静岡県立美術館の収蔵品展とロダン館 [美術]
なかなかブログ記事が書けませんが‥‥
8月23日(日)、静岡県立美術館へ行って、
「みんなのミュシャ」展を見たことは前記事に:
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-09-05
「みんなのミュシャ」展に続く第7展示室では、
「激突! 東西の狩野派」という展示をやっていました。
収蔵品展のチラシはこちらでダウンロードできます(pdfファイル)
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/uploads/exhibition/62a57063f344d4738644c18813b7d060cabe4d11.pdf
東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 と副題がついてますが、
この時期に開催されるはずだったオリンピック・パラリンピックにちなみ、
スポーツの世界を彩る宿命のライバル対決のように、
「江戸絵画においては、江戸に移り住んだ江戸狩野派と京都に留まった京狩野派は別々の道を歩み、宿命のライバルになりました。両者は全く異なるスタイルを確立し、競い合うように多くの名品を生み出したのです。」
ってことで、東の狩野探幽、西の狩野山雪をはじめ、
東西の狩野派が並んで展示されていました。
狩野派らしく大画面の屏風絵が多かったですが、
墨画がほとんどで、私にはイマイチ東西の違いよくわからなかったなぁ‥‥
「ロダン館→」って標識に従って進んだ部屋には
いくつもの彫刻が置かれていたけど、あれ? ロダンの作品じゃない
ロダン館へのブリッジギャラリーには
ロダン以降の作品が並んでいます。撮影可
静岡県立美術館のHPに詳しい説明があります
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/
作家と作品名が彫刻の台座の後ろ側に書かれていたんですが、
この金ぴかの作品は、あ! ブランクーシだって。
コンスタンティン・ブランクーシ《ポガニー嬢II》
形が面白いなーって見たら、ジャコメッティ!
ちょっと驚き(細長くない!)
キュビスムを経てシュルレアリスム運動に参加した頃の作品だと。
アルベルト・ジャコメッティ《横たわる女》
ヘンリー・ムア《横たわる人体》
小さい作品だけど、なんかどっしりとした安定感。いいなぁ!
土着的というか、野生的というか‥‥あ、
タヒチで描いた画家ゴーギャンの作品なんですね!
ポール・ゴーギャン《オヴィリ》
「オヴィリ」とは「野蛮人」を意味する言葉だそう。
すっきりと美しい女性の身体
ヴィルヘルム・レームブルック《女のトルソ》
女性の精神性みたいなものが感じられるような‥‥
後ろ姿が特に美しいと感じました。
アレクサンダー・アーキペンコ《<化粧する女>習作》
キュビスムの絵が立体になったってカンジ。面白い。
三人の女性が大きな波に飲み込まれそうになってます。
カミーユ・クローデル《波》
ロダンの弟子で恋人であったカミーユ・クローデルの作品
エミール=アントワーヌ・ブールデル《アポロンの首》
唇をきゅっと結んだ精悍な表情がなんとも印象的。
岐阜県美術館にブールデル《アポロンのマスク》があって、
https://gifu-art.info/details.php?id=224
それも私、なんともいえない表情で好きなんですけどね。
ブールデルは約15年間ロダンの助手として働いていたが、
ロダンの主観的でロマンティックな表現に次第に満足できなくなって
別の道を歩んで作られた彫刻だそう。
ジャック・リプシッツ《母と子》
幾何学的なキュビスムの彫刻だけどなんかユーモラスでカワイイ?
アフリカ彫刻の影響がわかりますね。
ロダン館の入口の部屋では、
ロダンやロダン館についての説明と
《考える人(小型)》1880年(鋳造:1920年頃)が置かれていました。
そこを抜けると、光が降り注ぐ開放的な空間に出ます。
階下に《地獄の門》が見えます。
床には「地獄の門」の銘文(ダンテ「神曲」時獄篇より)が
書かれています。
右側の階段を降りていくと《カレーの市民》のコーナー
さらに階段を降りると「その他のモニュメント」のコーナーがあり、
中央の《地獄の門》の前に出ます。
《考える人》の像が上中央に設置されています。
約2ヶ月前、国立西洋美術館の庭にある《地獄の門》を見ましたが、
夜のライトアップされた状態だったし、
屋外にあるものと屋内にあるものでは作品の印象も違いますね。
国立西洋美術館の常設展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-07-25
多くの人が鑑賞していました。
巨大な《地獄の門》と向かい合うように置かれていたのは
≪地獄の門≫第3試作
この横の展示室では、ロダン以前の彫刻が展示されていました。
深い悲嘆の表情が印象的!
