愛知県美術館「ミニマル/コンセプチュアル」展のコレクション展 [美術]
2月1日(火)、愛知県美術館へ行き、
「ミニマル/コンセプチュアル」展を見た後、
コレクション展(2021年度第3期)へ。
愛知県美術館へ行ったのが遅かったので、
コレクション展に入ったのが5時頃だったんですね。
ちょっと時間足りないかなと思いつつ‥‥
最初の展示室1は、
20世紀画家によるグラフィックアート
I クリムトとウィーン分離派のグラフィックデザイン
愛知県美術館が誇る
グスタフ・クリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》1903年
を中心に、ウィーン分離派のグラフィックデザインが並んでます。
このあたり、私の趣味でございます!
II 編集者テリア―ドとスキラによる挿絵本
続く展示室に、フランスの編集者テリア―ドとスキラが、
ピカソやマチスたちとともに制作した挿絵本や雑誌が並んでいました。
マチスの切り絵とテキストの作品集《ジャズ》1947年 は、
テリア―ドの提案により作られたそう。
最初は「サーカス」というタイトルだったとか。
アルベール・スキラが編集した雑誌『ミノトール』
ピカソやミロ、マチスらが制作した表紙が並んでいました。
パブロ・ピカソ《星の夜、鳩を持ったマリー・テレーズに導かれる盲目のミノタウロス『ヴォラールのための連作集』》1934-35年 (寄託作品)
展示室2
やきものの家系と美術──清水九兵衛を中心に
愛知県出身で、日本の抽象彫刻の歴史に大きな足跡を残した清水九兵衛(1922-2006)。その生誕100年を記念して作品を展示するとともに、やきものに出自を持つ美術家の作品を展示します。
この展示室素敵!!
清水九兵衛《CORRESPOND D》2006年
緊張感というか、とてもシャープで素敵!
清水九兵衛《FIGURE I》1984年
後ろの壁の絵は、稲葉桂《土にかえるもの 65-1》1965年
右奥の絵は、稲葉実《風》1969年
清水九兵衛の作品2つが呼応しているみたいな緊張感
清水九兵衛の作品っていうと、赤い大きなパブリックアートを
思い浮かべるんですが‥‥このあたりだと中区役所の前に
《朱鯱容》って作品があります‥‥ちょっとあれ、私
あまり好きじゃないんですが、この作品いいなって。
大きくて迫力!
土谷武《植物空間》1989年
栗木義夫《glovestand》2008年
以前もここで見たことあるんですが、台や壁の絵も含めての
作品みたいですね。‥‥面白い形ではあるけど。
続いて、令和3年度新収蔵作品展
コロナ禍における文化芸術活動の緊急支援策の一つとして、愛知県は若手アーティストの現代美術作品を重点的に購入しています。その第三弾として購入した作品を中心にご紹介します。
ってことで、
加藤巧《マカロニ》2019-2020年
やり直しの効かないフレスコ技法で描かれているそう。
「マカロニ」ってタイトルは、この筆跡のイメージから?
平田あすか《大地の音図》2020年
一見、平和な楽園を描いたのかと思ったけど、よく見たら、
動物の足が人間の手足になっているし、裸の女性の足も、
別の足が出ているみたい。なんかシュールで、不穏な雰囲気。
どういう意味なんだろう‥‥なんて考えさせられる。
青田真也 タイトルは全て《無題》2010~2017年
どれも、見たことある~! 不思議な存在感
これらの作品、木で作られているのかと思ったら
――表面が柔らかで形がシンプルというか曖昧になった感じなので――
ホンモノ(というか、売っている日用品)の表面を
やすりで削っているそうですね。
斉と公平太《ARTくん》2009-2010年
カワイイ。ゆるキャラっていうか。
2010年のあいちトリエンナーレで見たキャラクター
(公式ではなく、作家ブースで、独自に応援するキャラクターを
発表されてた)の一つですね。
ゆるくて素朴なところが味があるっていうか。
小林椋《わにのコース 3》2018年
赤いゴムチューブが動いているんですが‥‥?
