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不二竹鼻町屋ギャラリー「ひとのかたち」と周辺

5月2日(日)、岐阜県羽島市の
不二竹鼻町屋(ふじ たけはな まちや)ギャラリーへ行きました。
「所蔵品展 ひとのかたち」
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4月6日にパラミタミュージアムへ行った時、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-04-18
このチラシが置いてあったのでもらってきたんです。

まぁ懐かしい、東郷青児の絵が使われてる。
へー、羽島にこんなギャラリーがあるんだ! って。
平成26(2014)年に不二精工株式会社より美術品88点が寄贈されたのを受け、
竹鼻まちなかの賑わい創出に向けた新たな拠点として、
平成30(2018)年4月18日開館した施設。
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竹鼻別院の藤と一緒に見るといいなって思ってたけど、
愛知県美術館「トライアローグ」展へ行ったりしていて、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-05-07
今年は藤の開花も早いから、ちょっと遅いかな‥‥と思いつつ。

チラシ裏面の交通案内に、
羽島市歴史民俗資料館または羽島市役所等の駐車場をご利用ください
ってことで、まずは羽島市歴史民俗資料館へ。
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不二竹鼻町屋ギャラリーの入館料一般300円、
羽島市歴史民俗資料館・映画資料館、竹鼻まつり山車会館との
3館共通券が500円だったので、せっかくなのでそちらを購入。
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羽島市歴史民俗資料館・映画資料館は、
平成8(1996)年2月23日オープン
この敷地には以前、竹鼻朝日館という映画館があり、
昭和9(1934)年から46(1971)年まで営業していた。
映画館を保存してほしいという要望に、市は館内を検分、
館内からたくさんの映画ポスターが見つかりました。
建物の老朽化を考慮し、改築より新築をして、
別の場所(現在の文化センターの場所)にあった
「羽島市歴史民俗資料館」がこちらに移動してきて、
「羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館」となったそう。
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1階の企画展示室では
大映・日活映画2752本の軌跡展」が開催中(4月3日(土)~6月13日(日)
今年は、大映と日活がなくなって50年の節目の年に当たります。 1942年から1971年までの両社の栄枯盛衰を112点のポスターで振り返ります。
(羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館HP:
https://hashima-rekimin.jp/ より)
懐かしの映画ポスターがずらり!
‥‥まぁ私は映画あまり知らないので、見てもイマイチわからない
ところもありますが、好きな人はたまらないのでは?
公立の映画資料館は全国的にもまれだそう。

2階には「旧朝日館」に残っていた映写機、整流器などが
並んでいる部屋や、毎月第2土曜日に、1日2回、
映写機で昔懐かしい映画を上映しているという部屋、
そして、歴史民俗資料館では、羽島市の昔の暮らしなど、
まぁ、よくある(って言ったら失礼だけど、私があまり興味がないからかな?)
和文タイプライターや、ワープロが並んでいたのは、
そうかー、もうワープロは歴史なのかー、なんて感慨にふけってしまいました。

レトロな街並みを通って、

千代菊(酒造会社)
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聞得寺
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竹鼻まつり山車会館」へ
令和2年10月にオープンしたばかりの施設。
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竹鼻まつりで曳かれる山車全13輌のうち、
2輌が定期的に入れ替えられて展示されます。

写真撮影可ってことで
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竹鼻まつりは例年5月3日に行われる八劔神社の祭礼。
山車13輌のうち、約半数ずつが隔年交互に町中を曳行され、
神前でからくり人形や手踊りを奉納します。
が、コロナのため、今年も昨年に引き続き中止となりました。

モニタで祭の様子が映されています。
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その前のベンチ(?)は、組み合わされた畳の目の角度により
月と龍が浮かび上がってきます。

羽島市の畳アーティスト山田憲司さん制作の畳「龍庵」

右側は、からくり人形が乗る大西町の山車
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大幕、水引、見送り幕や、ちょうちん、かじ棒も取り付けられて、
祭礼当日の豪華な姿です。

