岐阜県現代陶芸美術館「陶芸の魅力×アートのドキドキ」展 [美術]
7月7日(日)岐阜県多治見市の岐阜県現代陶芸美術館へ
「陶芸の魅力×アートのドキドキ」展を見に行きました。
サブタイトルが「新しい表現世界を土に求めて」
「画家や彫刻家らが土に魅せられて挑戦した陶芸作品のほか、
他分野の美術と関連しながら成熟してきた現代陶芸の一断面を‥(略)‥紹介します。」
とのこと(チラシ裏面の文より)
奈良美智の作品がドーンと使われたチラシ、デザインも素敵で、
あら面白そう――って気にはなっていましたが、まぁ、
それほど積極的に見たいって程ではなかったです。
あまり陶芸の良さってわからないんですよね。抹茶茶碗とか、
人間国宝が作った茶碗って言われても「ふーん」ってカンジで。
日曜日、夏風邪がずっとスッキリしないというダンナが、
湯の華アイランドの岩盤浴に行きたいって言うんです。でも私は、
温泉ならいいけど、この暑いのに岩盤浴までは‥‥って、
そうだ、ダンナそこへ置いて、ついでに(って程近くではないんですが)
この展覧会見てこようって。
岐阜県現代陶芸美術館へ行くのは初めてです。
セラミックパークMINOという、展示ホールや国際会議場などもある複合施設の中にあります。
広い駐車場に車を停めて、えーっと、美術館はどこ?と、
入口らしきところへ行くと‥‥
長~いギャラリーウォークを歩きます。天井には陶器の破片がちりばめられています。
「この長い回廊はシデコブシの保全のために架けられました」という表示がありました。
周囲の林の緑を見ながら橋を渡り、
それからトンネルになります。途中にはこんな展示もありました。
タイルで作った街
岐阜県現代陶芸美術館では「陶芸の魅力×アートのドキドキ」展と、
「美濃陶芸展」をやっていました。
長いトンネルを抜けると、そこは3階で、エントランスホールから
エスカレーターで2階に下ります。(‥‥まぁ建築の「遊び」楽しいですけどね。
美術館にたどり着くのに結構かかるなって)
陶器などが買えるショップもあり、ガラス作品の展示もありました。
美術館入口には、5日(金)から開催されている「美濃陶芸展」へ、
中日新聞社からと東濃信用金庫からの生花が飾られていました。
岐阜県美術館の後援会員証で、岐阜県現代陶芸美術館の企画展に
入ることができます。一般観覧料は「アートのドキドキ」展が800円、
「美濃陶芸展」が320円で、共通券が1,000円だったように思います。
(わっ、ラッキー!岐阜県美術館の後援会年会費3,000円はおトク!)
「陶芸の魅力×アートのドキドキ」展は、
なんといっても奈良美智のチラシにも使われている《White Riot》がすごい。
見上げるような巨大さのインパクト!
陶芸で作るには、焼くと縮むってことから結構苦労があったとか、
地球の引力との戦いみたいなことも作者からのメッセージで書かれていました。
(図録買ってないのでうろ覚えですが)
同じく奈良美智の《おたふく1号》こちらも笑っちゃうくらい大きな顔が、
どーんと存在している、そのインパクトがすごい。
小出ナオキ《Cloud(theater)》は、アメコミのようなポップさが面白い。
FRP(繊維強化プラスチック)などで作品を作ってきた彫刻家の陶芸
そして木彫の舟越桂の陶芸作品《天使習作》
木彫は引き算だけだが、土で作るのは足すこともできるので、求める形を作るために
陶芸はいい――みたいなメッセージが書かれていました。
入口近くにあったミロやピカソの陶芸作品もさすがいいなって思いましたが、
やっぱインパクトあったのは、岡本太郎
《犬の植木鉢》が、おもわず笑っちゃうほどカワイイ!
