あいちトリエンナーレ2013 (4) 岡崎エリア その2 [美術]
9月9日(月)あいちトリエンナーレ2013 岡崎エリアに行ってきたことの続き。
名鉄の東岡崎駅から岡崎シビコを見て、康生会場の他を見ようと、
康生町界隈を歩いていくと‥‥
「陶・硝子器 贈答品」のお店に飾られたキラキラと豪華なまねき猫。いいなぁ!
「オカザえもんTシャツ」の旗が立っているTシャツ屋さん。
入口のドアがすごくクール!です。
「家康公生誕之街」と書かれた時計塔の前にある「春ビル」
イスラエルのアリエル・シュレジンガーの作品が展示されています。
割れた窓ガラスの写真を、その割れたガラスを前にはめた額に入れた作品とか、
割れた陶器の壺の裏と表をひっくりかえして復元(?)した壺とか。
「破壊とその修復の試み」とかってコンセプトらしい。
「ふーん、そうですか。いいですね(棒読み)」
なんか優等生っぽい作品だなぁーと。
それより、その横のビルのレトロな雰囲気がすごい!
古い洗濯機が植木鉢になっていたけど、こっちの方がアートっぽい!
トリエンナーレのマークがいっぱいあったここは
「みちくさ案内ステーション」
トリエンナーレでまちを訪れる人たちに、まちの魅力を伝える
「まちトリ」というプロジェクトをしているとか。
まちトリ www.machitori2013.com
手焼き煎餅の「一隆堂」
店先に置いてあった可愛い缶を見ていたら、声を掛けられて、
つい買っちゃいました。黄色い缶入りのが欲しかったけど、
ちょうど品切れとかで、こちらの詰め合わせを。
昔ながらの懐かしいお煎餅ですね。
楽天にも出店しているそうです。
その横の、旧連尺ショールームに展示されていたのが、
平川祐樹の作品
岡崎の過去にあった水害の記憶を扱った作品。
一階の天井近くには舟が吊るされています。
下から舟を見上げることになるので、
自分たちが水の中にいるような気分になります。
足元に不安を覚えるような暗い中、階段を上がって、
こちらの部屋に作品がありますって言われて入ると、
わっ!?足元が柔らかくてジャリジャリする。、
床に砂が敷き詰められているんです。岡崎の川の砂だとか。
映像は水がしみこんでいく様子をモノクロで写したもの。
うーん、目が慣れるまでとにかく何も見えずに不安だったけど、
こんな不安な気分にさせることもアートなのかな?
それから松本町会場まで歩きました。
途中、大きな仏壇屋さんに驚いたり‥‥
トリエンナーレの旗をたよりに行くと、
おぉ!なんかすごいレトロなアーケードが。
木造のアーケード入口近くの旧あざみ美容室にあるのが、
青木野枝の作品。
去年の12月、名古屋市美術館で「青木野枝 ふりそそぐものたち」展を
見たんですが、
その時にも展示されていたような鉄の輪をつないだような作品。
うーん、でも、こういう廃墟のような場所に展示されていると、
これらの作品、鉄クズのようにも見えてしまったりして。
私はこういうレトロで廃墟のような場所も好きだし、
名古屋市美術館で見た青木野枝の作品は、
大きな空間がいいなって見たんですが‥‥
しかし、このアーケード、なんてレトロでいい雰囲気なんだ!
正面に松應寺が見えるところなどもすごく素敵!
「KIMONO YUAN」の旗、トリエンナーレのアートかと思ってしまった程
カッコイイ! 2011年から始められた着物のお店なんですね。いいな!
