豊田市美術館「モンドリアン展」 [美術]
9月12日(日)、やっと豊田市美術館の
「モンドリアン展
純粋な絵画をもとめて」へ行くことができました。
今回のチラシ、4つ折りの変形サイズになっていて、
私のスキャナーでは取り込むことができません。
A4のクリアファイルに入れると、上がはみ出すww
開くと、
表面(?)は、
ピート・モンドリアン《線と色のコンポジション: III》1937年
デン・ハーグ美術館 の部分が使われています。
展覧会で撮影した絵
チラシ中面(クリックで拡大します)
できれば平日に行こうと思ってたんだけど、
会期末(9月20日(月・祝)までもう日もなくなってきたので。
‥‥7月10日(土)からやっているんだけど、今まで、
平日の休み、だらだらと昼過ぎまで過ごしてしまい、
これから行くとあまり時間がないしーと、あきらめることが多くて‥‥
日曜だからか、会期終わりに近いからか、
結構混んでました。若い人が多い印象。
これは帰る時(15時半過ぎ)に撮った写真だけど、
あま夏ソ~ダの販売車も出てます。
豊田市美術館のスタイリッシュな建物に、
モンドリアンの看板がとても合ってます。
豊田市美術館には前回の「ボイス+パレルモ」展に来た
4月13日(火)以来。
豊田市美術館「ボイス+パレルモ」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-04-29
その時に年間パスポート買ってたので、
インフォメーションカウンターでチケットをもらい
展示室8のモンドリアン展へ
モンドリアンっていうと、赤・黄・青の原色と、
水平垂直の線で描かれた絵が思い浮かぶけど、
そこに至るまでの初期の風景画がたくさん展示されています。
このあたりの作品はほとんどがオランダの
デン・ハーグ美術館所蔵
(この展覧会、デン・ハーグ美術館所蔵のモンドリアン作品50点を
中心とした展示。以下のブログで、
所蔵の表記がないものはデン・ハーグ美術館所蔵)
正直、最初の頃の風景画はなんか暗くてジミなカンジ。
それが《乳牛のいる牧草地》1902-05年 (チラシ中面左上)
あたりになると、かなり明るく、筆致も荒くなって、
印象派風になり、
砂丘をモチーフにした絵が3点並んでいて興味深かった。
《砂丘I》と《砂丘 III》はデン・ハーグ美術館蔵、
《砂丘》は、石橋財団アーティゾン美術館蔵
どれも制作年は1909年
ピンクやブルー、黄色の点描で華やか。
だけど、砂丘と言われれば砂丘なんだけろうけど、
何が描いてあるのかわからなくて抽象絵画のようにも見えてくる。
この点描、スーラなどの後期印象派からの影響というより、
ヤン・トーロップからの影響が大きいとか。
ヤン・トーロップ? って、私、アール・ヌーヴォー調の
女性のイラスト風な絵の印象だったんですけど、
点描の作品も描いていたんですね。
チラシ中面の中上の《ドンブルグの教会塔》1911年 の、
鮮やかなピンク色が印象的だったなぁ。
灯台を描いた絵も面白かった。
そして、いかにもモンドリアンって、後半の展示は撮影可!
《風景》1912年
キュビスム風? モンドリアンらしい縦横の線が出てますよね。
《女性の肖像》1912年
キュビスムの作風で、コートかガウンにストールをしている
女性が描かれているって説明だけど、なんか私には、
女性が2人のようにも見えるんだけど‥‥??
このあたりのモンドリアンの絵、私、
後の幾何学形態みたいな絵より好きだなー
これ、木をモティーフにしているんだ!
《コンポジション 木々 2》1912-13年
《色面の楕円コンポジション 2》1914年
絵にKUBという文字(Kは一部分のみだが)が描かれている
モンドリアンには珍しい作品とのこと。
《コンポジション(プラスとマイナスのための習作)》1916年
京都国立近代美術館蔵
ちょっと描きかけ(習作だから?)のようなところが面白い
具象画の中でも後期の作品
《夕暮れの風車》1917年
ちょっと日本の版画のようにも見えちゃった。
モンドリアン、塔とか灯台とか、そびえ立つものが好きなのかな?
