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村国座の男依歌舞伎

11月3日(日)、各務原市各務の村国神社にある農村歌舞伎舞台
「村国座」へ、村国男依を題材にした創作歌舞伎「男依歌舞伎」
―紅葉深恋鐘(あきふかまり こいのかねつき)―を見に行きました。
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ネットで各務原市のウェブサイトを見ていたら、この公演があることを知り、
村国男依を祀る村国神社の境内にある村国座で、男依を題材にした創作歌舞伎!
これはすごく面白そう!って、公演日も間近だけどチケットあるかなーと、
市民会館のチケット扱い窓口で聞いてみたら、
夜公演の17時開演が1枚だけ残っているってことで、手に入れることができました。
全自由席で2,000円。(公演は11月3日の昼12時からと17時からの2回のみ)

村国男依(むらくにのおより)は、現在の各務原市東部地区を本拠地にした豪族で、
壬申の乱で大海人皇子の将軍として活躍。乱の後、その功績を認められ、
連姓を与えられ貴族の仲間入りをした。

村国男依を祭神に祀ったのが各務原市各務おがせ町にある村国神社
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境内にある村国座は、年に一度の村国神社の祭礼に氏子が奉納する地歌舞伎のために、
明治10(1877)年頃に創建された、江戸時代末期から明治時代初期の
劇場建築の典型を今に伝える数少ない農村舞台であるとして、
昭和49年には国の重要有形民俗文化財の指定を受けました。
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2011年秋に村国座の奉納子供歌舞伎を見に行ったことはこちらの記事に:
村国座の奉納子供歌舞伎
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-10-10

130年余の歴史を持つこの雰囲気がとても素敵
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キャンプ用の折り畳み椅子が並べられていたのもいいなと。
わりと早めに行ったけど、一階はほぼ満席だったので
(実は椅子にひざ掛けが置かれていたのを席がとられていると
 カン違いしたので、一人分の席ならあったかも。
 そのひざ掛け、終演後は持って帰ることができました!)
花道側の桟敷席の二階に座ったんです。最前列は座布団席でした。

二階桟敷席から見た舞台。いつもは客席のところにも舞台がせり出して作られていました。
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昔の芝居小屋の雰囲気がいいですね。
アナウンスで、アルコール以外の飲食は可能って流れたのも、
昔の芝居見物を思わせていいなと。
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出演は、NPO法人 むすめかぶき の女性たちに、市民も参加しています。
脚本・総合演出は、むすめかぶき代表 市川櫻香

一幕目、特別出演の能楽笛方 藤田流十一世家元 藤田六郎兵衛の
笛から始まります。

そのせい(?)なのか、なんか能っぽい演出というか、
ちょっと高尚すぎるんじゃない?って思うようなところも。
男依が出てくる荒事風の劇にした方が、わかりやすいんじゃないかなーって
思うところもあったけど、回り舞台の使い方とか、幽玄な雰囲気が出ていいなと。
(人が回す舞台だから、奈落が大変だろうなー)

25分の休憩の後、ニ幕目。長唄連中が並んで、「京鹿子娘道成寺」が踊られます。
各務原市蘇原にある飛鳥時代に創建された「山田寺(さんでんじ)」で、
奉納される舞という設定。
(現在の山田寺とは少し離れたお寺の中に、塔心礎(塔の心柱の礎石)があり、
 舎利容器とともに国の重要文化財に指定されています)

あぁ、これをやりたかったのね!と。むすめかぶきの得意中の得意ってところ?
若い女性による娘道成寺の踊りはホントにきれいでした。

途中から踊り手が増えて、二人道成寺になるのも豪華。
増えた一人は、村国男依の恋に破れ、おがせ池へ身を投げた秋姫という設定。

やがて蛇体を現した秋姫だが、鏡によって救われ、
村国の祭神、村国男依が現れる‥‥男依は能面をつけて、
地謡と藤田六郎兵衛の笛で舞います。

ちょっとストーリーがのみこめないところもあったけど、
各務原市の地名が出てきたりして、何より踊りがとても美しくて、
この芝居小屋の雰囲気とともに楽しめました。
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外でお土産を売っていたので、つい買っちゃいました。
市内の和菓子屋さんで作られた栗きんとん6ケ入り1,200円と、
栗むし羊羹600円。敷いているのは持ち帰ったひざ掛け。
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各務原市のウェブサイトの村国座トップページ
http://www.city.kakamigahara.lg.jp/murakuniza/index.html
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