岐阜県現代陶芸美術館「ルート・ブリュック」展 [美術]
6月9日(火)、岐阜県現代陶芸美術館へ行ってきました。
「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展をやっています。
チラシ素敵です。メタリックな文字もいいけど、
上下に開くと、中面には作品が
裏側
本来なら4月25日(土)~7月5日(日)の会期だった展覧会。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、
開幕が延期となっていました。
昨年2019年1月に、ここ岐阜県現代陶芸美術館で見た
「フィンランド陶芸」展 で、展示されていた
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-01-24
ルート・ブリュック《陶板「聖体祭」》がすごく素敵で、
この展覧会、楽しみにしていたので心配していたんです。
6月6日(土)に開幕したってことで、早速行ってきました。
(コロナで学んだこと、行きたい展覧会は早く行く! (^▽^)/
当面の間、電話での事前予約による入場制限を行うってことで、
http://www.cpm-gifu.jp/museum/01.top/index1.html
9日(火)14時って予約したんですが、私のことなので、
なんだかんだやってて出かけるのが遅くなったのと、
平日のせいか制限速度を守るトラックの後についちゃって‥‥で、
セラミックパークMINOに着いたのが14時半を過ぎちゃってまして(^^;>
でもまぁ、ここの美術館のことですから、人数にも余裕がありまして
検温と手の消毒をして受付していただきました。
展示室前にあったのは、
ルート・ブリュックの長女で、現代アーティストの
マーリア・ヴィルカラさんが、ルート・ブリュックのタイルを使って
作った《心のモザイク―ルート・ブリュック、旅のかけら》
日本での展示ってことで、台に茶箱を使っているそう。
これ、展覧会を見る前、いろんな種類のタイルが並んでるのね、
くらいに見て写真撮ったんですが、
展覧会を見終わってから、このタイルの組み合わせを見ると、
ルート・ブリュックのいろんな作品を思い出して、
もう一度じっくり見ました。
最初の展示室では、建築家になることを夢見たものの、
周囲の勧めにより美術工芸中央学校に進学し
グラフィックアートを学んだルート・ブリュックの
ポストカードやお菓子の包み紙のスケッチ、水彩画なども展示され、
1942年にアラビア製陶所美術部門に招聘された
初期の陶板が展示されています。
以降およそ50年にわたりアラビア製陶所美術部門
専属アーティストとして活躍するんですね。
《結婚式》(チラシ裏面左下)と《お葬式》
パステルで描いたようなマットな質感の、
シャガールの絵を思わせるような素朴で繊細で詩情あふれる世界
そして次の展示室がすごくいい!
カメラマークのある作品は撮影可!
《母子》1950年
ガラスのような透明感の釉薬の深い色と艶がとても素敵!!
この作品も、展示室の真ん中に置かれていた立体作品の《母子》も、
聖母子を思わせますが、《最後の晩餐》や《ノアの箱舟》など
宗教的なテーマの作品も多いです。素朴な祈りのようなものを感じます。
《ボトル》1957年
左側
右側
石膏を彫って型を作り、粘土を押し付けて作るので、
彫った線が凸になり、そこに釉薬を流しているんだそう。
同じ型から作られた作品があるのですが、釉薬の色や
塗り方が違うので、また違った印象の作品になるんですね。
チラシに使われている《ライオンに化けたロバ》1957年
あ、タイトルを知って見たら、ライオンのお腹にロバが描かれてる!
ライオンのたてがみの表現、素敵!
