岐阜アートフォーラム「純情動物園」展 [美術]
10月7日(日)、岐阜の上宮寺で開催されている
岐阜市芸術文化奨励賞受賞記念
岐阜アートフォーラム ~時空の住処12~
奥村晃史 望月鮎佳 二人展
『純情動物園』
へ、行ってきました。
上宮寺で開催されるアートのイベントには今までも何回か行っていますが、
今年は、奥村晃史さんの絵が展示されるとのことで、楽しみにしていました。
奥村晃史さんは各務原市在住の画家で、
岐阜県美術館「Artのメリーゴーランド」展や、
各務原市中央図書館「すごいどうぶつ」展 等、
とてもおもしろい絵を描く人だなぁって。
『純情動物園』というタイトルは、
チラシ裏面に奥村さんが書いていらっしゃいますが(奥村さん文章も上手い!)
「絵画や彫刻は(中略)制作も愚直で地味な作業の連続です。
(中略)私と望月さんは作品の主題に動物を取り入れることが多く、 家畜など身近で実感のある動物を作品にしています。純美術、愚直な 制作姿勢、嘘のない動物達の眼差し、親しみやすさ、そんなところから 『純情動物園』と名付けてみました。」
上宮寺の門をくぐると‥‥
うわっ!! すごいインパクトです!!
この彫刻の大きさ!! 実物大なんでしょうか? 迫力!!
これだけの大きさの木彫をつくるのって、すごく大変なんじゃ?!!
望月鮎佳さんは、1992年各務原市生まれ
中学生の時に奥村晃史絵画教室で油絵を学び、
岐阜県立加納高等学校 美術科(油絵専攻)卒業
岐阜大学教育学部 学校教育教員養成課程 美術教育講座卒業
そして今年2018年、
岐阜大学大学院 教育学研究科 芸術身体表現コース卒業
4月より大垣市内の中学校美術教師として勤務
‥‥って、すごい若い女性の方なんですね!! 驚きました。
庫裡の前には牛が。
この大きさの迫力もすごいですが、キャプションに、
モデルになった牛は彫刻の完成前に出荷されたとあり、
‥‥彫刻の存在感に、命とか、そんな想いも感じて、ズシンときました。
庫裡の玄関の正面には、奥村晃史さんの絵画と、望月鮎佳さんの彫刻が
段ボールのメビウスの輪の中の羊。バックは長良川と金華山ですね!
彫刻の山羊のように床の鏡を覗くと‥‥
天井絵が写って、引き込まれるようです。
座敷の床の間には
望月鮎佳さんの彫刻
奥村晃史さんの油彩《輪の中のウサギ》2016年
この絵は盆踊りのイメージから始まりました。
輪にするのはトマトにするかイチゴにするか悩みぬいて
イチゴにしようと決めたのですが、
夏でイチゴ売ってませんでした。
やっぱりトマトがいいなと思い直しました。
今年も暑かったですね。
それぞれの作品にタイトルと簡単な説明が書かれていて、
読んでいくのも面白かったです。
(この作品のキャプションは画像で読めたので紹介します)
絵に背後の窓が写り込んでますが。
部屋の真ん中に置かれた長~い絵、動物園なのにロケット?
って見たら、てっぺんにヤギがいました。《Astro Goat》2017年
壁に展示されていた奥村晃史さんの絵
左の絵皿に囲まれた羊が《My Favorite Dishes》2018年
右のイチゴと馬が《Small Horse》2017年
これは、写仏ならぬ写動物体験ができるコーナー
「写仏とは仏様のお姿、形に願いを込めながら丁寧に写すことで、その功徳をいただきます。今回は、展示中の作品の動物たちを写し描くことで、作家の創作の苦悩をいただきます。」
ってことで、トレース台で動物の絵を写す体験ができるコーナー。
皆さん結構楽しまれていたよう。私も時間があったらやってみたかった!
縁側へ出ると、力士の木彫が!! ちょっとギョッとました。
逆光でうまく写ってませんが、この重量感すごい!!
渡り廊下を通って書院へ。 廊下には、おぉ!! ブタだww
キンキラの布の額縁がお寺らしくて素敵。
《Light in the Dark》2017年
この額縁(?)とクッション等、手作り?
