名古屋市美術館「アートとめぐるはるの旅」 [美術]
6月3日(木)に名古屋市美術館へ行き、
「風景画のはじまり コローから印象派へ」展を見たこと
前記事にやっとまとめることができました。
いつもなら企画展のチケットで地下1階の常設展が見られるんですが、
今回は、
「アートとめぐる はるの旅」って特別展をやっていて、
常設展示室入口で一般500円の観覧券を買わないといけません。
閉館時間まであまりなかったので、ちょっと迷ったんですが‥‥
最初が、ワークブックの表紙にもなっている
山田光春《星の誕生》1967年
お花畑のような宇宙!
この展覧会、数点の名古屋市美術館寄託作品以外は、
すべて名古屋市美術館所蔵の作品で構成されています。
(以下の画像ワークブックからスキャンしました)
次へ進むと、正面に真っ暗な空間が浮かんでいます。
アニッシュ・カプーア《極空No.3》1989年 (名古屋市美術館寄託)
カプーアは、金沢21世紀美術館の一室に恒久展示作品
《L'Origine du monde》2004年 がありますね。
金沢21世紀美術館のコレクションのページ:
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=30&d=5
初めて見た時、あの黒い楕円形は穴なのか平面なのか、
じっと見つめていても(かえって見つめていると黒い楕円形が
浮かんでいるようにも見えてきて)わかりませんでした。
穴なのだという解説を知っても、見ていてそうなのかわかりません。
不思議な作品です。
ここに展示されていた作品も、このカップ型の中は空洞なのか、
閉じているのか、近くで見てもわかりません。
(手を入れてみたい衝動に駆られるなぁ(^^;)
まるで展示室にブラックホールが出現したみたい。
その展示壁を回ると、
今村哲《宇宙飛行士最後の夢》2001年 (名古屋市美術館寄託)
宇宙に放り出された宇宙飛行士が、最後に‥‥
みたいな「2001年宇宙の旅」を思わせるようなテキストがあったけど、
よく覚えてなくてスミマセン。粘土の作品や絵を含めての作品のようです。
白川公園の北西入口にあるウサギの彫刻の人、
バリー・フラナガンの《三日月と釣鐘の上を跳ぶ野ウサギ》1983年 があり、
アンゼルム・キーファー《シベリアの女王》1988年 や、
フランク・ステラ《説教》1990年 はいつもの場所にありました。
普段エコール・ド・パリの作品が並んでいる赤い壁の部屋は
海の底の世界?
タコのレストラン
坂本夏子《Octopus Restaurant》2010年 (名古屋市美術館寄託) や、
竜宮城にやってきた浦島太郎
山田秋衛《竜宮城図屏風》1927年
そして、田渕俊夫《大地悠久、洛陽黄河》1992年
平松礼二《路 ― みち》1979年 と、大地をながめ、
おわりとはじまり‥‥死んだあとの世界について考えます
山田光春《葬列》1960年
展覧会最初の《星の誕生》もこの人の絵だったけど、
古代の物語の中のような、夢の中のような野辺送りを描いた
《葬列》1960年 良かった。
山田光春(やまだ こうしゅん 1912-1981) 愛知県の方なんですね。
この隣に、名古屋市美術館の誇る
フリーダ・カーロ《死の仮面を被った少女》1938年 がありました。
模様が描かれたテントのような作品は、
クロード・ヴィアラ《無題》1979年
岐阜県美術館にある、友人が「巨大風呂敷」と評した作品の人だ。
旅の途中でテント宿泊? (中に入ることはできません)
久野和洋《地の風景・三本の樹》2007年 は
心が落ち着く素敵な風景だなって見たし、
もらった鑑賞ガイドの裏表紙に載ってます。
嶋谷自然《砂丘と海》1967年(チラシ裏面左下)も、
気持ちのいい風景です。
名古屋市美術館の収集方針として、
「エコール・ド・パリ」と「メキシコ・ルネサンス」
そして「現代の美術」「郷土の美術」がありますが、
ディエゴ・リベラの壁画《プロレタリアの団結》1933年がある
緑の壁の部屋は、いつもは「メキシコ・ルネサンス」の絵が展示されてて、
フリーダ・カーロの絵はいつもはこちらに展示されているんですが、
名古屋市美術館が誇るモディリアーニ《おさげ髪の少女》1918年頃 が
今回はここに展示されていました。
そして、
北川民次《タコスの山B》1934年 や、
