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愛知県美術館 新野洋「日月の江(じつげつのかわ)」他 [美術]

12月15日(木)、愛知県美術館へ行き、
コレクション企画展「日本で洋画、どこまで洋画?」展
見たことは前記事

一度出てすぐ隣の入口から入ります。
前室には加藤昭男の彫刻《何処へ》

展示室4は、大沢鉦一郎と宮脇晴の展示。
大沢と宮脇は大正半ばに名古屋で「愛美社」を結成し、東京の岸田劉生らと同期した細密描写を行いましたが、 その後は形や色を簡略化しながら人物の生命感や物の本質をとらえる表現を追求しました。 このたび大沢の後半生の作品4点をご寄託いたたきましたことを機に、 二人の画業全体をご紹介します。」(出品リストの説明より)
それぞれの自画像から始まる展示。二人とも描写力すごいです!!
大沢鉦一郎《大曾根風景》や、山田睦三郎《樹間風景》1919年 の
力強くてリアルな風景画!
そして大沢鉦一郎《ジンベを着たる少女》1920年 の描写力!!
宮脇晴のペンによるスケッチ《母の像》《鉢巻の自画像》1925年
写実的な画力すごいなぁ!! って見て行きましたが、
大沢鉦一郎の晩年の《しべ》1966年 《つり》1972年頃 の
ゆるくてカワイイ絵がもう最高!!
宮脇晴の晩年の絵も、なんとも味がありますね。

続く展示室5は「19世紀末から20世紀末に至るまでの西洋美術のなかから、
具象的傾向のある作品を選び、ご紹介します。」ってことで、
久しぶりに、
エドワード・ジョン・ポインター《世界の若かりし頃》1891年
が展示されていました。最初に見た時ほどはいい絵だとは
思わなくなったかなぁ‥‥でも、水に浮かぶ花びらや金魚、
大理石の柱、薄衣をまとった少女たち‥‥美しい絵です。

愛知県美術館が誇るクリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》1903年
ピカソの青い時代の名品《青い肩かけの女》1902年
デュフィ、キルヒナー、ボナール、エミール・ノルデ‥‥
常連(?)の西洋の絵画が並んでいました。

展示室5から見える薄暗い廊下(前室2)に
この作品が吊り下げられていて、気になっていたんです。
APMoA Project, ARCH(プロジェクト・アーチ)vol.19

新野洋(しんの ひろし)《形質の遺伝》2016年
2016-12-15-(6).jpg

ほの暗い場所で、ぼうっと白く光っていて、とても美しいです。
材質は、FRP・白珪石・LED だそう。

「プロジェクト・アーチ」とは、愛知県美術館の学芸員と作家との
協同によって作られる展覧会。今回もう第19回になります。
若い作家さんの作品は、正直、ふーーん‥‥ってことも多いのですが、
今回の新野洋さんの作品はとても美しくて、すごくいいなって思いました。
企画された学芸員は、中野悠さんだそう。(愛知県美術館ウェブサイトより)
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/

新野洋さんの作品は、
ヤマザキマザック美術館「森の夢」展 で見て、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-07-28
繊細な架空の虫たちの世界、素敵って見ましたが、
今回はさらに私の好みです!!

展示室6がプロジェクト・アーチのメイン展示室
新野洋《日月の江(じつげつのかわ)》2015年
2016-12-15-(4).jpg
2016-12-15-(3).jpg
素敵です!!

廊下の突き当りにあったのが《生命の房(2016.9.23)》
窓の外の風景とも相まって、いい雰囲気です。
2016-12-15-(8).jpg

展示室7は、「うえからながめる」というテーマで、
部屋の床に大きな《尾張国絵図(複製)》があり、絵図の上に
乗って見られるようになっていました。
原本は1701(元禄14)年 愛知県図書館蔵だそう。

外国の劇場かな? 上(客席)から眺めている舞台を描いた
川島理一郎《技場の図》1925年

須田剋太《甲子園高校野球》1988年 細かい色紙(?)が
貼り付けてあったりして楽しい。木村定三コレクション

香月泰男《サッカー》1970年 も、木村定三コレクション
小品だけどいいなぁ。さすが木村定三さん!

山水画や名所絵など、有人飛行以前からひとは上空から地上を見下ろす 視線をシミュレートし、眼下の遠大な景色を想像しながら 絵に描き起こしてきました。古今の俯瞰的な描写を比較しながら、その魅力をご紹介します。
とのことで、
青木蒲堂《養老山真景図》江戸時代後期 は、
あー養老の滝だとかって見たんですが、
田原氏博物館から重要文化財の渡辺崋山《千山万水図》が来てたんですね。
‥‥スミマセン、そんな重要なものとは気づかずに、
ジミな絵が続くなーってくらいで見てっちゃいました。
(この展示室あたりになるとだいぶ疲れが出てきちゃうんですよね)

展示室8は木村定三コレクションの熊谷守一の展示
今までもここや岐阜県美術館でも見てるし、閉館時間も迫ってきてたので、
一通り見て出ました。
岐阜県美術館「熊谷守一」展 の図録の表紙にもなっている
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-27
《雨滴》1961年 やっぱいいですね!!
KumagaiMorikazu-7.jpg

守一のいる場所 熊谷守一

守一のいる場所 熊谷守一

  • 作者: 熊谷 守一
  • 出版社/メーカー: 求龍堂
  • 発売日: 2014/09
  • メディア: 大型本



愛知県美術館のウエブサイト: http://www-art.aac.pref.aichi.jp/

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