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願成寺古墳群美術展 [美術]

4月26日(日)、岐阜県揖斐郡池田町にある
願成寺西墳之越古墳群
(がんじょうじ にしつかのこし こふんぐん)
一帯で行われている「願成寺古墳群美術展」へ行きました。
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古墳時代後期111基が点在する岐阜県下最大級の群集墳を舞台に、15組の作家がくり広げる野外展覧会。
(チラシより)

出品作家の方から案内をいただいて、とても楽しみにしていたんです。

チラシ中面
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26日(日)は、お天気も良かったし、
14:15から作品についてのお話があるってことだったので、
その時間に行けたらと思っていたのですが、まぁ私のことなので‥‥
家を出たのが14時くらいでしたから、当然お話には間に合いませんでしたが。

池田温泉や霞間ヶ渓(かまがたに)には行ったことがあったので、
ふんふん、そこよりもう少し北なのね、ってくらいはわかりましたが‥‥

この「岐阜県指定史跡願成寺古墳群」って看板をもっと整備してほしいなぁー。
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「明和義民の碑」の前の橋を渡ると

このあたりは「大津谷公園」として整備されて、
バーベキューガーデンやキャンプ場もあります。
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川は水遊びもできるように整備されています。
両岸の桜の新緑がさわやか。桜の名所でもあるそうです。

駐車場に車を停めて、こちらの坂を上がったところに
「願成寺西墳之越古墳群」があります。
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新緑の美しい自然の中、古代の史跡に点在するアート、とても素敵でした!
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以下、これから見に行かれる方はネタバレになるのでご注意ください。
この美術展、5月10日(日)まで開催されていますので、
ゴールデンウィークに、ピクニックがてら出かけてみようかと思われる方は、
ぜひ見てきてから読むことをお勧めします。


この看板を見て、一瞬「え?!こんなところに駐車場?」と思い、
スグ気がついて笑ってしまいました。ハハハ!
モルヴァン末松グニエさんの作品
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下のキャンプ場あたりにあったら信じちゃうかもですが。
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道祖神のようでもあり、家族が寄り添って佇んでいるようにも見えます。
ちょっとふっくらとした素朴な人物の像。なごみます。
衣斐康弘さんの作品
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見晴らしの良い景色を眺めているようにも見えます。
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なんだこの白い球体は??
森岡厚次+田中健作さんの作品
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中は空洞のようですが‥‥
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茶畑の中を通って、ふれあい街道沿いの作品を見ました。

矢田真之さんの木彫作品
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緑の中のひつじクン!目立ちますねー!!カワイイ。
陳奕彰さんの作品
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この作品の前のふれあい街道、池田温泉や霞間ヶ渓の方から
池田山に沿って通る道路で、結構交通量あるので、
作品鑑賞の際は気を付けないといけません。
何も知らずに通る方はちょっと驚くかな?

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よく見ると、ビーチボールを膨らませる時の空気の入れ口(空気栓)が
たくさん付いています。この羊クン、バルーンなのかな?
(付いている栓はあいているのが多いみたいだけど)

願成寺古墳群美術展のfacebookによると、
台湾の高雄より参加の陳奕彰さん。池田の野外展に過去3回出品していて、 変なバルーンの作品を何度も見た方もいるかもしれません。」とのこと。

掘園実さんの作品は道からは少し奥にあって見落としそうになりました。
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白い石膏の彫刻の上に石がのっています。
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願成寺古墳群、茶畑の中にも古墳があります。
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茶畑の中にある43号墳 石室も見学することができます。
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‥‥昔の人のお墓なんですよね。ちょっとコワイ雰囲気。
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古墳群をバックにピラミッド? 貴志在介さんの作品
周囲の環境と調和しています。
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古墳側から見た貴志在介さんの作品。43号墳と山と並んでいい雰囲気。
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貴志在介さんの作品 見る角度で色が微妙に違う?
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1号墳の中に展示されているのは、松本幹永さんの作品
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石室の中に白い小屋のようなスペースが作られています。
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汗ばむくらいの外の気温より明らかにひんやりとした空気の中、
松本幹永さんのメッセージが
わたしたちのいない世界にむけて‥‥
 Let's imaging the world without us!


