国際芸術祭「あいち2022」(1)愛知芸術文化センター10階 [美術]
8月28日(日)、やっと国際芸術祭「あいち2022」に
行くことができました。
2010年から3年毎に開催されてきた「あいちトリエンナーレ」
3年前、第4回となる「あいちトリエンナーレ2019」が
大モメにモメて、名称等が変わったんですねー。
芸術監督は毎回変わってるんですが、今回は
森美術館館長、国際美術館会議(CIMAM)会長 の
片岡真実氏
テーマは
「STILL ALIVE
今、を生き抜くアートのちから」
このテーマは「愛知県出身で世界的に評価されるコンセプチュアル・アーティスト河原温が、1970年代以降電報で自身の生存を発信し続けた《I Am Still Alive》シリーズに着想を得ています。
(公式Web 企画概要 コンセプトより)
https://aichitriennale.jp/about/concept.html
7月30日(土)から始まって、ツイッター等で情報が流れてきてたんですが、
暑さとパートの忙しさからの疲れで、なかなか出かける気力がなく‥‥
そろそろ行かないと全部見られない‥‥
まずはやっぱり愛知芸術文化センターからと。
(今回は名古屋市美術館は会場ではないんですね。)
オアシス21から地下連絡通路を通って入った地下2階にあるのが、
AC01 小野澤 峻
https://aichitriennale.jp/artists/onozawa-shun.html
これ、ツイッターでも映像が流れてきてたんですが、
いつまでも見ていられますね! きれいな動き!!
でも、見事に制御されていると見てたら、
カチッと玉がぶつかる音が!
その時はまた元通りのきれいな動きに戻ったんですが、
しばらくしてまたカチッ、カチッという音が。
動きが止まると、糸が絡まってよじれているみたい。
スタッフが直そうとして苦労してました。
また動き出すまで待ちたがったけど、
時間も気になって(朝の遅い私のことなので、この時13:30)
エレベーターで10階へ。
愛知県美術館友の会から送ってもらったフリーパスを提示して
会場へ入ると、
AC02a マルセル・ブロータース
https://aichitriennale.jp/artists/marcel-broodthaers.html
《政治的ユートピアの地図と小さな絵画1または0》1973
マルセル・ブロータース 確か
「ミニマル/コンセプチュアル」展で展示されてた作家だけど、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-02-11
どんな作品だったのか忘れた(^^;
こういった芸術祭に、もう亡くなった作家の作品が出るのって、
私はちょっと意外な気がしたんだけど‥‥
続いて
AC03 河原 温
https://aichitriennale.jp/artists/on-kawara.html
今回の「あいち2022」のテーマとなった
「STILL ALIVE」は、河原温の電報を用いたシリーズ
《I Am Still Alive》からきてるんですよね。
うーーん、なんか「ミニマル/コンセプチュアル」展の
続きを見ているみたいだー。
(「ミニマル―」展の百万年は、名古屋市美術館の所蔵品だったけど)
豊田市美術館が所蔵する《One Million Years(百万年)》も
展示されて、読み上げる声も流れてました。
百万年を読み上げるスピーカーの影が面白くて写真撮りました。
AC04a 奥村 雄樹
https://aichitriennale.jp/artists/okumura-yuki.html
《彼方の男》2019
河原温を知る人物へのインタビューかと思うと、
しかし、どの話者も河原の名を口にしません。実は奥村は、河原のみならず、彼と同時期に活躍した別のアーティスト、スタンリー・ブラウンに関しても9名全員に聞き取っており、その際、両者の名前を決して発話しないというルールを各自に課していたのです。
AC05 ローマン・オンダック
https://aichitriennale.jp/artists/roman-ondak.html
《イベント・ホライズン》2016