同じ型から作られた作品ですが、
色が違うので、全く違った印象です。
こっちはロバがはっきりわかりますね。
《お葬式》1957-1958年
棺をかつぐ6人の人。ブリックの父親が亡くなった時に作られた
作品なんだそう。花々が繊細に描かれていて哀しいほど美しい。
展示の仕切りのように布が展示されていて、これも
ブリュックのテキスタイル《セイタ》という作品なんだそう。
染めた糸を織った、ざっくりした風合いの布。
経糸と横糸の色のハーモニーが温かな雰囲気で素敵だった。
蝶の研究者だった父親を描いた(後に両親は離婚)
《蝶の研究者》1950年
そして多くの蝶の作品が並んでいます。
六角形を積んでいって壁のようにもできる
《ヘキサゴン》1950年代後期
向こうが見えるピースもあって、
パーテーションとしても面白いなーって見たんですが、
展覧会を見終わって、この作品が、ルート・ブリュックの後期の
タイルをつなげて大きな作品をつくる転換期の作品なんだなって。
《都市》1958年
陶板の教会や家の作品があったけど、立体化してきました。
そうか、ルート・ブリュック、建築家になりたかったんでしたね。
《レリーフ(アダムとイヴ)》1960年代初期
初期の陶版と後期のモザイクが合わさったような作品
金色のタイルで組んだ十字架が荘厳な雰囲気。
《レリーフ(イコン)》1960年代 (3点とも)
金色のタイルと、転写紙から写されたキリストや花が
宗教的で聖なる雰囲気の中、なんか愛らしい。
真ん中の作品のアップ
《スイスタモ》1969年
後期の代表的な作風。小さなタイルを組み合わせて、大きな作品を作っています。
「スイスタモ」とは、1944年に旧ソ連に割譲された
フィンランドのカレリア地方の地名なんだそう。
この頃の作品には地名をつけたものも多いようで、、
インド旅行の印象から作られたという《ジャイプル》
オレンジや赤、褐色がインドっぽい?
《水辺の摩天楼》1983年
黒を基調にした大きな作品。摩天楼が水に映っているんですね!
《色づいた太陽》1969年
こちらは白が基調。タイトルがちょっと意外だけど、
大きさや質感、凹凸も違うタイルが集まって、
繊細なハーモニーを奏でているみたい。
《春の雲》1981年
春の雲から優しい雨が降ってます。
抽象的な表現なのに、とても繊細で詩的
展示室のスクリーンにルート・ブリュックの大作
ヘルシンキ市庁舎に設置された《陽のあたる街》1975年
銀行に設置された《木》1978-1980年
そして、最後の作品となる
大統領私邸に設置された《流氷》1987-1991年
の映像が映されていました。
展示されていた《木》は銀行に設置されたという作品の縮小版? 試作?
黒いタイルで組まれた大木の重厚感! とてもよかった。
《流氷》の模型やスケッチが展示されていました。
フィンランドのイメージ! 大作だけど、とても繊細。
「フィンランド陶芸」展で魅了されたルート・ブリュック、
あらためて作風の変遷というか、初期のメルヘンっぽい作品から、
幾何学的なモザイクへと変化していく創作の軌跡を見ることができて、
一層ファンになりました。
撮影可の作品も思ったより多くて嬉しい。
作風の変遷をたどる重要な作品が撮影できるので、
カメラロールでルート・ブリュックの軌跡をたどることができます!
岐阜県現代陶芸美術館「ルート・ブリュック」展、期間が
8月16日(日)までとなりました。
岐阜県現代陶芸美術館の後に巡回する予定だった
久留米市美術館での開催は中止となったそうです。
ショップで、図録3,300円(税込)と、
「はじめまして、ルート・プリュック」って本があって迷ったけど、
値段の安さと、手に持った時の可愛らしさ? で、
「はじめまして―」2,200円(税込)を選びました。
クリアファイルはライオンのと迷って《母子》をチョイス。440円
裏が《肘掛け椅子》なのも気に入ってます。
展覧会限定グッズとして、多治見の丸朝製陶所が作ったという
六角形のタイル1,100円 すごく可愛くて、欲しかったけど、
うーん、1個に決められないし、どうせなら並べて楽しみたいけど、
さすがにそんなに買えない‥‥って結局買いませんでした。
----
ギャラリーⅡのコレクション展のことも書いておきます。
A室は、ルート・ブリュック展にちなみ、
「北欧の陶芸」
ルート・ブリュックの“アッシュ・トレイ”1960年 が
最初に展示されてます!
デンマークから、
ロイヤル コペンハーゲン《マーガレット・サーヴィス》や
ビング オー グレンダール《鷺のサーヴィス》も持ってたんだ!
