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ヤマザキマザック美術館「富田菜摘 スクラップ・ワールド」展 [美術]

2月25日(木)ヤマザキマザック美術館へ行きました。
「富田菜摘
 スクラップ・ワールド」という展覧会をやっています。
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チラシ中面
とても楽しそうな展覧会だってのが伝わってきます。
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富田菜摘 1986年生まれ、東京都出身
多摩美術大学の油画専攻卒業という若い造形作家さん


昨年11月13日(金)からやっているこの展覧会、
愛知県や岐阜県には緊急事態宣言がまだ発令中でしたが、
(2月28日で、予定より1週間早く解除となりました)
私、ヤマザキマザック美術館の企画展は全て行っているので、
そろそろ行かないと‥‥と。

ヤマザキマザック美術館へは、昨年2月23日(日・天皇誕生日)に
「木村忠太の世界」展へ行って以来なので、1年ぶり。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-03-05

コロナで2020年4月25日(土)~8月30日(日)に予定されていた
「親密派の光と影 ボナールが生きた時代」展は中止となって残念だった。

コロナのためか、美術館への入口が、
隣のオフィス棟の1階からになってました。
正面のタペストリーは、和紙作家・堀木エリ子さんの作品だそう。
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入館料1,200円が、大垣共立銀行のスマイル会員証で100円引きの
1,100円になりました。(ドニチエコきっぷや、JAF会員証などでも
100円引きになります。併用不可)

まずは4階からということで

無料の音声ガイドを貸してもらって

ごあいさつのパネルにプラスチックスプーンで作られたヤモリが
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おぉ!! 面白い! 迫力!!
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一番前の作品、ウミイグアナ《鉄平》は、富田さん18歳、
高校3年の時に通っていた美術予備校の文化祭のために作った
作品なんですって?!!

ゾウガメの《銀蔵》2005年(手前)や、《諭吉》2007年(奥)には
下にキャスターが付いてます。
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展示室の隅にはクモ《忠吾》2008年
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カンガルー《律子と陸》2013年
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尾がギターだって見たら体もギターでできてるんだ!!
ギターの穴から子どもが顔を出してる!

ラクダ《津軽》2016年 
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ライオン《ライアン》2018年
特別追加出品とのこと、個人蔵なので、特別に貸してもらえたのかな。
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次の部屋は恐竜の作品が並んでいます。
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チラシのメインビジュアルになってる
ティラノサウルス《ティラ》2019年
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手にゲームのコントローラーが使われていたり、
胴体は金属製のゴミ缶に扇風機のカバーがついていたり、
下歯はスプーンだとか、足に受話器が付いてる! って、
よく見ていくと楽しい!

奥のステゴザウルス《ステイシー》(左)と《ステファン》(右)
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トリケラトプス《トリトン》2018年
足の爪はゲームコントローラー、タイヤに
前脚の模様面白いなって見たら、フライパンじゃないですか!
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次の部屋には新聞紙で作られた人物が並んでいます。
(紙粘土や発泡スチロールでできた原型の上に新聞や雑誌、
折込チラシなどを貼っているそう)
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右からの6体は、卒業制作で作ったもの!!
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左の、ネギの入った買い物袋をぶら下げているのが
《さんざん待たせてごめんなさい―田中俊子》
〈安い物好き主婦〉2008-2010年
安売りチラシでできたブラウスがインパクトあります。

右の、メガネをかけた女性は
《さんざん待たせてごめんなさい―柴田和子》
〈教育ママ〉2008-2010年
ブラウスに使われた新聞から「生徒数の格差深刻に‥‥」とか
「学校選択」などの文字が読めます。
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《さんざん待たせてごめんなさい―渡辺陽子・渡辺陽菜》
〈原発事故記事親子〉2011年
マスク姿の親子、コロナ禍の現在を表しているのかと思ったら、
東日本大震災の福島原子力発電所事故後の状況を伝えているのだと。
服に使われている新聞から「福島困惑」とか「校庭の放射線基準に波」
などの文字が読み取れます。
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展示ケースには、小さな人間たちの作品が
《午後6時の山手線》2010年
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わー、すごい存在感。2010年なので、ガラケーが多いですね。
真ん中のスマホの男性の服には「草食系」の文字、
隣の男性には「オタク文化」「アイドル」なんて文字が
読み取れて楽しい。