ジャン=バティスト・カルポー《悲しみの聖母》
あ、これもカルポーの作品なんだ!
ジャン=バティスト・カルポー《ナポリの漁師の少年》
ジャン=バティスト・カルポー(1827-1875)
「ロダン以前の19世紀フランス彫刻界において、アカデミックで型にはまった構成の中に、生命力のある表現をもちこんだカルポーは貴重な存在でした。パリの街角には彼の代表的なモニュメントが見られますし、時の皇帝ナポレオン3世にも認められ、宮廷から多くの注文を受けています。」
静岡県立美術館「ロダン館作品紹介」より
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/
《地獄の門》に戻って、反対側の階段を上がっていくと、
有名な《考える人》
《地獄の門》から「独立した38cmの像や、183cmの拡大した像としても作られました。当館の作品は世界に21あるその拡大像の一つで屋外に展示されたことがないため保存状態が良いことが特徴です。」って「ロダン館作品紹介」にあるけど、
Wikiでは計26ヶ所にあると。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E4%BA%BA_(%E3%83%AD%E3%83%80%E3%83%B3)
私が通った小学校の校庭にもあったなぁー(二宮金次郎もあった)
さらに階段を上がると「肖像的作品」のコーナー
《ボードレールの頭部》
《バスティアン=ルパージュ》
パレットを持つ画家の肖像彫刻。大地を踏みしめる大きく開いた足が力強い。
バスティアン=ルパージュ(1848-1884)
「ロダンと交流のあったこのフランスの画家は、1848年に生まれ、36歳という若さで亡くなりました。正確なデッサン力で農民や歴史的人物、自然を描き、高く評価された自然主義の画家です。」
「ロダン館作品紹介」より
《クロード・ロラン》
クロード・ロラン(1600年代-1682)
「17世紀にイタリアで活躍したフランス人の風景画家で、後のイギリス人画家ターナーを始め、多くの風景画家に影響を与えた、美術史上重要な画家」
とのこと。静岡県立美術館にも所蔵作品あるそう。
顔以外は粗削りだけど、女性のキリッとした表情が印象的。
<ラ・フランス>習作
「フランスを擬人化したもので、ロダンの弟子で恋人でもあった、カミーユ・クローデルの顔が写されています。」とのこと。
《花子のマスク》
東洋人の顔。花子という日本人女性がモデル。
「花子は本名を「太田ひさ」といい、名古屋の生まれです。芸者などをしたあと1902年、34歳の時コペンハーゲンの博覧会の仕事でヨーロッパに渡り、その後20年間も欧米各地で芝居を演じました。ロダンとの出会いは1906年のことです。マルセイユで花子が幕切れに自害する芝居を見て、その演技力に惹かれたロダンは、直ちにモデルになるように頼みます。」
ロダン館、実は入る前は、ロダンかーって
あまりに人気がありすぎる印象で期待してなかった(^^;)んですよ。
(この間、国立西洋美術館でもいくつか彫刻を見たし)
でもやはり、19世紀を代表するフランスの彫刻家、ロダン、
良かった! ロダン館の広々~とした空間もいいですね。
ロダン以前・以降の作品も良かった。
ロダン館: http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/
鑑賞後、昼食も食べてなかったし、何か食べたいと思ったけど、
静岡県立美術館のレストランは15時までとなってて
(新型コロナのため?)残念(T.T)
帰りは、せっかくなので静岡県立美術館前のプロムナードを通って
帰ることに(来た時に、バスの中からいくつか彫刻が見えていたので)
まずは美術館前の池の中にある
ジョージ・リッキー《四つの旋回する斜線-菱形II》
トニー・スミス《アマリリス》
柳原義達《道標・鳩》
佐藤忠良《みどり》
彫刻周辺の緑は、静岡らしくお茶の木!
「やぶきた」の茶木を選抜育種した杉山彦三郎(1857-1941)についての
説明看板がありました。
彦三郎が選抜育種した茶原木60余種のうち、13種が植えられているそう。
鈴木久雄《風化儀式5-相関体》
石が円錐状に積まれる中をコールテン鋼が貫いて、
ワイヤーロープで堅く締め上げられています。
石と鉄が一緒になって、鉄の錆色が石についているのも面白い。
「風化」という時間の経過で変わっていく姿も作品なのかな?
