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大松美術館特別開館 [美術]

10月3日(水)、大松美術館の特別開館に行ってきました。

大松美術館(おおまつびじゅつかん、Ohmatsu Art Museum)
岐阜県羽島郡岐南町にあった私立の美術館ですが、
2009年(平成21年)3月29日に閉館しました。

横山大観や川合玉堂、前田青邨など、いい絵があっただけに、
残念だなって思ってたんですが、9月6日(木)の中日新聞岐阜版に
岐阜清流国体に合わせ、10日間だけ無料で特別公開するって記事が
載っていて、楽しみにしていたんです。
OhmastuArt.jpg

私のパートも国体の関係で忙しくなっていたんですが、
10日間だけの開館なので、なんとかヒマを見つけて友人と行きました。

車で行くと、美術館の隣の駐車場は満車で、スーツ姿の男性があちこちに
立っておられ、近くの臨時駐車場の地図を渡してくれました。

受付で記帳して入り、まず一階の第1展示室には茶道具が。
大勢の方が来ていて、大松節子館長が知人の方々に説明もしておられました。

私は茶道具はよくわからないのですが、野々村仁清の茶碗は
上部の市松文様がモダンで素敵だなって。
(中央公論社の『日本の陶磁12 仁清・乾山』に載っているって説明があったので、
 市の図書館で検索したらありました。所蔵は書いてないけど仁清の図版98・99)
OhmatsuArt-007.jpg

仁清・乾山 (日本の陶磁)

OhmatsuArt-009.jpg

荒川豊蔵の志野茶碗などもいいなって思いました。
伝藤原定頼筆という烏丸切(後撰集)の掛け軸とか、
茶杓とかは、すごいものなんでしょうね。

その奥の部屋には、富永直樹作という《大松幸栄 節子夫妻像》がドーンと
あって、これにはちょっと引くんですが‥‥。
この像の脇侍のように、富永直樹の金色の女性像もあります。

白い大理石の階段で二階へ上がり、展示室2は川合玉堂の絵がズラリ!
すご~い!! 松坂屋美術館でやった川合玉堂展にも大松美術館蔵って
作品がいくつか出てたけど、その貸し出してた作品よりもいいんじゃない?って。
昭和13年の《鵜飼》の絵いいなぁ! これ松坂屋美術館で見てる?
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その時の図録買ってないのでわからないけど、結構大きな絵であらためていいなって。
魚網を繕う老人をメインに描いた絵も上品で素敵!

展示室3は前田青邨の絵が並んでいました。奥の正面に
この美術館を代表する絵《水辺春暖》昭和48年の院展出品作だとか。
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大きな金地の画面に紅白の梅と画面下の暗い水辺に水鳥の姿。
装飾的で華麗なところが素敵!

受付のところで立派な図録が1,000円で売られていたので
買ってしまいました。布貼りタイトルは箔押し。外箱付き。
おまけに立派な紙袋にまで入れてくれました。
平成3年6月の大松美術館開館の時に作られた本
当時の岐阜県知事・梶原拓氏が巻頭の挨拶文を書いておられます。
OhmatsuArt-001.jpg

今回の特別公開では川合玉堂と前田青邨の絵だけでしたが、
横山大観や上村松園、速水御舟などのいい絵も載ってます。
OhmatsuArt-004.jpg

特別公開は7日(日)までだそうです。お近くの方はこの機会にいかがでしょう。

過去記事で大松美術館のことを書いてます。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-02-05
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