飛騨高山美術館の最終公開(1)ガラス工芸 [美術]
5月24日(日)飛騨高山美術館へ行きました。
前日、ツイッター見てたら、飛騨高山美術館が閉館するって
流れてきたんです。驚いて元記事見て、
岐阜新聞Web
「装飾の美」伝え23年 飛騨高山美術館最終公開
https://www.gifu-np.co.jp/news/20200523/20200523-242306.html
飛騨高山美術館のHPや、公式ブログ見たら、
http://www.htm-museum.co.jp/
https://htmmuseum.hida-ch.com/
5月31日(日)閉館で、3年後にホテル併設の美術館として生まれ変わる。
23日(土)から、新型コロナ対策を徹底した上で最終公開するとのこと。
(※27日(水)は定休日)
そして「岐阜県内在住のお客様は常設展示室への入館が無料」だと。
飛騨高山美術館には一度だけ行ったことがあります。
ラリックの噴水やガレのガラス作品など、とても私好みの美術館でした。
その時(2002年6月29日)の写真
二階建ての赤いロンドンバスにも乗ったなー
(JR高山駅への送迎に使われていました)
なんて思い出して、これは是非もう一度見ておかなくては!
岐阜県内だからいいよね?
(距離にしたら愛知県のほとんどの美術館より遠いんですけどー)
午前中が空いているのでオススメってことだったので、
開館の9時に着けるように、地図アプリでは1時間41分って
出たんですが、私は途中で休憩したりするので、
7時前に出ました。(こういう時は朝ちゃんと起きられる)
ひるがの高原SAで休憩して8時45分頃に到着。
写真ではうまく写ってないんですが、
遠くの山(北アルプス?)には残雪が見えます。
二階建てロンドンバスがありました
(さすがに今は走ってないようです)
受付で、新型コロナ対策のため展示室は一方通行、
距離を保ってなどの説明を受け、
(特に岐阜県内在住を証明する必要なかったです)
階段を上がって2階へ。
展示室内の写真撮影可(フラッシュ・動画は不可)
最初の部屋がルネ・ラリックの噴水ホール
1926年にパリのシャンゼリゼ通りに作られた
「シャンゼリゼ・ショッピング・アーケード」
そのギャラリー・リドという回廊形式のパティオに
取り付けられていたという噴水。
取り壊されて長く所在が知られていなかったが、
1989年にパリ郊外の農家の納屋で発見されたものだそう。
今も10分毎に噴水の水が流れ落ちています。
ホールの照明が変化するので、いつまでも見ていられます。
次の展示室は、アール・デコから現代のガラス
ルネ・ラリック《香水瓶「3羽の燕」》
香水瓶も、赤と黒の外箱もステキ
ルネ・ラリック《五つの花》1926年
モーリス・マリノの香水瓶
モーリス・マリノ(1882-1960) ←初めて知りました。
モーリス・マリノはトロイに生まれ、パリ美術学校へ行くが中退、独学で絵画を学び、フォーヴィズムの画家として活躍した。1911年にガラス工芸に関心を持ち、ガラス器をデザインしてエナメルを用いて制作を始める。やがて自らガラスを吹いて制作するようになり、内部装飾、エア・バブルなど独自の手法を考案して斬新な作品を発表、アール・デコ期のフランスのガラス界に大きな影響を及ぼす。25年の間精力的に活動したが、健康を害し、1937年に戦争のため制作場であったガラス工場が閉鎖されたのを機にガラス工芸から一切手を引いて、再び画業に専念した。(もらった解説より)
ドーム兄弟《幾何学文杯》
そして、現代の作家の作品
黒木国昭《光琳》
石井康治《風》
この作品素敵!
武政 健夫(たけまさ たけお)
高知県出身。
1982年に、オーストリア国立クラムザッハ・ガラス学校を卒業し、世界一のガラス工芸品を制作する米国コーニング社のスチューベン・グラスにマスター・円グレイバーとして7年間勤務。
アメリカ歴代大統領の贈り物として各国に所蔵されている。
少数ながら、この分野で知られる世界的なガラス彫刻家の一人。
(展示説明より)
藤田喬平(ふじた きょうへい)1921-2004
日本の伝統的美意識をガラスという素材で
現代的によみがえらせた作風で知られていますね。
金箔とガラスが合わさってキラキラと豪華!