久しぶりにミシンを使ったみたいなキャプションが。
掛け軸に仕立てられた《Green Planet》2018年
絹にアクリル画
二つの絵に分けて額に入っているのが面白いです。
《White Bird & Toys》2017年
茶室には 《Fish Tornado》2018年
和紙にアクリルで描かれた無数の魚(じゃないのも入ってるのが面白い)が、
ぐるぐると回っています! 正に魚群!!
本堂にも作品があるとのことで行くと、
おぉ! お寺の雰囲気と相まってすごく素敵!!
ブタにニンジンの角とレタスとトマトがついているこの絵のタイトルは、
《復元されたトリケラトプス》2013年
ハハハ!!
後光がさしているような額縁の絵
五重塔の角や胴にかかった布など、
お寺の荘厳な雰囲気によく合っています。
銀杏の葉が舞っているのは、ここ上宮寺のシンボルのような
大イチョウ(樹齢約400年。岐阜市の天然記念物に指定されています)を
イメージしているのかな?
できたばかりという、奥村晃史さんの新しい画集を購入しました。1,500円
(あ、この表紙になっている《色柄物の子羊》展示されていたのに
写真撮るの忘れてる)
缶バッジは300円
サインもしていただきました。好きな動物は?と聞かれて、
つい「猫」と答えてしまいましたが、
ウサギとか山羊って答えればよかったかな。
お寺の空間を含めて、とても素敵な展示でした!
10月14日(日)までやっていますので、お近くの方はぜひ!!
入場無料です。
岐阜アートフォーラムのウェブサイト:
https://gifuartforum.wordpress.com/
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奥村晃史さん展覧会 過去記事
ぎふメディアコスモス「色即是芸」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-02-03
奥村晃史展「すごいどうぶつ」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-02-22
岐阜県美術館「Artのメリーゴーランド」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-01-10
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上宮寺で開催された岐阜アートフォーラムの展覧会 過去記事
岐阜アートフォーラム「命ざわざわ」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-11-26
「絵本 林隆一展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-31
インドネシアのバティックとワヤンクリ(影絵芝居)
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-10
二村元子「Re∞Birth」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-04-06
岐阜市芸術文化奨励賞受賞記念
岐阜アートフォーラム ~時空の住処12~
奥村晃史 望月鮎佳 二人展
『純情動物園』
へ、行ってきました。
上宮寺で開催されるアートのイベントには今までも何回か行っていますが、
今年は、奥村晃史さんの絵が展示されるとのことで、楽しみにしていました。
奥村晃史さんは各務原市在住の画家で、
岐阜県美術館「Artのメリーゴーランド」展や、
各務原市中央図書館「すごいどうぶつ」展 等、
とてもおもしろい絵を描く人だなぁって。
『純情動物園』というタイトルは、
チラシ裏面に奥村さんが書いていらっしゃいますが(奥村さん文章も上手い!)
「絵画や彫刻は(中略)制作も愚直で地味な作業の連続です。
(中略)私と望月さんは作品の主題に動物を取り入れることが多く、 家畜など身近で実感のある動物を作品にしています。純美術、愚直な 制作姿勢、嘘のない動物達の眼差し、親しみやすさ、そんなところから 『純情動物園』と名付けてみました。」
上宮寺の門をくぐると‥‥
うわっ!! すごいインパクトです!!
この彫刻の大きさ!! 実物大なんでしょうか? 迫力!!
これだけの大きさの木彫をつくるのって、すごく大変なんじゃ?!!
望月鮎佳さんは、1992年各務原市生まれ
中学生の時に奥村晃史絵画教室で油絵を学び、
岐阜県立加納高等学校 美術科(油絵専攻)卒業
岐阜大学教育学部 学校教育教員養成課程 美術教育講座卒業
そして今年2018年、
岐阜大学大学院 教育学研究科 芸術身体表現コース卒業
4月より大垣市内の中学校美術教師として勤務
‥‥って、すごい若い女性の方なんですね!! 驚きました。
庫裡の前には牛が。
この大きさの迫力もすごいですが、キャプションに、
モデルになった牛は彫刻の完成前に出荷されたとあり、
‥‥彫刻の存在感に、命とか、そんな想いも感じて、ズシンときました。
庫裡の玄関の正面には、奥村晃史さんの絵画と、望月鮎佳さんの彫刻が
段ボールのメビウスの輪の中の羊。バックは長良川と金華山ですね!
