おかざき世界子ども美術博物館「これって絵画なの? 超リアルと面白かたち展」 [美術]
6月18日(木)、おかざき世界子ども美術博物館へ行ってきました。
「これって絵画なの? 超リアルと面白かたち展」をやっています。
上田薫と元永定正の世界
―超リアルな上田薫の絵画約100点、過去最大規模!!
絵画には、様々な表現があります。
本展では、写真さえ超えるような驚くほど細かくリアルに描かれた作品と、それと対照的な抽象化された不思議な形と色の世界を一流の画家の作品でご覧いただき、絵画の幅の広さと表現の自由さを子供たちから大人まで心ゆくまで感じて楽しんでいただくために企画された、今までにない画期的な展覧会です。(チラシ裏面の文章より)
このチラシ見た時、あー、これは子供が喜びそうないい企画だなって。
(チラシのデザインについては、ちょっと言いたいこともあるけどー)
小中学生が「スゲー!!」って驚きそうな超リアルな上田薫の絵と、
絵本でも大人気の元永定正の絵の対比。面白い!!
予定では4月25日(土)からの開催だったこの展覧会、
新型コロナウィルスのため、開幕が延期されていましたが、
感染防止対策を実施したうえで、5月26日(火)に始まったと知り、
子供が来ない平日に行きたいって、
ちょっとフライング気味ではありましたが‥‥
(都道府県をまたぐ移動の自粛が解除されたのがこの日の夕方でした)
でも私のことなので、午前中ダラダラと過ぎ、昼食の後でやっと
出かけたんですが、高速を運転中、なんだか眠気がしてきて、
東郷PAで停めて、ちょっと‥‥と仮眠したら
(この日は車内の温度も快適でよく眠れた)気が付いたら
1時間近く過ぎてて焦りました。
初めて行くところなので心配しましたが、標識もあったので、
岡崎ICから10分ちょっとで着くことができました。
平日で大雨なので、広い駐車場、閑散としてます。
(帰る時に撮った写真ですが、来た時もこんなカンジ)
入口アーチ
「岡崎地域文化広場」としていろんな施設が整備されています。
入口アーチを望む。その向こうにたくさん車が止まっているのは、
近くの工場の駐車場のよう。
広場にある「妖精の棲む浮かぶ島」楽しそうです。
さらに進むと「芸術の森」や「展望の丘」へ行けます。
帰る時の写真なので、時計が4時半
おかざき世界子ども美術博物館・親子造形センター
入口で、検温と手の消毒をしました。
チケットを買おうと、観覧料500円を出すと、
「JAFの会員証はお持ちでないですか?」と聞かれ、出すと、
なんと団体料金400円になりました!
展示室へ入ると、1971年制作の《男の靴》《女の靴》から始まり、
《アイスクリームA》1973年、《ナイフのマーマレード》1974年、
《黒アワビ》《氷ばさみの氷A》《ナイフのジャム》1975年‥‥と、
ハイパーリアリズムを代表する上田薫の作品が、
ほぼ年代順に(出品リストによると) 97点並んでいます。
上田薫(1928- )さんは、これらの絵、
リアルじゃなくて抽象絵画だって言われているそうですね。
写真を撮って、プロジェクターで投影して輪郭を描いているそう。
1979年から1982年頃に描かれた、シャボン玉やあわの絵には、
カメラを構えた人(上田さん?)や部屋の窓が映り込んでいます。
チラシ表面に使われているのは《なま玉子R2》1995年
チケットに使われているのは《なま玉子F》1987年
《ジェリーにスプーン》は、
中学校の美術の教科書の表紙に使われたこともあるそうですね。
これ見て驚き、自分も描けるか? って模写してみた中学生、
いたんじゃないかな?
1993年~1995年には、水の流れを描いた絵も。
‥‥これは画面びっしり描かなきゃならないし、大変そう!