大西清澄《涛の塔》
ステンレスの曲面に周囲の木々が映り込むのも面白い。
掛井五郎《蝶》
うーんこれは、稚拙なのか素朴なのか??
でもなんか面白い。インパクトありますね。
清水九兵衛《地簪》
緑にかこまれて上部の赤い部分しか見えませんけど、
この赤いアルミニウムの作品は清水九兵衛さんですね。
地面に挿した簪(かんざし)ですか、ハハハ!
山口牧生《四角柱と丸い石》
そのままのタイトルだなーと思ったけど、
黒御影石にベンガラが刷り込まれているんだそう。
舟越保武《杏》
薄い衣をまとった少女、両手に杏を握っています。
ジェームズ・ロザティ《アークII》
シャープなステンレスのフォルムに、周囲の自然環境が響き合っています。
ヴァイオリン奏者として音楽家を目指していたというロザティ、
なんか音楽的なものを感じますね。
杉村孝《しゃぐじんシリーズによる》
これ、現地で見た時は、大きなくすんだ石が割れてる‥‥
くらいにしか見なかったんだけど、画像見たら、
石の内面がなめらかで、ちょっとエロティックにも見えちゃいました。
漢白玉石獅子像
昭和62年(1987)、静岡県と中国浙江省との友好提携5周年を記念して浙江省人民政府から寄贈されたもの。中国では宮殿などの前に守護神として置かれており、日本の神社の狛犬も中国から伝わったものといわれているそう。
駐車場からプロムナードを見る。しかしプロムナード、登り坂で、
結構距離あるので、行きはバスに乗って正解だったかも。
ここからさらに下ると、静岡鉄道「県立美術館前」駅があります。
ちょうど来た電車で、11分、200円で「新静岡駅」へ
10分毎の運行なんですね。結構便利。
新静岡駅の駅ビルが「新静岡セノバ」
「みんなのミュシャ」展の半券サービスをやってて、
地下1階のレストラン&カフェ「ナナズ・グリーンティー」で、
鶏そぼろ丼(ミニサイズ)と抹茶クリームラテを
5%引きの1,295円(税込)でいただきました。
新静岡セノバの前で「24時間テレビ」やってました。
新静岡駅とJR静岡駅って、ちょっと離れてるんですね(徒歩7分)
JR静岡駅から「こだま」で帰りました。
静岡県立美術館: http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/
ロダン館: http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/
8月23日(日)、静岡県立美術館へ行って、
「みんなのミュシャ」展を見たことは前記事に:
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-09-05
「みんなのミュシャ」展に続く第7展示室では、
「激突! 東西の狩野派」という展示をやっていました。
収蔵品展のチラシはこちらでダウンロードできます(pdfファイル)
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/uploads/exhibition/62a57063f344d4738644c18813b7d060cabe4d11.pdf
東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 と副題がついてますが、
この時期に開催されるはずだったオリンピック・パラリンピックにちなみ、
スポーツの世界を彩る宿命のライバル対決のように、
「江戸絵画においては、江戸に移り住んだ江戸狩野派と京都に留まった京狩野派は別々の道を歩み、宿命のライバルになりました。両者は全く異なるスタイルを確立し、競い合うように多くの名品を生み出したのです。」
ってことで、東の狩野探幽、西の狩野山雪をはじめ、
東西の狩野派が並んで展示されていました。
狩野派らしく大画面の屏風絵が多かったですが、
墨画がほとんどで、私にはイマイチ東西の違いよくわからなかったなぁ‥‥
「ロダン館→」って標識に従って進んだ部屋には
いくつもの彫刻が置かれていたけど、あれ? ロダンの作品じゃない
ロダン館へのブリッジギャラリーには
ロダン以降の作品が並んでいます。撮影可
静岡県立美術館のHPに詳しい説明があります
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/
作家と作品名が彫刻の台座の後ろ側に書かれていたんですが、
この金ぴかの作品は、あ! ブランクーシだって。
コンスタンティン・ブランクーシ《ポガニー嬢II》
形が面白いなーって見たら、ジャコメッティ!
ちょっと驚き(細長くない!)
キュビスムを経てシュルレアリスム運動に参加した頃の作品だと。
アルベルト・ジャコメッティ《横たわる女》
ヘンリー・ムア《横たわる人体》
小さい作品だけど、なんかどっしりとした安定感。いいなぁ!
土着的というか、野生的というか‥‥あ、
タヒチで描いた画家ゴーギャンの作品なんですね!
