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国際芸術祭「あいち2022」(9)有松 [美術]

しつこく国際芸術祭「あいち2022」のことを書いてきました。

「あいち2022」の主な会場は、
愛知芸術文化センター、一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)


有松会場を回ったのは、9月29日(木)
もう1ヶ月前のことになるので、だいぶ忘れてるかも(^^;

古い町並みが残る有松、行きたいと思っていたんですが、
実際に行くのは初めて。

名鉄名古屋駅から準急なら17分程度で行けます。
駅の観光案内の看板に「あいち2022」の会場が表示されています。
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大勢の高校生が駅に向かって来ます。下校時間だったみたい。
(いつものことながら、遅くからしか出かけられない私です(^^;
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町並み保存地区へ
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インフォメーションにもなっている旧山田薬局
隣の山田家住宅の軒下に、暖簾のように下がっているのは、
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AR01a-i ミット・ジャイイン
https://aichitriennale.jp/artists/mit-jai-inn.html

《ピープルズ・ウォール(人々の壁)2022》

ここ以外にも8か所に展示されています。

有松の3輌の山車のうち「唐子車」の中町山車庫
山車が曳き回される「有松山車まつり」は
10月第1日曜とのことで、この週末だったんですね。
赤い猩々が車庫の前に飾られています。
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伝統的な家に飾り付けられていたのは、
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9月30日(金)・10月1日(土)・2日(日)に行われた
草月流うつぎ会のイベントみたい。
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「デイサービス松柏苑」とのことで、
飾られているのは利用者さんの作品かな?
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草月流うつぎ会の生け花が飾られています。
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この立派な「竹田家住宅」
「あいち2022」有松の展示会場になっています。
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素敵なお座敷、
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洋室も素敵!
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家の造りばかり見てたんですが、お面みたいなのが
飾られています。これが、
AR02 プリンツ・ゴラーム
https://aichitriennale.jp/artists/prinz-gholam.html

なんか素朴なお面‥‥みたいに見ちゃったんですが、

広い座敷へ行くと、
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映像作品も展示されています。
仮面をつけた人がゆっくり動いていると、ちょっと不気味かも‥‥
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欄間にも仮面が
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でもやっぱり家の造りを見ちゃいます。
あちこち凝った趣向が凝らされていますね。
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縁側から、靴を履いて、庭を進み、
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茶室「栽松庵」
徳川14代将軍・徳川家茂も立ち寄ったと伝えられる建物だとか
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ここに展示されていたのが、
AR03 ガブリエル・オロスコ
https://aichitriennale.jp/artists/gabriel-orozco.html
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《ロト・シャク(回転する尺)》
日本を含む東アジアで広く使われる長さの単位「尺」に触発されたもの

日本の古布を使って制作した掛け軸《オビ・スクロール》」や、
大理石から多様な円形を掘り出した彫刻
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タクシー運転手から譲り受けたインク確認用ノートパッド上のドローイング」などが展示されています。
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‥‥うーーん、作品はよくわからないけど、この茶室は素敵。
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浮世絵に出てくるような町並みの向こうに、
高速道路(名古屋第二環状自動車道)の高架が見えています。
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川村家住宅蔵には、
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AR04 タニヤ・ルキン・リンクレイター
https://aichitriennale.jp/artists/tanya-lukin-linklater.html
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アラスカ南西部の先住民族アルーティクのアーティスト、タニヤ・ルキン・リンクレイターによる、映像、スカーフ、石から成るインスタレーションの空間
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ミット・ジャイインの作品が軒先に吊るされた岡家住宅には、
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AR05 ユキ・キハラ
https://aichitriennale.jp/artists/yuki-kihara.html
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《サーモアのうた- Fanua(大地)》2021
並んで展示された着物に描かれているのは、
現代のサモアが直面する諸問題。

開発が進む森、洪水に見舞われる街‥‥
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着物の生地は、カジノキの内側の繊維からつくられる布を用いた
サモアの伝統的なテキスタイル「シアポ」

細かなビーズ装飾が施されて、キラキラときれい。

日本人の父とサモア人の母をもつユキ・キハラ
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簡素な着物は、彼女の祖母の着物で、
隣の写真は彼女の祖父母だそう。
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第59回ヴェネチア・ビエンナーレの
ニュージーランド代表に選ばれたとのこと。

