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国際芸術祭「あいち2022」(8)常滑 その3 [美術]

国際芸術祭「あいち2022」
9月4日(日)に常滑会場を回ったんですが、

旧丸利陶管、とこにゃんのことを書いてます
国際芸術祭「あいち2022」(6)常滑 その1
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-15

瀧田家、常々、旧急須店舗・旧鮮魚店での展示
国際芸術祭「あいち2022」(7)常滑 その2
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-19

道を間違えたのと、
時間切れで、4の旧青木製陶所が見れなかったんですね。
6のINAXライブミュージアムも行けてないので、
10月4日(火)、久しぶりのパートの平日休みに
常滑まで再度行ったわけです。

ま、INAXライブミュージアムは、今年の2月13日(日)に行って
しっかり見てきたし、

INAXライブミュージアム(1)窯のある広場・建築陶器のはじまり館
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-03-20

INAXライブミュージアム(2)ナゴヤモザイク壁画時代
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-03-26

INAXライブミュージアム(3)世界のタイル博物館
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-04-05

鯉江良二の作品も、岐阜県美術館や岐阜県現代陶芸美術館とかで
見てるし、ここはあきらめてもいいかな‥‥とも思ってたんですが。

「INAXライブミュージアムへはバスをご利用ください」
って、公式ガイドマップに書いてあるんですけど、
無料の巡回バスは土日祝限定で、
有料の知多バスは、1時間に1本程度なんですね。

バスの時間まで結構あったので、先に旧青木製陶所を見ようと

やきもの散歩道を反対回りに
「一木(いちき)橋」
大正10年(1921)10月に仮設された陸橋であらかじめ橋を架け、その下の土をくり抜く工法で造られた。
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旧青木製陶所
煙突の上から木が生えてます(^^)
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TK09 黒田 大スケ
https://aichitriennale.jp/artists/kuroda-daisuke.html
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窯がそのまま残っている周囲に、モニタが設置されています。
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素朴でちょっとユーモラスな、昔話を語る大蛇のような映像。
口だけがリアルに動いていて、よく見ると、
大蛇の口は人の口で、顔や服にペイントしてるんですね(^o^)

常滑美術研究所で彫刻を教えていた3人の彫刻家
(内藤陽三、寺内信一、菊池鋳太郎)の話

仮説の階段を上がった上段には、
松の木が喋ってる(^^)これも体にペイントしてます。
鶴は手で動かしてるww
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机の上には招き猫をはじめ、陶で作られたいろんなものが。
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壁に掛けられている石膏レリーフは、この土地の忘れられた存在を風景化した象徴」とのこと
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かつての窯をぐるりと回った先にも映像が
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旧青木製陶所の奥の部屋を覗くと、
TK10 フロレンシア・サディール
https://aichitriennale.jp/artists/florencia-sadir.html
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陶のボールが部屋を仕切るカーテンのように吊り下げられています。
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常滑の土を使って彼(地元常滑の陶芸家である水上勝夫)や地元の若い陶芸家たちがつくり上げた1万2千個以上のボールを、サディールが水上らとともに野焼きをして仕上げました。
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この作品、私好きだなー
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さて、INAXライブミュージアムへ
‥‥常滑駅まで戻って1時間に1本のバスを待つよりは、
歩けない距離ではないだろう‥‥と。

常滑西小学校のタイルの壁画
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さすが焼き物の町らしく、小学校の周囲に
(児童が作ったであろう)陶器の作品が並んでました。

レトロな家の前にも、やきものの作品が置かれています。
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IWCAT (とこなめ国際やきものホームステイ) 1986年の作品
エドガーG.ハンガーフォード(アメリカ)
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立派な家の門の前に干支の焼き物が並んでいます。
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帰りに撮影したもの
《牛》滝田義広
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《寅》沢田恒夫
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《酉》桑山賀行
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門の中に見える洋館素敵!
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(銅ではなく陶ですよね?)像もある!
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伊奈製陶(株)(現(株)LIXIL)の創業者で初代常滑市長の
伊奈長三郎氏とのこと


INAXライブミュージアム「窯のある広場・資料館」
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「あいち2022」の展示は、ここの2階

TK12 鯉江 良二
https://aichitriennale.jp/artists/koie-ryoji.html
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《土にかえる》
常滑市生まれの鯉江良二(1938-2020)
岐阜県美術館や岐阜県現代陶芸美術館にも作品が収蔵されているので、
よく見てます。
今回、このINAXライブミュージアムの窯のある資料館に展示されているのは、反核を訴えた《証言(ミシン)》(1973)や《チェルノブイリ・シリーズ》(1989–90)など、いずれも社会への強いメッセージを核に据えながら、土を炎で焼くという行為を問い直し続けた鯉江の代表的な作品の一群です。
建物の壁に沿って、長~~い作品が!《スライラス》
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《証言(ミシン)》1973
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《森ヲ歩ク》
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岐阜県美術館の庭にも《森ヲ歩ク》あります。
私の好きな作品です。