玉山拓郎の作品が3点展示されたコーナー
あ、これ、2020年の豊田市美術館コレクション展
「光について/光をともして」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-04-30
でゲストアーティストとして展示されていた作家さんだ!
赤い巨大なテーブルと緑のライトが強烈な印象でした。
《Floor to Floor Lamp》2021年
これも一度見たら忘れません!
ランプが壁からぐにゃりと曲がって床で光っています。
《Statue of Shape》2021年
台に置かれたステンレスの人型(こけし)のような形
コードが繋がれているってことは‥‥
やっぱり! ゆっくり回転してる!!
《3 Mirrors and 3 Tables》2021年
丸い鏡3つと3つのテーブルが壁に平面的に取り付けられています。
人や動物の形のようにも見えるし‥‥
なんかユーモラス。
展示室3
木村定三コレクション 虎と小さな生きものたち
木村定三コレクションから、今年の干支である虎をモチーフとした日本・朝鮮の作品と、身近な獣や鳥・魚・虫など、主として小さな生きものが象られた、近代以前のさまざまな時代・地域の工芸品を集めています。
閉館時間も迫っていて、ゆっくり見ていられなかったんですが、
さすが木村定三コレクション! って、カワイイものが並んでいます。
《虎に乗る童女像》朝鮮時代15-19世紀
中でもこれ、私すごく気に入ったんですけど!
《青銅鍍金蚕》中国・漢時代紀元前2-1世紀
リアルな蚕の形に金メッキがされてます。
絹糸を作り出す蚕が大切にされていたことがうかがわれるものだと。
今回もいろいろ見せてもらってとても楽しかったけど、
やっぱり愛知県美術館、私は3時間くらい確保しないと
ゆっくり見られないなー。もう少し早く行かないと。
愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/
----
オアシス21からテレビ塔(ネーミングライツで今は
「中部電力 MIRAI TOWER」なんですって?)を望む。
「ミニマル/コンセプチュアル」展を見た後、
コレクション展(2021年度第3期)へ。
愛知県美術館へ行ったのが遅かったので、
コレクション展に入ったのが5時頃だったんですね。
ちょっと時間足りないかなと思いつつ‥‥
最初の展示室1は、
20世紀画家によるグラフィックアート
I クリムトとウィーン分離派のグラフィックデザイン
愛知県美術館が誇る
グスタフ・クリムト《人生は戦いなり(黄金の騎士)》1903年
を中心に、ウィーン分離派のグラフィックデザインが並んでます。
このあたり、私の趣味でございます!
II 編集者テリア―ドとスキラによる挿絵本
続く展示室に、フランスの編集者テリア―ドとスキラが、
ピカソやマチスたちとともに制作した挿絵本や雑誌が並んでいました。
マチスの切り絵とテキストの作品集《ジャズ》1947年 は、
テリア―ドの提案により作られたそう。
最初は「サーカス」というタイトルだったとか。
アルベール・スキラが編集した雑誌『ミノトール』
ピカソやミロ、マチスらが制作した表紙が並んでいました。
パブロ・ピカソ《星の夜、鳩を持ったマリー・テレーズに導かれる盲目のミノタウロス『ヴォラールのための連作集』》1934-35年 (寄託作品)
展示室2
やきものの家系と美術──清水九兵衛を中心に
愛知県出身で、日本の抽象彫刻の歴史に大きな足跡を残した清水九兵衛(1922-2006)。その生誕100年を記念して作品を展示するとともに、やきものに出自を持つ美術家の作品を展示します。
この展示室素敵!!
清水九兵衛《CORRESPOND D》2006年
緊張感というか、とてもシャープで素敵!