ここで、100年後の誰かへ宛てて手紙を書いてポストへ投函してくださいと。
封書の状態で100年間保存してから発送しますってことなんですが‥‥

100年後にはここにいる私たち全ては死んでますよね。
私の息子だって生きていないだろうし、私の場合孫はできないだろうし‥‥
でもこの古墳はできてから1300年以上ここにあるんですよね。
うーん。なんかそんなことを考えると怖くなってくる。
白い小屋の奥へも行けるみたいだけど(木の板や枝で通路が作られています)
ちょっと怖くて行く勇気はありませんでした。

3号墳 最初気づかずに通り過ぎてしまいましたが、
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石室の入口へと続くこの白い石(と見える彫刻?)が
大間光記さんの作品です。
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あら可愛い! 鳥居あいさんの作品
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メルヘンの森に迷い込んだようです。
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26日の午前中に「タイムスリップトンネルをつくろう」という
ワークショップで作られた子供たちの作品が置かれています。
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木の柵の中の建造物のような大きな作品は目立ちます。
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森部英司さんの作品
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桜の木に絡みつく大蛇?
3人のデザイナーによるユニットTABさんの作品
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神話や民話に出てくる大蛇を思い出しました。
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この場所にあるとなんでもアートに見えてきちゃうんですが、
これはアートではなく、かぶせ茶のためにお茶の木にかけられた遮光幕です。
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後ろのミステリーサークル(?)を含めて作品ですね。
市橋美佳さんの作品 「端園」ハナゾノ
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この地は古墳が築かれて1300年以上、変わらずそのままあります。
地面は掘っていくほど、時間をさかのぼっていくものです。
土の色は様々な条件によって変わり時代毎の違ったものになるので
その最上地層の土、そこにはこの世界が見られるでしょう。

(作品趣旨より)

最上地層の土を採取するためのミステリーサークル?
土川商店「かさじゅう」での室内展示でその土を使った展示がありました。

水が入った器と木材が入った器があります。
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2号墳の石室は天井がないんですね。中に展示してあったのは、
二村元子さんの作品
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石の上に、金属の舟のような形と真ん中に白い玉がのっています。
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古代の人の魂が舟に乗ってこの古墳から宙へと旅立っていくような、
そんな印象を持ちました。
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周囲の自然とあまりに調和していて、危うく見逃してしまうところでした。
一見、木の根っこが地表に出ているのかと思ったんですが、
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豊富春菜さんの作品です。
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大きな木の影が土(?)で盛り上げてあります。
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え?! これってずいぶん労力かかってますよね。
木の生命力とか大地のパワーとか、
そんなものがすごく感じられていいですね。

古墳群を出て、室内展示があるという池田町宮地の
土川商店「場所かさじゅう」へ

わ~ここ、なんか浮世絵に出てくるような雰囲気でいいですね!
写真ではわかりにくいですが、道路の奥に赤い鳥居が立っています。
(来た時に、この鳥居を車でくぐっていいものかちょっと迷ってしまいました。)
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奥が由緒ありそうな「土川商店」
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手前が作品が展示されている「場所かさじゅう」
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入口横の廊下の展示
奥の壁に掛かっているのは豊富春菜さんの作品
ソフトフォーカスの木の写真ですが、表面のマチエールが魅力的。
ちょっと触ってみたい衝動にかられます。
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趣のある座敷での展示 市橋美佳さんの作品
大きな器の水の中には願成寺古墳群で採取された(ミステリーサークルの)
土が入れられていました。
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奥の部屋の展示 左の壁に掛けられているのは二村元子さんの作品
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作品趣旨のプリントが置かれていたり、
アンケートを書いてくるスペースもあって、いいですねこの場所!

素敵な美術展でした。ありがとうございました。

願成寺古墳群美術展: https://www.facebook.com/ganjyoujikofun

池田町教育委員会の願成寺西墳之越古墳群のページ:
http://www.town.ikeda.gifu.jp/kyouiku/rekibun/3-2/3-2/3-2.html

岐阜県池田町のHP: http://www.town.ikeda.gifu.jp/
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