藤田喬平《飾筥「紅白梅」》
こちらも藤田喬平の作品ですが、ずいぶん雰囲気が違って
大きいのにガラスの軽やかなイメージ。
1977年からヴェニスでの制作活動を始め、
独自のスタイルの多くのヴェニス花瓶を作られたとのこと。
藤田喬平《花器 花吹雪・夕立》
自然光の中で作品が鑑賞できるガラス張りの展望ギャラリー
(ガラスに作品保護の特殊加工が施されているそう)
木々の緑をバックに、ガラス作品がいっそう美しく見えます。
マウロ・ボナヴェントゥーラ《球》
次の部屋はアール・ヌーヴォーのガラス
(鑑賞者間の距離を保つために床に線が引かれています)
アール・ヌーヴォーのガラスと言えば、エミール・ガレ
一番左の日本っぽいのは《四団扇花器》1884-89年
エミール・ガレ《花器「おたまじゃくし」》1900年
花器の表面をたくさんのおたまじゃくしが泳いでます。
足が出てきてるおたまじゃくしもいるー!
エミール・ガレ《ランプ「トンボ」》
エミール・ガレ《花器「セミ」》1890年頃
セミの羽や花器の透明感、とても素敵!
エミール・ガレ《花器「フランスの薔薇」》1900年
エミール・ガレ《鶴首瓶「菊」》
日本っぽい!
ルイス・C・ティファニー《ランプ「孔雀」》1906年
右側の鉢、グラフィックな文様がなんかカワイイって
キャプション見たら、ヨーゼフ・ホフマンで、納得というか。
左は、ウイーン工房《鉢(ハート形の葉の装飾)》
最初のルネ・ラリックの噴水ホールに戻ってから、
ガラス張りの渡り廊下を通って、19世紀末インテリア館へ
ルイ・マジョレルの部屋など、私好みの展示が続くんですが、
長くなりそうなので、とりあえずここまでアップします。
飛騨高山美術館: http://www.htm-museum.co.jp/
飛騨高山美術館ブログ「ぬぼでこ」: https://htmmuseum.hida-ch.com/
前日、ツイッター見てたら、飛騨高山美術館が閉館するって
流れてきたんです。驚いて元記事見て、
岐阜新聞Web
「装飾の美」伝え23年 飛騨高山美術館最終公開
https://www.gifu-np.co.jp/news/20200523/20200523-242306.html
飛騨高山美術館のHPや、公式ブログ見たら、
http://www.htm-museum.co.jp/
https://htmmuseum.hida-ch.com/
5月31日(日)閉館で、3年後にホテル併設の美術館として生まれ変わる。
23日(土)から、新型コロナ対策を徹底した上で最終公開するとのこと。
(※27日(水)は定休日)
そして「岐阜県内在住のお客様は常設展示室への入館が無料」だと。
飛騨高山美術館には一度だけ行ったことがあります。
ラリックの噴水やガレのガラス作品など、とても私好みの美術館でした。
その時(2002年6月29日)の写真
二階建ての赤いロンドンバスにも乗ったなー
(JR高山駅への送迎に使われていました)
なんて思い出して、これは是非もう一度見ておかなくては!
岐阜県内だからいいよね?