ここも、古い家の造りが趣あります。
江戸時代末期の絞り問屋だそう。
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奥へ進んだ、元作業場空間に、
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AR06 AKI INOMATA
https://aichitriennale.jp/artists/aki-inomata.html
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《彼女に布をわたしてみる》2022
有松・鳴海絞りの美しい蓑を纏いながら葉を食べるミノムシの映像作品
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有松・鳴海絞りで蓑をつくったミノムシが小枝についた状態で展示されています。
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花瓶が置かれている台、螺鈿の装飾が豪華ー
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蛾が翅を広げたように展示されている団扇
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ミノムシが羽化した後のミノガの翅に見られる模様をモチーフに、新しい絞り染めの技法を考案しました。その模様は一般的なミノムシよりも進化的に古い種で、成虫になるとメスも蛾となり、翅をもって飛翔するキノコヒモミノガ、ヒモミノガから採られています。この新しいミノガ絞りを団扇に仕上げ、岡家の新座敷にあった箪笥などとあわせて展示しています。
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ミット・ジャイインの作品が軒先に吊るされた
ゲストハウスMADO
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安藤家住宅
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この道、東海道なんですね。浮世絵みたいな風景。
一番右の建物は「神功皇后車」の西町山車庫
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ここから名鉄の踏切を渡って
正面に見えるのが、有松天満社
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せっかくだからお参りしていこうかな、って思ったら
坂道の階段、結構あったー(^^;;;
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ヒガンバナがたくさん咲いていました(9月29日です)
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細い道を進んだ先の株式会社張正の工房に
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AR07 イワニ・スケース
https://aichitriennale.jp/artists/yhonnie-scarce.html
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《オーフォード・ネス》2022
吊り下げられた約1000個のガラスが雲や雨を思わせるなかを、観客は通り抜けることができます。

但し、壊れやすいガラスなので、持ち物は置いて、
撮影は可で、スマホは持って行けました。
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ガラスは豪州の先住民の主食であるヤム芋の形」をしているのだそう。
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天井の網から長い糸で吊り下げられているんですね。
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ガラスの形にも通じるような絞りの染物が展示されています。
「張正」が戦後間もない頃に、アフリカのコンゴに
多く輸出していた絞りの染物だそう。
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有松駅まで戻って、
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もう一度、有松の伝統的建造物保存地区へ
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ミット・ジャイインの作品が飾られた
中濱家住宅
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ギャラリー「ありまつ舎通ぐ(ありまつしゃつなぐ)」として
使われています。
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草月流うつぎ会の飾りつけがされた棚橋家住宅
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なまこ壁の重厚な造り・服部浩平家住宅の土蔵
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2階の虫籠窓の格子に金属製の丸棒を使用することは、
明治期以降に見られる主屋の特徴の一つとのこと。
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ここもにミット・ジャイインの作品が飾られています。
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手前が碧海信用金庫、奥が有松・鳴海絞会館
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左が有松山車会館
有松にある山車3輌を毎年交代で展示し、まつり文化を紹介している
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旧加藤呉服店で展示されているのが
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AR08 イー・イラン
https://aichitriennale.jp/artists/yee-i-lann.html
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《ティカ・レーベン(マットのリボン)》2020

「ティカ」(tikar)はマレー語で編まれたマットを意味し、通常は床に敷かれます。

そうしたティカがリボン状になって天井から展示されています。
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モニタで「このティカが伸ばされ、54mに渡って隔たっているマレーシアのオマダル島、漂海民として知られるマレーシア系バジャウ族の編み手たちが住まう海上集落との間を繋ぐドキュメント」が上映されています。

織物が架け橋になっていくんですね。

会場奥では
AR09 宮田 明日鹿
https://aichitriennale.jp/artists/miyata-asuka.html
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有松・鳴海絞りの伝統と革新が共存する有松の地で、宮田明日鹿は芸術祭開幕のひと月半前から「有松手芸部」を立ち上げました。「手芸部」は、地域の人々や来場者とともに、編み物とお喋りを通じて新たなコミュニティを作ります。

という「有松手芸部」の活動が行われていました。


名古屋有松郵便局にもミット・ジャイインの作品が。
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「あいち2022」の会場はここまでなので、駅へ引き返します。

駅近くのKONMASAビル
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有松出身の現代アーティストKONMASAによる、伝統×現代アートがテーマのギャラリーカフェ」(あいち2022公式マップ)ってことだったので、
お茶もしたかったので入ってみました。

迷ったけど、ジェラートのダブルを注文 600円
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店内アートな雰囲気。1階奥の展示、面白ーい。
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「あいち2022」のチケットで、2階以上の展示が無料とのことで

国際芸術祭「あいち2022」連携企画事業
「早川嘉英 STILL ALIVE in ARIMATSU」
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スミマセン、私、名前も知らなくて、まぁタダだしー
(「あいち2022」のチケットがないと料金500円かかります)
なんて、気軽に見に上がったんですが、
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えっ?! これすごくないですか?!!
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有松で生まれ育った絞り作家・早川嘉英
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従来の絞りの固定概念を覆す絞り技法で
様々な作品を制作していらっしゃるそうで、
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絶滅状態にあった有松の「嵐絞り」の技術を、
長年の歳月をかけ、復興・復活させたとのこと。


3階はKONMASA作品による瞑想部屋
とのことで、狭い階段を上っていくと、
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これはまたぶっ飛んでいて面白い。
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これらの絵は、紙に穴をあけて作られた作品。
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4階は、窓からの光と風が入る部屋で、
写真が展示されています。
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コンセプトが色々書いてあったけど‥‥正直よくわからず(^^;
でも、面白かったー!!