岐阜県現代陶芸美術館「デンマーク・デザイン」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2018-07-02
では、塩川コレクションのが展示されてたけど。
スウェーデン、ノルウェーの作家の作品、
そしてフィンランド! アラビア製陶所の
カイ・フランクの折紙のような《ロケロバティ(KF-1)》や、
「フィンランド陶芸」展に出品してた
ビルゲル・カイピアイネンの飾皿や《パラティッシ》シリーズ
所蔵品展でよく見るカティ・トゥオミネン=ニーイットゥラの
《ストーリーバード》のプロトタイプと量産品が並んでました。
フィンランドの陶芸やデザインって、
カイ・フランクやニーイットゥラのようなシンプルでモダンなものと、
カイピアイネンやブリュックのような抒情的なのがありますね。
上階の展示室Bでは、岐阜県現代陶芸美術館を代表するような
「コレクション・ハイライト」
富本憲吉《色絵金銀彩四弁花模様飾壺》1960年 はもちろん、
カール・シャイト《オープン・ヴェッセル・フォーム》2000年
が良かった。直線的でちょっとアール・デコっぽい?
制作年からして違うだろうけど。
ルーシー・リーとハンス・コパーの《ティー・サーヴィス》1950年代
セットも素敵。
そして「国際陶磁器フェスティバル美濃」グランプリ作品展
コロナのため、今年秋に予定されていた
「国際陶磁器フェスティバル美濃'20」は、1年程度延期となりましたが、
今までの陶磁器コンペティションの
グランプリ作品が展示されていました。
「北欧の陶芸」のコーナーでも展示されていた
カティ・トゥオミネン=ニーットゥラの、
第5回デザイン部門グランプリ《皿「白い月」》1998年
白い皿の凹凸が、見る角度で三日月に見えたり、丸くなったり‥‥
シンプルだけど印象的だった。
第2回デザイン部門グランプリ作品
ジャック・シュレス《ファイヤ・ライト》1989年 は、
1階エントランスにあるってことで行ってみました。
カスケード広場
iPhone11のカメラは超広角にできるので、
セラミックパークMINOの広い範囲を撮ることができます。
----
中日新聞 岐阜総合版 2020年6月12日(金)に載った記事
2020年6月13日(土)に載った記事
岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/
「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展 公式ウェブサイト: rutbryk.jp
岐阜県現代陶芸美術館「フィンランド陶芸」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-01-24
「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展をやっています。
チラシ素敵です。メタリックな文字もいいけど、
上下に開くと、中面には作品が
裏側
本来なら4月25日(土)~7月5日(日)の会期だった展覧会。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、
開幕が延期となっていました。
昨年2019年1月に、ここ岐阜県現代陶芸美術館で見た
「フィンランド陶芸」展 で、展示されていた
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-01-24
ルート・ブリュック《陶板「聖体祭」》がすごく素敵で、
この展覧会、楽しみにしていたので心配していたんです。
6月6日(土)に開幕したってことで、早速行ってきました。
(コロナで学んだこと、行きたい展覧会は早く行く! (^▽^)/
当面の間、電話での事前予約による入場制限を行うってことで、
http://www.cpm-gifu.jp/museum/01.top/index1.html
9日(火)14時って予約したんですが、私のことなので、
なんだかんだやってて出かけるのが遅くなったのと、
平日のせいか制限速度を守るトラックの後についちゃって‥‥で、
セラミックパークMINOに着いたのが14時半を過ぎちゃってまして(^^;>
でもまぁ、ここの美術館のことですから、人数にも余裕がありまして
検温と手の消毒をして受付していただきました。
展示室前にあったのは、
ルート・ブリュックの長女で、現代アーティストの
マーリア・ヴィルカラさんが、ルート・ブリュックのタイルを使って
作った《心のモザイク―ルート・ブリュック、旅のかけら》
日本での展示ってことで、台に茶箱を使っているそう。
これ、展覧会を見る前、いろんな種類のタイルが並んでるのね、
くらいに見て写真撮ったんですが、
展覧会を見終わってから、このタイルの組み合わせを見ると、
ルート・ブリュックのいろんな作品を思い出して、
もう一度じっくり見ました。
最初の展示室では、建築家になることを夢見たものの、
周囲の勧めにより美術工芸中央学校に進学し
グラフィックアートを学んだルート・ブリュックの
ポストカードやお菓子の包み紙のスケッチ、水彩画なども展示され、
1942年にアラビア製陶所美術部門に招聘された
初期の陶板が展示されています。
以降およそ50年にわたりアラビア製陶所美術部門
専属アーティストとして活躍するんですね。
《結婚式》(チラシ裏面左下)と《お葬式》
パステルで描いたようなマットな質感の、
シャガールの絵を思わせるような素朴で繊細で詩情あふれる世界
そして次の展示室がすごくいい!