で、そちらの横丁へ入ると、廃屋(旧今代)に展示されていたのが、
丹羽良徳《日本共産党でカール・マルクスの誕生日会をする》
愛知芸術文化センターの地下2階で
《モスクワのアパートメントでウラジーミル・レーニンを捜す》の人ですね。
あの映像も興味深かったけど、この作品は、何より日本で撮影されてるわけで。
日本共産党の人が、こんなおふざけ‥‥ともちょっと違うが‥‥のような
撮影に付き合って、真面目に、でも建前っぽい政治的主張を振りかざすのではなく、
わりとホンネ?っぽい普段の口ぶりで‥‥何たってソ連や中国は失敗している
わけだし‥‥実は共産党員でもマルクスの資本論ちゃんと読んでない人も多いとか
‥‥語るのが興味深かった。
そしてやっぱりこの生活感あふれる場所ですね。この作品は
こぎれいな○○ホールでやったら、ヘンに政治的になっちゃいます。
オカザえもんの手ぬぐいが旗のように飾ってあったこちらのお店、
「松本なかみせ亭」レトロなまちなみを活用して地域が経営する
コミュニティスペースだとか。
ソフトクリームでちょっと一休み。抹茶やマンゴなどもあって迷いましたが、
バニラを注文。250円はちょっと高いかなとも思ったけど、かなり黄色っぽい
色からもわかるように、すごく濃厚な味で美味しかった。
あっ、こんなところ(2階の雨戸)にも「生きる喜び」が。
そして旧入船に展示されていたのが、山下拓也の作品
土足のまま2階へどうぞって言われて上がると、
この廃屋の雰囲気はすごくいいんだけど‥‥
何?これ??
‥‥なんだか廃屋に幼稚園児が入り込んでイタズラしたみたいな。
スターウォーズのR2-D2や、ポストペットのモモのキャラクターもあって、
そこはニャッとはしたけど。
レトロな町並み、いいなー
松應寺の本堂にも「JOY OF LIFE」の文字。
ここでは9月22日(日)に映像プログラムが行われるとか。
ここへ来て初めて知りましたが、この松應寺、徳川家康の父・松平広忠の
菩提を弔うために建立されたお寺だそう。
松平広忠公 御廟所
だいぶ歩いて疲れたので、境内にベロタクシー乗り場があったので、
乗りたかったけど、待ち時間が1時間くらいってことで、歩きました。
日曜夜にやってたテレビでチラッと見た「和泉屋」
オカザえもんが「和泉屋殿のどら焼きは絶品でござる」という
オカザえもんどら焼き、1個180円は、本当に絶品でした!
せっかくなので岡崎公園へ。
「岡崎城下東海道二十七曲り」岡崎公園の横を国道1号線が通っていますが、
家康が生まれた町・康生町。江戸時代には東海道有数の宿場町として栄え、 岡崎宿から岡崎城下に引き込まれた東海道は、その多くの屈折から「二十七曲り」と 呼ばれました。
(みちくさ案内図のリーフより)
大手門
電話ボックスもお城の形をしています。
家康公と竹千代が座るこのベンチ「出世ベンチ」だとか。
家康公と一緒に座って記念撮影。
バックに岡崎城も見えて、絶好の撮影スポットですね。
岡崎城の隣には「龍城神社」があります。
岡崎城
乙川の方へ降りていくと、おぉ!すごい!風格のある藤が
「五万石藤」と呼ばれているそう。
東岡崎駅にあったゲッラ・デ・ラ・パスの作品はここからイメージしたのかな。
大きくて立派な藤棚で、花の見ごろは素敵でしょうね!
お城の堀にかかる「神橋」
風格のあるクスノキの枝と堀
乙川にかかる橋を名鉄電車が走ります。
乙川にかかる「潜水橋」
「御城下船着場跡」
「五万石でも岡崎さまは お城したまでふねがつく」といわれたとか。
潜水橋より岡崎の街を眺める
気がつくと大きな鯉が口をあけてひしめき合っている!
どうやら、人はエサをくれるものだと思っているらしい。
乙川の明代橋の横にあった「みかちゃんのえさ」販売機
50円で鯉のエサを売っている。
東岡崎駅ビル。数年後に建替えを控えているとか。
街側から見たオノ・ヨーコの「JOY OF LIFE」
結構歩き回って疲れたけど、
トリエンナーレだけでなく、岡崎の街も楽しんで、楽しかった!
岡崎で撮影した写真は172枚!!(デジカメになって歯止めがなくなってしまった)
前後編ですごく長い記事になってしまったけど、
もしここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、
本当にお疲れ様でした。ありがとうございます。
名鉄の東岡崎駅から岡崎シビコを見て、康生会場の他を見ようと、
康生町界隈を歩いていくと‥‥
「陶・硝子器 贈答品」のお店に飾られたキラキラと豪華なまねき猫。いいなぁ!
