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愛知県美術館「トライアローグ」展のコレクション展 [美術]

4月25日(日)愛知県美術館へ行き、
「トライアローグ」展を見て、

コレクション展へ(2021年度第1期)
ホールには三沢厚彦《Animal 2008-1》
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ドーン!!
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ユーモラスで親しみやすいライオンの像だけど、この存在感はすごい。


展示室5は「特集 石田尚志」

会場にバッハのフーガが鳴り響いています。
奥の部屋の《フーガの技法》2001年
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線を少しずつ描いては撮影するドローイング・アニメーションで作られた映像
2015年の「線の美学」展 で展示されていて、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2015-12-17
まぁ、私は生意気にも、なんかこんなの作りたくなった
(レベルは全く違うけど、パソコンでできそうって思った)
なんて見たんですけど、今回、原画も展示されていて、
バッハの楽譜からきちんと映像に置き換えているんだなーと。

前の部屋では、
床のシートに投影された映像《渦巻く光》2015年
シートに乗らないようにって注意が書いてあるかと思ったら、
靴を脱いで乗ってもいいです、だって!
映像に包まれる体験ができるんですね。(私は乗らなかったけど)
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壁の3つの映像と3点の絵画は《3つの部屋》2010年
映像の中で描かれた絵も展示されているみたい。


展示室6は「木村定三コレクションの環頭大刀と耳環」
木村定三コレクションの古墳時代の環頭大刀の文様について
‥‥スミマセン難しくて忘れちゃいました。

--追記--
これが展示されていたんです!
中日新聞5月29日(土)夕刊の記事

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展示室7「document 2021」
‥‥この部屋もほとんど覚えてないなぁ。
新井卓は、2014年の「これからの写真」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2014-09-12
ダゲレオタイプの技法で制作されてた方ですね。
《上野町から掘り出された腕時計/長崎原爆資料館のための多焦点モニュメント、マケットNo.3 「EXPOSED IN A HUNDRED SUNS/百の太陽に灼かれて」シリーズより》2014(2016)年


展示室8「ヘビの表象」
ヘビが美術の歴史の中でどのように表されてきたのか。

クリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》1903年 に
ヘビが描かれているってのは知ってましたが、
コレクション検索の Public Domain 画像お借りしてきました。
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黄金の騎士が進む足元の地面にヘビが描かれています。
当時のウィーンの旧弊な美術界を表しているのではないかと。
このヘビ、最初は縦に描かれていたけど、途中で横に直されたとか。


私の大好きな
エドワード・ジョン・ポインター《世界の若かりし頃》1891年
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展示されてて嬉しかったけど、この絵にヘビが? って解説読むと、
噴水がヘビの形していますね。
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マックス・クリンガー《現行犯(『ドラマ』より)》1883年(1922年6版)
夫が妻の不倫相手を射殺した場面。門柱の上の壺飾りに、
ヘビが絡みつくような装飾がされています。
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写真上手く写ってないので、Public Domain 画像お借りしてきました。
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アダムとイブのヘビは、西洋絵画ではおなじみですね。
画家によっていろんなヘビが描かれていて興味深い。

エルンスト・フックス(1930-2015)《イヴ礼賛》
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なんか現代的なイヴだなって。ヘビが大きい!

谷中安規《虎ねむる》1933年
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この素朴な単純化された木版画の味わい好きだなー!
眠る虎のしっぽをつかもうとしている赤ん坊、
後ろには木に巻き付いて大きな口を開けたヘビ、不思議な世界。
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部屋の真ん中に展示されていたブロンズ彫刻は
エミール・アントワーヌ・ブールデル《勝利》1916年
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剣と盾を持っています。
背中にヘビが絡みついている?!
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出窓には、ケーテ・コルヴィッツ《恋人たち Ⅱ》1913年(1973年頃鋳造)
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去年の1月、「コートールド美術館展」に来た時のコレクション展で、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-01-25
ケーテ・コルヴィッツの作品をまとめて見ました。
貧しい人々の生活を描いた版画と、この彫刻も並んでたなー。
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写真、逆光で真っ黒なので、
コレクション検索の Public Domain 画像お借りしてきました。

レイモン・デュシャン゠ヴィヨン《恋人たち》1913年
「トライアローグ」展に《馬の顔》が出てた、
デュシャン3兄弟の次男。3人の中で早く亡くなってるんですね。
第一次世界大戦に非戦闘員の医師として従軍、
前線に召集され、腸チフスを発病、病がもとで1918年に42歳で死去。
人体が単純な形で表現されています。
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今回も愛知県美術館のコレクション展楽しみました。
まぁ、企画展のオマケみたいな感覚なのは否めませんが、
思わぬ出会いや発見があったり、前に見た絵でも印象が違ったり‥‥

「トライアローグ」展図録に載ってたマンガ
山口つばさ「ブルーピリオド」番外編「コレクション展に行こう」より
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そうそう、去年6月に東京へ行って、せっかくだから
国立西洋美術館でやってた「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」も
見ようと思ったら、日時指定制でチケットが買えなかったので、
常設展ならチケット買えるってことで、常設展だけ見たんですが、
これがすごかった!
国立西洋美術館の常設展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-07-25
500円だし、ゆったり見られたし!

今年1月に大阪の国立国際美術館へ
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」見に行ったんですけど、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-01-15
負けてなかったです。


愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/

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