《坐ることを拒否する椅子》が6色置かれていて、すごく良かった。
岐阜県現代陶芸美術館所蔵の作品には鑑賞カードも置かれていて勉強になりました。
三島喜美代(1932- )の新聞や漫画本をやきもので表現したものは、
まぁ確かに面白くはありますが‥‥一昔前に流行ったなって感も。
一部触ることができて、まさしく陶器の重さでした。
そして「第40回記念 美濃陶芸展」へ。
一昨年までは美濃陶芸協会の会員のみの展覧会だったが、昨年より公募展になったとか。
美濃陶芸大賞は、曽根洋司《雨アガルⅢ》詩情を感じるオブジェでした。
加藤幸兵衛、加藤孝造など私でも知っている陶芸作家の作品も並んでいました。
私がいいと思ったのは、西功一《練上絖律文壷》
この細かい模様、土を重ねて作ってるの?だとしたらすごい技術だなって。
「美濃陶芸展」は7月15日(月)までの開催です。
(「アートのドキドキ」展は8月25日(日)まで)
セラミックパークMINOの設計は磯崎新だそう。
ガラス張りの窓から見える中庭?の滝が印象的です。
外に出て滝のそばの階段を降りてみました。
写真では水の流れがうまく写らないですが‥‥
水は建物の下をくぐるように流れていきます。
建物の周囲には遊歩道などもあって自然の中の散策を楽しむことができます。
屋上広場から茶室を望む。
水に浮かぶようなモダンな茶室。水の上には能舞台のようなものも。
屋上広場と美術館の展示室の一部が3階にあります。
‥‥まぁ、さすが磯崎新設計で、なかなか楽しくはありますが。
いかにも「ハコモノ」大好きだった前知事が作った施設だなって。
自然環境に配慮した施設とかいうコンセプトで、太陽光発電もやってるそうですよ。
多治見は今や夏の暑さで有名になってしまいましたね。
こんな山の中なので、街よりはマシだったでしょうが、暑かったです。
さて、こちらを出てダンナを迎えに湯の華アイランドへ。
上流の下呂あたりで大雨が降ったみたいで、木曽川の水量がすごい。
こんな暑い日に岩盤浴へ来る人は少ないのではと思ったら、
日曜日なので子供づれの家族なども多くて、人人人‥‥!!
ここのレストランは入場料なしでも入れるとのことで、
ダンナと夕食を食べていくことに。
フェアとかで安く(1人前1,280円)なっていたサムゲタンを注文。
夏パテ防止に効き目ありそうです。
レストランで食事中、一時、対岸が見えない程の雨になりました。
ごく局地的な豪雨だったようで、我が家あたりは全く雨降らなかったとか。
セラミックパークMINOのHP: http://www.cpm-gifu.jp/
岐阜県現代陶芸美術館のHP: http://www.cpm-gifu.jp/museum/
湯の華アイランドのHP: http://www.spa-yunohana.com/
湯の華アイランドの過去記事(検索しても出てこないと思ったら字が違ってるー)
湯の花アイランド: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-11-09
湯の花アイランド(2回目): http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-02-23
「陶芸の魅力×アートのドキドキ」展を見に行きました。
サブタイトルが「新しい表現世界を土に求めて」
「画家や彫刻家らが土に魅せられて挑戦した陶芸作品のほか、
他分野の美術と関連しながら成熟してきた現代陶芸の一断面を‥(略)‥紹介します。」
とのこと(チラシ裏面の文より)
奈良美智の作品がドーンと使われたチラシ、デザインも素敵で、
あら面白そう――って気にはなっていましたが、まぁ、
それほど積極的に見たいって程ではなかったです。
あまり陶芸の良さってわからないんですよね。抹茶茶碗とか、
人間国宝が作った茶碗って言われても「ふーん」ってカンジで。
日曜日、夏風邪がずっとスッキリしないというダンナが、
湯の華アイランドの岩盤浴に行きたいって言うんです。でも私は、
温泉ならいいけど、この暑いのに岩盤浴までは‥‥って、
そうだ、ダンナそこへ置いて、ついでに(って程近くではないんですが)
この展覧会見てこようって。
岐阜県現代陶芸美術館へ行くのは初めてです。
セラミックパークMINOという、展示ホールや国際会議場などもある複合施設の中にあります。
広い駐車場に車を停めて、えーっと、美術館はどこ?と、
入口らしきところへ行くと‥‥
長~いギャラリーウォークを歩きます。天井には陶器の破片がちりばめられています。
「この長い回廊はシデコブシの保全のために架けられました」という表示がありました。
周囲の林の緑を見ながら橋を渡り、
それからトンネルになります。途中にはこんな展示もありました。
タイルで作った街
岐阜県現代陶芸美術館では「陶芸の魅力×アートのドキドキ」展と、
「美濃陶芸展」をやっていました。
長いトンネルを抜けると、そこは3階で、エントランスホールから
エスカレーターで2階に下ります。(‥‥まぁ建築の「遊び」楽しいですけどね。
美術館にたどり着くのに結構かかるなって)
陶器などが買えるショップもあり、ガラス作品の展示もありました。
美術館入口には、5日(金)から開催されている「美濃陶芸展」へ、
中日新聞社からと東濃信用金庫からの生花が飾られていました。
岐阜県美術館の後援会員証で、岐阜県現代陶芸美術館の企画展に
入ることができます。一般観覧料は「アートのドキドキ」展が800円、
「美濃陶芸展」が320円で、共通券が1,000円だったように思います。
(わっ、ラッキー!岐阜県美術館の後援会年会費3,000円はおトク!)