早川嘉英が製作監修をされたという、
有松駅のイオン側にあるモニュメント「藍流」
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これで国際芸術祭「あいち2022」のレポート終わりです。
今回もまた長~く書いてしまいました。
読んでくださった方がいらしたら、どうもお疲れ様でした。
ありがとうございます。

国際芸術祭「あいち2022」レポート
(1)愛知芸術文化センター10階: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-09-10
(2)愛知芸術文化センター8階: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-09-23
(3)一宮駅エリア(その1): https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-09-28
(4)一宮駅エリア(その2): https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-04
(5)尾西エリア: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-11
(6)常滑 その1: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-15
(7)常滑 その2: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-19
(8)常滑 その3: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-25
(9)有松: https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-30


国際芸術祭「あいち2022」: https://aichitriennale.jp/
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国際芸術祭「あいち2022」(8)常滑 その3 [美術]

国際芸術祭「あいち2022」
9月4日(日)に常滑会場を回ったんですが、

旧丸利陶管、とこにゃんのことを書いてます
国際芸術祭「あいち2022」(6)常滑 その1
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-15

瀧田家、常々、旧急須店舗・旧鮮魚店での展示
国際芸術祭「あいち2022」(7)常滑 その2
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-19

道を間違えたのと、
時間切れで、4の旧青木製陶所が見れなかったんですね。
6のINAXライブミュージアムも行けてないので、
10月4日(火)、久しぶりのパートの平日休みに
常滑まで再度行ったわけです。

ま、INAXライブミュージアムは、今年の2月13日(日)に行って
しっかり見てきたし、

INAXライブミュージアム(1)窯のある広場・建築陶器のはじまり館
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-03-20

INAXライブミュージアム(2)ナゴヤモザイク壁画時代
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-03-26

INAXライブミュージアム(3)世界のタイル博物館
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-04-05

鯉江良二の作品も、岐阜県美術館や岐阜県現代陶芸美術館とかで
見てるし、ここはあきらめてもいいかな‥‥とも思ってたんですが。

「INAXライブミュージアムへはバスをご利用ください」
って、公式ガイドマップに書いてあるんですけど、
無料の巡回バスは土日祝限定で、
有料の知多バスは、1時間に1本程度なんですね。

バスの時間まで結構あったので、先に旧青木製陶所を見ようと

やきもの散歩道を反対回りに
「一木(いちき)橋」
大正10年(1921)10月に仮設された陸橋であらかじめ橋を架け、その下の土をくり抜く工法で造られた。
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旧青木製陶所
煙突の上から木が生えてます(^^)
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TK09 黒田 大スケ
https://aichitriennale.jp/artists/kuroda-daisuke.html
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窯がそのまま残っている周囲に、モニタが設置されています。
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素朴でちょっとユーモラスな、昔話を語る大蛇のような映像。
口だけがリアルに動いていて、よく見ると、
大蛇の口は人の口で、顔や服にペイントしてるんですね(^o^)

常滑美術研究所で彫刻を教えていた3人の彫刻家
(内藤陽三、寺内信一、菊池鋳太郎)の話

仮説の階段を上がった上段には、
松の木が喋ってる(^^)これも体にペイントしてます。
鶴は手で動かしてるww
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机の上には招き猫をはじめ、陶で作られたいろんなものが。
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壁に掛けられている石膏レリーフは、この土地の忘れられた存在を風景化した象徴」とのこと
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かつての窯をぐるりと回った先にも映像が
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旧青木製陶所の奥の部屋を覗くと、
TK10 フロレンシア・サディール
https://aichitriennale.jp/artists/florencia-sadir.html
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陶のボールが部屋を仕切るカーテンのように吊り下げられています。
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常滑の土を使って彼(地元常滑の陶芸家である水上勝夫)や地元の若い陶芸家たちがつくり上げた1万2千個以上のボールを、サディールが水上らとともに野焼きをして仕上げました。
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この作品、私好きだなー
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さて、INAXライブミュージアムへ
‥‥常滑駅まで戻って1時間に1本のバスを待つよりは、
歩けない距離ではないだろう‥‥と。

