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岐阜県現代陶芸美術館「大織部展」 [美術]

10月9日(木)、パートの休みに友人と出かけたのがこちら。

セラミックパークMINO内の岐阜県現代陶芸美術館で開催されている
「古田織部四○○年忌 大織部展」
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岐阜県生まれ(本巣市に「道の駅織部の里もとす」があります)で、
美濃焼を代表するやきものの一つ「織部焼」を創った古田織部

最近はマンガ、アニメの「へうげもの」でも人気ですね。

2014年は古田織部の400年忌にあたるそう。

本年は、武将茶人として知られる古田織部の四○○年忌にあたります。 織部は美濃(現在の岐阜県本巣市)で生まれ、 信長・秀吉・家康の三代の天下人に仕えながら、 千利休の高弟として独自の茶道を創案し、陶磁器をはじめとする 茶道具などに新たな価値観をもたらしました。 激動の時代を生き、天下人の茶道指南役となった古田織部について、 その生涯をたどるとともに、織部焼をはじめとする美濃焼と 同時代に花開いた諸窯のやきものを一堂に紹介します。(チラシ裏面より)
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そんな、織部にゆかりの深い岐阜県現代陶芸美術館が
気を入れて開催した展覧会だなってのはツイッター等でも伝わってきました。
チラシも黒と白と2種類あります。(裏面は共通)
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私は、岐阜県美術館の後援会員なので、こちらの企画展も
一回ずつ無料で見ることができるんですが、前回の
展覧会「フランス印象派の陶磁器」に行った時のアンケートで、
ペアチケットが当選していたので、友人を誘って行きました。
(下一桁が0か5番と、5人に一人当選! なんて確率がいいんでしょう!!)

岐阜県現代陶芸美術館のあるセラミックパークMINOでは、
第10回国際陶磁器フェスティバル美濃も開催されていて(2014.9.12~10.19)
いろんなイベントをやっていました。それらはまた次の記事で。

大織部展、来場者が2万人を突破したとかで、この日も平日なのに、
いつもの美術館の雰囲気と違って多くの人が鑑賞に来ていました。
(あ、でも都会の美術館の混雑に比べればまだまだ余裕ですけど)

国宝の古田織部筆の書や、重要文化財の茶碗など、
すごいものが並んでいるんでしょうね。

所蔵先も東京国立博物館や徳川美術館をはじめ、
いろんなところから借りてこられてて、意気込みがわかります。

でも、貴重なものだけに、展示期間が限られているものも多くて、
黒いチラシのメインに使われている
「重要文化財 伊賀水指 銘 破袋 (五島美術館)」も、
左上からの「国宝 志野茶碗 銘 卯花墻 (三井記念美術館)」
千利休作の「竹茶杓 銘 泪」と古田織部作の筒 (徳川美術館)も
私が行った時には展示されていませんでした。

それに、私にはイマイチ良さがわからないというか‥‥
なんか、見てて疲れちゃったんですよねー。

当時の前衛だったんだろう、このひしゃげた面白味が、どうもわからない。
もちろん、いかにも織部焼ってイメージの(今でも陶器店で売っていそう)
「織部千鳥形向付 (岐阜市歴史博物館)」(チラシ裏面10)なんかは、
料理を盛り付けたりするのに面白いな、安かったら買って使ってもいいな、
みたいには思いますが(^◇^)

唯一私がこれ素敵!と思ったのは「重要文化財 油滴天目 (九州国立博物館)」
黒い茶碗が光の具合でキラキラ輝くのが美しかった。
あと、「重要文化財 白天目 (徳川美術館)」(チラシ裏面 7)もなかなか。
うーん、私はわびさびからは遠いかなぁ。陶器よりはガラスが好きみたい。

ギャラリーⅡ2Fでは、古田織部好みの茶室として京都の藪内家に伝わる
「燕庵」に基づいた原寸大の茶室模型が作られていて、中に入ることもできます。

窓がたくさんあるのが織部らしいそう。
入ったところの畳の目がちょっと変わっていて面白かったんですが、
そんな畳になっていたんでしょうか?

最後に「へうげもの」のマンガが自由に読めるコーナー! 撮影可でした。
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「竹一重切花入 銘 園城寺 千利休 作」展示されてました。
私も秀吉のように怒るとまではいかないけど、良さがよくわからないなぁ。
でも、そんな歴史の背景を知ると、また重みが違いますね。
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「黒織部菊文茶碗」も、武将たちが愛でた歴史を知ると、
ふーん、くらいにしか見てこなかったのが勿体なかったかなぁーって。
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『へうげもの』のキャラクター投票などもあって面白かったです。

その他、ギャラリーⅡの3Fでは、織部の精神を受け継ぐ美濃の現代陶芸の展示
荒川豊蔵(の「志野筍絵茶碗 銘 隨縁」は織部展の最後に展示されていましたが)
加藤土師萌、塚本快示、加藤卓男、加藤孝造‥‥あたりは私でも名前を知っている
美濃の作家の器が並んでいます。が、まぁ私にはふーん、くらいにしか‥‥

奥のプロジェクトルームでは、
多治見市陶磁器意匠研究所 卒業生・研究生 作品展 -10cm UNLIMITED-
が展示されていました。(10月7日(火)~10月13日(月祝))
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10cm四方に収まる手のひらサイズに、それぞれ工夫と技術を凝らした陶磁器が
一人1点ずつ、211人! なんか意気込みとか熱気が伝わってくるようで良かった。

岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/
セラミックパークMINO: http://www.cpm-gifu.jp/

『へうげもの』を読むと、この展覧会さらに楽しめる?
私は今コミックカフェで6巻の北野大茶会のところまで。
内容が濃いので、読むのに時間かかってます。
かなり史実とは変えてあって、織部のぶっ飛び(?)ぶりが面白いです。


『へうげもの』文庫はやきものが表紙になっているんですね。


最新18巻までの全巻を大人買い


中古もあります


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