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川崎市岡本太郎美術館「古事記展」(その2) [美術]

なかなかブログ記事が書けませんが、
9月27日(日)、川崎市岡本太郎美術館まで行ってきたことの続きです。

ここへ行こうと思った企画展
「高橋士郎 古事記展 神話芸術テクノロジー」
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企画展示室入口
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入口前に消毒薬が置いてあります。
こんな時節だから、だけでなく、なんとこの展覧会、作品に触れるんです!!
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ご入室前に必ず消毒液で手指をお清めください。 神々より
 ってことですv(^▽^)v

さらに動画を含め撮影可!! SNSへの投稿OK!

会場はこんな配置になってます。
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中心に、岡本太郎の《神話》1980年
島根県くにびき国体のシンボルとして作られた作品
出雲神話に登場するスサノオノミコトがモチーフだと。
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そして、高橋士郎の古事記の世界が始まります。

『古事記』のあらすじについては、会場でもらった説明を参照しました。

別天(ことあまつ)
この世界の始まりに、最初の神様が生まれます。 最初に5柱(神様は「ハシラ」で数えます)の神様が生まれます。
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大きな地球の形は《触らぬ神》
「天之御中主(あめの みなかぬし)」
「高御産巣日(たかみ むすび)」
「神産巣日(かみ むすび)」
古事記から排除する海外の神
名前をつけて、その実態を忘却 触らぬ神
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その隣のトゲトゲ球体は《細胞の神》
「宇摩志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこじ)」

右は《思考の神》「天之常立(あめ の とこたち)」
左は《重力の神》「國之常立(くに の とこたち)」
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(國之常立は、七代(ななよ)の神)

七代(ななよ)
次に2柱の神と男女5組の神が生まれ(合わせて七世といいます)、 世界がだんだんとつくられます。 しかし世界はまだ形が無く漂った状態です。

《谷戸の神》
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《大地の神》
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《相対の神》「伊邪那岐(いざなぎ)」と「伊邪那美(いざなみ)」
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生國(くにうみ)
七世の最後に生まれたイザナギとイザナミは、大地を生むよう天沼矛(あめのぬぼこ)を授けられ、 日本の島々を次々と生んでいきます。

生神(かみうみ)
国を生み終えたイザナギとイザナミは、私たちが地上で生きるために必要な様々な神々を、 次々に生んでいきます。

大きな赤ちゃん《大事の神》が元気に動いています。
「大事忍男(おおごとおしお)」
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壁には七世の《大気の神》「豊雲野(とよくもの)」
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DNAの螺旋のようなのは七世の《生命の神》
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イザナギとイザナミが生んだ神々たちが並びます
左が《棲処の神》、右が《家屋の神》
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《木の神》
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《用水の神》
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床にあるのが《河の神》、空中でくるくる回っているのが《風の神》
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《野の女神》(前)と《山の神》(後)
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飛んでいる鳥は《船の神》、手前が《火の神》
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しかし火の神を生んだ時、イザナミは炎に焼かれ死んでしまいました。 イザナミの死を嘆き悲しんだイザナギは、火の神を剣で切り殺します。
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巨大な目が閉じたり開いたり《涙の神》
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黄泉(よみ)
イザナミの死後、どうしてもイザナミに会いたいイザナギは、黄泉(地下にある死者の国)に赴きます。イザナミは、自分の姿を見ないで待つようイザナギに告げましたが、イザナギは待てずに会いに行ってしまいます。そこでイザナギは、腐敗し、8柱の雷の神が絡みついたイザナミの醜い姿を見てしまい、怖くなって逃げだしてしまいました。変わり果てた姿を見られたイザナミは、逃げるイザナギを黄泉軍(よもついくさ)たちに追わせます。

変わり果てた姿をイザナギに見られて怒るイザナミ
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イザナギを追う黄泉軍(よもついくさ)たち
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現世との境界である黄泉比良坂(よもつひらさか)にたどり着いたイザナギは、そこになっていた 桃の実を取り追ってに投げると、みな退散してしまいました。最後に追ってきたイザナミの 行く手を大岩でふさぎ、別れを告げたイザナギに、イザナミは1日に1000人殺すと告げますが、 イザナギは1日に1500人産むと返答しその場をあとにします。

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現世との境界である黄泉比良坂(よもつひらさか)
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禊(みそぎ)
黄泉から帰ったイザナギは、川の水で身の汚れを清めます。
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身にまとうものを脱ぎ、清めていく過程で様々な神が生まれますが、 穢(けが)れによって凶事をつかさどる2柱の神が生まれました。

《巨悪の呪》
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それらの凶事を直し、浄化するための神々が生まれ、
手前が《海底の神》、奥が《海中の神》
くるくる回る動きが面白い。渦のようなイメージ
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天井から吊り下げられて回っているのが《海上の神》
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左が《免疫の神》激しく動いてます。
右が《浄化の女神》これ、あいちトリエンナーレ2016で見たやつ!
動きが面白いんですよね!
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これもあいトリ2016で見たな。
《再生の神》
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最後にはイザナギの左目を洗うとアマテラスが、 右目を洗うとツクヨミが、 鼻を洗うとスサノオの3柱の神々(3貴子)が生まれました。


まぁ古事記にこじつけっぽいところもあるけど、とにかく楽しい展示だった!
子どもから大人まで楽しめますね。
ベビーカーを押した家族が楽しそうに見てたのが印象的でした。
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会場を出たところのモニタで、設営の様子や、
毎朝、送風機の電源を入れると膨らむ作品たちの様子の
――「神々の目覚め」だそう(^▽^)
映像が流れてて、それも楽しかった。
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Youtubeで見られます。
古事記展PR動画



高橋士郎 古事記展 設営風景



高橋士郎 古事記展「神々の目覚め」


まだ川崎市岡本太郎美術館の《母の塔》やカフェのことを書くつもりですが、
とりあえずここまでアップします。

川崎市岡本太郎美術館: https://www.taromuseum.jp/

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