細見美術館「中村芳中」展 [美術]
6月29日(日)、京都の細見美術館へ行きました。
「琳派展XVI 光琳を慕う―中村芳中」の最終日。
日曜美術館のアートシーン(4月27日放送)で、
千葉市美術館で開催されていたこの展覧会の紹介を見て、
へー、中村芳中って今まで知らなかったけど、
たらし込みの装飾的なところと、ほのぼのとした画風で、
なんかいいなぁーって見てたら、京都の細見美術館に巡回してくると。
細見美術館、一度行ってみたかったんですよね。
琳派や若冲など江戸時代の絵画も多くコレクションしているとか。
今回展示されていた中で一番良かった《白梅小禽図屏風》も
細見美術館の所蔵だそうですね。
でも、会期が始まった5月24日(土)あたりから、日曜日くらいしか休めず、
その日曜も、今日は休みだから出かけようかと思うのに、
なんか疲れていて、結局ダラダラと過ごしてしまったりすることが
多くて‥‥ま、多治見の岐阜県現代陶芸美術館へ行ったりもしましたが‥‥
来週は行こう‥‥って思いながら、最終日の6月29日(日)になってしまいました。
その日も、前日の仕事の疲れが残っていて、もう諦めようかと思いましたが、
やっぱり、ここで行かないと、後々まで後悔するかも‥‥と。
だって、中村芳中の作品を見る機会なんて、なかなかないじゃないですか。
家を出たのが昼でした。JR西岐阜駅の駐車場に車を停めて、
12:52の列車に乗り、大垣、米原で乗り換えて、京都の一つ前の
「山科」駅で下車。京阪電車で直通で地下鉄東西線「東山駅」に14:54着
(以上、ジョルダンの「乗換案内」サイトで調べました。
料金はJRが1,940円、京阪山科から東山が290円)
地下鉄東西線「東山」駅から徒歩10分弱で細見美術館に着きます。
細見美術館 3階にお茶室があるのが見えます。
細見美術館 全景
東側から見た細見美術館
入口にはカフェの看板も。吹き抜けの開放的な階段で地下へ降りるとカフェ、
上へ登っていくとお茶室「古香庵」
左手に美術館の受付。
一般1,100円のところ、細見美術館のHPよりプリントアウトした割引券で、
100円引きの1,000円になりました。
チケットではなくて入館シールなんですね。
その奥の扉を開けるとスグ展示室です。
わりとこじんまりした部屋の、両サイドにガラスの展示ケースがあります。
尾形光琳のうちわなどの展示から始まり、芳中の作品へ。
鑑賞者から「かわいい」って声がよく聞こえましたが、
なんか絵がユーモラスというか、芳中も俳諧に親しんだとのことですが、
そんなおかしみというか、軽さというか、文人画っぽいというか‥‥
ほほえましいというか‥‥ヘタウマというか?
ちょっと熊谷守一の水墨画なんかも思い出してしまった。
芳中のぽてっとした字もなんか癒されるというか。
丸い梅の花や菊の花、葵の花も○で描いてたり。
子犬や鹿、鳥もなんかカワイイ。
チラシ裏面のの《托鉢図》の僧侶の列もなんか遠足に行くみたいに皆楽しげ。
そしてデザインっぽいっていうか。
展覧会って、「うわーすごい」ってただ感嘆して見る展覧会と、
なんか絵が描きたくなる(ま、実際は描けないんだけど)展覧会ってありますよね。
中村芳中の絵はデザインの参考にしたくなるような展覧会っていうか。
チラシ裏面の《白梅図》←これ、前期展示だったそうで今回見れなかったんですが)
手ぬぐいとか暖簾の図案としてもいいなって。
芳中が発行したという『光琳画譜』着物の文様や図案としても利用されたんでしょうね。
そんな芳中の絵、いいんですけど、なんか‥‥この展覧会ちょっと物足りなかったかな。
「えっ?これで終わり?」ってカンジ。
前期と後期で入れ替えがあったから、見れてない作品も多いのかな。
(図録が立派すぎて、え? この作品も見てないよーってなったのも理由の一つだと思う)
展示室が1階、地下1階、地下2階と分かれてて、階段を下りて次の展示室に
行かなきゃならないのも、建築的には面白いんですが、
なんか鑑賞が途中で中断されてしまうようなカンジで。
図録はすごく立派で、芳中について知るにも、デザインの参考にするにも
いいかなぁ‥‥とは思ったんですけどね‥‥2,700円かーって。
ミュージアムショップのグッズなども充実していて、見てて楽しかったけど。
せっかくなので、お茶室には行きました。
3階にあるお茶室「古香庵」
掛け軸は「萬里目前境」
お菓子は、芳中展の期間中だけの限定で「ほのぼの」
「たらし込み」の絵の具の滲みやぼかしをイメージしたものだそう。
とても美しくて、夏らしい涼しげな雰囲気の和菓子ですね。
お抹茶も夏茶碗で。
(冷たいお抹茶にもできるようですよ)
お抹茶の後にこんな涼しげなグラスでお茶を出していただけるのもうれしい。
1,080円で、お茶室ほぼ独り占め状態で楽しみました。
お茶室から眺める景色も開放的でいい雰囲気。
細見美術館の次回の展示は「デミタス・コスモス」
(7月8日(火)~9月28日(日))
岐阜県現代陶芸美術館で見た展覧会の巡回展ですが、
チラシの雰囲気ずいぶん違いますね。
(私は岐阜県現代陶芸美術館のチラシの方が好き)
細見美術館のウェブサイト: http://www.emuseum.or.jp/
芳中が発行したという『光琳画譜』を豆本に仕立てた本
やっぱり図録、買えば良かったかなー。
amazonの商品紹介ページのレビュー詳しくて良かったです。
「琳派展XVI 光琳を慕う―中村芳中」の最終日。