常滑西小学校のタイルの壁画
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さすが焼き物の町らしく、小学校の周囲に
(児童が作ったであろう)陶器の作品が並んでました。

レトロな家の前にも、やきものの作品が置かれています。
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IWCAT (とこなめ国際やきものホームステイ) 1986年の作品
エドガーG.ハンガーフォード(アメリカ)
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立派な家の門の前に干支の焼き物が並んでいます。
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帰りに撮影したもの
《牛》滝田義広
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《寅》沢田恒夫
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《酉》桑山賀行
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門の中に見える洋館素敵!
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(銅ではなく陶ですよね?)像もある!
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伊奈製陶(株)(現(株)LIXIL)の創業者で初代常滑市長の
伊奈長三郎氏とのこと


INAXライブミュージアム「窯のある広場・資料館」
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「あいち2022」の展示は、ここの2階

TK12 鯉江 良二
https://aichitriennale.jp/artists/koie-ryoji.html
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《土にかえる》
常滑市生まれの鯉江良二(1938-2020)
岐阜県美術館や岐阜県現代陶芸美術館にも作品が収蔵されているので、
よく見てます。
今回、このINAXライブミュージアムの窯のある資料館に展示されているのは、反核を訴えた《証言(ミシン)》(1973)や《チェルノブイリ・シリーズ》(1989–90)など、いずれも社会への強いメッセージを核に据えながら、土を炎で焼くという行為を問い直し続けた鯉江の代表的な作品の一群です。
建物の壁に沿って、長~~い作品が!《スライラス》
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《証言(ミシン)》1973
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《森ヲ歩ク》
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岐阜県美術館の庭にも《森ヲ歩ク》あります。
私の好きな作品です。

《熔》
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《チェルノブイリ・シリーズ》は撮影禁止でした。

「あいち2022」のチケットで、
「窯のある広場・資料館」の1階も見ることができました。
今年2月13日(日)に来た時、窯の中が混んでいて
ゆっくり見られなかったプロジェクションマッピング
土管を焼く工程や、かつての常滑の風景も映し出されていました。
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INAXライブミュージアムの他の施設はどうしようか迷ったけど、
時間もあったのでチケット購入。
「あいち2022」のチケットで100円引きの600円で買えました。

「世界のタイル博物館」を見る前に、
カフェで3種のドルチェセット850円を
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「世界のタイル博物館」の展示のことは、
ブログに詳しく書きましたが、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-04-05

やっぱり、イスラームのタイル張りドーム天井は
見惚れてしまいます。照明が変化して、朝昼晩と
一日の陽の光の移ろいが見られるのも素敵。
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そして前回、そんな貴重なものだと知らず、写真撮ってこなかった
世界最古のタイル
エジプト・ファイアンス タイル
紀元前27世紀 サッカーラ(エジプト)
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このように使われていたと、1階の展示室に再現されています。
「王の魂のための扉」
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チケット購入時に「今日までの展覧会です」って言われた
「土・どろんこ館」企画展示室の

タイル名称統一100周年記念
「蔵出し!昭和のタイル再発見」
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チラシの昭和のレトロがいいなぁ!
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倉庫の中でお蔵入りしかけていた素敵なタイル見本をざっくばらんに陳列し、再び光を当て、皆さまに愛でていただこうという企画です。
展覧会ホームページ:
https://livingculture.lixil.com/topics/ilm/clayworks/exhibition/showatile/
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蔵出し! 見本台帳
1960年代から1990年代まで、メーカー各社が製作・販売したタイルの見本台紙を9テーマ別に展示。

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ザ・玉石
懐かしい! 実家の昔の流しがこんなタイルだったっけ!
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角のないタイル
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舶来タイル
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クラフトっぽいタイル
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パズルタイル
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モードタイル
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ちっちゃいタイル
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蔵出し! 製品型録(カタログ)
タイル・建材メーカー伊奈製陶(後のINAX、現在のLIXIL)が発行したタイル関連型録を、大正末期から昭和中期を中心に展示。

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大正13年~昭和16年発行の型録
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昭和25年~32年発行の型録
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東郷青児風の女性が昭和だー!

昭和33年~50年発行の型録
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昭和のモダン!