水彩で描いた「流れ」にコラージュを加えた作品が2014年
2000年くらいからの、空を描いた作品もありました。
そして、昨年秋の
ヤマザキマザック美術館「情の深みと浅さ」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-05-07
で、展示されていた《サラダE》2014年 と
《アカンサスC》2016年 もありました。
(ヤマザキマザック美術館での展示風景)
上田薫の展示の次に、ここの所蔵品である
有名美術家の10代の作品を展示したコーナーがありました。
ピカソの初期の作品に焦点を当てた
愛知県美術館「ピカソ、天才の秘密」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2016-01-18
で、ここ所蔵のピカソ14歳の《女性頭部石膏のデッサン》1895年 が
来てましたが、今回それは展示されていませんでした。
出品リストがなかったので、うろ覚えですが、
ロートレックの16-17歳の作品(リーフレットに画像あります)や、
宮脇晴の12歳(だったかな?)の作品は上手くて驚きました。
そして「面白かたち」の元永定正(1922-2011)の展示室は、
真ん中に鉄道ジオラマもあって、その周りには
元永定正の絵本が読めるテーブルと椅子もあって楽しそうです。
元永定正の絵は、その形の面白さもですが、
タイトル読むと、さらにクスッとなってしまいますね!
《ふたつのぐれいのあみめから》《あかいいろだま》
《かたちふたつはぐるぐるのせん》《さんかくだけにあかいせん》
《あかとあおいろみぎひだり》《さゆうのまるはみっつずつ》
展示されていた30点は全て版画でした。
良かった! 大人でも充分満足する充実した展覧会ですし、
子どもと行くと親子で楽しめて更に良いんじゃないでしょうか。
「これって絵画なの? 超リアルと面白かたち展」は7月12日(日)まで
世界の子どもたちが描いた絵の展示コーナーもありましたし、
親子で絵画や粘土、工作などができる制作教室もあるようです。
しかし、こんな充実した施設なのに、
ちゃんとした(?)ウェブサイトがないんですね。
岡崎市のHPの「おかざき世界子ども美術博物館」のページ
https://www.city.okazaki.lg.jp/1200/1251/1242/p010841.html
置いてあったリーフレット
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帰りに上郷SAへ寄ったら、まだ閑散とした売店の一番端のコーナーで、
「甲斐仁代(かい ひとよ 1902-1963)展」なんてやってて、
知らない画家でしたが、まぁ急ぐわけでもないからと入ったら、
花や果物を描いた絵の鮮やかなオレンジ色、良かった。
ホンモノとは言え、すごい値段ついてたけど。
茨城県に「ギャラリー甲斐仁代」なんてあるんですね。
「これって絵画なの? 超リアルと面白かたち展」をやっています。
上田薫と元永定正の世界
―超リアルな上田薫の絵画約100点、過去最大規模!!
絵画には、様々な表現があります。
本展では、写真さえ超えるような驚くほど細かくリアルに描かれた作品と、それと対照的な抽象化された不思議な形と色の世界を一流の画家の作品でご覧いただき、絵画の幅の広さと表現の自由さを子供たちから大人まで心ゆくまで感じて楽しんでいただくために企画された、今までにない画期的な展覧会です。(チラシ裏面の文章より)
このチラシ見た時、あー、これは子供が喜びそうないい企画だなって。
(チラシのデザインについては、ちょっと言いたいこともあるけどー)
小中学生が「スゲー!!」って驚きそうな超リアルな上田薫の絵と、
絵本でも大人気の元永定正の絵の対比。面白い!!
予定では4月25日(土)からの開催だったこの展覧会、
新型コロナウィルスのため、開幕が延期されていましたが、
感染防止対策を実施したうえで、5月26日(火)に始まったと知り、
子供が来ない平日に行きたいって、
ちょっとフライング気味ではありましたが‥‥
(都道府県をまたぐ移動の自粛が解除されたのがこの日の夕方でした)
でも私のことなので、午前中ダラダラと過ぎ、昼食の後でやっと
出かけたんですが、高速を運転中、なんだか眠気がしてきて、
東郷PAで停めて、ちょっと‥‥と仮眠したら
(この日は車内の温度も快適でよく眠れた)気が付いたら
1時間近く過ぎてて焦りました。
初めて行くところなので心配しましたが、標識もあったので、
岡崎ICから10分ちょっとで着くことができました。
平日で大雨なので、広い駐車場、閑散としてます。
(帰る時に撮った写真ですが、来た時もこんなカンジ)
入口アーチ
「岡崎地域文化広場」としていろんな施設が整備されています。
入口アーチを望む。その向こうにたくさん車が止まっているのは、
近くの工場の駐車場のよう。
広場にある「妖精の棲む浮かぶ島」楽しそうです。
さらに進むと「芸術の森」や「展望の丘」へ行けます。
帰る時の写真なので、時計が4時半
おかざき世界子ども美術博物館・親子造形センター
入口で、検温と手の消毒をしました。
チケットを買おうと、観覧料500円を出すと、
「JAFの会員証はお持ちでないですか?」と聞かれ、出すと、
なんと団体料金400円になりました!