《自画像》1918年
モンドリアン、こういう絵も描くんだって思ったら、
注文で描いた作品とのこと。背景に描かれている
タイルの壁かと見えるのが、この作品↓
《色面のコンポジション No.3》1917年
左《色面のコンポジション No.3》と、
右《格子のコンポジション8 ―暗色のチェッカー盤コンポジション》1919年
モンドリアンの代名詞みたいな
《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション》1921年
ちょうど100年前の作品なんだ。
黒のラインが端まで引かれていないんだって気が付く。
そして、
モンドリアンに感銘したテオ・ファン・ドゥースブルフが結成した
「デ・ステイル」の作家の作品も展示されていました。
この写真、後から気がついたけど、
テオ・ファン・ドゥースブル《コンポジション XIII》1918年
アムステルダム市立美術館
を見てる男性の服ww(^▽^)
豊田市美術館展示室のガラスに貼られた色面もオシャレだし、
キャプションのこんなライン↓ 私もこのブログでマネして使ってます。
右の作品は、
ジョルジュ・ヴァントンゲルロー《形態と色彩の機能》1937年
DIC河村記念美術館
このあたりの、モダンデザインってカンジの作品好きだなー。
やっぱり、バウハウスに大きな影響を与えたとのこと。
バート・ファン・デル・レック《コンポジション》1918-20年
アムステルダム市立美術館
同《コンポジション(花開く枝)》1921年 ファン・アッベ美術館
この軽さ、なんか好きだなー
テオ・ファン・ドゥースブルフ《コンポジションXXII》1922年
ファン・アッベ美術館
ハンス・リヒター《色のオーケストレーション》1923年
東京国立近代美術館
豊田市美術館所蔵の
ヘリット・トーマス・リートフェルトのイスが展示されていましたし、
リートフェルトが建築デザインしたシュレーダー邸の映像も
見ることができました。
1階のショップ横の特設フォトスポットでは、
リートフェルトデザインのイスに座る体験ができます。
ショップでは図録はじめモンドリアン展のグッズが売られていました。
モンドリアンのコンポジションの絵は
バッグやマグカップにしてもオシャレですよね。
でも、入場待ちの列ができていたので諦めました。
図録・グッズはこちらのサイトからも買えます。
http://www.nikkei-events.jp/art/mondrian_goods/
豊田市美術館のレストランで、
モンドリアン展のコンセプトデザートいただきました。
展覧会に出てた《コンポジション No.1》をモチーフにした
チーズケーキ。
周囲のオレンジのソースも美味しかった。
コーヒーとセットで1,300円(税込)
ピート・モンドリアン《コンポジション No.1》1929年
京都国立近代美術館
気が付けば、レストランの窓から見えるテラスの
ダニエル・ビュレン《色の浮遊|3つの破裂した小屋》も、
モンドリアン風に見えてくる(^^)
『デ・ステイル』創刊号巻頭に掲載されたモンドリアンの論考
「絵画における新しい造形」に、たどり着くまでの
画風の変遷がわかって興味深い展覧会でした。
豊田市美術館の展示はいつもオシャレだし、
コンセプトデザートは、目も舌も大満足!
豊田市美術館: https://www.museum.toyota.aichi.jp/
「モンドリアン展」特設サイト(テレビ愛知 イベント):
https://tv-aichi.co.jp/mondrian/
豊田市美術館のコレクション展と「寺内曜子 パンゲア」のことは
次の記事で。
「モンドリアン展
純粋な絵画をもとめて」へ行くことができました。
今回のチラシ、4つ折りの変形サイズになっていて、
私のスキャナーでは取り込むことができません。
A4のクリアファイルに入れると、上がはみ出すww
開くと、
表面(?)は、
ピート・モンドリアン《線と色のコンポジション: III》1937年
デン・ハーグ美術館 の部分が使われています。
展覧会で撮影した絵
チラシ中面(クリックで拡大します)
できれば平日に行こうと思ってたんだけど、
会期末(9月20日(月・祝)までもう日もなくなってきたので。
‥‥7月10日(土)からやっているんだけど、今まで、
平日の休み、だらだらと昼過ぎまで過ごしてしまい、
これから行くとあまり時間がないしーと、あきらめることが多くて‥‥
日曜だからか、会期終わりに近いからか、
結構混んでました。若い人が多い印象。
これは帰る時(15時半過ぎ)に撮った写真だけど、
あま夏ソ~ダの販売車も出てます。
豊田市美術館のスタイリッシュな建物に、
モンドリアンの看板がとても合ってます。
豊田市美術館には前回の「ボイス+パレルモ」展に来た
4月13日(火)以来。
豊田市美術館「ボイス+パレルモ」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2021-04-29
その時に年間パスポート買ってたので、
インフォメーションカウンターでチケットをもらい
展示室8のモンドリアン展へ
モンドリアンっていうと、赤・黄・青の原色と、
水平垂直の線で描かれた絵が思い浮かぶけど、
そこに至るまでの初期の風景画がたくさん展示されています。
このあたりの作品はほとんどがオランダの
デン・ハーグ美術館所蔵
(この展覧会、デン・ハーグ美術館所蔵のモンドリアン作品50点を
中心とした展示。以下のブログで、
所蔵の表記がないものはデン・ハーグ美術館所蔵)
正直、最初の頃の風景画はなんか暗くてジミなカンジ。
それが《乳牛のいる牧草地》1902-05年 (チラシ中面左上)
あたりになると、かなり明るく、筆致も荒くなって、
印象派風になり、
砂丘をモチーフにした絵が3点並んでいて興味深かった。
《砂丘I》と《砂丘 III》はデン・ハーグ美術館蔵、
《砂丘》は、石橋財団アーティゾン美術館蔵
どれも制作年は1909年
ピンクやブルー、黄色の点描で華やか。
だけど、砂丘と言われれば砂丘なんだけろうけど、
何が描いてあるのかわからなくて抽象絵画のようにも見えてくる。
この点描、スーラなどの後期印象派からの影響というより、
ヤン・トーロップからの影響が大きいとか。
ヤン・トーロップ? って、私、アール・ヌーヴォー調の
女性のイラスト風な絵の印象だったんですけど、
点描の作品も描いていたんですね。
チラシ中面の中上の《ドンブルグの教会塔》1911年 の、
鮮やかなピンク色が印象的だったなぁ。
灯台を描いた絵も面白かった。
そして、いかにもモンドリアンって、後半の展示は撮影可!