本のオークの木の幹を100枚に切断し、その年輪に応じた1917年から2016年までの歴史的な出来事を刻印した作品です。展示期間中、床面に設置されていた 各ピースは毎日1枚ずつ、壁に打ち付けられた金具に掛けられていきま す。会期最終日の10月10日には、すべての木製ディスクが壁面に移動します。
1917年のロシア革命から始まり、第二次世界大戦終結など、
歴史的な出来事が書かれています。
この日、人類月着陸まで壁に掛けられていました。
AC04b 奥村 雄樹
https://aichitriennale.jp/artists/okumura-yuki.html
部屋の中に縄が置かれていたり、パネルが立てられていたりします。
1969年にシアトルで開催されたコンセプチュアル・アートの展覧会では、
作家が指示書(インストラクション)を送り、企画者のルーシー・リバードをはじめとする現地スタッフが指示されて手順に従って作品の制作を行ったとのこと。
「ミニマル/コンセプチュアル」展で、コンセプチュアル・アートでは
コンセプトが大切で、実際に作品を作ったのは誰かは重要ではない
って知りましたが
この部屋の中にあるモノは、奥村雄樹がその展覧会の指示内容を
辿って、再制作したものとのこと。
うーーん、なんだか難しいというか‥‥
今までのあいちトリエンナーレとちょっと違う雰囲気。
解説が詳しいのはありがたいけど(そうでないと私には意味不明)
読むのに疲れてきたというか‥‥
AC06a 和合 亮一
https://aichitriennale.jp/artists/wago-ryoichi.html
2011年の東日本大震災の直後、福島を拠点にする詩人の和合亮一は、ツイッターに一連の詩を投稿し始めました。「放射能が降っています。静かな夜です」「本日で被災六日目になります。物の見方や考え方が変わりました」「どんな理由があって命は生まれ、死にに行くのか。何の権利があって、誕生と死滅はあるのか。破壊と再生はもたらされるのか」(中略)
本展では、福島震災時に被災地の前線から現状報告のような形で発表した『詩の礫』、コロナ禍による2020年4月の緊急事態宣言から同年8月まで書き続けた『詩の礫』を再構成した「Ladder」、ロシアによるウクライナ侵攻以降、ハルキウのシェルターに避難しながら言葉を綴り、映像を記録してきたアーティストのオリア・フェドロバと和合の往復書簡をまとめた「Shelter」という、三つの異なる時間と場所からツイッターへと生みだされた言葉を展示しています。
あの時の福島を思い出して、胸が締め付けられるようです。
AC07 ロバート・ブリア
https://aichitriennale.jp/artists/robert-breer.html
展示室に佇む大小4つの彫刻は、よくよく観察しなければ認知できない程ゆっくりとした速さで移動しています。
とのことですが、3つしか見当たらないけど?
大きなドーム状のものは、なんだかカワイイ♡
AC08 ミシェック・マサンヴ
https://aichitriennale.jp/artists/misheck-masamvu.html
何層にも塗り重ねられたようなこれらの抽象画と、
このバスに文字が書かれたような作品も、この人の作品なんだ‥‥
AC09 塩見 允枝子
https://aichitriennale.jp/artists/shiomi-mieko.html
AC10a 三輪 美津子
https://aichitriennale.jp/artists/miwa-mitsuko.html
‥‥ごめんなさい。なんかどちらの作品もよく覚えてない(^^;
AC11a AC11b AC11c リタ・ポンセ・デ・レオン
https://aichitriennale.jp/artists/rita-ponce-de-Leon.html
シーソーのようになった筒を動かすと、中に閉じ込められた
砂(だけでなく鈴のようなものも入ってる?)などが移動して、
音を奏でます。
アフリカが起源とされ、チリやペルーなど中南米で雨乞いの儀式に用いられるレインスティックと呼ばれる擬音楽器を基にした《人生よ、ここに来たれ》
という作品。こういう参加できる作品って好きだなー
単純に楽しい(^^)
なんか詩的な音がする。壁の作品は、
オアハカの職人による手漉きの紙にしたためられた、詩人のヤスキン・メルチーによる詩の作品《雨の声》
筒に書かれた言葉も意味ありげ?
