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岐阜市歴史博物館「壬申の乱」展

3月30日(火)、パートが休みだったので、
花見を兼ねて岐阜公園へ出かけました。
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岐阜公園にある岐阜市歴史博物館で
「特別展 壬申の乱」をやっていたからです。観覧料600円
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壬申の乱は、天武天皇元年(672)に天智天皇(626~672)の皇子・大友皇子(648~672)に対し、天智の弟で大友の叔父にあたる大海人皇子(?~686)が兵を挙げた、日本の古代史上最大の戦乱と言われています。(チラシ裏面より)
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持統天皇を描いた里中満智子『天上の虹』や、
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KC(講談社コミックス)mimi 6巻が壬申の乱を描いています。

各務原市には壬申の乱で大海人皇子の将軍として活躍した
村国男依(むらくに の おより)を祭神に祀る村国神社があるので、
壬申の乱あたりのことは結構興味があったんです。

壬申の乱を村国男依の子・志賀麿(シガマロ)の目から描いた
各務原出身の児童文学者 赤座憲久の『かかみ野の土』のことを書いた
過去記事:赤座憲久『かかみ野の土』『かかみ野の空』
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2013-11-06

壬申の乱には美濃の豪族たちの力が大きかったようですね。

‥‥でも、この特別展、私にはちょっとジミという難しかったなぁー
日本書紀(江戸時代の本、ここ岐阜市歴史博物館所蔵のものをはじめ、
岐阜市立中央図書館のや、内藤記念くすり博物館所蔵のがあった)が
あちこちで壬申の乱について記された箇所を開いて展示されていたり
わかる人が見れば興味深いんだろうけど。

私が興味を持ったのは、飛鳥時代の武人の復元
こういう鎧着て戦ったのねーと。

そして「博物館だより」の表紙にも使われている
重要文化財 舎利容器 一式
縄生廃寺(なおはいじ)三重県 出土 奈良時代 文化庁蔵
蓋にしてある唐三彩の小椀がきれいだった。
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展示は複製品でしたが(原資料:宮内庁正倉院事務所蔵)
現存する日本最古の戸籍「大宝二年(702)御野国加毛郡半布里戸籍」
岐阜県加茂郡富加町にあった里の戸籍で、
富加町での近年の発掘調査でこの戸籍と同年代の「ムラ」の跡が
見つかっていて、戸籍に記された里の一部ではないかと注目されているそう。
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展示会場出口に置いてあったパンフレットより

不破関資料館」なんてあるんですね。
https://rekimin-sekigahara.jp/main/fuwa_no_seki/museum/
付近には壬申の乱の史跡もあるようです。
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天智天皇をまつる「近江神宮
http://oumijingu.org/
あ、でも創建は昭和15(1940)年と新しいんですね。
日本で初めて水時計(漏刻)を設置した天智天皇にちなみ、
「時計館 宝物館」があり、
『小倉百人一首』の第1首目の歌が天智天皇なので、
競技かるたのチャンピオンを決める名人位・クイーン位決定戦が
行われているそう。

ショップで、図録は結局買いませんでしたが、
館蔵品の図録「戦時下のポスター」900円と「引札」800円
買っちゃいました。
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2階の常設展示室は改修中のため見ることができませんでした。

岐阜市歴史博物館: https://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/


展覧会に各務原市の山田寺(さんでんじ)跡から見つかったものが
たくさん出てたので、この機会に行ってみました。
(近くに住んでいながら、まだ行ったことがなかった)
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説明板(クリックで拡大します)
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国指定文化財の山田寺塔心礎は近くの
無染寺の境内に置かれています。
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明治時代にこの場所から約50m西の場所から出土したもので、
礎石の中心にある舎利孔から発見された舎利容器は
佐波理製の有蓋椀(銅・鉛・錫の合金でつくられた蓋付きの椀)
(チラシ裏面の写真)
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ゴミがたまっていたのがちょっと残念‥‥
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持統天皇(鸕野讃良皇女 うのの さらら の ひめみこ)を描いた
里中満智子のライフワークといえる『天上の虹』
持統天皇をとりまく人々それぞれの愛や憎しみ、哀しみなどを
感情豊かにきめ細かく描いていて、古い時代の高貴な人々の
ドラマなのに、とても身近に感じることができます。
特に、優しいダメ男の、屈折した心情を描くのが上手くて、
大友皇子の、やさしさゆえに妻に辛く当たってしまうところとか、
草壁皇子の、偉大な母の期待に応えられずに、最後は自分で
自殺もできずに妻に自殺幇助まで頼んでしまうところに涙した。




『天智と天武』原作・園村昌弘 画・中村真理子
‐新説・日本書紀‐と副題がついているように、
天武(大海人皇子)が蘇我入鹿と皇極天皇の子だったり、
天智と天武がボーイズラブ風の関係だったりと、
え~?!! っと驚くことも多いけど、楽しめました。
天智と天武‐新説・日本書紀‐ 1


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