日曜美術館のアートシーン(4月27日放送)で、
千葉市美術館で開催されていたこの展覧会の紹介を見て、
へー、中村芳中って今まで知らなかったけど、
たらし込みの装飾的なところと、ほのぼのとした画風で、
なんかいいなぁーって見てたら、京都の細見美術館に巡回してくると。
細見美術館、一度行ってみたかったんですよね。
琳派や若冲など江戸時代の絵画も多くコレクションしているとか。
今回展示されていた中で一番良かった《白梅小禽図屏風》も
細見美術館の所蔵だそうですね。
でも、会期が始まった5月24日(土)あたりから、日曜日くらいしか休めず、
その日曜も、今日は休みだから出かけようかと思うのに、
なんか疲れていて、結局ダラダラと過ごしてしまったりすることが
多くて‥‥ま、多治見の岐阜県現代陶芸美術館へ行ったりもしましたが‥‥
来週は行こう‥‥って思いながら、最終日の6月29日(日)になってしまいました。
その日も、前日の仕事の疲れが残っていて、もう諦めようかと思いましたが、
やっぱり、ここで行かないと、後々まで後悔するかも‥‥と。
だって、中村芳中の作品を見る機会なんて、なかなかないじゃないですか。
家を出たのが昼でした。JR西岐阜駅の駐車場に車を停めて、
12:52の列車に乗り、大垣、米原で乗り換えて、京都の一つ前の
「山科」駅で下車。京阪電車で直通で地下鉄東西線「東山駅」に14:54着
(以上、ジョルダンの「乗換案内」サイトで調べました。
料金はJRが1,940円、京阪山科から東山が290円)
地下鉄東西線「東山」駅から徒歩10分弱で細見美術館に着きます。
細見美術館 3階にお茶室があるのが見えます。
細見美術館 全景
東側から見た細見美術館
入口にはカフェの看板も。吹き抜けの開放的な階段で地下へ降りるとカフェ、
上へ登っていくとお茶室「古香庵」
左手に美術館の受付。
一般1,100円のところ、細見美術館のHPよりプリントアウトした割引券で、
100円引きの1,000円になりました。
チケットではなくて入館シールなんですね。
その奥の扉を開けるとスグ展示室です。
わりとこじんまりした部屋の、両サイドにガラスの展示ケースがあります。
尾形光琳のうちわなどの展示から始まり、芳中の作品へ。
鑑賞者から「かわいい」って声がよく聞こえましたが、
なんか絵がユーモラスというか、芳中も俳諧に親しんだとのことですが、
そんなおかしみというか、軽さというか、文人画っぽいというか‥‥
ほほえましいというか‥‥ヘタウマというか?
ちょっと熊谷守一の水墨画なんかも思い出してしまった。
芳中のぽてっとした字もなんか癒されるというか。
丸い梅の花や菊の花、葵の花も○で描いてたり。
子犬や鹿、鳥もなんかカワイイ。
チラシ裏面のの《托鉢図》の僧侶の列もなんか遠足に行くみたいに皆楽しげ。
そしてデザインっぽいっていうか。
展覧会って、「うわーすごい」ってただ感嘆して見る展覧会と、
なんか絵が描きたくなる(ま、実際は描けないんだけど)展覧会ってありますよね。
中村芳中の絵はデザインの参考にしたくなるような展覧会っていうか。
チラシ裏面の《白梅図》←これ、前期展示だったそうで今回見れなかったんですが)
手ぬぐいとか暖簾の図案としてもいいなって。
芳中が発行したという『光琳画譜』着物の文様や図案としても利用されたんでしょうね。
そんな芳中の絵、いいんですけど、なんか‥‥この展覧会ちょっと物足りなかったかな。
「えっ?これで終わり?」ってカンジ。
前期と後期で入れ替えがあったから、見れてない作品も多いのかな。
(図録が立派すぎて、え? この作品も見てないよーってなったのも理由の一つだと思う)
展示室が1階、地下1階、地下2階と分かれてて、階段を下りて次の展示室に
行かなきゃならないのも、建築的には面白いんですが、
なんか鑑賞が途中で中断されてしまうようなカンジで。
図録はすごく立派で、芳中について知るにも、デザインの参考にするにも
いいかなぁ‥‥とは思ったんですけどね‥‥2,700円かーって。
ミュージアムショップのグッズなども充実していて、見てて楽しかったけど。
せっかくなので、お茶室には行きました。
3階にあるお茶室「古香庵」
掛け軸は「萬里目前境」
お菓子は、芳中展の期間中だけの限定で「ほのぼの」
「たらし込み」の絵の具の滲みやぼかしをイメージしたものだそう。
とても美しくて、夏らしい涼しげな雰囲気の和菓子ですね。
お抹茶も夏茶碗で。
(冷たいお抹茶にもできるようですよ)
お抹茶の後にこんな涼しげなグラスでお茶を出していただけるのもうれしい。
1,080円で、お茶室ほぼ独り占め状態で楽しみました。
お茶室から眺める景色も開放的でいい雰囲気。
細見美術館の次回の展示は「デミタス・コスモス」
(7月8日(火)~9月28日(日))
岐阜県現代陶芸美術館で見た展覧会の巡回展ですが、
チラシの雰囲気ずいぶん違いますね。
(私は岐阜県現代陶芸美術館のチラシの方が好き)
細見美術館のウェブサイト: http://www.emuseum.or.jp/
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amazonの商品紹介ページのレビュー詳しくて良かったです。
2014-07-02 02:47
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