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岐阜アートフォーラム「命ざわざわ」展 [美術]

なかなかブログが書けないので、ずいぶん前のことになりますが‥‥
上宮寺で10月28日(土)~11月5日(日)まで開催されていた
「第11回 岐阜アートフォーラム
 ~時空の住処(すみか)~
 命ざわざわ」
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最終日の11月5日(日)に行ってきたことを。

上宮寺で開催される岐阜アートフォーラムのイベントには、今まで

二村元子「Re∞Birth」展:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-04-06

インドネシアのバティックとワヤンクリ(影絵芝居)
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-10

「絵本 林隆一展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-31

に行ったことがあります。今回は多くの作家さんが出品されているんですね。
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上宮寺
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門をくぐると
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大イチョウの下に立っている彫刻のインパクトがすごい!!
河西栄二さんの作品
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本堂の階段を上がったところには、
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堀祥子さんの彫刻作品
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森智之さんの作品
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アップで
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庫裡に上がると、
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佐藤昌宏さんの天井画
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大森美瑠さんのペイントと、
小林政志さんの植物(コケだとか?)による空間ディスプレイ《連理の枝》
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次の間には
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カラフルな招き猫は、カミヤ マサコさんの作品
左から、昨年秋の展覧会でも展示されていた林隆一さんのボールペン画
屏風の富士山は松原智子さん
その右の変形の画面が印象的なのが松井眞善さん
右のパネルは‥‥吉田侑記子さんかな?
(ごめんなさい、ちゃんとキャプション見てないのでちょっと自信ないです)

そして、写真ボケボケでスミマセン
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真ん中の羊の絵が奥村晃史さんの油絵。キンキラな布の額縁が面白かった。
近くに置いてあるキンキラな布の豪華なクッションは、
林紕さ子さんの作品かな?

床の間の白い布の造形が印象的でした。渡邊智子さんの作品。

渡邊智子さんは、願成寺古墳群美術展2017 に出品されていた方ですね。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-05-09
この吊り下げられていた布も渡邊智子さんの作品ですよね。
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佐部利典彦さんの立体作品
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縁側に展示されていた衣笠文彦さんの作品
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渡り廊下の先の
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茶室に展示されていたのが二村元子さんの作品《イレモノ》
ドングリで作られたうさぎ
うさぎのえさと糞で草の上にうさぎの形が作られています。
(人間が草を加工して作った)えさと糞のあいだ‥‥命について考えさせられますね。

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床の間には
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リボンをつけたうさぎの顔?が描かれた洋服がハンガーにかかっていますが、
動物の毛皮が巻かれていたり、ちょっと不気味な雰囲気です。
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隣の部屋は、障子にたくさんの絵が飾られています。
ずかんくん の作品。ずかんくんは、
「海の生き物を中心とした手作り図鑑『ぼくんちのおさかなずかん』を
SNSで毎日発信」されているそう。
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奥の障子は市松模様になっているのかと思ったら‥‥

反対側から見たら、全て魚のイラスト!!
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それぞれの魚について、マニアックな解説もついてます。
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こんなところにも魚のイラストが!!
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部屋の中には大きな絵本が置かれ、なんともユルい音楽が流れています。
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この大きな絵本は、「ラララさめのくに」の拡大版
ずかんくんがイラストを描き、
企画・構成を、あっちゃん こと藤田敦子さんが担当され、
奥深いサメの世界のことを、さめ先生 こと仲谷一宏さんの協力で
できた絵本。

藤田敦子さんは、岐阜のデザイン会社リトルクリエイティブセンターが運営する
出版社「さかだちブックス」から出版される不定期刊行物「百科」編集長。
この展示にもかかわっておられます。

床の間にはサメ(シロワニ)の頭蓋骨や絵本の原画が展示されていました。
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「ラララさめのくに」
この会場でも販売されていたので買ってしまいました。1,000円
(+消費税のハズですが、あ、消費税払ってない(^^;)
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著者のずかんくんがサインしてくれました!
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子供向けの本かって思ったら、サメについてのマニアックな知識が
わかりやすく紹介されています。
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シュモクザメの「シュモク」って、鐘たたきの木づちのことなんですってね。
(英語の hammerhead ハンマーヘッドの方がわかりやすいですよね)
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で、せっかくお寺なのでと、本物の撞木も展示されていました。

