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名古屋市美術館「レンブラント」展 [美術]

8月21日(日)、名古屋市美術館へ
「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」展を見に行きました。
Rembrandt1.jpg

豊田市美術館の「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」との
共通チケットを買って(当日券各1,400円×2のところ2,200円)
豊田市美術館には展覧会が始まってすぐ行ったのに、名古屋市美術館には
なかなか行けなくて、そろそろ行かないと‥‥とアセっておりました。

21日も、朝ゆっくりして日曜美術館など見ていて、家を出たのは11時半過ぎ。
白川公園内の名古屋市美術館へ着いたのは1時頃でした。

レンブラントの自画像を拡大して大理石の壁に貼った会場入口のディスプレイ
素敵だなぁ‥‥って入ると、

版画作品の前に、多くの人が並んで鑑賞していて、
特に入口近くは人でいっぱい‥‥それを見ただけで疲れました。
(それまで行列もなくスムーズに入場することができましたので)

私、こういう行列って苦手なんですよね。で、会場の中ほどを進み
(版画の小品を皆さん壁に張り付くように鑑賞していらっしゃるので、
 部屋の中ほどは空いているんです)
とりあえず人垣ができていない作品を鑑賞。
まぁ、細かいこと!
写真かと思うくらい。
レンブラントの時代、写真はまだないんですよね。それを思うと、
こういう版画が当時力をつけてきた市民階級に人気があっただろうなって。

レンブラントもそういうコレクター向けに、
当時オランダに輸入されたばかりて高価だった和紙に刷ったりしていたようです。
同じ版でも、和紙と洋紙に刷ったものが並べられていたり、
ステートで描き変えられてたり(会場の最後近くにあった
《エッケ・ホモ(民衆に晒されるキリスト)》という作品は、
 手前の群集が消されていたり、細かな相違点があります)

間違い探しのような楽しみ方もできるのですが‥‥私はそこまでの集中力がなくて。

やっぱりチラシの《書斎のミネルヴァ》いいですね。
かなり大きな作品で重厚です。
版画作品の壁が白なのに比べ、この作品が掛けられている壁は落ち着いた緑で
作品がさらに引き立っていました。
絵にスポットライトが当たっているんですが、
まるでその光が画面の人物を照らしているように感じられました。

そして会場2階の赤い壁に掛けられていた《ヘンドリッキェ・ストッフェルス》
愛妻サスキアが亡くなった後の、事実上の後妻の肖像もいいなぁ‥‥って。
(チラシ裏面の右上の絵)
Rembrandt2.jpg

ははは、やっぱり私、「キレイ」な絵が好きなのかな。
レンブラントの版画、この黒と白の諧調の深さや細かさ、すごいんでしょうけどね。

会場を出る前に、あ、そういえば、
ちょっと前(4月24日放送)の日曜美術館「夢のレンブラント 傑作10選」に
(森村泰昌と映画監督の山本晋也がレンブラントをダシに楽しそうにやってた)
選ばれてた《3本の木》という版画も展示されてたんだって気がついたけど、
戻って探すような気力はなく、会場を出ました。
記念のポストカードも、ま、チラシがあればいいか‥‥って。

そしてレンブラント展のチケットで入場できる地下の常設展へ。

モディリアーニの《おさげ髪の少女》に会ってきました。
隣のキスリングの《マルセル・シャンタルの肖像》こちらを見据えるような目が
とても印象的でした。

会場の中ほどに黒い台のようなものがあって、
思わずベンチか何かかと思って座りそうなんだけど
福岡道雄の《琵琶湖の凪》という作品だそう。
まー、そう言われれば、湖の静かな波が感じられるような気も。

それから入場無料の常設展示室3へ。
実は私、今日の名古屋市美術館で、ここが一番面白かった!
「夏休み こどもの美術館2011」として、美術館ではどのように絵を展示しているか、
壁への取り付け方法とか、絵の裏側には何が書かれているかとか、
どの高さに展示したら見やすいと思うかって、高さを変えて展示してあったり。
miseru-art.jpg
色々な額縁の作品が展示されていて、
パソコンで、額縁を変えると雰囲気がどう変わるか
シミュレーションできるのがあって楽しかった。

3時近くになってましたが昼食を食べてないので、美術館の喫茶室で
野菜やフルーツを煮込んだという「白カレー」セットを注文。1,200円
番号を呼ばれて取りに行くセルフサービスです。
2011.8.21-001.jpg
スタイリッシュな黒いイスやテーブルは黒川紀章デザインとのこと。
混んでたので店内写真は撮れませんでした。

レンブラント展公式サイト: http://weblog.ctv.co.jp/rembrandt/
名古屋市美術館のHP:http://www.art-museum.city.nagoya.jp/

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