マリンバのような音が聞こえる次のコーナーでは、
マリンバの音板に言葉が刻まれ、自由に入れ替え、
詩を作ったり、音を奏でることができます。
《魂は夢を見ている》という作品
詩人のヤスキン・メルチーと日本の詩人・新納新之助の二人が
選定した言葉が刻まれているのだそう。
次の部屋に並んだドローイング
なんか詩的な雰囲気があって好きだなー
AC12 パブロ・ダヴィラ
https://aichitriennale.jp/artists/pablo-davila.html
《転移の調和》2022
ランダムに生成された膨大な数値群が、白、黒、および二種類のグレーによるパターンに変換されて2.2×7.2mのLEDスクリーン上で動き続けています。
裏側 いくつものモニタ?が組み合わさっているみたいなんですけど。
時間の概念や認識について掘り下げているという作家なんだそう。
《フェーズ・ペインティング(忘却の自然な流れ)》2022
レーザーでキャンバスを焦がして穴を空けることでミニマルなイメージが描かれています。
作者の意図はよくわからないけど、私このズレていくような、
動きが感じられるような画面、好きだなー。
ちょっとレトロなオープンリールデッキから、
なんだか心地よい癒されるような音が流れていました。
アナログのテープを2秒ほどに切ってつなぎ合わせた
《フレンドリー・リマインダー》2022 と言う作品。
AC14 アンドレ・コマツ
https://aichitriennale.jp/artists/andre-komatsu.html
部屋の真ん中に、ビニールシートで区切られた空間
作品の中へ入ると、
メガホンが吊り下げられていたり、
ハンマーが置かれていたり、
新聞紙でできた柱があったりします。
アンドレ・コマツは日系三世のブラジル人。彼が育った時代のブラジルは、20年以上続いた軍事政権から民主政権への移行期にあたります。80年代末には禁止されていたストライキが認められ、労働者の権利にも大きな変化がありました。(中略)コマツの作品はこうした政治や社会的動向に深くコミットしています(後略)
AC13 ファニー・サニン
https://aichitriennale.jp/artists/fanny-sanin.html
こういう芸術祭ではこういう平面作品、珍しいのでは?
ちょっと古いというか、懐かしい雰囲気もある。
1938年ボゴタ(コロンビア)生まれのアーティストなんですね。
1960年代後半、フランク・エルズワース・ケリーなどによる、「ミニマリズム」や「ハード・エッジ」と呼ばれたシンプルで平面的な形態をシャープな線によって区切った大きな絵画の展覧会を見て影響を受け、それ以降一貫して、平面的な色面と直線によるシンメトリーな抽象絵画の制作を続ける画家とのこと。
でも私これらの作品なんか好きだな‥‥
AC15 カズ・オオシロ
https://aichitriennale.jp/artists/kaz-oshiro.html
会場に H鋼や、アンプやキャビネットなどが置かれていますが、
これらは全てキャンバスに描かれたものなんです!
へー、ちょっと触ってみたくなっちゃう(絶対ダメですが)
「なぜ絵画だとわかると作品として見ることができるのか?」という疑問を突きつけられます。オオシロは絵画の範疇だけでなく、作品を成立させる既存の条件にも疑念を投げかけているのです。
通路のような前室には、
AC17 ジミー・ロベール
https://aichitriennale.jp/artists/jimmy-robert.html
台の上にポスター?が筒状になって立っていたり、
ゆるやかにたわんで置かれていたりします。
出窓のところの台には、いくつかの写真が。
写真に写っているのは、作者であるジミー・ロベール本人
ジミー・ロベールは主に、写真と彫刻、そしてパフォーマンスを織り交ぜるような作品を手がけています。実際、台座の上に置かれた写真や、ステージのような低い台に筒状になって立っている写真は、人の彫像のようにも、あるいは舞台上のパフォーマーのようにも見えます。
展示室6は、
AC16 カデール・アティア
https://aichitriennale.jp/artists/kader-attia.html
《記憶を映して》2016
幻肢痛をめぐる映像作品とのことなんですが‥‥
映像だったこともあり、なんかあまり覚えてない(^^;>
展示室7
AC18 ホダー・アフシャール
https://aichitriennale.jp/artists/hoda-afshar.html
南太平洋に浮かぶパプア・ニューギニアのマヌス島。《リメイン》(2018)に映し出されるのは、この島の美しい自然の姿です。しかし、その自然を背景に登場する男性たちからは、悲しみや絶望、将来への不安、死の恐怖などが語られます。彼らは難民としてオーストラリアにやってきたものの、入国を拒否されてマヌス島に抑留された人々です。
島には、2013年以降、約1500人の男性が収容されたとのことで、
そんな問題があったのね‥‥と。
展示室8
AC19 足立 智美
https://aichitriennale.jp/artists/adachi-tomomi.html
天井からモビールのように吊るされているのは、
3Dプラントされた文字。
平面作品は、よく見ると「Silence」という言葉でできています。
キューブ型のスクリーン内に文字が写されたりします。
ロビーに出ると、
AC21 大泉 和文
https://aichitriennale.jp/artists/oizumi-kazufumi.html
《可動橋/BH 5.0》
一時間あたり6回、橋桁が降りてきます。偶然その機会に居合わせ、高さに躊躇せず足を踏み出そうと心を決めた人だけが、橋を渡ることができます。
もちろん、私は渡りましたよ!
