奈良同窓会旅行(3) 今井町散策 [旅行]
11月17日(土)~19日(月)、大学の同級生たちと奈良を旅行しました。
江戸期の町並みが残る今井町の町家民宿・嘉雲亭に泊まったことは
前記事に。https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-11-25
18日(日)は、今井町の観光ボランティアガイドをお願いしていたので、
9時に今井まちなみ交流センター「華甍」へ。
今井町の南東に位置する建物で、奈良県の指定文化財。
明治36年(1903)高市郡教育博物館として建設され、
昭和4年からは今井町役場として使用されていたそう。
ボランティアガイドの方のお話によると、大正天皇が皇太子時代、
ご結婚の報告に神武天皇陵に来られた時、今井町からお祝いを出した
お返しのお金で建てられたとか‥‥今井町からどんだけお金出したの?!
って話ですよね。(この話、あくまで私のうろ覚えの記憶で書いてますので、
聞き違い等あるかもしれません。以下同様、あくまで私が覚えている話です)
和洋折衷の明治の雰囲気あふれる建物ですね。唐破風の玄関が素敵。
1階のガラス窓は建てられた当時の吹きガラスでできているそうで、
2階の平坦な窓ガラスとは違い、揺らぎが美しいです。
昔の今井町の町並みを再現したジオラマもありました。
ボランティアガイドの方に案内してもらって今井町散策に出発です。
江戸時代の家がこれほど広範囲に残されている町はないそうで、
「奇跡のまち」と言われているそう。
どこを歩いても趣があって素敵です。
テーマパークではなく、ちゃんと生活していらっしゃるんです。
恒岡醤油醸造本店
重要文化財 中橋家住宅
称念寺の太鼓楼
今井町はこの称念寺の境内地として発達した「寺内町」です。
重要文化財の本堂は解体修理中で、白い建物に覆われていました。
庫裡の玄関
明治10年、明治天皇がここにお泊りになった時、
西郷隆盛蜂起の第一報をお聞きになったそう。
床屋さんなんですね! ちゃんとサインポールも回ってます!
重要文化財 豊田家住宅
旧は木材商で、壁に丸に木の字の紋がついています。
道がまっ直ぐではなく、ところどころ屈折しているのは、
敵の侵入に備えて、弓矢が通らないようにするためなのだそう。
豆腐店
屋根の上(窓の下のところ)に鍾馗さんが飾られています。
今井町の鍾馗さんは、道の突き当りの屋根の上から、
道を来る悪いモノを見張っているのだそう。
こちらに見える屋根の鬼瓦、打ち出の小槌なのが商家らしいと。
奈良県指定文化財 山尾家
ボランティアガイドの方に見学を予約していただきました。
1人見学料400円+お抹茶500円
畝傍山から今井町を見ると、山尾家の金貨の虫干しが見えると
歌われたほどの金持ちだった大商家。屋号は「新堂屋」
八代将軍徳川吉宗の時代、巡見使の本陣となり、
幕末には町年寄をつとめたそう。
勅使門のある庭園は、幕末のままとのことで、
水琴窟や樹齢400年の紅梅があります。
文政3年(1820)の棟木名がある座敷は、
狩野派の絵師が描いたという襖絵もあって華麗!!
桂小五郎(木戸孝允)も泊まったことがあり、直筆の礼状があると。
螺鈿の机も素敵です。
奥の蔵(今井まち衆博物館)には、古文書や
嫁入り衣装や調度品などが展示されています。
嫁入りの時に乗ってきたという駕籠もありました。
見学の後、座敷で羊羹とお抹茶をいただきました。
箱階段がありました。2階は奉公人たちの部屋だったそう。
南都銀行 畝傍支店
NHK朝ドラ「あさが来た」のあさの京都の実家がここだそう。
重要文化財 旧米谷家
内部見学無料でした。
土間のカマド
煙出しの屋根
広い土間が農家のような雰囲気です。
裏庭に建つ土蔵の前に「蔵前座敷」があり、ご隠居さんの部屋だったそう。
息子に家督を譲っても、蔵の番はしていると。
ドリフの頭にたらいが落ちてくるサントリー伊右衛門CMは
ここで撮影されたそう。
YouYubeに動画ありました。
紙半 豊田記念館
肥料販売を皮切りに、財をなした豊田本家。屋号が「紙半(かみはん)」
6代目は両替商を営み大名貸で豪商となり、書画・骨董・古美術を収集。
受け継がれた美術品を展示している記念館。 入館料300円
紙半豊田記念館: https://toyota-kinenkan.com/
先ほどの山尾家の所蔵品は、歴史を感じさせるものでしたが、
この「紙半 豊田記念館」に展示されていたのはとてもきれい!
徳川美術館にあるような蒔絵の重箱やら、お膳やら、
源氏物語の絵を描いた屏風やら、日本刀も!!
