清須市はるひ美術館「iichiko DESIGN」展 [美術]
8月22日(日)、清須市はるひ美術館へ行きました。
[ミスマッチストーリィ] 河北秀也の
iichiko DESIGN
という特別展をやっています。
みずみずしい風景の中にぽつんと置かれた1本のボトル、短くも心に響く詩の一節のような言葉。駅の構内で、横長の大きなポスターに目を奪われた経験はないでしょうか。控え目に入れられた商品名から、ようやくそれがある酒の広告であることがわかります。その名は「いいちこ」。大分県宇佐市の酒造メーカー、三和酒類株式会社が1979年から発売するロングセラー商品です。(チラシ裏面の文より)
アルコールに縁のない我が家なので、
「いいちこ」についてそんなに知りませんでしたが、
(展覧会を見に行って、こんなに種類があるんだって知った)
センスのいいポスターやCMやってるんだなーと。
ポスターをはじめとして、雑誌広告やCMなど、「いいちこ」のプロモーションは単なる宣伝を超え、商品や購買層のイメージづくりに大きく貢献し、その一貫した世界観はデザインの本質を常に提示してきました。これらすべてをプロデュースしているのが、アートディレクターの河北秀也(1947-)です。
河北秀也
私がデザインを学んでいた(1976-80)頃、
東京の地下鉄のマナーポスターを手がけてた方ですね!
マリリン・モンローの「帰らざる河」をもじった「帰らざる傘」とか、
チャップリンの「独裁者」をもじった「独占者」など、
とても印象に残ってます。
清須市はるひ美術館
観覧料一般800円が、JAF会員証提示で700円になりました。
(中学生以下無料)
展示室の撮影可ですが、動画、フラッシュ禁止、
ポスター等の一部を拡大して撮影するのは禁止とのこと。
展示室へ入ると、なにやら構造物が
会場構成を建築家の桂川大氏が担当されています。
ポスターは、歩きながら、電車に乗りながら出会うものなので、
「本展では、広告をみる環境を美術館という鑑賞の場において解釈することを試みました」とのこと。(もらったリーフより)
おぉ! なんか新鮮!!
春夏秋冬のいいちこポスター
ほとんどのポスターがノーマル4C+特色1Cで印刷されているんですね。
贅沢だなー
地下鉄駅構内をモチーフにしているそう。
もともと細長くカーブしている展示室も生きてるというか。
一番奥では、ポスターが地下鉄の駅に貼られて、
その前をいろいろな人が行きかい、列車が発着し、
やがてポスターが剥がされるまでの映像が流れていました。
映像作家の小濱史雄氏が担当されています。
台の上には、『BRUTUS』と『ナショナル ジオグラフィック』の
雑誌広告が
別の展示室には、壁に地下鉄車内窓上ポスター
ボトルデザイン いいちこ「パーソン」
このボトルも河北秀也のデザイン
とても美しいデザインのボトルです。
ボトルデザイン いいちこ「シルエット」
いいちこ「スーパー」
ボトルデザイン いいちこ「フラスコ」
いいちこ「スペシャル」
季刊 iichiko
1986年から発行される文化科学誌
酒とは関係なく、かなりカタイ内容っぽい。
企業のメセナ活動としてはかなり異例の
高い学術性を持つ取り組みではないかと。
モニタでは、TVCMが流れていました。
ゆったりした映像と歌がとても心地いいです。
ずっと見ていられそう。
展示室出たところで本が山積みになっていて、
「あ、図録? 欲しい、いくらかな?」って思ったら、
「ご自由にお持ちください」
す、すごい!! この豪華な本が無料でもらえるの?!!
この本の表紙、裏表紙は「iichiko」と「BEAMS」が提携して
作った商品とのこと。
iichikoのB倍ポスターをはじめ
iichiko 720ml 雑誌広告
iichiko PERSON 雑誌広告(見開き2ページ)
iichiko PERSON 地下鉄車内窓上ポスター
など、どのページ見ても美しい。
しかし、これらの広告、デザイナーとしてはうらやましいだろうなー
私が大学でデザインを学んでいた(1976-80)頃、
PARCOやサントリー、化粧品のポスターがすごくカッコよくて、
みんな、あんなポスターを制作できるようになれたら‥‥
なんて憧れてたものです。
もう今、ポスターってメディアは時代遅れなんでしょうね。
(あ、あと皆レコードジャケットのデザインも憧れてたなー(^^)
こういうデザインをさせてくれる余裕(?)のある会社も
今は少なくなっただろうなー
帰る頃に、すごい雷雨になったので、しばらく美術館の2階で、
美術雑誌など見て過ごさせてもらいました。
『芸術新潮』の裏表紙ってiichikoの広告なんだ!
そんなに雑誌も買ってないけど、今まで気が付かなかったー(^^;
あまり広告広告してなくて、ビジュアル的には素敵だけど‥‥
(iichikoがこういうデザイン戦略をしているってのはわかりますが)
雷雨も小止みになったので帰りました。
ミスマッチストーリィ 河北秀也のiichiko DESIGN」展、
会期は7月22日(木・祝)~10月3日(日)で、
前期:7月22日(木・祝)~8月29日(日)
後期:8月31日(火)~10月3日(日) で、
一部展示替えがあります。
(チケット半券の提示で入館料がリピーター割引500円になるそう)
なんですが、
清須市はるひ美術館、緊急事態宣言発令に伴い、
8月27日(金)~9月12日(日)まで臨時休館とのこと(T.T)
(9月13日(月)は通常の休館日)
※会期が10月8日(金)まで延長になったそうです!