橋が透明なプラスチック(?)なので、高さが怖いというより、
自分の体重で壊すのではないか?なんて怖さの方があったりして(^^)
橋が上がり始めました。
ロビーの壁に展示された大きな絵は、
AC21 横野 明日香
https://aichitriennale.jp/artists/yokono-asuka.html
画家、横野明日香が長らくアトリエを構えていた愛知県瀬戸市の街並みを描いた絵画です。
瀬戸は陶磁器産業で古くから知られ、陶磁器用の粘土を掘り出す採掘場が町の中心部に広がっています。
ロビー横のプラスキューブでは、ラーニング・プログラム
AC22 うら あやか+小山 友也
https://aichitriennale.jp/artists/ura-ayaka-koyama-yuya.html
「勝手にRADIO」だそう
参加者が企画したワークショップや配信などのイベントを実施
とのこと。
----
スミマセン、なんかダラダラと長く書いてしまいました。
こんな調子では、いつ終わるのかわからないんですが、
とりあえず今回はここまで。
開幕を報じる中日新聞2022年7月30日(土)夕刊の記事
中日新聞7月31日(日)の記事
国際芸術祭「あいち2022」 https://aichitriennale.jp/
行くことができました。
2010年から3年毎に開催されてきた「あいちトリエンナーレ」
3年前、第4回となる「あいちトリエンナーレ2019」が
大モメにモメて、名称等が変わったんですねー。
芸術監督は毎回変わってるんですが、今回は
森美術館館長、国際美術館会議(CIMAM)会長 の
片岡真実氏
テーマは
「STILL ALIVE
今、を生き抜くアートのちから」
このテーマは「愛知県出身で世界的に評価されるコンセプチュアル・アーティスト河原温が、1970年代以降電報で自身の生存を発信し続けた《I Am Still Alive》シリーズに着想を得ています。
(公式Web 企画概要 コンセプトより)
https://aichitriennale.jp/about/concept.html
7月30日(土)から始まって、ツイッター等で情報が流れてきてたんですが、
暑さとパートの忙しさからの疲れで、なかなか出かける気力がなく‥‥
そろそろ行かないと全部見られない‥‥
まずはやっぱり愛知芸術文化センターからと。
(今回は名古屋市美術館は会場ではないんですね。)
オアシス21から地下連絡通路を通って入った地下2階にあるのが、
AC01 小野澤 峻
https://aichitriennale.jp/artists/onozawa-shun.html
これ、ツイッターでも映像が流れてきてたんですが、
稼動し始めました。 pic.twitter.com/V5PWLCJudY
— 中野 努 (@UBEr8BeoyvNssD7) August 2, 2022
今回ほぼ事前調査ゼロ。ぶっつけで行った初日でしたが、ようやく「スイッチ」が入りました。
— M. Hassy (@haminin) July 31, 2022
金曜日の県美(延長20時まで)はなるべく行きたいし、一宮常滑有松はいつ行こう(2回は行きたい)。やっぱり3年に一度はあいちでアートに触れないと自分のためにならないようで。#あいち2022#aichi2022 pic.twitter.com/DdCL6NNcIF
いつまでも見ていられますね! きれいな動き!!
でも、見事に制御されていると見てたら、
カチッと玉がぶつかる音が!