(距離にしたら愛知県のほとんどの美術館より遠いんですけどー)
午前中が空いているのでオススメってことだったので、
開館の9時に着けるように、地図アプリでは1時間41分って
出たんですが、私は途中で休憩したりするので、
7時前に出ました。(こういう時は朝ちゃんと起きられる)
ひるがの高原SAで休憩して8時45分頃に到着。
写真ではうまく写ってないんですが、
遠くの山(北アルプス?)には残雪が見えます。
二階建てロンドンバスがありました
(さすがに今は走ってないようです)
受付で、新型コロナ対策のため展示室は一方通行、
距離を保ってなどの説明を受け、
(特に岐阜県内在住を証明する必要なかったです)
階段を上がって2階へ。
展示室内の写真撮影可(フラッシュ・動画は不可)
最初の部屋がルネ・ラリックの噴水ホール
1926年にパリのシャンゼリゼ通りに作られた
「シャンゼリゼ・ショッピング・アーケード」
そのギャラリー・リドという回廊形式のパティオに
取り付けられていたという噴水。
取り壊されて長く所在が知られていなかったが、
1989年にパリ郊外の農家の納屋で発見されたものだそう。
今も10分毎に噴水の水が流れ落ちています。
ホールの照明が変化するので、いつまでも見ていられます。
次の展示室は、アール・デコから現代のガラス
ルネ・ラリック《香水瓶「3羽の燕」》
香水瓶も、赤と黒の外箱もステキ
ルネ・ラリック《五つの花》1926年
モーリス・マリノの香水瓶
モーリス・マリノ(1882-1960) ←初めて知りました。
モーリス・マリノはトロイに生まれ、パリ美術学校へ行くが中退、独学で絵画を学び、フォーヴィズムの画家として活躍した。1911年にガラス工芸に関心を持ち、ガラス器をデザインしてエナメルを用いて制作を始める。やがて自らガラスを吹いて制作するようになり、内部装飾、エア・バブルなど独自の手法を考案して斬新な作品を発表、アール・デコ期のフランスのガラス界に大きな影響を及ぼす。25年の間精力的に活動したが、健康を害し、1937年に戦争のため制作場であったガラス工場が閉鎖されたのを機にガラス工芸から一切手を引いて、再び画業に専念した。(もらった解説より)
ドーム兄弟《幾何学文杯》
そして、現代の作家の作品
黒木国昭《光琳》
石井康治《風》
この作品素敵!
武政 健夫(たけまさ たけお)
高知県出身。
1982年に、オーストリア国立クラムザッハ・ガラス学校を卒業し、世界一のガラス工芸品を制作する米国コーニング社のスチューベン・グラスにマスター・円グレイバーとして7年間勤務。
アメリカ歴代大統領の贈り物として各国に所蔵されている。
少数ながら、この分野で知られる世界的なガラス彫刻家の一人。
(展示説明より)
藤田喬平(ふじた きょうへい)1921-2004
日本の伝統的美意識をガラスという素材で
現代的によみがえらせた作風で知られていますね。
金箔とガラスが合わさってキラキラと豪華!
藤田喬平《飾筥「紅白梅」》
こちらも藤田喬平の作品ですが、ずいぶん雰囲気が違って
大きいのにガラスの軽やかなイメージ。
1977年からヴェニスでの制作活動を始め、
独自のスタイルの多くのヴェニス花瓶を作られたとのこと。
藤田喬平《花器 花吹雪・夕立》
自然光の中で作品が鑑賞できるガラス張りの展望ギャラリー
(ガラスに作品保護の特殊加工が施されているそう)
木々の緑をバックに、ガラス作品がいっそう美しく見えます。
マウロ・ボナヴェントゥーラ《球》
次の部屋はアール・ヌーヴォーのガラス
(鑑賞者間の距離を保つために床に線が引かれています)
アール・ヌーヴォーのガラスと言えば、エミール・ガレ
一番左の日本っぽいのは《四団扇花器》1884-89年
エミール・ガレ《花器「おたまじゃくし」》1900年
花器の表面をたくさんのおたまじゃくしが泳いでます。
足が出てきてるおたまじゃくしもいるー!
エミール・ガレ《ランプ「トンボ」》
エミール・ガレ《花器「セミ」》1890年頃
セミの羽や花器の透明感、とても素敵!
エミール・ガレ《花器「フランスの薔薇」》1900年
エミール・ガレ《鶴首瓶「菊」》
日本っぽい!
ルイス・C・ティファニー《ランプ「孔雀」》1906年
右側の鉢、グラフィックな文様がなんかカワイイって
キャプション見たら、ヨーゼフ・ホフマンで、納得というか。
左は、ウイーン工房《鉢(ハート形の葉の装飾)》
最初のルネ・ラリックの噴水ホールに戻ってから、
ガラス張りの渡り廊下を通って、19世紀末インテリア館へ
ルイ・マジョレルの部屋など、私好みの展示が続くんですが、
長くなりそうなので、とりあえずここまでアップします。
飛騨高山美術館: http://www.htm-museum.co.jp/
飛騨高山美術館ブログ「ぬぼでこ」: https://htmmuseum.hida-ch.com/
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