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とうしん美濃陶芸美術館「喫茶文化美濃」展 [美術]

6月10日(日)、多治見の「とうしん美濃陶芸美術館」へ行きました。
「喫茶文化美濃
 カップ&ソーサーの歴史」という企画展が7月1日まで開催されています。
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この日は、岐阜県現代陶芸美術館の「デンマーク・デザイン」展が
翌週までだったので、そちらへ行くつもりだったんですが、
前回、岐阜県現代陶芸美術館へ行った時にゲットしたこのチラシを
見て、ここもついでに見て来ようって思ってたんです。

とうしん美濃陶芸美術館は「とうしん学びの丘“エール”」内にあります。
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2016年7月3日(日)に、岐阜県現代陶芸美術館が主催する
魅力発信事業 講演会
「モダンデザインの時代から始まった、デザインに対する誤解」
講師: 佐藤卓 氏 が、ここのホールで開催されたんですね。

佐藤卓講演会「モダンデザインの時代から始まった、デザインに対する誤解。」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-07-14

とうしん学びの丘“エール”: http://www.shinkin.co.jp/tono/toshin/manabi/

その時に初めて行ったんですが、施設内に「とうしん美濃陶芸美術館」があって、
入場無料だったので、入ってみたんですが、

荒川豊蔵、鈴木藏、加藤卓男、加藤孝造という人間国宝の抹茶茶碗や、
とうしん(東濃信用金庫)が昭和61年から行っている
美濃陶芸作品永年保存事業で購入した作品の展示があって、
なかなか面白かったんです。

今回は「喫茶文化美濃」ということで、
明治・大正時代に作られ欧米に輸出された椀皿から、昭和の終戦後、 高度成長期から現在まで、国内向けとして作られた美濃焼の椀皿を 展示いたします。(チラシ裏面より)
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喫茶店文化の盛んな岐阜。棚に様々なカップ&ソーサーが並び、
好きなカップを選ばせてくれたり、マスターが見繕って
出してくれたりする喫茶店も多くありますね。

美術館棟は、自生の大王松を囲むように設計された円形の建物で、
通路の外側に今回のテーマのカップ&ソーサーが展示されています。

展示室内で話し声がして、グループで来館されている人がいるんだなーって、
思いながら見ていたのですが、一周回って、内側の抹茶茶碗の展示を
見ようとしたら、少し先で学芸員の方が来館者の方を案内していらして、
「よろしければどうぞ」と言われたので、もう一度説明を聞きながら、
カップ&ソーサーの展示を見ました。

明治期に輸出用に作られたと思われる、海外の人の日本イメージのカップや、
西浦焼のアール・ヌーヴォーの影響を受けているのではと思われる絵柄のカップ。
チラシ裏面上の「スナックセット」は、ソーサーにパンなども
載せられるようになっているんですが、絵柄がなんか中国っぽい??

戦後の、オキュパイド・ジャパン(Occupied Japan)と書かれたカップ。

そして「ウチにもこんなカップあったww」と他の方とも盛り上がった
ラスター彩のキラキラカップ。昭和の一時期流行りましたね!

ハナエモリや、ランセル、ジバンシィ等のブランドとコラボしたカップも、
「引出物で貰ったねww」(チラシ表面左上がランセルのロゴ入りカップ)

春田春山「上絵吹絵カップ&ソーサー」は吹き付けで描かれた絵が
柔らかな雰囲気。(チラシ裏面中段右)

内藤ルネのキュートなカップや、
楳図かずおの「まことちゃん」カップ(内側にビチグソも付いてるww)
なんてのもあって楽しかった。

そして内側の展示ケースの、美濃陶芸作家の抹茶茶碗は、
荒川豊蔵、鈴木藏、加藤卓男、加藤孝造という人間国宝の抹茶茶碗をはじめ、
「〇〇さんの息子さんですね」なんて(スミマセン私よくわからないですが)
新進の作家さんの抹茶茶碗も展示されています。

ここ、学芸員さんが案内してくださるようなんですね!!
たまたま一緒に見た他の方の感想を聞いたりするのも面白かったです。

これだけの展示が無料!!!!

学芸員さんのお話聞いたりしてて、ちょっと寄るくらいのつもりが、
しっかり時間過ごしてしまいましたが、楽しかったです。

展覧会スケジュールの三つ折りリーフ(クリックで拡大します)
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