「オカザえもんTシャツ」の旗が立っているTシャツ屋さん。
入口のドアがすごくクール!です。
「家康公生誕之街」と書かれた時計塔の前にある「春ビル」
イスラエルのアリエル・シュレジンガーの作品が展示されています。
割れた窓ガラスの写真を、その割れたガラスを前にはめた額に入れた作品とか、
割れた陶器の壺の裏と表をひっくりかえして復元(?)した壺とか。
「破壊とその修復の試み」とかってコンセプトらしい。
「ふーん、そうですか。いいですね(棒読み)」
なんか優等生っぽい作品だなぁーと。
それより、その横のビルのレトロな雰囲気がすごい!
古い洗濯機が植木鉢になっていたけど、こっちの方がアートっぽい!
トリエンナーレのマークがいっぱいあったここは
「みちくさ案内ステーション」
トリエンナーレでまちを訪れる人たちに、まちの魅力を伝える
「まちトリ」というプロジェクトをしているとか。
まちトリ www.machitori2013.com
手焼き煎餅の「一隆堂」
店先に置いてあった可愛い缶を見ていたら、声を掛けられて、
つい買っちゃいました。黄色い缶入りのが欲しかったけど、
ちょうど品切れとかで、こちらの詰め合わせを。
昔ながらの懐かしいお煎餅ですね。
楽天にも出店しているそうです。
こだわりの手焼きせんべいを可愛いタヌキ缶に入れてお届けします。お歳暮・お中元・お土産・進... |
その横の、旧連尺ショールームに展示されていたのが、
平川祐樹の作品
岡崎の過去にあった水害の記憶を扱った作品。
一階の天井近くには舟が吊るされています。
下から舟を見上げることになるので、
自分たちが水の中にいるような気分になります。
足元に不安を覚えるような暗い中、階段を上がって、
こちらの部屋に作品がありますって言われて入ると、
わっ!?足元が柔らかくてジャリジャリする。、
床に砂が敷き詰められているんです。岡崎の川の砂だとか。
映像は水がしみこんでいく様子をモノクロで写したもの。
うーん、目が慣れるまでとにかく何も見えずに不安だったけど、
こんな不安な気分にさせることもアートなのかな?
それから松本町会場まで歩きました。
途中、大きな仏壇屋さんに驚いたり‥‥
トリエンナーレの旗をたよりに行くと、
おぉ!なんかすごいレトロなアーケードが。
木造のアーケード入口近くの旧あざみ美容室にあるのが、
青木野枝の作品。
去年の12月、名古屋市美術館で「青木野枝 ふりそそぐものたち」展を
見たんですが、
その時にも展示されていたような鉄の輪をつないだような作品。
うーん、でも、こういう廃墟のような場所に展示されていると、
これらの作品、鉄クズのようにも見えてしまったりして。
私はこういうレトロで廃墟のような場所も好きだし、
名古屋市美術館で見た青木野枝の作品は、
大きな空間がいいなって見たんですが‥‥
しかし、このアーケード、なんてレトロでいい雰囲気なんだ!
正面に松應寺が見えるところなどもすごく素敵!
「KIMONO YUAN」の旗、トリエンナーレのアートかと思ってしまった程
カッコイイ! 2011年から始められた着物のお店なんですね。いいな!
で、そちらの横丁へ入ると、廃屋(旧今代)に展示されていたのが、
丹羽良徳《日本共産党でカール・マルクスの誕生日会をする》
愛知芸術文化センターの地下2階で
《モスクワのアパートメントでウラジーミル・レーニンを捜す》の人ですね。
あの映像も興味深かったけど、この作品は、何より日本で撮影されてるわけで。
日本共産党の人が、こんなおふざけ‥‥ともちょっと違うが‥‥のような
撮影に付き合って、真面目に、でも建前っぽい政治的主張を振りかざすのではなく、
わりとホンネ?っぽい普段の口ぶりで‥‥何たってソ連や中国は失敗している
わけだし‥‥実は共産党員でもマルクスの資本論ちゃんと読んでない人も多いとか
‥‥語るのが興味深かった。
そしてやっぱりこの生活感あふれる場所ですね。この作品は
こぎれいな○○ホールでやったら、ヘンに政治的になっちゃいます。
オカザえもんの手ぬぐいが旗のように飾ってあったこちらのお店、
「松本なかみせ亭」レトロなまちなみを活用して地域が経営する
コミュニティスペースだとか。
ソフトクリームでちょっと一休み。抹茶やマンゴなどもあって迷いましたが、
バニラを注文。250円はちょっと高いかなとも思ったけど、かなり黄色っぽい
色からもわかるように、すごく濃厚な味で美味しかった。
あっ、こんなところ(2階の雨戸)にも「生きる喜び」が。
そして旧入船に展示されていたのが、山下拓也の作品
土足のまま2階へどうぞって言われて上がると、
この廃屋の雰囲気はすごくいいんだけど‥‥
何?これ??