《風景》1912年
キュビスム風? モンドリアンらしい縦横の線が出てますよね。
《女性の肖像》1912年
キュビスムの作風で、コートかガウンにストールをしている
女性が描かれているって説明だけど、なんか私には、
女性が2人のようにも見えるんだけど‥‥??
このあたりのモンドリアンの絵、私、
後の幾何学形態みたいな絵より好きだなー
これ、木をモティーフにしているんだ!
《コンポジション 木々 2》1912-13年
《色面の楕円コンポジション 2》1914年
絵にKUBという文字(Kは一部分のみだが)が描かれている
モンドリアンには珍しい作品とのこと。
《コンポジション(プラスとマイナスのための習作)》1916年
京都国立近代美術館蔵
ちょっと描きかけ(習作だから?)のようなところが面白い
具象画の中でも後期の作品
《夕暮れの風車》1917年
ちょっと日本の版画のようにも見えちゃった。
モンドリアン、塔とか灯台とか、そびえ立つものが好きなのかな?
《自画像》1918年
モンドリアン、こういう絵も描くんだって思ったら、
注文で描いた作品とのこと。背景に描かれている
タイルの壁かと見えるのが、この作品↓
《色面のコンポジション No.3》1917年
左《色面のコンポジション No.3》と、
右《格子のコンポジション8 ―暗色のチェッカー盤コンポジション》1919年
モンドリアンの代名詞みたいな
《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション》1921年
ちょうど100年前の作品なんだ。
黒のラインが端まで引かれていないんだって気が付く。
そして、
モンドリアンに感銘したテオ・ファン・ドゥースブルフが結成した
「デ・ステイル」の作家の作品も展示されていました。
この写真、後から気がついたけど、
テオ・ファン・ドゥースブル《コンポジション XIII》1918年
アムステルダム市立美術館
を見てる男性の服ww(^▽^)
豊田市美術館展示室のガラスに貼られた色面もオシャレだし、
キャプションのこんなライン↓ 私もこのブログでマネして使ってます。
右の作品は、
ジョルジュ・ヴァントンゲルロー《形態と色彩の機能》1937年
DIC河村記念美術館
このあたりの、モダンデザインってカンジの作品好きだなー。
やっぱり、バウハウスに大きな影響を与えたとのこと。
バート・ファン・デル・レック《コンポジション》1918-20年
アムステルダム市立美術館
同《コンポジション(花開く枝)》1921年 ファン・アッベ美術館
この軽さ、なんか好きだなー
テオ・ファン・ドゥースブルフ《コンポジションXXII》1922年
ファン・アッベ美術館
ハンス・リヒター《色のオーケストレーション》1923年
東京国立近代美術館
豊田市美術館所蔵の
ヘリット・トーマス・リートフェルトのイスが展示されていましたし、
リートフェルトが建築デザインしたシュレーダー邸の映像も
見ることができました。
1階のショップ横の特設フォトスポットでは、
リートフェルトデザインのイスに座る体験ができます。
ショップでは図録はじめモンドリアン展のグッズが売られていました。
モンドリアンのコンポジションの絵は
バッグやマグカップにしてもオシャレですよね。
でも、入場待ちの列ができていたので諦めました。
図録・グッズはこちらのサイトからも買えます。
http://www.nikkei-events.jp/art/mondrian_goods/
豊田市美術館のレストランで、
モンドリアン展のコンセプトデザートいただきました。
展覧会に出てた《コンポジション No.1》をモチーフにした
チーズケーキ。
周囲のオレンジのソースも美味しかった。
コーヒーとセットで1,300円(税込)
ピート・モンドリアン《コンポジション No.1》1929年
京都国立近代美術館
気が付けば、レストランの窓から見えるテラスの
ダニエル・ビュレン《色の浮遊|3つの破裂した小屋》も、
モンドリアン風に見えてくる(^^)
『デ・ステイル』創刊号巻頭に掲載されたモンドリアンの論考
「絵画における新しい造形」に、たどり着くまでの
画風の変遷がわかって興味深い展覧会でした。
豊田市美術館の展示はいつもオシャレだし、
コンセプトデザートは、目も舌も大満足!
豊田市美術館: https://www.museum.toyota.aichi.jp/
「モンドリアン展」特設サイト(テレビ愛知 イベント):
https://tv-aichi.co.jp/mondrian/
豊田市美術館のコレクション展と「寺内曜子 パンゲア」のことは
次の記事で。