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「萩尾望都 ポーの一族展」のこと [マンガ]

2019年10月14日(月・祝)、
名古屋パルコ南館・9階特設会場で開催されていた
「デビュー2750周年記念
 萩尾望都
 ポーの一族展」へ行きました。
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この日、前記事に書いたヤマザキマザック美術館
「情の深みと浅さ」展の最終日に行き、

あいちトリエンナーレ2019の最終日でもあったので、
「表現の不自由展・その後」を見るのは無理だとわかってましたが、
中止に抗議して閉鎖されていた全ての展示が再開されていたので、
まだ見てないイム・ミヌクの展示を見ようと、
愛知芸術文化センターへ行きました。
会場は熱気に包まれてました。
「表現の不自由展・その後」展が閉鎖されていた壁に
貼られていたメッセージ
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閉幕の時間までいたかったけど、
モー様ファンの私が、17日(木)までの
名古屋パルコ南館で開催されている「ポーの一族展」を
見られるのは、もうこの日しかなかったので、
パルコ南館へ向かいました。
この展覧会、9時までやっててくれるので助かります。
(この3か所が徒歩圏内ってのもありがたい)

萩尾望都の「ポーの一族」は、リアルタイムで読んでいたので、
(お小遣いが足りなくて買えてない雑誌の号もありますが)
原画を見て、その頃に戻ったような気分に。

「ポーの一族」シリーズ最初の発表作
「すきとおった銀の髪」は、後から単行本で読みましたが、

別冊少女コミック1972年7月号「ポーの村」で
エドガーとメリーベルに出逢い、

別冊少女コミック1972年8月号「グレン・スミスの日記」は
わずか24ページでこんなすごいストーリーが!!って衝撃を受け、

別冊少女コミック1972年9月号から始まった
「ポーの一族」
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時代考証もきちんと描かれていてすごい!!と。
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別冊少女コミック1975年5月号「ペニーレイン」
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(以上、私にとってのお宝コレクションです。
45年間のシミが汚くてスミマセンが)

「トーマの心臓」は、週刊少女コミックだったので、
リアルタイムでは読んでない(週刊誌を買うのはお小遣い的にキツイ)けど、
高校の同級生が、雑誌の連載全てをファイルしたのを貸してくれて
読んだなぁ。(今思うとすごいお宝ですよね! 彼女とは高校卒業後
会ってないけど、あのファイル、今も持ってるかなぁ?)


1980年代以降は、マンガからちょっと遠ざかっていたこともあって、
リアルタイムでは読んでないけど、たまに単行本を読んでました。

「イグアナの娘」1992年 はすごかった‥‥
その単行本に収録されている
「午後の日差し」1994年 は主婦の私には染みました。

「半神」1984年 はわずか16ページの作品なんですね!

「残酷な神が支配する」は読んでてちょっとツラかったけど‥‥

そして東日本大震災後に出た「なのはな」は衝撃だった。
この状況にこれだけの作品が描けるのか‥‥と圧倒された。

近年、小学校以来の友人と、コミックカフェに行くようになって、
「王妃マルゴ」や40年ぶりの「ポーの一族」新作「春の夢」を
読んで、ずっと第一線で活躍されているモー様、すごいなぁって。
2012年、女性漫画家では初のに紫綬褒章受章おめでとうございます。

2016年3月3日にEテレで放送された「浦沢直樹の漫勉」で、
制作の様子を見ることができましたが、
すごく努力して描かれているんだ! って知って――
絵の上手い方で、長い期間漫画家やってらっしゃるから、
もっとスラスラと描かれているのかと思ってたら、
下書きもきちんとされてるし、
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手のポーズ一つにしても試行錯誤して描かれているって知って、
あらためて感動してます。
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「Gペンのペン先に人さし指がかかっていて、彫刻刀で
彫っているみたいに見える」と浦沢さんに指摘されてます。
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そして、かなり雑然としている仕事場には親近感を持ちました。
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浦沢さんに「“ロココ”な所でやられているイメージがあって」
と言われて、
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モー様が「私も努力したんですけどダメでした」と。