「陶芸の魅力×アートのドキドキ」展は、
なんといっても奈良美智のチラシにも使われている《White Riot》がすごい。
見上げるような巨大さのインパクト!
陶芸で作るには、焼くと縮むってことから結構苦労があったとか、
地球の引力との戦いみたいなことも作者からのメッセージで書かれていました。
(図録買ってないのでうろ覚えですが)
同じく奈良美智の《おたふく1号》こちらも笑っちゃうくらい大きな顔が、
どーんと存在している、そのインパクトがすごい。
小出ナオキ《Cloud(theater)》は、アメコミのようなポップさが面白い。
FRP(繊維強化プラスチック)などで作品を作ってきた彫刻家の陶芸
そして木彫の舟越桂の陶芸作品《天使習作》
木彫は引き算だけだが、土で作るのは足すこともできるので、求める形を作るために
陶芸はいい――みたいなメッセージが書かれていました。
入口近くにあったミロやピカソの陶芸作品もさすがいいなって思いましたが、
やっぱインパクトあったのは、岡本太郎
《犬の植木鉢》が、おもわず笑っちゃうほどカワイイ!
《坐ることを拒否する椅子》が6色置かれていて、すごく良かった。
岐阜県現代陶芸美術館所蔵の作品には鑑賞カードも置かれていて勉強になりました。
三島喜美代(1932- )の新聞や漫画本をやきもので表現したものは、
まぁ確かに面白くはありますが‥‥一昔前に流行ったなって感も。
一部触ることができて、まさしく陶器の重さでした。
そして「第40回記念 美濃陶芸展」へ。
一昨年までは美濃陶芸協会の会員のみの展覧会だったが、昨年より公募展になったとか。
美濃陶芸大賞は、曽根洋司《雨アガルⅢ》詩情を感じるオブジェでした。
加藤幸兵衛、加藤孝造など私でも知っている陶芸作家の作品も並んでいました。
私がいいと思ったのは、西功一《練上絖律文壷》
この細かい模様、土を重ねて作ってるの?だとしたらすごい技術だなって。
「美濃陶芸展」は7月15日(月)までの開催です。
(「アートのドキドキ」展は8月25日(日)まで)
セラミックパークMINOの設計は磯崎新だそう。
ガラス張りの窓から見える中庭?の滝が印象的です。
外に出て滝のそばの階段を降りてみました。
写真では水の流れがうまく写らないですが‥‥
水は建物の下をくぐるように流れていきます。
建物の周囲には遊歩道などもあって自然の中の散策を楽しむことができます。
屋上広場から茶室を望む。
水に浮かぶようなモダンな茶室。水の上には能舞台のようなものも。
屋上広場と美術館の展示室の一部が3階にあります。
‥‥まぁ、さすが磯崎新設計で、なかなか楽しくはありますが。
いかにも「ハコモノ」大好きだった前知事が作った施設だなって。
自然環境に配慮した施設とかいうコンセプトで、太陽光発電もやってるそうですよ。
多治見は今や夏の暑さで有名になってしまいましたね。
こんな山の中なので、街よりはマシだったでしょうが、暑かったです。
さて、こちらを出てダンナを迎えに湯の華アイランドへ。
上流の下呂あたりで大雨が降ったみたいで、木曽川の水量がすごい。
こんな暑い日に岩盤浴へ来る人は少ないのではと思ったら、
日曜日なので子供づれの家族なども多くて、人人人‥‥!!
ここのレストランは入場料なしでも入れるとのことで、
ダンナと夕食を食べていくことに。
フェアとかで安く(1人前1,280円)なっていたサムゲタンを注文。
夏パテ防止に効き目ありそうです。
レストランで食事中、一時、対岸が見えない程の雨になりました。
ごく局地的な豪雨だったようで、我が家あたりは全く雨降らなかったとか。
セラミックパークMINOのHP: http://www.cpm-gifu.jp/
岐阜県現代陶芸美術館のHP: http://www.cpm-gifu.jp/museum/
湯の華アイランドのHP: http://www.spa-yunohana.com/
湯の華アイランドの過去記事(検索しても出てこないと思ったら字が違ってるー)
湯の花アイランド: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-11-09
湯の花アイランド(2回目): http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-02-23
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