タイルと建築
タイル特注物件の施工事例写真集『Tile & Architecture』<1981~2004年にINAXが発刊、全23号>に掲載された約480件の施工事例のうち、台紙に張り付けた200件弱の現物見本を展示。

へー、ここにもINAXのタイルが使われていたの?! って。

目黒雅叙園
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恵比寿ガーデンプレイス
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自由に閲覧することができました。

前回、ここは「光るどろだんごづくり」の子供たちがいっぱいで、
建物も見どころって「土・どろんこ館」の奥まで行けなかったんです。
今回も、大人の方が数人、どろだんごつくりに挑戦して
いらっしゃいました。

奥の洗面所は、タイルがたくさん使われていました。
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帰りは、できたらバスに乗りたいって思ったんですが、
時刻表見たら、まだバスの時間まであって‥‥

来た時の伊奈邸前の十二支の陶彫を見て、路地を進むと、
あちこちに陶の彫刻があるのに気がつきます。

「陶彫のある商店街」
市内の作家等から無償提供された陶彫(粘土を直接成形し彫刻を施し焼成したもの)約150体が設置され、ユーモラスな表情で親しまれています。
常滑市公式観光サイトより:
https://www.tokoname-kankou.net/spot/detail/12/

IWCAT (とこなめ国際やきものホームステイ)1997年の作品
トーマス H. バーネット(イギリス)
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かつては街角にこんなタバコ屋さんがありましたね!
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アントワネット R.ネフ(スイス) 1987
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「陶と灯の日」記念碑
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新四國六十四番札所 世昌山 宝全寺
住職が不調で不在だそうで、少し寂れた雰囲気
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「七福弘法茶屋 寿園総本店」
お茶の寿園 本店
お店の前に常滑焼の急須が無造作に置かれてるww
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白龍神社 水琴窟がありました。
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《馬と少年》片岡陶楽
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おお! レトロな洋館「本町大正館」
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《しょうき》片岡陶楽
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左《ねじれる》藤田徳太 右《花の光・合掌大師》田代気萌
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《まねき猫》近藤てるみ
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《毘沙門》人形屋 宗た
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神明社 狛犬が陶製です
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「陶彫のある商店街の地図」看板
ここに載っていない陶彫もたくさんありました。
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廃業したパチンコ屋さん
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なんか懐かしい風景‥‥
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バスに乗れなくて、常滑のレトロな街を歩けて、
結果的に良かったかも。

「あいち2022」常滑会場は、作品も良かったけど、
やきもの散歩道の迷路のような道を歩いて、
レトロな風景を楽しめたのも楽しかったです。


愛知県常滑市公式観光サイト とこなめ観光ナビ:
https://www.tokoname-kankou.net/

INAXライブミュージアム: https://livingculture.lixil.com/ilm/


国際芸術祭「あいち2022」: https://aichitriennale.jp/

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国際芸術祭「あいち2022」(7)常滑 その2 [美術]

国際芸術祭「あいち2022」
9月4日(日)に行った常滑会場のことが途中まででしたので‥‥

旧丸利陶管での展示や、とこにゃんのことは前記事に
国際芸術祭「あいち2022」(6)常滑 その1
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-15

廻船問屋 瀧田家へ
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芝生の広場と、休憩所、公衆トイレがあります。
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休憩所で展示されていたのが
TK06a トゥアン・アンドリュー・グエン
https://aichitriennale.jp/artists/tuan-andrew-nguyen.html

《先祖らしさの亡霊》2019
20世紀半ば、フランスの支配に激しく抵抗するベトナムの人々を武力で鎮圧するため、同じくフランス領だったセネガルから多くの兵士がインドシナに派遣されました。1954年のディエンビエンフーの戦いでフランス軍が敗れると、インドシナに駐留していたセネガルの兵士たちは、彼らがベトナムで儲けた数百人の妻や子供たちとともに、西アフリカへ帰還しました。一方で、ベトナム人妻との子供や血のつながりのない子供を連れ、妻だけを残して故郷へ戻る兵士も少なくなく、移住した子供は出自とは切り離されてセネガルで育つこともあったといいます。

ベトナムへセネガルの兵士が派遣されていたなんて知らなかった。

この部屋の4面に設置されたスクリーンで上映されるのは、
ベトナム人とセネガル人の血を引く3人の子孫によって書かれた、彼らの両親や祖父母との想像上の対話によって構成」されたもの。
セネガルに一緒に行くか迷う女性、親との葛藤‥‥
違う立場や角度の映像が同時に上映されるので、
いろんな問題、歴史を感じることができました。

「あいち2022」ではないですが、
瀧田家の娘で、日本航空初の女性管理職になった
瀧田あゆちさんのことが紹介されていました。
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でんでん坂
壁は焼酎瓶が積み上げられ、道には陶器の破片が敷き詰められています。
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常滑市指定有形文化財
廻船問屋 瀧田家
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ここ、入館料200円かかる有料施設なんですが、
あいち2022のチケットで入ることができました。
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主屋の座敷に、さっきの休憩所の作品と同じ作家、
TK06b トゥアン・アンドリュー・グエン
https://aichitriennale.jp/artists/tuan-andrew-nguyen.html
の作品が展示されています。
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《ザ・ボート・ピープル》2020
人類が滅亡した未来のフィリピン・バターン州(とかつて呼ばれた場所)を舞台に、船で旅をする5人の少年少女が、過去の文明の遺物たる仏頭と出会い、対話を通じて世界の断片を知るという物語