ポール・ゴーギャン《オヴィリ》
「オヴィリ」とは「野蛮人」を意味する言葉だそう。
すっきりと美しい女性の身体
ヴィルヘルム・レームブルック《女のトルソ》
女性の精神性みたいなものが感じられるような‥‥
後ろ姿が特に美しいと感じました。
アレクサンダー・アーキペンコ《<化粧する女>習作》
キュビスムの絵が立体になったってカンジ。面白い。
三人の女性が大きな波に飲み込まれそうになってます。
カミーユ・クローデル《波》
ロダンの弟子で恋人であったカミーユ・クローデルの作品
エミール=アントワーヌ・ブールデル《アポロンの首》
唇をきゅっと結んだ精悍な表情がなんとも印象的。
岐阜県美術館にブールデル《アポロンのマスク》があって、
https://gifu-art.info/details.php?id=224
それも私、なんともいえない表情で好きなんですけどね。
ブールデルは約15年間ロダンの助手として働いていたが、
ロダンの主観的でロマンティックな表現に次第に満足できなくなって
別の道を歩んで作られた彫刻だそう。
ジャック・リプシッツ《母と子》
幾何学的なキュビスムの彫刻だけどなんかユーモラスでカワイイ?
アフリカ彫刻の影響がわかりますね。
ロダン館の入口の部屋では、
ロダンやロダン館についての説明と
《考える人(小型)》1880年(鋳造:1920年頃)が置かれていました。
そこを抜けると、光が降り注ぐ開放的な空間に出ます。
階下に《地獄の門》が見えます。
床には「地獄の門」の銘文(ダンテ「神曲」時獄篇より)が
書かれています。
右側の階段を降りていくと《カレーの市民》のコーナー
さらに階段を降りると「その他のモニュメント」のコーナーがあり、
中央の《地獄の門》の前に出ます。
《考える人》の像が上中央に設置されています。
約2ヶ月前、国立西洋美術館の庭にある《地獄の門》を見ましたが、
夜のライトアップされた状態だったし、
屋外にあるものと屋内にあるものでは作品の印象も違いますね。
国立西洋美術館の常設展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-07-25
多くの人が鑑賞していました。
巨大な《地獄の門》と向かい合うように置かれていたのは
≪地獄の門≫第3試作
この横の展示室では、ロダン以前の彫刻が展示されていました。
深い悲嘆の表情が印象的!
ジャン=バティスト・カルポー《悲しみの聖母》
あ、これもカルポーの作品なんだ!
ジャン=バティスト・カルポー《ナポリの漁師の少年》
ジャン=バティスト・カルポー(1827-1875)
「ロダン以前の19世紀フランス彫刻界において、アカデミックで型にはまった構成の中に、生命力のある表現をもちこんだカルポーは貴重な存在でした。パリの街角には彼の代表的なモニュメントが見られますし、時の皇帝ナポレオン3世にも認められ、宮廷から多くの注文を受けています。」
静岡県立美術館「ロダン館作品紹介」より
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/
《地獄の門》に戻って、反対側の階段を上がっていくと、
有名な《考える人》
《地獄の門》から「独立した38cmの像や、183cmの拡大した像としても作られました。当館の作品は世界に21あるその拡大像の一つで屋外に展示されたことがないため保存状態が良いことが特徴です。」って「ロダン館作品紹介」にあるけど、
Wikiでは計26ヶ所にあると。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E4%BA%BA_(%E3%83%AD%E3%83%80%E3%83%B3)
私が通った小学校の校庭にもあったなぁー(二宮金次郎もあった)
さらに階段を上がると「肖像的作品」のコーナー
《ボードレールの頭部》
《バスティアン=ルパージュ》
パレットを持つ画家の肖像彫刻。大地を踏みしめる大きく開いた足が力強い。
バスティアン=ルパージュ(1848-1884)
「ロダンと交流のあったこのフランスの画家は、1848年に生まれ、36歳という若さで亡くなりました。正確なデッサン力で農民や歴史的人物、自然を描き、高く評価された自然主義の画家です。」
「ロダン館作品紹介」より
《クロード・ロラン》
クロード・ロラン(1600年代-1682)
「17世紀にイタリアで活躍したフランス人の風景画家で、後のイギリス人画家ターナーを始め、多くの風景画家に影響を与えた、美術史上重要な画家」
とのこと。静岡県立美術館にも所蔵作品あるそう。
顔以外は粗削りだけど、女性のキリッとした表情が印象的。