左は、濃尾震災で焼失して明治38年に再建された新町の山車
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竹鼻まつり山車会館の前の像は「佛佐吉翁像」
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「仏佐吉」「美濃聖人」とも称えられ、
戦前の修身の教科書にも載っていたという
永田佐吉によって宝暦九年(1759年)に建立された高さ約5mの
青銅製の釈迦如来坐像がある大仏寺が隣にあります。
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佐吉大仏
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堂内の奥に佐吉の像もありました。
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七福神を描いた絵手紙が展示されていました。
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堂内の壁に佐吉の人生が紹介されていました。
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双六もありました(昭和11年発行 平成21年復刻)
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古い町家が残る通り
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だけど、以前来た時‥‥2013年に藤を見に来た時のことはこちら:
竹鼻別院の藤: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2013-04-25
より、確実に空き地が多くなってます。
我が家あたりもそうだけど、古い町の空き家、空き地、
高齢社会となった日本の問題ですね。

そんな通りに「不二竹鼻町屋ギャラリー」があります。
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京町屋形式の民家を有効活用するべく検討したが、
建物自体の耐震改修による活用は困難とのことで、
地区の風情あるまちなみに配慮して建て替えたとのこと。

入ってすぐの展示室1には、
北村西望のブロンズ彫刻《笑う少女》や、
三輪壽雪(十一代休雪)、三輪龍氣生(十二代休雪)
川喜田半泥子、濱田庄司の茶碗
藤田喬平のガラス《ヴェニス手吹花瓶》がありました。

私が気に入ったのは、木彫彩色の
平野千里《仙桃》と、平野富山《神馬》

平野富山(1911-1989)と、平野千里(1948- )は父子だそう。
どちらも色鮮やかで装飾的だけど上品で素敵な木彫でした。

中庭を見つつ展示室2へ進むと、
チラシ表面に使われている東郷青児《女》1950年頃
昭和の時代に一世を風靡した東郷青児の絵、
通俗的すぎるんじゃない?って思ってたんですけど、
実物を見ると、髪の毛の筆跡の盛り上がりとか、
とても上品でいいなって見直しちゃいました。

その隣に展示されていた
佐々木良三《季節の歓び》
東郷青児の壁画制作の助手もされた方だそうで、東郷青児風の
ロマンチックな画風に見とれました。

熊谷守一の《裸》ってタイトルの作品が2点
1点はチラシ裏面に使われている、いかにも守一って1933年の絵、
もう1点は1948(昭和18)年の、荒い筆跡で油絵具を塗りたくった
横たわる裸婦の絵が並んでました。

裸婦像《春陽》の北村治禧は北村西望の息子なんだそう。

チラシ裏面に使われている棟方志功《龍妃之図》
出品リストの(倭画)って、肉筆画のことなんですね。
素早く描かれたであろう筆の線がとても自由でおおらかな
カンジで良かった。

こじんまりとしたギャラリーですが、どの作品も良かった。

古い町には寺も多いです。「専福寺」
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竹鼻町にある12か所の寺院を巡るスタンプラリーもあるそう。
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もう藤の花は終わってるだろうなーと思いつつも
竹鼻別院
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今年も、去年に続き「美濃竹鼻ふじまつり」は中止。
でも、去年は境内への立入もできなかったそうなので、
鑑賞できる今年はまだいいのかな。
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竹鼻別院の藤は、樹齢300年以上。県の天然記念物に指定されています。
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見頃は過ぎてますが、長い花房が優雅です。
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本堂
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2017年5月6日に母と海津温泉に行く途中で立ち寄った時は
まだきれいに咲いてました。(2017年は桜なども遅めだった)
藤まつりが終わっていたので、空いていて、
境内の駐車場に停められて良かった。
れんこんカツ丼と竹鼻別院の藤
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2017-05-13

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館を西側から見る
(南側から見たのとだいぶ印象が違いますね)
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隣に「ぐるっと羽島」という観光案内・土産品販売所があります。
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羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館: https://hashima-rekimin.jp/
不二竹鼻町屋ギャラリー(羽島市のウェブサイト):
https://www.city.hashima.lg.jp/soshiki/8-13-0-0-0_2.html

羽島市観光協会: https://hashimakanko.jp/

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中日新聞5月11日(火)岐阜・近郊総合版の記事
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