床の間に展示されていたのは、映像に出てくる船でしたが、
瀧田家は廻船問屋だったので、かつての持ち船の模型が
別の場所に飾られていたりしました。

栄華を誇ったであろう古い家を見ることができて良かった。
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土蔵
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井戸
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主屋の裏には、
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離れがあり、ここに展示されていたのが、
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TK07 ニーカウ・へンディン
https://aichitriennale.jp/artists/nikau-hindin.html
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幾何学模様の作品が座卓に展示されています。
障子の格子と呼応しているような空間が素敵。
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これらの作品、
カジノキ(梶の木)の樹皮を打ち延ばして作られるバーククロス(樹皮布)に描かれています。
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ニーカウ・へンディンは、ニュージーランドの作家
これらのデザインは、
先住民マオリ伝統の文化を現代に蘇らせたものだそうで、
マオリの祖先が星の動きを利用した伝統航海術や旧暦などが
反映されているとのこと。

この作品のタイトルが素敵!
《空は上に、地は下に、私はこの地上に存在する》2022
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障子の上の欄間(?)に、蝙蝠(コウモリ)の形が抜かれています。
蝙蝠って、福に通ずるとかで、縁起がいいんですよね。
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離れの庭
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離れの風呂場
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土管坂
道の左右が土管と焼酎瓶が積まれた壁になっています。
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この坂を上がると、無料の土管坂休憩所があり、
見晴らしがいいです。中部国際空港や海が見えます。
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あちこちにこんな作品が置かれています。
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IWCAT (とこなめ国際やきものホームステイ)
1985年から2011年までの27年間、夏に世界の陶芸家を常滑に招いて、約40日間一般家庭にホームステイしながら作陶するという市民活動でした。
27階の参加者合計は42カ国 383名です。

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展示工房館
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登窯広場
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登窯(陶栄窯)
昭和49年まで使われた登窯
全長22M、最大幅9.6M、最大天井高3.1M
8つの焼成室を連ねた最大級の登窯
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登窯に製品を窯詰する出入口
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焚き口
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ここから、やきもの散歩道から外れて坂を下った
常々(つねづね)の2階に展示されていたのが、
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TK08 田村 友一郎
https://aichitriennale.jp/artists/tamura-yuichiro.html
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3面のスクリーンに上映されるのは、

瀬戸、常滑の「ノベルティ人形の衰退の契機が1985年ニューヨークのプラザホテルで締結された『プラザ合意』にあるという仮説を立て
人形浄瑠璃仕立ての『プラザ合意』のドラマが展開します。それを後ろで操る黒衣に、田村は経済学者のアダム・スミス、カール・マルクス、ジョン・メイナード・ケインズを配役。三名の黒衣の見えざる手によって現在もSTILL ALIVEしているのは一体何なのか

‥‥私はそもそも「プラザ合意」? ってレベルなので(^^;>
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会議に出席したのは、西ドイツ財務相のゲルハルト・シュトルテンベルク、フランス経済財政相のピエール・ベレゴヴォワ、アメリカ財務長官のジェイムズ・ベイカー、イギリス蔵相のナイジェル・ローソン、そして日本の竹下登蔵相
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B6%E5%90%88%E6%84%8F より
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いちばん右の竹下登だけわかります!

常々にはカフェもあったので、
青梅サイダー450円をいただいて一服しました。
(私としたことが、写真撮り忘れ―)


やきもの散歩道に戻って、

あちこちに陶芸の工房があります。
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「あいち2022」連携企画事業
《Kizuki-au 築き合う-Collaborative Constructions》
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スイス連邦工科大学チューリヒ グラマツィオ・コーラー・リサーチと東京大学建築学専攻 T-ADSとによる、新しい建築のあり方への協働プロジェクト」なんだそうですが‥‥
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この建造物の周囲には、ライトやミストを発生させるパイプなどが
設置されていて、夜になると光と霧の幻想的な風景になるってこと
でしたが、残念ながらそんな時間までは滞在できません(T.T)


煙突や窯があちこちに。
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グラスワークス楽 吹きガラス体験もできるそう
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昔の常滑焼の工房をリノベーションしたお店が並んでいます。
暮布土屋(クラフトヤ)通り
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ここで、やきもの散歩道を外れてしまい、
常滑市陶磁器会館からいちき橋を渡って、
常滑の5番目の会場・旧急須店舗・旧鮮魚店へ
TK11 尾花 賢一
https://aichitriennale.jp/artists/obana-kenichi.html
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《イチジクの小屋》2022
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まるで劇画の中に入り込んだような感じ。
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私はてっきり、イチジク農家の倉庫を利用して、
劇画を展示したのかと思ったんだけど、
ここは急須の原型をつくる店舗だったんですって?

