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愛知県美術館「マックス・エルンスト」展 [美術]

8月26日(日)、ノリタケの森を楽しんだ後、
せっかく名古屋まで来たのだからと、
愛知県美術館の「マックス・エルンスト」展へ行きました。
ERNST.jpg

この展覧会、そんなに見たいってわけじゃなかったんですが‥‥
マックス・エルンスト=フロッタージュってくらいのイメージしかなかったし、
シュルレアリズムってのがそんなに好きじゃないんですよね。
(あ、でもポール・デルヴォーは好き)

それに、チラシの「フィギュア×スケープ」って副題、意味不明。
ちょっと難しすぎじゃない?って。フツー今の時期、夏休みの子どもも
来たいって思わせるように、もっとわかりやすいサブタイトルつけるでしょ?って。

でも、ま、それが返ってひっかかったというか。
このちょっとレトロな雰囲気のチラシもよかったし、
チラシに使われている《ユークリッド》って絵、
私のイメージのエルンストのおどろおどろしい絵と違って、
ちょっと面白いかなって。
なので、エルンストってどんな画家だったのか知るいい機会かなって。

それに、ツイッターで愛知県美術館のツイートが館長はじめ流れてきたりするので、
やっぱりちょっと興味がわきまして‥‥

結構ノリタケの森に長くいたんですが、
愛知県美術館は6時までやっているので嬉しいです。
入館料1,200円のところ、チラシについていた割引券で1,100円になりました。

うーーん、でもエルンスト、結局私にはあまり良さがわからなかった。
『博物誌』の作品たちはエスプリが効いてて洒落てるなって思ったけど、
モノクロの地味な作品なので、見てて疲れてしまいました。

私がいいなって思ったのは、やっぱりチラシに使われている《ユークリッド》

ERNST2.jpg
チラシ裏面の《子供のミネルヴァ》はキラキラしたような色の使い方がキレイ。

そしてチラシ裏面中上の《三本の糸杉》はなんか不思議な力強い雰囲気で、
私はこれが一番好きかな。

あと彫刻が意外に良かった。展示場所も良かったんだろうけど、
《バスティーユの精霊》が迫力でした。

続いて所蔵作品展。

エルンスト展を出たところのラウンジに展示してあった
庄司達《黄色い布による空間〈糸の柱〉'98》
天井からの光が天井から糸で吊られた鮮やかな黄色い布に降り注いで、
とても素敵な雰囲気で良かった。

前室の斎藤吾朗《描けば描くほど》力作です!面白いです。
画家が自分の代表作を持って並んでいます。その人数たるや‥‥!!

展示室4では近代洋画の巨匠 梅原龍三郎と安井曽太郎の特集
安井曽太郎の素描はすごい!
二人のパレットが並べて展示してあって、
全面に絵の具がうずたかくなっている梅原龍三郎と、
混色のスペースがキレイに拭き取ってある安井曽太郎。
それぞれの個性がしのばれて興味深かった。

展示室6はプロジェクト・アーチ第2回
荒木由香里「何ものでもある何でもないもの」
‥‥第1回目の「吉本直子――鼓動の庭」は素敵な空間となってて、
  今回も現代美術の新しい試みを見られるって結構楽しみだったんですが‥‥
前回の、愛知県美術館「魔術/美術」展のことはこちら:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-06-12
うーーん。なんだかなー。‥‥いろんなモノを集めて作ったのね。って。
それぞれの色でまとめられて、まぁ、それなりに不思議な作品ではありましたが‥‥
――今回は私の感性がちょっと疲れてた?――なんか‥‥ありがちじゃない?って。

展示室7の鳥を描いた作品を集めた部屋では、
この間、日曜美術館でやってた南桂子の版画が並んでいたのが嬉しかった。
詩的で一見素朴で不思議な世界。少女の目が印象的。

展示室8の木村定三コレクションでは
浜田知明の版画がたくさん展示してあって驚きました。
《初年兵哀歌(銃架の影)》の虫けらのような初年兵、
建物に人間が入って飛んでいる?《飛翔》
人間のグロテスクさ、哀しさ、滑稽さ‥‥すごいです。

「マックス・エルンスト」展は9月9日(日)までです。
愛知県美術館のHP:http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
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