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対話劇「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」 [美術]

10月5日(木)、岐阜市歴史博物館へ行き、
この日開幕した「レオナルド×ミケランジェロ展」を見て、
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展覧会の関連イベント
ラ・コンパニア・デッレ・セッジョレ劇団(イタリア)による
対話劇「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」を
見ました。

14時からの開演。展覧会を見終わって、まだ時間あったので、
2階の常設展示を見る?って友人に言ったけど、まぁ2人とも
何度か来たこともあるし、講堂前に並んでいる人もいたので、
私たちも行列に加わり、30分前の開場で入ったので、最前列に
座ることができました。(私たちの前の2列は使用禁止でした)
舞台では役者のメイクアップが行われています。撮影可ってことで。
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付け髭は、ヤクの毛でできているって説明がありました。

メイクアップをしているのは、
ゲーラルド・ブラッコ・フィリストルッキ氏
フィリストルッキ家は、1720年から続く9代目となる伝統舞台メイクと鬘工房である。
鬘の他にもひげ、仮面など演劇から映画、ショー、ファッションなど幅広く手掛けつつも、 伝統職人工芸を守り抜いている。
(もらったリーフより)
フィリストルッキのウェブサイト(イタリア語です):
https://www.filistrucchi.com/

セッジョレ劇団の「セッジョレ」とは、イタリア語で「椅子」って
意味で、舞台装置をほとんど使わずに演じる劇など、
多くのレパートリーがあるけど、今回上演された
「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」は、
この展覧会にあわせて作られた演目なんだそう!!

舞台のスクリーンにルネサンス時代のフィレンツェのイメージが映され、
ナレーション役の女性(摩耶クワットリーニ)が、当時の衣装で登場します。
絵の中から抜け出してきたようなドレスに、それだけで嬉しくなっちゃいます。

そして、レオナルド・ダ・ヴィンチ(ファビオ・バロンティ)と、
ミケランジェロ・ブオナローティ(ルカ・カルトッチ)が登場。

ナレーション役の女性がそれぞれの生い立ちを聞きます。

レオナルドが婚外子として生まれたこと、
「当時はよくあったことだよな」などと茶化すようなミケランジェロに対し、
孤独な子供時代を送ったことを告白するレオナルド
(あ、日本語字幕はついているんですが、時々ズレたりしたし、
 しっかり読んでいないので
 ここに書いていること、間違っているかもしれません)

レオナルドが《アンギアーリの戦い》の壁画について、
「《最後の晩餐》の失敗をうけて、油で描いたが、描いている途中で
 絵具が落ちてしまった」と、苦しそうに語ると、

ミケランジェロが「あなたは作品を完成されることができない」
などと言い、レオナルドがミケランジェロにつかみかかろうとするのを
ナレーション役の女性があわてて間に入る場面もありました。

でもミケランジェロは「あなたは私を半世紀も一人にした」と語ったり、
ナレーション役の女性がお互いの作品について質問をすると、
二人とも相手の作品についてよく知っていたりと、
お互いをとても意識している様子。

ミケランジェロの木彫彩色の十字架のキリスト像がスクリーンに映されると、
レオナルドが「頭が大きすぎるな」って言ったり。
ナレーション役の女性も言っていましたが、
「身体のくびれなど、女性的でもありますね」と。
確かに「筋肉フェチ」(「ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論」より)の
ミケランジェロの作品とは思えないなぁって見たけど、
家に帰って画集見たら、ちゃんと載ってました。
1492-93年頃に制作された初期の作品ですね。
(《ピエタ》が1948-1500年ってことですから、その前)

レオナルドとミケランジェロが目の前で対話をしているような、
この展覧会の理解がさらに深まった素敵なイベントでした。
友人とも話したんですが、このイベントが展覧会のチケットだけで
見られるのはすごく贅沢!! ふつう別料金を徴収するよねと。
(それだと200名の定員が埋まらない?
 私たちには嬉しかったけど、2日前でもまだ申し込みできたって、
 いくら平日だと言っても‥‥)
今回限りなんて、すごくもったいないんですけど。

1時間の対話劇が終わって、ロビーにいたら、
レオナルドとミケランジェロ役の方が出てらして、
「写真撮りますか?」って、向こうから声をかけてくださったので、
こんなチャンスを逃すはずはありません!!!

レオナルド・ダ・ヴィンチ様と!!
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ミケランジェロ様と!!
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ありがとうございましたww!!

--オマケ--
東京都美術館へボッティチェリ展を見に行った時に買った
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-03-18
『ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論』

【カラー版】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 (集英社新書)

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  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/12/22
  • メディア: Kindle版


ミケランジェロは「筋肉フェチ」
レオナルド・ダ・ヴィンチは「人嫌い」
そして、ラファエロは「いい人過ぎた」と評されていて、
とっても面白いです!!

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