展示室へ入ると、1971年制作の《男の靴》《女の靴》から始まり、
《アイスクリームA》1973年、《ナイフのマーマレード》1974年、
《黒アワビ》《氷ばさみの氷A》《ナイフのジャム》1975年‥‥と、
ハイパーリアリズムを代表する上田薫の作品が、
ほぼ年代順に(出品リストによると) 97点並んでいます。
上田薫(1928- )さんは、これらの絵、
リアルじゃなくて抽象絵画だって言われているそうですね。
写真を撮って、プロジェクターで投影して輪郭を描いているそう。
1979年から1982年頃に描かれた、シャボン玉やあわの絵には、
カメラを構えた人(上田さん?)や部屋の窓が映り込んでいます。
チラシ表面に使われているのは《なま玉子R2》1995年
チケットに使われているのは《なま玉子F》1987年
《ジェリーにスプーン》は、
中学校の美術の教科書の表紙に使われたこともあるそうですね。
これ見て驚き、自分も描けるか? って模写してみた中学生、
いたんじゃないかな?
1993年~1995年には、水の流れを描いた絵も。
‥‥これは画面びっしり描かなきゃならないし、大変そう!
水彩で描いた「流れ」にコラージュを加えた作品が2014年
2000年くらいからの、空を描いた作品もありました。
そして、昨年秋の
ヤマザキマザック美術館「情の深みと浅さ」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-05-07
で、展示されていた《サラダE》2014年 と
《アカンサスC》2016年 もありました。
(ヤマザキマザック美術館での展示風景)
上田薫の展示の次に、ここの所蔵品である
有名美術家の10代の作品を展示したコーナーがありました。
ピカソの初期の作品に焦点を当てた
愛知県美術館「ピカソ、天才の秘密」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2016-01-18
で、ここ所蔵のピカソ14歳の《女性頭部石膏のデッサン》1895年 が
来てましたが、今回それは展示されていませんでした。
出品リストがなかったので、うろ覚えですが、
ロートレックの16-17歳の作品(リーフレットに画像あります)や、
宮脇晴の12歳(だったかな?)の作品は上手くて驚きました。
そして「面白かたち」の元永定正(1922-2011)の展示室は、
真ん中に鉄道ジオラマもあって、その周りには
元永定正の絵本が読めるテーブルと椅子もあって楽しそうです。
元永定正の絵は、その形の面白さもですが、
タイトル読むと、さらにクスッとなってしまいますね!
《ふたつのぐれいのあみめから》《あかいいろだま》
《かたちふたつはぐるぐるのせん》《さんかくだけにあかいせん》
《あかとあおいろみぎひだり》《さゆうのまるはみっつずつ》
展示されていた30点は全て版画でした。
良かった! 大人でも充分満足する充実した展覧会ですし、
子どもと行くと親子で楽しめて更に良いんじゃないでしょうか。
「これって絵画なの? 超リアルと面白かたち展」は7月12日(日)まで
世界の子どもたちが描いた絵の展示コーナーもありましたし、
親子で絵画や粘土、工作などができる制作教室もあるようです。
しかし、こんな充実した施設なのに、
ちゃんとした(?)ウェブサイトがないんですね。
岡崎市のHPの「おかざき世界子ども美術博物館」のページ
https://www.city.okazaki.lg.jp/1200/1251/1242/p010841.html
置いてあったリーフレット
----
帰りに上郷SAへ寄ったら、まだ閑散とした売店の一番端のコーナーで、
「甲斐仁代(かい ひとよ 1902-1963)展」なんてやってて、
知らない画家でしたが、まぁ急ぐわけでもないからと入ったら、
花や果物を描いた絵の鮮やかなオレンジ色、良かった。
ホンモノとは言え、すごい値段ついてたけど。
茨城県に「ギャラリー甲斐仁代」なんてあるんですね。
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