清水九兵衛《FIGURE I》1984年
後ろの壁の絵は、稲葉桂《土にかえるもの 65-1》1965年
右奥の絵は、稲葉実《風》1969年
清水九兵衛の作品2つが呼応しているみたいな緊張感
清水九兵衛の作品っていうと、赤い大きなパブリックアートを
思い浮かべるんですが‥‥このあたりだと中区役所の前に
《朱鯱容》って作品があります‥‥ちょっとあれ、私
あまり好きじゃないんですが、この作品いいなって。
大きくて迫力!
土谷武《植物空間》1989年
栗木義夫《glovestand》2008年
以前もここで見たことあるんですが、台や壁の絵も含めての
作品みたいですね。‥‥面白い形ではあるけど。
続いて、令和3年度新収蔵作品展
コロナ禍における文化芸術活動の緊急支援策の一つとして、愛知県は若手アーティストの現代美術作品を重点的に購入しています。その第三弾として購入した作品を中心にご紹介します。
ってことで、
加藤巧《マカロニ》2019-2020年
やり直しの効かないフレスコ技法で描かれているそう。
「マカロニ」ってタイトルは、この筆跡のイメージから?
平田あすか《大地の音図》2020年
一見、平和な楽園を描いたのかと思ったけど、よく見たら、
動物の足が人間の手足になっているし、裸の女性の足も、
別の足が出ているみたい。なんかシュールで、不穏な雰囲気。
どういう意味なんだろう‥‥なんて考えさせられる。
青田真也 タイトルは全て《無題》2010~2017年
どれも、見たことある~! 不思議な存在感
これらの作品、木で作られているのかと思ったら
――表面が柔らかで形がシンプルというか曖昧になった感じなので――
ホンモノ(というか、売っている日用品)の表面を
やすりで削っているそうですね。
斉と公平太《ARTくん》2009-2010年
カワイイ。ゆるキャラっていうか。
2010年のあいちトリエンナーレで見たキャラクター
(公式ではなく、作家ブースで、独自に応援するキャラクターを
発表されてた)の一つですね。
ゆるくて素朴なところが味があるっていうか。
小林椋《わにのコース 3》2018年
赤いゴムチューブが動いているんですが‥‥?
玉山拓郎の作品が3点展示されたコーナー
あ、これ、2020年の豊田市美術館コレクション展
「光について/光をともして」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-04-30
でゲストアーティストとして展示されていた作家さんだ!
赤い巨大なテーブルと緑のライトが強烈な印象でした。
《Floor to Floor Lamp》2021年
これも一度見たら忘れません!
ランプが壁からぐにゃりと曲がって床で光っています。
《Statue of Shape》2021年
台に置かれたステンレスの人型(こけし)のような形
コードが繋がれているってことは‥‥
やっぱり! ゆっくり回転してる!!
《3 Mirrors and 3 Tables》2021年
丸い鏡3つと3つのテーブルが壁に平面的に取り付けられています。
人や動物の形のようにも見えるし‥‥
なんかユーモラス。
展示室3
木村定三コレクション 虎と小さな生きものたち
木村定三コレクションから、今年の干支である虎をモチーフとした日本・朝鮮の作品と、身近な獣や鳥・魚・虫など、主として小さな生きものが象られた、近代以前のさまざまな時代・地域の工芸品を集めています。
閉館時間も迫っていて、ゆっくり見ていられなかったんですが、
さすが木村定三コレクション! って、カワイイものが並んでいます。
《虎に乗る童女像》朝鮮時代15-19世紀
中でもこれ、私すごく気に入ったんですけど!
《青銅鍍金蚕》中国・漢時代紀元前2-1世紀
リアルな蚕の形に金メッキがされてます。
絹糸を作り出す蚕が大切にされていたことがうかがわれるものだと。
今回もいろいろ見せてもらってとても楽しかったけど、
やっぱり愛知県美術館、私は3時間くらい確保しないと
ゆっくり見られないなー。もう少し早く行かないと。
愛知県美術館: https://www-art.aac.pref.aichi.jp/
----
オアシス21からテレビ塔(ネーミングライツで今は
「中部電力 MIRAI TOWER」なんですって?)を望む。
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