その時はまた元通りのきれいな動きに戻ったんですが、
しばらくしてまたカチッ、カチッという音が。
動きが止まると、糸が絡まってよじれているみたい。
スタッフが直そうとして苦労してました。
また動き出すまで待ちたがったけど、
時間も気になって(朝の遅い私のことなので、この時13:30)
エレベーターで10階へ。
愛知県美術館友の会から送ってもらったフリーパスを提示して
会場へ入ると、
AC02a マルセル・ブロータース
https://aichitriennale.jp/artists/marcel-broodthaers.html
《政治的ユートピアの地図と小さな絵画1または0》1973
マルセル・ブロータース 確か
「ミニマル/コンセプチュアル」展で展示されてた作家だけど、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-02-11
どんな作品だったのか忘れた(^^;
こういった芸術祭に、もう亡くなった作家の作品が出るのって、
私はちょっと意外な気がしたんだけど‥‥
続いて
AC03 河原 温
https://aichitriennale.jp/artists/on-kawara.html
今回の「あいち2022」のテーマとなった
「STILL ALIVE」は、河原温の電報を用いたシリーズ
《I Am Still Alive》からきてるんですよね。
本日から開幕した国際芸術祭あいち2020に、当館所蔵の河原温の《百万年》シリーズと芸術祭のタイトルに引用されている電報シリーズ《I AM STILL ALIVE》を貸し出しています。電報は通常作家の友人知人に送られていましたが、本作は学芸員に加え豊田に関わる人々に送った唯一のもの。ぜひご覧ください! https://t.co/DLlJb3LKpL
— 豊田市美術館 (@toyotashibi) July 30, 2022
うーーん、なんか「ミニマル/コンセプチュアル」展の
続きを見ているみたいだー。
(「ミニマル―」展の百万年は、名古屋市美術館の所蔵品だったけど)
豊田市美術館が所蔵する《One Million Years(百万年)》も
展示されて、読み上げる声も流れてました。
百万年を読み上げるスピーカーの影が面白くて写真撮りました。
AC04a 奥村 雄樹
https://aichitriennale.jp/artists/okumura-yuki.html
《彼方の男》2019
河原温を知る人物へのインタビューかと思うと、
しかし、どの話者も河原の名を口にしません。実は奥村は、河原のみならず、彼と同時期に活躍した別のアーティスト、スタンリー・ブラウンに関しても9名全員に聞き取っており、その際、両者の名前を決して発話しないというルールを各自に課していたのです。
AC05 ローマン・オンダック
https://aichitriennale.jp/artists/roman-ondak.html
《イベント・ホライズン》2016
本のオークの木の幹を100枚に切断し、その年輪に応じた1917年から2016年までの歴史的な出来事を刻印した作品です。展示期間中、床面に設置されていた 各ピースは毎日1枚ずつ、壁に打ち付けられた金具に掛けられていきま す。会期最終日の10月10日には、すべての木製ディスクが壁面に移動します。
1917年のロシア革命から始まり、第二次世界大戦終結など、
歴史的な出来事が書かれています。
この日、人類月着陸まで壁に掛けられていました。
AC04b 奥村 雄樹
https://aichitriennale.jp/artists/okumura-yuki.html
部屋の中に縄が置かれていたり、パネルが立てられていたりします。
1969年にシアトルで開催されたコンセプチュアル・アートの展覧会では、
作家が指示書(インストラクション)を送り、企画者のルーシー・リバードをはじめとする現地スタッフが指示されて手順に従って作品の制作を行ったとのこと。
「ミニマル/コンセプチュアル」展で、コンセプチュアル・アートでは
コンセプトが大切で、実際に作品を作ったのは誰かは重要ではない
って知りましたが
この部屋の中にあるモノは、奥村雄樹がその展覧会の指示内容を
辿って、再制作したものとのこと。
うーーん、なんだか難しいというか‥‥
今までのあいちトリエンナーレとちょっと違う雰囲気。
解説が詳しいのはありがたいけど(そうでないと私には意味不明)
読むのに疲れてきたというか‥‥
AC06a 和合 亮一
https://aichitriennale.jp/artists/wago-ryoichi.html
2011年の東日本大震災の直後、福島を拠点にする詩人の和合亮一は、ツイッターに一連の詩を投稿し始めました。「放射能が降っています。静かな夜です」「本日で被災六日目になります。物の見方や考え方が変わりました」「どんな理由があって命は生まれ、死にに行くのか。何の権利があって、誕生と死滅はあるのか。破壊と再生はもたらされるのか」(中略)
本展では、福島震災時に被災地の前線から現状報告のような形で発表した『詩の礫』、コロナ禍による2020年4月の緊急事態宣言から同年8月まで書き続けた『詩の礫』を再構成した「Ladder」、ロシアによるウクライナ侵攻以降、ハルキウのシェルターに避難しながら言葉を綴り、映像を記録してきたアーティストのオリア・フェドロバと和合の往復書簡をまとめた「Shelter」という、三つの異なる時間と場所からツイッターへと生みだされた言葉を展示しています。
あの時の福島を思い出して、胸が締め付けられるようです。
AC07 ロバート・ブリア
https://aichitriennale.jp/artists/robert-breer.html
展示室に佇む大小4つの彫刻は、よくよく観察しなければ認知できない程ゆっくりとした速さで移動しています。
とのことですが、3つしか見当たらないけど?
