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名古屋市美術館「真島直子 地ごく楽」 [美術]

3月20日(火)名古屋市美術館へ行きました。
「真島直子 地ごく楽」という展覧会をやっています。
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パートが休みだったこの日、ホントは
豊橋市美術博物館「ウィリアム・モリス展」とか、
もっと遠い美術館へ行くつもりだったんですよ。

でも色々雑用をやっているうちに遅くなって、豊橋はちょっと無理か
‥‥って、まぁ名古屋くらいなら間に合うかなと。

名古屋市美術館のこの展覧会、それほど行きたいってことでは
なかったんですけど‥‥まぁ、チラシのデザインが素敵だったことと、
3月11日放送のNHK日曜美術館のアートシーンでも紹介されていましたし、
名古屋市美術館では、この次に「モネ それからの100年」とか
「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」なんて
素敵な展覧会が続くので、前売券を買ってこようって思いもあったんです。

名古屋で寄った金券ショップで、
「真島直子 地ごく楽」当日一般1,200円が800円で売られていたので
当然買いました(あんまり人気ないだろうから、金券ショップで
まだ残っているんじゃないかって思ったらやっぱりありました!)し、
「モネ それからの100年」当日一般1,400円、前売り1,100円が1,090円
「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」
当日一般1,500円、前売り1,300円が1,090円だったので買ってしまいました。

真島直子の絵は、2014年2月2日(日)まで開催されていた、
愛知県美術館「アイチのチカラ!」展で、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-02-03
初めて見て、鉛筆でうねうねと描かれた大きな絵が、
見ているとぞわぞわと動き出すようで、ものすごいインパクトが
あったんですが、最終日で出品リストもなくなっていて、
作者名がわからなかったんです。
この展覧会は、愛知県美術館の所蔵作品による
戦後愛知のアートを紹介する展覧会で、
真島直子は名古屋市出身とのことで展示されていたんですね。

次にこの作品を見たのは、2014年9月
愛知県美術館で「これからの写真」展をやっていた時の、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-09-12
「ミニマル/マキシマル」というテーマの所蔵作品展
真島直子《地ごく楽 2003-2》って作家と作品名を知ることができました。

愛知県美術館プロジェクト・アーチ「末永史尚―ミュージアムピース」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-09-14

名古屋市美術館
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平日だし、そんなに混んでないだろうって思ってましたが、
展示室内、私一人ってことはなかったので、まぁさすが名古屋だわって(笑)
(岐阜県美術館あたりだと展示室独り占めってこともよくある)

愛知県美術館所蔵の鉛筆の作品も来てましたし、
油彩を使った作品、そして
チラシ表面にも使われているような、
おどろおどろしくも不思議な美しさがある立体作品たち

特にたくさんの立体作品が集まった《地ごく楽2018》
地獄の池で魚(鯉)たちがのたうっているような迫力がありました。

‥‥が、どうもこの立体作品、私的にはちょっと‥‥ってカンジ。
まだ名古屋市美術館の白い空間にあるからいいけど、これ
あいちトリエンナーレとかの廃屋みたいな空間で見たら、
なんだか汚らしく見えるんじゃないかなぁーなんて。
防腐剤?みたいな匂いも気になったし。

鉛筆の絵は確かに迫力だけど、この巨大な作品、よくこんな大きな紙が
あったもんだとか、折り目をつけないように保存するのは大変だろうなぁー
なんて思いながら見てました(笑)

地下の常設展示室3では「名古屋のシュルレアリスム」として、
真島直子の父の眞島建三の作品が4点展示されていました。
日本におけるシュルレアリスムの最盛期は1937年前後でしたが、 残念ながら1940年代の特別高等警察による思想弾圧によって、日本の シュルレアリスムは急速に消沈し、また戦災によって戦前の作品が多く失われました。 名古屋生まれの眞島建三もまた、空襲によって昭島の自宅にあった絵をすべて焼失しました。
(置いてあったリーフレットより)

名古屋市美術館「画家たちと戦争」展で見た
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-09-24
鳥と猫で顔になっている北脇昇《鳥獣曼陀羅》や、
《春に合掌す》が展示されていました。

「画家たちと戦争」展で担当学芸員の山田諭さんの解説会を聞くことができて、
戦前に独自のシュルレアリスム絵画を確立した北脇昇だったけど、
戦争でシュルレアリスムが弾圧され、「図式絵画」や
東洋思想に傾倒した作品へと変わっていったとのことでした。

常設展では、変形のキャンヴァスに黒い機械部品が散乱しているのかと
見たら、男や女が入り乱れて、ナイフを突き立てられた赤ん坊がいたりする
《カム・オン・マイ・ハウス》と《私生児の誕生》が並んでいて迫力でした。
この絵、日付だけを描いた絵で知られる河原温の1955年の作品なんですね。
渡米後の日付絵画《FEB.23,1966》《JUNE 5,1967》《20 ABR.68》《17 ENE.69》や
《百年カレンダー(18,864日)》1984年 も展示されていました。

閉館の5時少し前に出て、帰る途中、
名古屋画廊のウインドウにあった絵がいいカンジで、
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思い切って画廊に入ってみました!
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「田村美奈展」
―風景の中の風景― って副題がついていましたが、
水面に映った風景のイメージのような抽象画のような、
なんかとても気持ちのいい絵だなって見ました。

伏見から名古屋まで歩きました。途中の納屋橋で、
川岸の桜が咲いていてびっくり。コヒガンザクラだそう。
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この後、1週間程で名古屋の桜(ソメイヨシノ)も満開になるんですが、
この時はまだ開花宣言が出されたくらいでしたから。

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