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松坂屋美術館・マツザカヤホール「院展」 [美術]

12月6日(木)名古屋ボストン美術館「日本美術の至宝」展(後期)を見た後、
松坂屋美術館・マツザカヤホールで開催されている
「再興第97回 院展」へ行きました。
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私、院展を見るのは初めてです。
チケットをいただいたので、有り難い機会だと、わりと会期が短いので、
見逃さないように、楽しみにしておりました。

院展‥‥「日本美術院」による日本画の公募展ですが、
院展に入選することがプロの日本画家として認められることと言っていいんですか?

かの平山郁夫氏が理事長をしていらした頃も、院展には
かなり力を入れた大作を制作していらしたのをテレビなどで見て、
現在の最高峰の日本画を一堂に見られる機会だと。

このチラシの裏面に載っているのが、現在の日本画壇のトップにいらっしゃる方々?
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上から《白糸の滝》松尾敏男
《木の間》田渕俊夫
《満鉄アジア号》小山健
(左)《紫禁城》松村公嗣 (右)《残照》川瀬麿士

実は私、今年の春に名古屋市美術館とメナード美術館で展覧会があった
田渕俊夫氏がわかるくらいなんですが。

しかしまぁ、大作が並んでいるんですね!
扱いにくい日本画の画材を使って、これだけの大作を描く人が
こんなにいるんだって、なんかヘンな感慨を抱いてしまいました。

松坂屋南館7階の松坂屋美術館のスペースだけでは展示できなくて、
ひとつ上の8階のマツザカヤホールもつかっての展示です。

どの絵も上手い‥‥って言ったら失礼かな。整って格調のある、
落ち着いた絵が多いですね。大作ってのもあるんでしょうが、
あまり実験的なものは少なく、風景などを描いた作品が多いように思いました。

帰る時、図録までは買えないけど、記念に、気に入った作品のポストカードを
3枚選んで買おうと。(ポストカードになっているのは同人の作品のみ?)
迷いましたが、私が選んだ3枚はこちらです。

KamakuraHideo.jpg
《雪色平等院》鎌倉秀雄(かまくら ひでお)
十円硬貨にも使われている日本の有名な建築・平等院を、そのまま描いただけじゃん?
美しい観光写真も多くあるし、今さら絵に描く意味ってあるのかな?と思いながらも
見てると‥‥雪がサラサラと降ってる、その冷たい空気まで感じられるような気がして、
なんか‥‥いいですねぇ!

ShimizuYosirou.jpg
《煙波》清水由朗(しみず よしろう)
大きな画面に、実物はさほど大きくないであろう手漕ぎの船(ノルマン人の船だとか)が
一艘のみというシンプルな画面なんですが、なんかすごい迫力を感じました。

FukuiSawato.jpg
《明ける》福井爽人(ふくい さわと)
菱田春草の《落葉》を思わせる田渕俊夫の《木の間》もいいんですが、私は
こちらの林の絵の方が気に入りました。

最後まで迷ったのが、
シダレサクラが美しい《放下便是》宮廻正明(みやさこ まさあき)と、

展覧会の中では、デザイン的な装飾性が目立っていた
《朝との汀》北田克己(きただ かつみ) です。

私の絵の好みがわかってしまうかな?

院展(日本美術院)は充実したHPを持っているんですね!
http://nihonbijutsuin.or.jp/
院展に出品された同人の作品は全てこちらのHPで見られます。
院展を見られた方、あなたのベスト3を教えていただけると嬉しいです。
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