大きなドーム状のものは、なんだかカワイイ♡
AC08 ミシェック・マサンヴ
https://aichitriennale.jp/artists/misheck-masamvu.html
何層にも塗り重ねられたようなこれらの抽象画と、
このバスに文字が書かれたような作品も、この人の作品なんだ‥‥
AC09 塩見 允枝子
https://aichitriennale.jp/artists/shiomi-mieko.html
AC10a 三輪 美津子
https://aichitriennale.jp/artists/miwa-mitsuko.html
‥‥ごめんなさい。なんかどちらの作品もよく覚えてない(^^;
AC11a AC11b AC11c リタ・ポンセ・デ・レオン
https://aichitriennale.jp/artists/rita-ponce-de-Leon.html
シーソーのようになった筒を動かすと、中に閉じ込められた
砂(だけでなく鈴のようなものも入ってる?)などが移動して、
音を奏でます。
アフリカが起源とされ、チリやペルーなど中南米で雨乞いの儀式に用いられるレインスティックと呼ばれる擬音楽器を基にした《人生よ、ここに来たれ》
という作品。こういう参加できる作品って好きだなー
単純に楽しい(^^)
なんか詩的な音がする。壁の作品は、
オアハカの職人による手漉きの紙にしたためられた、詩人のヤスキン・メルチーによる詩の作品《雨の声》
筒に書かれた言葉も意味ありげ?
マリンバのような音が聞こえる次のコーナーでは、
マリンバの音板に言葉が刻まれ、自由に入れ替え、
詩を作ったり、音を奏でることができます。
《魂は夢を見ている》という作品
詩人のヤスキン・メルチーと日本の詩人・新納新之助の二人が
選定した言葉が刻まれているのだそう。
次の部屋に並んだドローイング
なんか詩的な雰囲気があって好きだなー
AC12 パブロ・ダヴィラ
https://aichitriennale.jp/artists/pablo-davila.html
《転移の調和》2022
ランダムに生成された膨大な数値群が、白、黒、および二種類のグレーによるパターンに変換されて2.2×7.2mのLEDスクリーン上で動き続けています。
裏側 いくつものモニタ?が組み合わさっているみたいなんですけど。
時間の概念や認識について掘り下げているという作家なんだそう。
《フェーズ・ペインティング(忘却の自然な流れ)》2022
レーザーでキャンバスを焦がして穴を空けることでミニマルなイメージが描かれています。
作者の意図はよくわからないけど、私このズレていくような、
動きが感じられるような画面、好きだなー。
ちょっとレトロなオープンリールデッキから、
なんだか心地よい癒されるような音が流れていました。
アナログのテープを2秒ほどに切ってつなぎ合わせた
《フレンドリー・リマインダー》2022 と言う作品。
AC14 アンドレ・コマツ
https://aichitriennale.jp/artists/andre-komatsu.html
部屋の真ん中に、ビニールシートで区切られた空間
作品の中へ入ると、
メガホンが吊り下げられていたり、
ハンマーが置かれていたり、
新聞紙でできた柱があったりします。
アンドレ・コマツは日系三世のブラジル人。彼が育った時代のブラジルは、20年以上続いた軍事政権から民主政権への移行期にあたります。80年代末には禁止されていたストライキが認められ、労働者の権利にも大きな変化がありました。(中略)コマツの作品はこうした政治や社会的動向に深くコミットしています(後略)
AC13 ファニー・サニン
https://aichitriennale.jp/artists/fanny-sanin.html
こういう芸術祭ではこういう平面作品、珍しいのでは?