他に《始発の中央線》《午後6時の御堂筋線(天王寺)》なんて
作品もありました。


ルイ・マジョレルの寝室用家具の部屋には、
ブルドッグ《ブル》2017年 と、ヒトコブラクダ《楽太》2016年
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所蔵品のアール・ヌーヴォのガラスの展示室の中に
《さんざん待たせてごめんなさい―菅井チズ》
〈高齢化社会記事おばあさん〉2010年
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エミール・ガレ《アイリス文花器》のショーケースの後ろに
《さんざん待たせてごめんなさい―北島大輔》
〈スポーツマン〉2010年
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ガレのガラスの横に、トビネズミの《トビオ》2018年
ブラシのしっぽも、フォークを曲げて作られた手足もカワイイ
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ドーム《葡萄文花器》
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ドーム《草花文花器》の横には、
ヒツジの《舞子》2014年
スチールたわしのモコモコがいいな。
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ガラスケースの後ろに写っているのは、鑑賞に来た女子高生
ではなく、《さんざん待たせてごめんなさい―佐藤奈々》
卒業制作で作られた中の1体
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こちらも、鑑賞者ではありません。卒業制作の1体
《さんざん待たせてごめんなさい―ジョージ・ウィリアムズ》
〈日本に来た外国人男性〉2008-2010年
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ルイ・マジョレルの食堂用家具の部屋では、椅子の上に左から、
チンパンジー《元》2015年
メガネザル《春吉》2016年
ワオキツネザル《ジュリアン》2010年
天井からぶら下がった
メガネザル《もん太》2017年
と、楽しそう!!
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ちょうど14時からのオルゴール演奏を聞くことができました。
壁に廃材で作られたヤモリが貼りついてます。
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ショーケースに作品がたくさん並んでます。
ガラスの反射も楽しい。
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ウマ《コータロー》2013-2020年
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特別追加出品のクジャク《マイケル》2015年
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ルイ・マジョレルの書斎机に乗った
ドードー《ミド》2019年
手前は、ドードー《ドド》2016年
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ハシビロコウ《幸之進》2019年
王冠が集まった羽いいですね。
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カラフルなカメレオン《ナミ》2016年
ドロップスの缶が使われてる!
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タツノオトシゴたち
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ちょっとレトロで素朴なところがカワイイww
ネズミ《駿太郎》2007年と、
《スペースシャトル》2014年、《望遠鏡》2014年
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富田菜摘×ヤマザキマザック株式会社
2020 新作
カンムリヅル《マーサ》2020年
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ヤマザキマザックの工場の金属廃材が要所に使われているとのこと
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ポール・アレクサンドル・デュマの食堂用家具の部屋には、
新聞紙等で作られた人物作品が
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左から、
《鈴木忠男》〈サラリーマン〉2012年
《舞川美優》〈モテ系女子〉2012年
《佐藤光代》〈おばちゃん〉2012年
《斉藤太郎》〈おじいさん〉2012年
《梅田大地》〈2012年のギャル男〉2012年
《藤田つばさ》〈2012年のギャル〉2012年
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皆、どこかで見かけたことがあるような存在感ありますね。
名前も、いかにもってカンジ。

すごく面白かった!!
まだまだ若い造形作家・富田菜摘さん、
これからどんな活躍されるか楽しみです。


企画展を見終わって5階へ。
日本の美術館ではなかなか見ることができないオールドマスターの
作品が展示されています。
ロココを代表する画家
ジャン・アントワーヌ ヴァトー《夏の木陰》1715年頃
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私の大好きな赤い壁紙の展示室。
iPhoneの広角レンズで撮ってみました。
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黄色い壁紙の部屋の
ルイ・ポール・アンリ セリュジェ
《ブルターニュのアンヌ女公への礼賛》1922年
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青い壁紙の部屋の
モイーズ・キスリング《雉と鴨》1935年
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図録(小冊子)買おうとショップへ行くと、
富田菜摘さんのブローチを売っていたので買ってしまいました。
4,950円(税込)
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王冠を顔に目はプラスのネジ、
鼻と口の部分は鈴が使われているんだ!
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後でヤマザキマザック美術館のツイッターで知ったんですが、
手に入れられたのはかなりラッキーだったみたい!

私が手に入れたのは右上の牛ですね!
私が買った2月25日(木)15時で、あと牛1つと馬1つしか残ってなかったです。
翌日26日には完売のツイートが。

富田菜摘スクラップ・ワールドの小冊子は440円(税込)
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裏表紙は切り取ってポストカードとしても使えるようになってます。
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美術館1階のカフェテリアTOPEで、
「富田菜摘 スクラップ・ワールド」展
限定オリジナルスイーツがあるってとで、

メインビジュアルに使われているティラノサウルス《ティラ》を
イメージした「《ティラ》ミス」だそう(^▽^)
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ドリンクとセットで1,180円(税込)
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楽しかった!!
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ヤマザキマザック美術館: http://www.mazak-art.com

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