin (2010-10-11 07:00) 

たまのママ

水玉プリウス・・・てんとう虫みたいでカワイイ。。
若手の芸術家の作品発表の場のようなものですかねぇ。
渡辺英司の切り抜いた図鑑が、興味を引きました。
面白そうですね。
アタマを柔らかくしないとダメですね。。
『藝術は爆発だ!!』
by たまのママ (2010-10-11 22:27) 

スー

みんなすごいですね。
水玉プリウス、発売すべきです。
いえ、わたしは買う勇気もお金もありませんが・・・・・。
by スー (2010-10-12 16:58) 

しーちゃん

thisisajinさん、nice! & コメントありがとうございます。過分にほめていただいて嬉しいです。
by しーちゃん (2010-10-12 20:58) 

しーちゃん

たまのママさん、コメントありがとうございます。赤に黄緑の水玉なんて!と思ったけど、見てると可愛くなってくるから不思議。すごい、面白い!という作品から、うーーんどうなの?ってのまで、色々あって楽しいです。
by しーちゃん (2010-10-12 21:04) 

しーちゃん

スーさん、nice! & コメントありがとうございます。車のカラーに水玉もあっていいですよね! ま、私もちょっと買う勇気は‥‥(お金もありませんが)
by しーちゃん (2010-10-12 21:08) 

sknys

しーちゃん 、こんばんは。
草間彌生の「水玉模様のオブジェ」はインパクト大ですね。
《真夜中に咲く花》もサイケデリックで最高!

「スヌーピー・ライフデザイン展」(東京国際フォーラム 2005)で見た
「水玉スヌーピー」が忘れられません^^
http://www.yayoi-kusama.jp/j/information/05/051119_a.html
by sknys (2010-10-14 01:01) 

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