大名貸をしていた時の質草ではないか? とのこと。
向かいの豊田本家住宅も一部見せていただきました。
ここで、ボランティアガイドの方は、午後からの案内もあるので
帰られました。依頼する時、1時間半くらいで‥‥なんて
申し込んだそうですが、気が付くと11時半近くなっていました。
案内していただき、本当に良かったです。
ボランティアガイドは交通費として1000円でした。
ボランティアガイドは橿原市観光協会サイトから申し込みができます。
http://www.kashihara-kanko.or.jp/tabinotetsudai/volunteer.html
さて、そろそろお腹も空いたので、今井町の町家茶屋「古伊」へ。
町家茶屋 古伊: http://imai-furui.com/index.html
店内いっぱいとのことで、向かいの休憩所で少し待ちました。
(それまで他の観光客にはほとんど会わなかったんですけど)
先客が帰られた店内
私たちはこちらの座敷でいただきました。
ここにも箱階段があります。
私は、炊き込みご飯と山菜そばにコーヒー付けて1,000円
古い町の雰囲気を楽しみながら食事や休憩ができる貴重なお店
京都や高山のようにあまり観光地化してほしくはないですが、
やっぱりこういうお店、あってほしいです。
価格もリーズナブルで嬉しい。
重要文化財 今西家
今井町の西端にある、惣年寄の筆頭をつとめていた家。
まるでお城のような「八つ棟造り」とよばれている豪壮な建物。
復元環濠と今西家
春日神社の境内にあった橋
江戸時代、9ヶ所の門があったという今井町。
南町生活広場に復元整備された「南口門」
今井町の南にある今井小学校 塀のデザインが趣あります。
この道は濠を埋めて作られたそう。
この建物はなんと今井保育所!
泊まった嘉雲亭に荷物を受け取りに行きます。
喜多古美術店
澤井薬局
あ、ここにも鍾馗さんがいた。
蘇武橋のエノキ
「景観重要樹木」に指定されている樹齢約420年の大木。
今井町の北東で、町の歴史を見守ってきたんでしょうね。
飛鳥川にかかる赤い蘇武橋
近鉄「八木西口」駅
この駅から徒歩5分の地に、江戸時代そのままの町が残っているなんて
信じられませんね。
これから次の目的地・吉野へ向かいます。
かしはら探訪ナビ: https://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/
今井町のページ: https://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_imai/kankou/imaichou/
紙半豊田記念館: https://toyota-kinenkan.com/
江戸期の町並みが残る今井町の町家民宿・嘉雲亭に泊まったことは
前記事に。https://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2018-11-25
18日(日)は、今井町の観光ボランティアガイドをお願いしていたので、
9時に今井まちなみ交流センター「華甍」へ。
今井町の南東に位置する建物で、奈良県の指定文化財。
明治36年(1903)高市郡教育博物館として建設され、
昭和4年からは今井町役場として使用されていたそう。
ボランティアガイドの方のお話によると、大正天皇が皇太子時代、
ご結婚の報告に神武天皇陵に来られた時、今井町からお祝いを出した
お返しのお金で建てられたとか‥‥今井町からどんだけお金出したの?!
って話ですよね。(この話、あくまで私のうろ覚えの記憶で書いてますので、
聞き違い等あるかもしれません。以下同様、あくまで私が覚えている話です)
和洋折衷の明治の雰囲気あふれる建物ですね。唐破風の玄関が素敵。
1階のガラス窓は建てられた当時の吹きガラスでできているそうで、
2階の平坦な窓ガラスとは違い、揺らぎが美しいです。
昔の今井町の町並みを再現したジオラマもありました。
ボランティアガイドの方に案内してもらって今井町散策に出発です。
江戸時代の家がこれほど広範囲に残されている町はないそうで、
「奇跡のまち」と言われているそう。
どこを歩いても趣があって素敵です。
テーマパークではなく、ちゃんと生活していらっしゃるんです。
恒岡醤油醸造本店
重要文化財 中橋家住宅
称念寺の太鼓楼
今井町はこの称念寺の境内地として発達した「寺内町」です。
重要文化財の本堂は解体修理中で、白い建物に覆われていました。
庫裡の玄関
明治10年、明治天皇がここにお泊りになった時、
西郷隆盛蜂起の第一報をお聞きになったそう。
床屋さんなんですね! ちゃんとサインポールも回ってます!