ちょっと古いというか、懐かしい雰囲気もある。
1938年ボゴタ(コロンビア)生まれのアーティストなんですね。
1960年代後半、フランク・エルズワース・ケリーなどによる、「ミニマリズム」や「ハード・エッジ」と呼ばれたシンプルで平面的な形態をシャープな線によって区切った大きな絵画の展覧会を見て影響を受け、それ以降一貫して、平面的な色面と直線によるシンメトリーな抽象絵画の制作を続ける画家とのこと。
でも私これらの作品なんか好きだな‥‥
AC15 カズ・オオシロ
https://aichitriennale.jp/artists/kaz-oshiro.html
会場に H鋼や、アンプやキャビネットなどが置かれていますが、
これらは全てキャンバスに描かれたものなんです!
へー、ちょっと触ってみたくなっちゃう(絶対ダメですが)
「なぜ絵画だとわかると作品として見ることができるのか?」という疑問を突きつけられます。オオシロは絵画の範疇だけでなく、作品を成立させる既存の条件にも疑念を投げかけているのです。
通路のような前室には、
AC17 ジミー・ロベール
https://aichitriennale.jp/artists/jimmy-robert.html
台の上にポスター?が筒状になって立っていたり、
ゆるやかにたわんで置かれていたりします。
出窓のところの台には、いくつかの写真が。
写真に写っているのは、作者であるジミー・ロベール本人
ジミー・ロベールは主に、写真と彫刻、そしてパフォーマンスを織り交ぜるような作品を手がけています。実際、台座の上に置かれた写真や、ステージのような低い台に筒状になって立っている写真は、人の彫像のようにも、あるいは舞台上のパフォーマーのようにも見えます。
展示室6は、
AC16 カデール・アティア
https://aichitriennale.jp/artists/kader-attia.html
《記憶を映して》2016
幻肢痛をめぐる映像作品とのことなんですが‥‥
映像だったこともあり、なんかあまり覚えてない(^^;>
展示室7
AC18 ホダー・アフシャール
https://aichitriennale.jp/artists/hoda-afshar.html
南太平洋に浮かぶパプア・ニューギニアのマヌス島。《リメイン》(2018)に映し出されるのは、この島の美しい自然の姿です。しかし、その自然を背景に登場する男性たちからは、悲しみや絶望、将来への不安、死の恐怖などが語られます。彼らは難民としてオーストラリアにやってきたものの、入国を拒否されてマヌス島に抑留された人々です。
島には、2013年以降、約1500人の男性が収容されたとのことで、
そんな問題があったのね‥‥と。
展示室8
AC19 足立 智美
https://aichitriennale.jp/artists/adachi-tomomi.html
天井からモビールのように吊るされているのは、
3Dプラントされた文字。
平面作品は、よく見ると「Silence」という言葉でできています。
キューブ型のスクリーン内に文字が写されたりします。
ロビーに出ると、
AC21 大泉 和文
https://aichitriennale.jp/artists/oizumi-kazufumi.html
《可動橋/BH 5.0》
一時間あたり6回、橋桁が降りてきます。偶然その機会に居合わせ、高さに躊躇せず足を踏み出そうと心を決めた人だけが、橋を渡ることができます。
もちろん、私は渡りましたよ!
橋が透明なプラスチック(?)なので、高さが怖いというより、
自分の体重で壊すのではないか?なんて怖さの方があったりして(^^)
橋が上がり始めました。
ロビーの壁に展示された大きな絵は、
AC21 横野 明日香
https://aichitriennale.jp/artists/yokono-asuka.html
画家、横野明日香が長らくアトリエを構えていた愛知県瀬戸市の街並みを描いた絵画です。
瀬戸は陶磁器産業で古くから知られ、陶磁器用の粘土を掘り出す採掘場が町の中心部に広がっています。
ロビー横のプラスキューブでは、ラーニング・プログラム
AC22 うら あやか+小山 友也
https://aichitriennale.jp/artists/ura-ayaka-koyama-yuya.html
「勝手にRADIO」だそう
参加者が企画したワークショップや配信などのイベントを実施
とのこと。
----
スミマセン、なんかダラダラと長く書いてしまいました。
こんな調子では、いつ終わるのかわからないんですが、
とりあえず今回はここまで。
開幕を報じる中日新聞2022年7月30日(土)夕刊の記事
中日新聞7月31日(日)の記事
国際芸術祭「あいち2022」 https://aichitriennale.jp/
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