カメラマークのある作品は撮影可!
《母子》1950年
ガラスのような透明感の釉薬の深い色と艶がとても素敵!!
この作品も、展示室の真ん中に置かれていた立体作品の《母子》も、
聖母子を思わせますが、《最後の晩餐》や《ノアの箱舟》など
宗教的なテーマの作品も多いです。素朴な祈りのようなものを感じます。
《ボトル》1957年
左側
右側
石膏を彫って型を作り、粘土を押し付けて作るので、
彫った線が凸になり、そこに釉薬を流しているんだそう。
同じ型から作られた作品があるのですが、釉薬の色や
塗り方が違うので、また違った印象の作品になるんですね。
チラシに使われている《ライオンに化けたロバ》1957年
あ、タイトルを知って見たら、ライオンのお腹にロバが描かれてる!
ライオンのたてがみの表現、素敵!
同じ型から作られた作品ですが、
色が違うので、全く違った印象です。
こっちはロバがはっきりわかりますね。
《お葬式》1957-1958年
棺をかつぐ6人の人。ブリックの父親が亡くなった時に作られた
作品なんだそう。花々が繊細に描かれていて哀しいほど美しい。
展示の仕切りのように布が展示されていて、これも
ブリュックのテキスタイル《セイタ》という作品なんだそう。
染めた糸を織った、ざっくりした風合いの布。
経糸と横糸の色のハーモニーが温かな雰囲気で素敵だった。
蝶の研究者だった父親を描いた(後に両親は離婚)
《蝶の研究者》1950年
そして多くの蝶の作品が並んでいます。
六角形を積んでいって壁のようにもできる
《ヘキサゴン》1950年代後期
向こうが見えるピースもあって、
パーテーションとしても面白いなーって見たんですが、
展覧会を見終わって、この作品が、ルート・ブリュックの後期の
タイルをつなげて大きな作品をつくる転換期の作品なんだなって。
《都市》1958年
陶板の教会や家の作品があったけど、立体化してきました。
そうか、ルート・ブリュック、建築家になりたかったんでしたね。
《レリーフ(アダムとイヴ)》1960年代初期
初期の陶版と後期のモザイクが合わさったような作品
金色のタイルで組んだ十字架が荘厳な雰囲気。
《レリーフ(イコン)》1960年代 (3点とも)
金色のタイルと、転写紙から写されたキリストや花が
宗教的で聖なる雰囲気の中、なんか愛らしい。
真ん中の作品のアップ
《スイスタモ》1969年
後期の代表的な作風。小さなタイルを組み合わせて、大きな作品を作っています。
「スイスタモ」とは、1944年に旧ソ連に割譲された
フィンランドのカレリア地方の地名なんだそう。
この頃の作品には地名をつけたものも多いようで、、
インド旅行の印象から作られたという《ジャイプル》
オレンジや赤、褐色がインドっぽい?
《水辺の摩天楼》1983年
黒を基調にした大きな作品。摩天楼が水に映っているんですね!
《色づいた太陽》1969年
こちらは白が基調。タイトルがちょっと意外だけど、
大きさや質感、凹凸も違うタイルが集まって、
繊細なハーモニーを奏でているみたい。
《春の雲》1981年
春の雲から優しい雨が降ってます。
抽象的な表現なのに、とても繊細で詩的
展示室のスクリーンにルート・ブリュックの大作
ヘルシンキ市庁舎に設置された《陽のあたる街》1975年
銀行に設置された《木》1978-1980年
そして、最後の作品となる
大統領私邸に設置された《流氷》1987-1991年
の映像が映されていました。
展示されていた《木》は銀行に設置されたという作品の縮小版? 試作?