「ラララさめのくに」はamazonでも買えます。

ラララさめのくに

ラララさめのくに

  • 作者: 藤田敦子
  • 出版社/メーカー: さかだちブックス
  • 発売日: 2017
  • メディア: 大型本



流れているクセになるようなゆるい音楽は、
「さめ先生のサメの歌」
さめ研究50年の「さめ先生」が作詞し、ニューヨークで音楽を専攻した プロミュージシャンの「ネネッチ」が作曲して、歌っています。
さめ先生とネネッチはホントの父娘です。

(「ラララさめのくに」あとがきより)

YouTubeで聞くことができます!!
「2.ホホジロサメ」


YouTubeの「さめ先生のサメの歌」には、
まだまだたくさんのサメを紹介した曲がありますよ!
https://www.youtube.com/channel/UCYXj8THXe5cG5FR5incWiKg

本堂へ行くと、上宮寺のご住職で1984年の安井賞を受賞された画家
小笠原宣さんの絵で仏間が飾られています。

ここで、11月4日(土)に前岐阜県美術館館長の古川秀昭さんの
講演「宗教と美術・その歴史と課題」が行われたんですが、
私は残念ながら行くことができませんでした。

古川秀昭さんの作品は、OKBギャラリー「古川秀昭展」でも展示されていた
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-06-09
カラスウリの絵が庫裡に展示されていましたが、
写真撮りそこねちゃいました。

仏間の裏の小部屋が映像コーナーになっていて、

寺島真希さんと柴田晃宏さんの映像作品が上映されていました。

寺島さんが撮影した、この上宮寺を舞台にしたダンス作品。
4日(土)には、寺島真希さん撮影で、ダンサー・あみこさんが
本堂の仏前で踊られたイベントもあったそうです。
(岐阜アートフォーラムのHPに写真があります)
https://gifuartforum.wordpress.com/

映像制作会社「東海制作」代表の柴田晃宏さんの、
岐阜県美術館を舞台にした「月見る夢」
そして、ものすごくカッコイイ‥‥ちょっと退廃美を感じさせるところが
私のツボであります‥‥男性が岐阜県美術館を舞台に踊っている作品。
この男性、岐阜県美術館のアーティスト・イン・ミュージアム AiM 2017で、
渡辺 泰幸さんの土の楽器の演奏とパフォーマンスで踊られた
正村暢崇さんですよね。
私はこのパフォーマンス見てないのですが、YouTubeに映像がありました。

(この映像を撮影されたのが柴田晃宏さんかどうかは私にはわかりませんが)

そして、岐阜県美術館の公式ツイッター等で発表されて話題になり、
今年9月27日にKADOKAWAから出版された「ミュージアムの女」
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岐阜県美術館のショップで買いました1,200円+税96円
その4コマを実写化した映像もありましたー

ミュージアムの女

ミュージアムの女

  • 作者: 宇佐江 みつこ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/09/27
  • メディア: 単行本



多くの作家さんの作品を見ることができて楽しかったです。

岐阜アートフォーラム: https://gifuartforum.wordpress.com/

さかだちブックス: http://sakadachibooks.com/
さかだちブックス内の上宮寺のアートフォーラムの記事:
http://sakadachibooks.com/?p=20146





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二村元子

こんにちは。二村です。展覧会にお越しいただき、ありがとうございます。私の作品について。素材が明記してなかったので、申し訳ありませんが、うさぎの材料は、ドングリではなく、うさぎのえさとうさぎの糞です。その下は、草になっております。草を加工し、えさにした人間や機械、そのえさを食べたうさぎ。その存在自体は、この作品の中にはありませんが、そのエネルギーがなければ、この形にはならなかったという作品で、いわば草、えさ、糞の隙間が本来表したかった所です。今回のテーマが「命ざわざわ」ということもあり、「糞」と書くと、違った意味でざわざわさせてしまいかねないので、書かなかったのです。すみません。
by 二村元子 (2017-11-29 10:02) 

しーちゃん

二村元子さん、ご指摘ありがとうございます。あ! うさぎのえさと糞、そして草なんですね!! 命とは‥‥って考えさせられる作品ですね。意図をつかめずに勝手なこと書いててスミマセン。
来春1月13日(土)からのぎふメディアコスモス「色即是芸」展、楽しみにしております。
by しーちゃん (2017-11-30 13:02) 

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