ネコちゃんが机に乗ってくるシーンもありました。

漫勉: https://www.nhk.or.jp/manben/


展覧会の後半、宝塚歌劇『ポーの一族』の舞台衣装が展示されていました。
(ここは撮影可!)
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キャー! この公演、私は2018年3月25日(日)15:30~の
千秋楽ライブ中継を見ました。

横浜の友人が「もしチケット取れたら見に来る?」って
聞いてきたので、「当然よっ!!」って返事して、
友人はチケット獲得に頑張ってくれたけど、
販売時間と同時に売り切れ。
かなり強力なツテも頼ってみたけどダメだったと。
で、千秋楽のライブビューを全国各地のTOHOシネマで
やることが決まり、岐阜はモレラでやるってことだったので、
地元の友人を誘って行きました。
そのライブビューもまず抽選申込があって、
岐阜だからまぁ外れることはないとは思ってたけど、
無事チケットを獲得。全席指定で4,600円(税込)

岐阜だし‥‥って思ってたけど、モレラ岐阜のTOHOシネマズ
スクリーン2、かなり大きな客席が満席!
早めに行ったので、公演カタログも「ル・サンク」も買うことが
できました! (終了後は売り切れてた)
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大きなスクリーンなので、見やすかった。
「ポーの一族」シリーズのいろんなシーンがスピーディに、
ドラマチックに展開されて、構成がすごく良いし、
「♪我らはー 一族 ポーの 一族」って歌が響いてます。
大勢のダンスも迫力ですね。
私、宝塚歌劇を通して見るのは初めてかも。
でも、これハマる人がいるのわかりますね!

でも何といっても、マンガから出てきたような
エドガーとアランが最高!!!!!
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「ル・サンク」裏表紙 明日海りお のエドガー 


展覧会オリジナルグッズも充実してました。
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図録もあったけど、萩尾望都が特集の
「芸術新潮 2019年7月号」を購入 1,466円(税込)
10月より消費税10%になったので発売時より値上がりになってます
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クリアファイルは何種類かあったけど、
「小鳥の巣」のこちらを購入440円(税込)
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「ポーの一族展」公式サイト: https://www.asahi.com/event/poeten/

この展覧会、
2019年7月25日(木)~8月6日(火)東京 松屋銀座8階イベントスクエア
2019年9月30日(月)~10月17日(木)名古屋パルコ南館9階・特設会場
2019年12月4日(水)~12月16日(月)阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリー
と巡回した後、

川崎市市民ミュージアムにも巡回する予定が
台風19号の被害で中止となったそう。
(会場が使えても、新型コロナでダメだったでしょうが)

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「萩尾望都SF原画展」が山梨県立美術館で
2019年9月7日(土)~11月4日(月・休)まで開催されていて、
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山梨の友人が9月16日(月・祝)の萩尾望都トークショーに
抽選で当たって行ってきたとLINEで写真送ってくれた。
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う、うらやましい‥‥
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sknys

昨年8月、東京展(松屋銀座8階 イベントスクエア 2019)に行きました。
エントランスの風に揺れる白いレースのカーテンに、
原作の絵(1コマ)がスライドショーのように映し出され、
床にはアーチ型の窓とエドガーの影が落ちている。
オスカー・ライザーの子供時代を描いた「訪問者」(1980)の前で
涙ぐんでいた女性や母と娘の二世代ファンもいました。
男女比は1対9で、圧倒的にオバさん(元少女)が多い。
モーさまが開発姉妹(花郁悠紀子・波津彬子)に贈ったイラスト6点は
東京会場だけの特別公開とのこと^^;
by sknys (2020-05-21 23:04) 

しーちゃん

sknys さん、東京展に行かれたんですね。え~?! エントランスの白いレースのカーテン? スライドショー?? 名古屋展ではあったのか? 私が覚えてないだけなのか?‥‥だいたいパルコの特設会場が途中でロープで区切られただけの通路を通って別のコーナーへ行くという、いかにも急ごしらえのような場所だったしー。まぁ、遅かったせいもあって鑑賞者があまりいなくてじっくり見られたのは名古屋ならでは?で良かったけど。

by しーちゃん (2020-05-22 00:10) 

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