重要文化財 豊田家住宅
旧は木材商で、壁に丸に木の字の紋がついています。
道がまっ直ぐではなく、ところどころ屈折しているのは、
敵の侵入に備えて、弓矢が通らないようにするためなのだそう。
豆腐店
屋根の上(窓の下のところ)に鍾馗さんが飾られています。
今井町の鍾馗さんは、道の突き当りの屋根の上から、
道を来る悪いモノを見張っているのだそう。
こちらに見える屋根の鬼瓦、打ち出の小槌なのが商家らしいと。
奈良県指定文化財 山尾家
ボランティアガイドの方に見学を予約していただきました。
1人見学料400円+お抹茶500円
畝傍山から今井町を見ると、山尾家の金貨の虫干しが見えると
歌われたほどの金持ちだった大商家。屋号は「新堂屋」
八代将軍徳川吉宗の時代、巡見使の本陣となり、
幕末には町年寄をつとめたそう。
勅使門のある庭園は、幕末のままとのことで、
水琴窟や樹齢400年の紅梅があります。
文政3年(1820)の棟木名がある座敷は、
狩野派の絵師が描いたという襖絵もあって華麗!!
桂小五郎(木戸孝允)も泊まったことがあり、直筆の礼状があると。
螺鈿の机も素敵です。
奥の蔵(今井まち衆博物館)には、古文書や
嫁入り衣装や調度品などが展示されています。
嫁入りの時に乗ってきたという駕籠もありました。
見学の後、座敷で羊羹とお抹茶をいただきました。
箱階段がありました。2階は奉公人たちの部屋だったそう。
南都銀行 畝傍支店
NHK朝ドラ「あさが来た」のあさの京都の実家がここだそう。
重要文化財 旧米谷家
内部見学無料でした。
土間のカマド
煙出しの屋根
広い土間が農家のような雰囲気です。
裏庭に建つ土蔵の前に「蔵前座敷」があり、ご隠居さんの部屋だったそう。
息子に家督を譲っても、蔵の番はしていると。
ドリフの頭にたらいが落ちてくるサントリー伊右衛門CMは
ここで撮影されたそう。
YouYubeに動画ありました。
紙半 豊田記念館
肥料販売を皮切りに、財をなした豊田本家。屋号が「紙半(かみはん)」
6代目は両替商を営み大名貸で豪商となり、書画・骨董・古美術を収集。
受け継がれた美術品を展示している記念館。 入館料300円
紙半豊田記念館: https://toyota-kinenkan.com/
先ほどの山尾家の所蔵品は、歴史を感じさせるものでしたが、
この「紙半 豊田記念館」に展示されていたのはとてもきれい!
徳川美術館にあるような蒔絵の重箱やら、お膳やら、
源氏物語の絵を描いた屏風やら、日本刀も!!
大名貸をしていた時の質草ではないか? とのこと。
向かいの豊田本家住宅も一部見せていただきました。
ここで、ボランティアガイドの方は、午後からの案内もあるので
帰られました。依頼する時、1時間半くらいで‥‥なんて
申し込んだそうですが、気が付くと11時半近くなっていました。
案内していただき、本当に良かったです。
ボランティアガイドは交通費として1000円でした。
ボランティアガイドは橿原市観光協会サイトから申し込みができます。
http://www.kashihara-kanko.or.jp/tabinotetsudai/volunteer.html
さて、そろそろお腹も空いたので、今井町の町家茶屋「古伊」へ。
町家茶屋 古伊: http://imai-furui.com/index.html
店内いっぱいとのことで、向かいの休憩所で少し待ちました。
(それまで他の観光客にはほとんど会わなかったんですけど)
先客が帰られた店内
私たちはこちらの座敷でいただきました。
ここにも箱階段があります。
私は、炊き込みご飯と山菜そばにコーヒー付けて1,000円
古い町の雰囲気を楽しみながら食事や休憩ができる貴重なお店
京都や高山のようにあまり観光地化してほしくはないですが、
やっぱりこういうお店、あってほしいです。
価格もリーズナブルで嬉しい。
重要文化財 今西家
今井町の西端にある、惣年寄の筆頭をつとめていた家。
まるでお城のような「八つ棟造り」とよばれている豪壮な建物。
復元環濠と今西家
春日神社の境内にあった橋
江戸時代、9ヶ所の門があったという今井町。
南町生活広場に復元整備された「南口門」
今井町の南にある今井小学校 塀のデザインが趣あります。
この道は濠を埋めて作られたそう。
この建物はなんと今井保育所!
泊まった嘉雲亭に荷物を受け取りに行きます。
喜多古美術店
澤井薬局
あ、ここにも鍾馗さんがいた。
蘇武橋のエノキ
「景観重要樹木」に指定されている樹齢約420年の大木。
今井町の北東で、町の歴史を見守ってきたんでしょうね。
飛鳥川にかかる赤い蘇武橋
近鉄「八木西口」駅
この駅から徒歩5分の地に、江戸時代そのままの町が残っているなんて
信じられませんね。
これから次の目的地・吉野へ向かいます。
かしはら探訪ナビ: https://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/
今井町のページ: https://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_imai/kankou/imaichou/
紙半豊田記念館: https://toyota-kinenkan.com/
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