ここに置かれた農作業の道具などは、劇画と共に作家が置いた?
でも裏のイチジク畑は、さすがにここにあったんですよね?
この地に生まれ、暮らす『イチジク男』を起点に、個人の歴史と常滑市の歴史が重なり合いながら進んでいくインスタレーション

人々の営みや、伝承、土地の風景・歴史から生成したドローイングや彫刻を制作し、虚構と現実を往来しながら物語を紡いでいく」作家なんだそう。

裏のイチジク畑、興味深かった。
愛知県は全国一のイチジクの産地で、常滑市はその中でも
生産量が多いとのこと。
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イチジクの木をこんなふうに曲げて仕立ててるなんて!
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「イチジク男」の銅像まであるww
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スタッフが立っていなければ見落としてしまったかもしれない
向かいの小さな小屋、かつて「イチジク男」の母が
鮮魚を販売していた店だった ってことで、
いわゆる「ぼてさん」と呼ばれた母は、
漁港で仕入れた魚を台車にのせて、
魚を売り歩きながら、この店まで坂道を登ってきた。
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かつてここには、もくもくと煙をはく煙突がたくさんあって、
母の魚を買うお得意先がたくさんあったと。

そんな旧鮮魚店の裏には、劇画調の煙突の絵が。
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この坂道を台車を押して登るのは結構大変だろうなぁ‥‥
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この坂道のすぐ下に常滑4番目の会場・旧青木製陶所が
あるんですが、17時になって時間切れになってしまいました(ToT)


駅まで帰る、とこにゃんの下の道は「とこなめ招き猫通り」として
39体の招き猫が壁に飾られています。
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《ぼけ封じ》村田昭治
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《無病息災》間野文子
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《地震息災》富本敏裕
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《美人祈願》ミヤチヤスヨ ‥‥大きなガラスの目が印象的
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《ペット守護・供養》森 遊子
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《病気平癒》ラファエル・ナバス
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《健康長寿》山本武士 ‥‥常滑焼っぽい!
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《安産》家田六ツ枝
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‥‥えっ 鯉江良二? と見上げると、
《まねきねこDEまねきねこ》鯉江良二
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タイルで描かれているのは、
《とこなめ昭和30年代風景》2007年3月
寄贈 常滑ライオンズクラブ 株式会社INAX
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その横の鹿の頭蓋骨は「あいち2022」のTK04
服部文祥+石川竜一 の作品かな?


常滑会場、4の旧青木製陶所と、INAXライブミュージアムには、
10月4日(火)に行ってきたので、そのことは次の記事で。



国際芸術祭「あいち2022」: https://aichitriennale.jp/
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国際芸術祭「あいち2022」(6)常滑 その1 [美術]

国際芸術祭「あいち2022」
7月30日(土)から始まった会期が
10月10日(月・祝)で終わってしまいました。

一応、私、パフォーミングアーツ以外は回ったつもり‥‥
(あ、愛知芸術文化センター アートスペースX(B2)の
AC49 縄(愛知県芸チーム initiated by 奈良美智)
https://aichitriennale.jp/artists/nawa.html
だけ見忘れてるww(ToT)

ですが、ブログ記事は、まだまだです(^^;;

9月4日(日)に行った常滑会場のことを

名鉄岐阜から中部国際空港行き特急で、常滑駅へ
常滑駅で下車するのは初めてです。
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さすが、やきものの街。駅構内にも、
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駅前の「やきもの散歩道」の案内塔
後ろのポールの上には招き猫が乗ってます。
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「やきもの散歩道」に沿って巡るといいとのことで、
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常滑の街を見守る「とこにゃん」
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常滑市陶磁器会館
「あいち2022」のインフォメーションや、
チケットセンターにもなっています。
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ポストの上にもこんな作品が(^^)
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さて、やきもの散歩道へ
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小高い丘のようになっているので、結構傾斜あります。
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旧丸利陶管
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ここに展示されていたのが、
TK01 デルシー・モレロス
https://aichitriennale.jp/artists/delcy-morelos.html
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ずらりと並んだクッキーや餅のようなものは、
常滑焼に用いられる数種類の粘土に、重曹やシナモンパウダー、クローブパウダーなどを混ぜ合わせて乾燥させたもの
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すごい量に圧倒されます。
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2階に展示されていたのが、
TK03 グレンダ・レオン
https://aichitriennale.jp/artists/glenda-Leon.html
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青い壁に星座が形作られています。
この星と星を結ぶ線は弦で作られていて、
弾いて音を出すことができるんです。
(この作品は触れませんでしたが、演奏する様子が
別室の映像で見ることができました)
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こちらのタンバリンの月は、叩いて音を出すことができました!
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こちらの部屋には、ピアノ線の雨
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とても繊細で詩的な雰囲気が素敵!!
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青い山脈のような作品が並んでいます。
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地球上の様々な音を録音したレコードをボイジャー探査機に搭載しました。現在も宇宙を漂いながら誰かの解読を待つこれらの音から、グレンダ・レオンは波形のドローイングを起こし、名古屋芸術大学の協力のもと、やきものとして立体化しました。
‥‥この人の感性、すごく素敵!