加藤金一郎《トレド遠望》1971年 など、外国の風景が並んでます。
普段、郷土の作家の作品が並んでいる部屋では、
西村千太郎《虎の檻》1935年
動物園の虎の檻を着物姿の女性が見ている絵が印象的でした。
市野長之介《公園の池(鶴舞公園胡蝶ヶ池)》1935年 や、
喜多村麦子《暮れ行く堀川》1929年 など、名古屋や、
中谷泰《陶土》1960年 や、
北川民次《瀬戸登り窯》1940年頃 など、近郊を描いた絵が並んでました。
一旦ロビーに出て常設展示室3へ行くと、
庄司達《Navigation Flight(空間の誘導・飛行)》1991年
部屋の壁から壁へ張られたロープに刺さった木によって
張られた白い布。飛行機の翼のようにも見えます。
下をくぐって反対側から眺めることもできます。
庄司達(1939- )
2018年、岐阜県美術館の「第9回円空大賞展」で、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2018-02-15
円空賞を受賞されて、柱で支えられた大きな白い布の作品が展示されていました。
作品の柱の間を通らないと次の部屋へ進めなくて、
ちょっとドキドキしながら通った記憶があります。
反対側から見ると、展示室にもう一つ作品があることに気付きます。
トニー・クラッグ《住処のある静かな場所》1984年
どうやら旅を終えて家に戻ってきたみたいです。
スミマセン、この展覧会あまり時間がなくて途中からかなり駆け足で見たんです。
カプーアの作品が印象的で、簡単に書いておこう、なんて始めたんですが、
出品リスト見て、あ、この作品のことも‥‥なんて、
でもあまり印象に残ってないのも多くて、かえって書くのに苦労しちゃいました。
記憶違いなどあるかもしれません。
名古屋市美術館: http://www.art-museum.city.nagoya.jp/
「風景画のはじまり コローから印象派へ」展を見たこと
前記事にやっとまとめることができました。
いつもなら企画展のチケットで地下1階の常設展が見られるんですが、
今回は、
「アートとめぐる はるの旅」って特別展をやっていて、
常設展示室入口で一般500円の観覧券を買わないといけません。
閉館時間まであまりなかったので、ちょっと迷ったんですが‥‥
最初が、ワークブックの表紙にもなっている
山田光春《星の誕生》1967年
お花畑のような宇宙!
この展覧会、数点の名古屋市美術館寄託作品以外は、
すべて名古屋市美術館所蔵の作品で構成されています。
(以下の画像ワークブックからスキャンしました)
次へ進むと、正面に真っ暗な空間が浮かんでいます。
アニッシュ・カプーア《極空No.3》1989年 (名古屋市美術館寄託)
カプーアは、金沢21世紀美術館の一室に恒久展示作品
《L'Origine du monde》2004年 がありますね。
金沢21世紀美術館のコレクションのページ:
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=30&d=5
初めて見た時、あの黒い楕円形は穴なのか平面なのか、
じっと見つめていても(かえって見つめていると黒い楕円形が
浮かんでいるようにも見えてきて)わかりませんでした。
穴なのだという解説を知っても、見ていてそうなのかわかりません。
不思議な作品です。
ここに展示されていた作品も、このカップ型の中は空洞なのか、
閉じているのか、近くで見てもわかりません。
(手を入れてみたい衝動に駆られるなぁ(^^;)
まるで展示室にブラックホールが出現したみたい。
その展示壁を回ると、
今村哲《宇宙飛行士最後の夢》2001年 (名古屋市美術館寄託)
宇宙に放り出された宇宙飛行士が、最後に‥‥
みたいな「2001年宇宙の旅」を思わせるようなテキストがあったけど、
よく覚えてなくてスミマセン。粘土の作品や絵を含めての作品のようです。
白川公園の北西入口にあるウサギの彫刻の人、
バリー・フラナガンの《三日月と釣鐘の上を跳ぶ野ウサギ》1983年 があり、
アンゼルム・キーファー《シベリアの女王》1988年 や、
フランク・ステラ《説教》1990年 はいつもの場所にありました。
普段エコール・ド・パリの作品が並んでいる赤い壁の部屋は
海の底の世界?