黒いタイルで組まれた大木の重厚感! とてもよかった。
《流氷》の模型やスケッチが展示されていました。
フィンランドのイメージ! 大作だけど、とても繊細。
「フィンランド陶芸」展で魅了されたルート・ブリュック、
あらためて作風の変遷というか、初期のメルヘンっぽい作品から、
幾何学的なモザイクへと変化していく創作の軌跡を見ることができて、
一層ファンになりました。
撮影可の作品も思ったより多くて嬉しい。
作風の変遷をたどる重要な作品が撮影できるので、
カメラロールでルート・ブリュックの軌跡をたどることができます!
岐阜県現代陶芸美術館「ルート・ブリュック」展、期間が
8月16日(日)までとなりました。
岐阜県現代陶芸美術館の後に巡回する予定だった
久留米市美術館での開催は中止となったそうです。
ショップで、図録3,300円(税込)と、
「はじめまして、ルート・プリュック」って本があって迷ったけど、
値段の安さと、手に持った時の可愛らしさ? で、
「はじめまして―」2,200円(税込)を選びました。
クリアファイルはライオンのと迷って《母子》をチョイス。440円
裏が《肘掛け椅子》なのも気に入ってます。
展覧会限定グッズとして、多治見の丸朝製陶所が作ったという
六角形のタイル1,100円 すごく可愛くて、欲しかったけど、
うーん、1個に決められないし、どうせなら並べて楽しみたいけど、
さすがにそんなに買えない‥‥って結局買いませんでした。
----
ギャラリーⅡのコレクション展のことも書いておきます。
A室は、ルート・ブリュック展にちなみ、
「北欧の陶芸」
ルート・ブリュックの“アッシュ・トレイ”1960年 が
最初に展示されてます!
デンマークから、
ロイヤル コペンハーゲン《マーガレット・サーヴィス》や
ビング オー グレンダール《鷺のサーヴィス》も持ってたんだ!
岐阜県現代陶芸美術館「デンマーク・デザイン」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2018-07-02
では、塩川コレクションのが展示されてたけど。
スウェーデン、ノルウェーの作家の作品、
そしてフィンランド! アラビア製陶所の
カイ・フランクの折紙のような《ロケロバティ(KF-1)》や、
「フィンランド陶芸」展に出品してた
ビルゲル・カイピアイネンの飾皿や《パラティッシ》シリーズ
所蔵品展でよく見るカティ・トゥオミネン=ニーイットゥラの
《ストーリーバード》のプロトタイプと量産品が並んでました。
フィンランドの陶芸やデザインって、
カイ・フランクやニーイットゥラのようなシンプルでモダンなものと、
カイピアイネンやブリュックのような抒情的なのがありますね。
上階の展示室Bでは、岐阜県現代陶芸美術館を代表するような
「コレクション・ハイライト」
富本憲吉《色絵金銀彩四弁花模様飾壺》1960年 はもちろん、
カール・シャイト《オープン・ヴェッセル・フォーム》2000年
が良かった。直線的でちょっとアール・デコっぽい?
制作年からして違うだろうけど。
ルーシー・リーとハンス・コパーの《ティー・サーヴィス》1950年代
セットも素敵。
そして「国際陶磁器フェスティバル美濃」グランプリ作品展
コロナのため、今年秋に予定されていた
「国際陶磁器フェスティバル美濃'20」は、1年程度延期となりましたが、
今までの陶磁器コンペティションの
グランプリ作品が展示されていました。
「北欧の陶芸」のコーナーでも展示されていた
カティ・トゥオミネン=ニーットゥラの、
第5回デザイン部門グランプリ《皿「白い月」》1998年
白い皿の凹凸が、見る角度で三日月に見えたり、丸くなったり‥‥
シンプルだけど印象的だった。
第2回デザイン部門グランプリ作品
ジャック・シュレス《ファイヤ・ライト》1989年 は、
1階エントランスにあるってことで行ってみました。
カスケード広場
iPhone11のカメラは超広角にできるので、
セラミックパークMINOの広い範囲を撮ることができます。
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中日新聞 岐阜総合版 2020年6月12日(金)に載った記事
2020年6月13日(土)に載った記事
岐阜県現代陶芸美術館: http://www.cpm-gifu.jp/museum/
「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展 公式ウェブサイト: rutbryk.jp
岐阜県現代陶芸美術館「フィンランド陶芸」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-01-24
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