彫刻の山羊のように床の鏡を覗くと‥‥
天井絵が写って、引き込まれるようです。
座敷の床の間には
望月鮎佳さんの彫刻
奥村晃史さんの油彩《輪の中のウサギ》2016年
この絵は盆踊りのイメージから始まりました。
輪にするのはトマトにするかイチゴにするか悩みぬいて
イチゴにしようと決めたのですが、
夏でイチゴ売ってませんでした。
やっぱりトマトがいいなと思い直しました。
今年も暑かったですね。
それぞれの作品にタイトルと簡単な説明が書かれていて、
読んでいくのも面白かったです。
(この作品のキャプションは画像で読めたので紹介します)
絵に背後の窓が写り込んでますが。
部屋の真ん中に置かれた長~い絵、動物園なのにロケット?
って見たら、てっぺんにヤギがいました。《Astro Goat》2017年
壁に展示されていた奥村晃史さんの絵
左の絵皿に囲まれた羊が《My Favorite Dishes》2018年
右のイチゴと馬が《Small Horse》2017年
これは、写仏ならぬ写動物体験ができるコーナー
「写仏とは仏様のお姿、形に願いを込めながら丁寧に写すことで、その功徳をいただきます。今回は、展示中の作品の動物たちを写し描くことで、作家の創作の苦悩をいただきます。」
ってことで、トレース台で動物の絵を写す体験ができるコーナー。
皆さん結構楽しまれていたよう。私も時間があったらやってみたかった!
縁側へ出ると、力士の木彫が!! ちょっとギョッとました。
逆光でうまく写ってませんが、この重量感すごい!!
渡り廊下を通って書院へ。 廊下には、おぉ!! ブタだww
キンキラの布の額縁がお寺らしくて素敵。
《Light in the Dark》2017年
この額縁(?)とクッション等、手作り?
久しぶりにミシンを使ったみたいなキャプションが。
掛け軸に仕立てられた《Green Planet》2018年
絹にアクリル画
二つの絵に分けて額に入っているのが面白いです。
《White Bird & Toys》2017年
茶室には 《Fish Tornado》2018年
和紙にアクリルで描かれた無数の魚(じゃないのも入ってるのが面白い)が、
ぐるぐると回っています! 正に魚群!!
本堂にも作品があるとのことで行くと、
おぉ! お寺の雰囲気と相まってすごく素敵!!
ブタにニンジンの角とレタスとトマトがついているこの絵のタイトルは、
《復元されたトリケラトプス》2013年
ハハハ!!
後光がさしているような額縁の絵
五重塔の角や胴にかかった布など、
お寺の荘厳な雰囲気によく合っています。
銀杏の葉が舞っているのは、ここ上宮寺のシンボルのような
大イチョウ(樹齢約400年。岐阜市の天然記念物に指定されています)を
イメージしているのかな?
できたばかりという、奥村晃史さんの新しい画集を購入しました。1,500円
(あ、この表紙になっている《色柄物の子羊》展示されていたのに
写真撮るの忘れてる)
缶バッジは300円
サインもしていただきました。好きな動物は?と聞かれて、
つい「猫」と答えてしまいましたが、
ウサギとか山羊って答えればよかったかな。
お寺の空間を含めて、とても素敵な展示でした!
10月14日(日)までやっていますので、お近くの方はぜひ!!
入場無料です。
岐阜アートフォーラムのウェブサイト:
https://gifuartforum.wordpress.com/
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奥村晃史さん展覧会 過去記事
ぎふメディアコスモス「色即是芸」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-02-03
奥村晃史展「すごいどうぶつ」
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-02-22
岐阜県美術館「Artのメリーゴーランド」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-01-10
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上宮寺で開催された岐阜アートフォーラムの展覧会 過去記事
岐阜アートフォーラム「命ざわざわ」展
https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2017-11-26
「絵本 林隆一展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2016-10-31
インドネシアのバティックとワヤンクリ(影絵芝居)
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-10-10
二村元子「Re∞Birth」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-04-06
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