《熔》
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《チェルノブイリ・シリーズ》は撮影禁止でした。

「あいち2022」のチケットで、
「窯のある広場・資料館」の1階も見ることができました。
今年2月13日(日)に来た時、窯の中が混んでいて
ゆっくり見られなかったプロジェクションマッピング
土管を焼く工程や、かつての常滑の風景も映し出されていました。
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INAXライブミュージアムの他の施設はどうしようか迷ったけど、
時間もあったのでチケット購入。
「あいち2022」のチケットで100円引きの600円で買えました。

「世界のタイル博物館」を見る前に、
カフェで3種のドルチェセット850円を
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「世界のタイル博物館」の展示のことは、
ブログに詳しく書きましたが、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-04-05

やっぱり、イスラームのタイル張りドーム天井は
見惚れてしまいます。照明が変化して、朝昼晩と
一日の陽の光の移ろいが見られるのも素敵。
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そして前回、そんな貴重なものだと知らず、写真撮ってこなかった
世界最古のタイル
エジプト・ファイアンス タイル
紀元前27世紀 サッカーラ(エジプト)
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このように使われていたと、1階の展示室に再現されています。
「王の魂のための扉」
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チケット購入時に「今日までの展覧会です」って言われた
「土・どろんこ館」企画展示室の

タイル名称統一100周年記念
「蔵出し!昭和のタイル再発見」
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チラシの昭和のレトロがいいなぁ!
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倉庫の中でお蔵入りしかけていた素敵なタイル見本をざっくばらんに陳列し、再び光を当て、皆さまに愛でていただこうという企画です。
展覧会ホームページ:
https://livingculture.lixil.com/topics/ilm/clayworks/exhibition/showatile/
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蔵出し! 見本台帳
1960年代から1990年代まで、メーカー各社が製作・販売したタイルの見本台紙を9テーマ別に展示。

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ザ・玉石
懐かしい! 実家の昔の流しがこんなタイルだったっけ!
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角のないタイル
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舶来タイル
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クラフトっぽいタイル
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パズルタイル
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モードタイル
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ちっちゃいタイル
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蔵出し! 製品型録(カタログ)
タイル・建材メーカー伊奈製陶(後のINAX、現在のLIXIL)が発行したタイル関連型録を、大正末期から昭和中期を中心に展示。

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大正13年~昭和16年発行の型録
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昭和25年~32年発行の型録
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東郷青児風の女性が昭和だー!

昭和33年~50年発行の型録
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昭和のモダン!

タイルと建築
タイル特注物件の施工事例写真集『Tile & Architecture』<1981~2004年にINAXが発刊、全23号>に掲載された約480件の施工事例のうち、台紙に張り付けた200件弱の現物見本を展示。

へー、ここにもINAXのタイルが使われていたの?! って。

目黒雅叙園
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恵比寿ガーデンプレイス
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自由に閲覧することができました。

前回、ここは「光るどろだんごづくり」の子供たちがいっぱいで、
建物も見どころって「土・どろんこ館」の奥まで行けなかったんです。
今回も、大人の方が数人、どろだんごつくりに挑戦して
いらっしゃいました。

奥の洗面所は、タイルがたくさん使われていました。
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帰りは、できたらバスに乗りたいって思ったんですが、
時刻表見たら、まだバスの時間まであって‥‥

来た時の伊奈邸前の十二支の陶彫を見て、路地を進むと、
あちこちに陶の彫刻があるのに気がつきます。

「陶彫のある商店街」
市内の作家等から無償提供された陶彫(粘土を直接成形し彫刻を施し焼成したもの)約150体が設置され、ユーモラスな表情で親しまれています。
常滑市公式観光サイトより:
https://www.tokoname-kankou.net/spot/detail/12/

IWCAT (とこなめ国際やきものホームステイ)1997年の作品
トーマス H. バーネット(イギリス)
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かつては街角にこんなタバコ屋さんがありましたね!
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アントワネット R.ネフ(スイス) 1987
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「陶と灯の日」記念碑
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新四國六十四番札所 世昌山 宝全寺
住職が不調で不在だそうで、少し寂れた雰囲気
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「七福弘法茶屋 寿園総本店」
お茶の寿園 本店
お店の前に常滑焼の急須が無造作に置かれてるww
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白龍神社 水琴窟がありました。
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《馬と少年》片岡陶楽
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おお! レトロな洋館「本町大正館」
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《しょうき》片岡陶楽
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左《ねじれる》藤田徳太 右《花の光・合掌大師》田代気萌
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《まねき猫》近藤てるみ
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《毘沙門》人形屋 宗た
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神明社 狛犬が陶製です
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「陶彫のある商店街の地図」看板
ここに載っていない陶彫もたくさんありました。
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廃業したパチンコ屋さん
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なんか懐かしい風景‥‥
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バスに乗れなくて、常滑のレトロな街を歩けて、
結果的に良かったかも。

「あいち2022」常滑会場は、作品も良かったけど、
やきもの散歩道の迷路のような道を歩いて、
レトロな風景を楽しめたのも楽しかったです。


愛知県常滑市公式観光サイト とこなめ観光ナビ:
https://www.tokoname-kankou.net/

INAXライブミュージアム: https://livingculture.lixil.com/ilm/


国際芸術祭「あいち2022」: https://aichitriennale.jp/

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