清須市はるひ美術館: http://www.museum-kiyosu.jp/
iichiko 三和酒類株式会社: https://www.iichiko.co.jp/
iichikoのポスターや雑誌広告が見られる美しいウェブサイトですね。
[ミスマッチストーリィ] 河北秀也の
iichiko DESIGN
という特別展をやっています。
みずみずしい風景の中にぽつんと置かれた1本のボトル、短くも心に響く詩の一節のような言葉。駅の構内で、横長の大きなポスターに目を奪われた経験はないでしょうか。控え目に入れられた商品名から、ようやくそれがある酒の広告であることがわかります。その名は「いいちこ」。大分県宇佐市の酒造メーカー、三和酒類株式会社が1979年から発売するロングセラー商品です。(チラシ裏面の文より)
アルコールに縁のない我が家なので、
「いいちこ」についてそんなに知りませんでしたが、
(展覧会を見に行って、こんなに種類があるんだって知った)
センスのいいポスターやCMやってるんだなーと。
ポスターをはじめとして、雑誌広告やCMなど、「いいちこ」のプロモーションは単なる宣伝を超え、商品や購買層のイメージづくりに大きく貢献し、その一貫した世界観はデザインの本質を常に提示してきました。これらすべてをプロデュースしているのが、アートディレクターの河北秀也(1947-)です。
河北秀也
私がデザインを学んでいた(1976-80)頃、
東京の地下鉄のマナーポスターを手がけてた方ですね!
マリリン・モンローの「帰らざる河」をもじった「帰らざる傘」とか、
チャップリンの「独裁者」をもじった「独占者」など、
とても印象に残ってます。
清須市はるひ美術館
観覧料一般800円が、JAF会員証提示で700円になりました。
(中学生以下無料)
展示室の撮影可ですが、動画、フラッシュ禁止、
ポスター等の一部を拡大して撮影するのは禁止とのこと。
展示室へ入ると、なにやら構造物が
会場構成を建築家の桂川大氏が担当されています。
ポスターは、歩きながら、電車に乗りながら出会うものなので、
「本展では、広告をみる環境を美術館という鑑賞の場において解釈することを試みました」とのこと。(もらったリーフより)
おぉ! なんか新鮮!!
春夏秋冬のいいちこポスター
ほとんどのポスターがノーマル4C+特色1Cで印刷されているんですね。
贅沢だなー
地下鉄駅構内をモチーフにしているそう。
もともと細長くカーブしている展示室も生きてるというか。
一番奥では、ポスターが地下鉄の駅に貼られて、
その前をいろいろな人が行きかい、列車が発着し、
やがてポスターが剥がされるまでの映像が流れていました。
映像作家の小濱史雄氏が担当されています。
台の上には、『BRUTUS』と『ナショナル ジオグラフィック』の
雑誌広告が
別の展示室には、壁に地下鉄車内窓上ポスター
ボトルデザイン いいちこ「パーソン」
このボトルも河北秀也のデザイン
とても美しいデザインのボトルです。
ボトルデザイン いいちこ「シルエット」
いいちこ「スーパー」
ボトルデザイン いいちこ「フラスコ」
いいちこ「スペシャル」
季刊 iichiko
1986年から発行される文化科学誌
酒とは関係なく、かなりカタイ内容っぽい。
企業のメセナ活動としてはかなり異例の
高い学術性を持つ取り組みではないかと。
モニタでは、TVCMが流れていました。
ゆったりした映像と歌がとても心地いいです。
ずっと見ていられそう。
展示室出たところで本が山積みになっていて、
「あ、図録? 欲しい、いくらかな?」って思ったら、
「ご自由にお持ちください」
す、すごい!! この豪華な本が無料でもらえるの?!!
この本の表紙、裏表紙は「iichiko」と「BEAMS」が提携して
作った商品とのこと。
iichikoのB倍ポスターをはじめ
iichiko 720ml 雑誌広告
iichiko PERSON 雑誌広告(見開き2ページ)
iichiko PERSON 地下鉄車内窓上ポスター
など、どのページ見ても美しい。
しかし、これらの広告、デザイナーとしてはうらやましいだろうなー
私が大学でデザインを学んでいた(1976-80)頃、
PARCOやサントリー、化粧品のポスターがすごくカッコよくて、
みんな、あんなポスターを制作できるようになれたら‥‥
なんて憧れてたものです。
もう今、ポスターってメディアは時代遅れなんでしょうね。
(あ、あと皆レコードジャケットのデザインも憧れてたなー(^^)
こういうデザインをさせてくれる余裕(?)のある会社も
今は少なくなっただろうなー
帰る頃に、すごい雷雨になったので、しばらく美術館の2階で、
美術雑誌など見て過ごさせてもらいました。
『芸術新潮』の裏表紙ってiichikoの広告なんだ!
そんなに雑誌も買ってないけど、今まで気が付かなかったー(^^;
あまり広告広告してなくて、ビジュアル的には素敵だけど‥‥
(iichikoがこういうデザイン戦略をしているってのはわかりますが)
雷雨も小止みになったので帰りました。
ミスマッチストーリィ 河北秀也のiichiko DESIGN」展、
会期は7月22日(木・祝)~10月3日(日)で、
前期:7月22日(木・祝)~8月29日(日)
後期:8月31日(火)~10月3日(日) で、
一部展示替えがあります。
(チケット半券の提示で入館料がリピーター割引500円になるそう)
なんですが、
清須市はるひ美術館、緊急事態宣言発令に伴い、
8月27日(金)~9月12日(日)まで臨時休館とのこと(T.T)
(9月13日(月)は通常の休館日)
※会期が10月8日(金)まで延長になったそうです!
清須市はるひ美術館: http://www.museum-kiyosu.jp/
iichiko 三和酒類株式会社: https://www.iichiko.co.jp/
iichikoのポスターや雑誌広告が見られる美しいウェブサイトですね。
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