タコのレストラン
坂本夏子《Octopus Restaurant》2010年 (名古屋市美術館寄託) や、
竜宮城にやってきた浦島太郎
山田秋衛《竜宮城図屏風》1927年
そして、田渕俊夫《大地悠久、洛陽黄河》1992年
平松礼二《路 ― みち》1979年 と、大地をながめ、
おわりとはじまり‥‥死んだあとの世界について考えます
山田光春《葬列》1960年
展覧会最初の《星の誕生》もこの人の絵だったけど、
古代の物語の中のような、夢の中のような野辺送りを描いた
《葬列》1960年 良かった。
山田光春(やまだ こうしゅん 1912-1981) 愛知県の方なんですね。
この隣に、名古屋市美術館の誇る
フリーダ・カーロ《死の仮面を被った少女》1938年 がありました。
模様が描かれたテントのような作品は、
クロード・ヴィアラ《無題》1979年
岐阜県美術館にある、友人が「巨大風呂敷」と評した作品の人だ。
旅の途中でテント宿泊? (中に入ることはできません)
久野和洋《地の風景・三本の樹》2007年 は
心が落ち着く素敵な風景だなって見たし、
もらった鑑賞ガイドの裏表紙に載ってます。
嶋谷自然《砂丘と海》1967年(チラシ裏面左下)も、
気持ちのいい風景です。
名古屋市美術館の収集方針として、
「エコール・ド・パリ」と「メキシコ・ルネサンス」
そして「現代の美術」「郷土の美術」がありますが、
ディエゴ・リベラの壁画《プロレタリアの団結》1933年がある
緑の壁の部屋は、いつもは「メキシコ・ルネサンス」の絵が展示されてて、
フリーダ・カーロの絵はいつもはこちらに展示されているんですが、
名古屋市美術館が誇るモディリアーニ《おさげ髪の少女》1918年頃 が
今回はここに展示されていました。
そして、
北川民次《タコスの山B》1934年 や、
加藤金一郎《トレド遠望》1971年 など、外国の風景が並んでます。
普段、郷土の作家の作品が並んでいる部屋では、
西村千太郎《虎の檻》1935年
動物園の虎の檻を着物姿の女性が見ている絵が印象的でした。
市野長之介《公園の池(鶴舞公園胡蝶ヶ池)》1935年 や、
喜多村麦子《暮れ行く堀川》1929年 など、名古屋や、
中谷泰《陶土》1960年 や、
北川民次《瀬戸登り窯》1940年頃 など、近郊を描いた絵が並んでました。
一旦ロビーに出て常設展示室3へ行くと、
庄司達《Navigation Flight(空間の誘導・飛行)》1991年
部屋の壁から壁へ張られたロープに刺さった木によって
張られた白い布。飛行機の翼のようにも見えます。
下をくぐって反対側から眺めることもできます。
庄司達(1939- )
2018年、岐阜県美術館の「第9回円空大賞展」で、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2018-02-15
円空賞を受賞されて、柱で支えられた大きな白い布の作品が展示されていました。
作品の柱の間を通らないと次の部屋へ進めなくて、
ちょっとドキドキしながら通った記憶があります。
反対側から見ると、展示室にもう一つ作品があることに気付きます。
トニー・クラッグ《住処のある静かな場所》1984年
どうやら旅を終えて家に戻ってきたみたいです。
スミマセン、この展覧会あまり時間がなくて途中からかなり駆け足で見たんです。
カプーアの作品が印象的で、簡単に書いておこう、なんて始めたんですが、
出品リスト見て、あ、この作品のことも‥‥なんて、
でもあまり印象に残ってないのも多くて、かえって書くのに苦労しちゃいました。
記憶違いなどあるかもしれません。
名古屋市美術館: http://www.art-museum.city.nagoya.jp/
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