<ラ・フランス>習作
「フランスを擬人化したもので、ロダンの弟子で恋人でもあった、カミーユ・クローデルの顔が写されています。」とのこと。
《花子のマスク》
東洋人の顔。花子という日本人女性がモデル。
「花子は本名を「太田ひさ」といい、名古屋の生まれです。芸者などをしたあと1902年、34歳の時コペンハーゲンの博覧会の仕事でヨーロッパに渡り、その後20年間も欧米各地で芝居を演じました。ロダンとの出会いは1906年のことです。マルセイユで花子が幕切れに自害する芝居を見て、その演技力に惹かれたロダンは、直ちにモデルになるように頼みます。」
ロダン館、実は入る前は、ロダンかーって
あまりに人気がありすぎる印象で期待してなかった(^^;)んですよ。
(この間、国立西洋美術館でもいくつか彫刻を見たし)
でもやはり、19世紀を代表するフランスの彫刻家、ロダン、
良かった! ロダン館の広々~とした空間もいいですね。
ロダン以前・以降の作品も良かった。
ロダン館: http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/
鑑賞後、昼食も食べてなかったし、何か食べたいと思ったけど、
静岡県立美術館のレストランは15時までとなってて
(新型コロナのため?)残念(T.T)
帰りは、せっかくなので静岡県立美術館前のプロムナードを通って
帰ることに(来た時に、バスの中からいくつか彫刻が見えていたので)
まずは美術館前の池の中にある
ジョージ・リッキー《四つの旋回する斜線-菱形II》
トニー・スミス《アマリリス》
柳原義達《道標・鳩》
佐藤忠良《みどり》
彫刻周辺の緑は、静岡らしくお茶の木!
「やぶきた」の茶木を選抜育種した杉山彦三郎(1857-1941)についての
説明看板がありました。
彦三郎が選抜育種した茶原木60余種のうち、13種が植えられているそう。
鈴木久雄《風化儀式5-相関体》
石が円錐状に積まれる中をコールテン鋼が貫いて、
ワイヤーロープで堅く締め上げられています。
石と鉄が一緒になって、鉄の錆色が石についているのも面白い。
「風化」という時間の経過で変わっていく姿も作品なのかな?
大西清澄《涛の塔》
ステンレスの曲面に周囲の木々が映り込むのも面白い。
掛井五郎《蝶》
うーんこれは、稚拙なのか素朴なのか??
でもなんか面白い。インパクトありますね。
清水九兵衛《地簪》
緑にかこまれて上部の赤い部分しか見えませんけど、
この赤いアルミニウムの作品は清水九兵衛さんですね。
地面に挿した簪(かんざし)ですか、ハハハ!
山口牧生《四角柱と丸い石》
そのままのタイトルだなーと思ったけど、
黒御影石にベンガラが刷り込まれているんだそう。
舟越保武《杏》
薄い衣をまとった少女、両手に杏を握っています。
ジェームズ・ロザティ《アークII》
シャープなステンレスのフォルムに、周囲の自然環境が響き合っています。
ヴァイオリン奏者として音楽家を目指していたというロザティ、
なんか音楽的なものを感じますね。
杉村孝《しゃぐじんシリーズによる》
これ、現地で見た時は、大きなくすんだ石が割れてる‥‥
くらいにしか見なかったんだけど、画像見たら、
石の内面がなめらかで、ちょっとエロティックにも見えちゃいました。
漢白玉石獅子像
昭和62年(1987)、静岡県と中国浙江省との友好提携5周年を記念して浙江省人民政府から寄贈されたもの。中国では宮殿などの前に守護神として置かれており、日本の神社の狛犬も中国から伝わったものといわれているそう。
駐車場からプロムナードを見る。しかしプロムナード、登り坂で、
結構距離あるので、行きはバスに乗って正解だったかも。
ここからさらに下ると、静岡鉄道「県立美術館前」駅があります。
ちょうど来た電車で、11分、200円で「新静岡駅」へ
10分毎の運行なんですね。結構便利。
新静岡駅の駅ビルが「新静岡セノバ」
「みんなのミュシャ」展の半券サービスをやってて、
地下1階のレストラン&カフェ「ナナズ・グリーンティー」で、
鶏そぼろ丼(ミニサイズ)と抹茶クリームラテを
5%引きの1,295円(税込)でいただきました。
新静岡セノバの前で「24時間テレビ」やってました。
新静岡駅とJR静岡駅って、ちょっと離れてるんですね(徒歩7分)
JR静岡駅から「こだま」で帰りました。
静岡県立美術館: http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/
ロダン館: http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/