‥‥なんだか廃屋に幼稚園児が入り込んでイタズラしたみたいな。
スターウォーズのR2-D2や、ポストペットのモモのキャラクターもあって、
そこはニャッとはしたけど。
レトロな町並み、いいなー
松應寺の本堂にも「JOY OF LIFE」の文字。
ここでは9月22日(日)に映像プログラムが行われるとか。
ここへ来て初めて知りましたが、この松應寺、徳川家康の父・松平広忠の
菩提を弔うために建立されたお寺だそう。
松平広忠公 御廟所
だいぶ歩いて疲れたので、境内にベロタクシー乗り場があったので、
乗りたかったけど、待ち時間が1時間くらいってことで、歩きました。
日曜夜にやってたテレビでチラッと見た「和泉屋」
オカザえもんが「和泉屋殿のどら焼きは絶品でござる」という
オカザえもんどら焼き、1個180円は、本当に絶品でした!
せっかくなので岡崎公園へ。
「岡崎城下東海道二十七曲り」岡崎公園の横を国道1号線が通っていますが、
家康が生まれた町・康生町。江戸時代には東海道有数の宿場町として栄え、 岡崎宿から岡崎城下に引き込まれた東海道は、その多くの屈折から「二十七曲り」と 呼ばれました。
(みちくさ案内図のリーフより)
大手門
電話ボックスもお城の形をしています。
家康公と竹千代が座るこのベンチ「出世ベンチ」だとか。
家康公と一緒に座って記念撮影。
バックに岡崎城も見えて、絶好の撮影スポットですね。
岡崎城の隣には「龍城神社」があります。
岡崎城
乙川の方へ降りていくと、おぉ!すごい!風格のある藤が
「五万石藤」と呼ばれているそう。
東岡崎駅にあったゲッラ・デ・ラ・パスの作品はここからイメージしたのかな。
大きくて立派な藤棚で、花の見ごろは素敵でしょうね!
お城の堀にかかる「神橋」
風格のあるクスノキの枝と堀
乙川にかかる橋を名鉄電車が走ります。
乙川にかかる「潜水橋」
「御城下船着場跡」
「五万石でも岡崎さまは お城したまでふねがつく」といわれたとか。
潜水橋より岡崎の街を眺める
気がつくと大きな鯉が口をあけてひしめき合っている!
どうやら、人はエサをくれるものだと思っているらしい。
乙川の明代橋の横にあった「みかちゃんのえさ」販売機
50円で鯉のエサを売っている。
東岡崎駅ビル。数年後に建替えを控えているとか。
街側から見たオノ・ヨーコの「JOY OF LIFE」
結構歩き回って疲れたけど、
トリエンナーレだけでなく、岡崎の街も楽しんで、楽しかった!
岡崎で撮影した写真は172枚!!(デジカメになって歯止めがなくなってしまった)
前後編ですごく長い記事になってしまったけど、
もしここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、
本当にお疲れ様でした。ありがとうございます。
楽しく拝見しました☆
岡崎にもいらしたんですね。
アートだけでなく、私が見慣れた町並みもたくさん撮られていて
楽しめました(笑)
岡崎はあえてレトロな場所を会場にしたみたいですね。
私は県美と納屋橋しか行ってないのですが、
どちらも楽しかったです♪
スピーカーの部屋、あんな殺風景な部屋なのに、荘厳でしたよね。
オノヨーコのあの部屋は、私たち夫婦も「草間さんのみたいだねー」
と話してました!
私も去年松本行きましたよ~ついでに美ヶ原高原美術館も♪
by さくらに甘雨 (2013-09-16 14:49)
さくらに甘雨 さん、コメントありがとうございます。岡崎会場、特にシビコの展示、良かったですよ!そして岡崎の町も楽しみました。台風18号で岡崎の乙川もずいぶん増水したって聞きましたが、大丈夫でしたか?
そして、松本の草間さんの展覧会行かれたんですか?! あれはすごく楽しい展覧会でしたね!
by しーちゃん (2013-09-17 00:40)