1階奥の部屋に展示されていたのが、
TK02 ティエリー・ウッス
https://aichitriennale.jp/artists/thierry-oussou.html
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西アフリカのベナン生まれの作家。
ベナンはアフリカ最大の綿花生産国だそうで、
ベナンの広大な綿畑や、そこで働く人々の様子、
ものすごい量の綿花を積んでいるのはインスタレーション? が、
映像で紹介されていました。

ウッスも自ら綿畑を経営しているそうで、
綿花は何百万人もの小規模農家によって生産され、各家庭やコミュニティ全体がこれに依存しているにもかかわらず、金や石油とは流通時の価値が明らかに異なる事実に旗を立て、手作業でこの仕事に従事する労働者への着目を促します。
手作業で綿花を積む仕事は大変だろうなぁー
アメリカの黒人奴隷は綿花を摘む労働をさせられていたんですよね。
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黄色い綿花と白い綿花が床に置かれています。
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《イクイリブリアム・ウィンド(均衡の風)》

窓の外(この建物へ入る時に通った路地)には、
鉢植えの綿花が並んでいました。
綿花って、オクラの花にも似た花が咲くんですね。
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別棟に展示されていたのが
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TK04 服部 文祥+石川 竜一
https://aichitriennale.jp/artists/hattori-bunsho-ishikawa-ryuichi.html
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鹿の頭蓋骨や熊などの毛皮が展示されています。
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2021年10月9日から11月7日までの約一か月間、
北海道南西部を猟銃を持った無銭旅行をもとにした展示。
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米は持って行ったが、他の食料は現地調達。
猟銃で撃った鹿や熊、釣った魚など。
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ちょうどこの日、服部文祥さんが会場にいらしてました。

旅行の記録である冊子が100円で購入できました。
この冊子は、会場に来た人だけが入手できる限定冊子とのこと。
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土管を作っていた頃の土を練る設備? が残されていました。
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旧丸利陶管の住宅に展示されていたのが、
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TK05 シアスター・ゲイツ
https://aichitriennale.jp/artists/theaster-gates.html
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《ザ・リスニング・ハウス》
レコードの音楽をかけています。

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2階へ上がると、

古民家のたたずまいに光がキレイ
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入口の土間が見下ろせます。
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天井が湾曲した「船底天井」になっているのがわかりますか?
家主が裕福であったことがわかります。
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小高い場所にあるので、2階の窓から街が見下ろせます。
名鉄の赤い列車が走っています。
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作品はよくわからないけど(^^; こういうレトロな家、好きです。

これは作品ではなく、この家のお勝手(レトロで素敵!)
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「あいち2022」の作品ではないですが、
ここ旧丸利陶管への入口にあった
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ギャラリ―rin' でやっていた
坂倉守 作品展「草むらと遺跡」って展示 とても素敵だった!
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ギャラリーの床の石やレンガもいい感じ。
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雑草が生けてある円錐形、陶器ではなく金属で、
機械の部品だとか聞いたけど、忘れてしまった(^^;
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子どもの頃、宝物だったもの‥‥石ころや破片、
小さなアクセサリー、虫の死骸‥‥などが展示されています。
そうそう、こんなの、ワクワクして集めてたんですよね。
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このギャラリーの、元の設備が撤去された跡が
遺跡っぽいのもいい雰囲気!
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とこにゃんはこちら って看板にひかれて行ってみました。
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とこにゃんの前の2匹の猫もいいカンジ!

とこにゃんの前の歩道橋から
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でも、とこにゃんの裏側は‥‥ちょっとガッカリ?
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あ、「常滑」って書いてあるんだ!
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「カフェnuu」って看板に、ちょっとお腹も空いたし、
なんか雰囲気が素敵なので、行ってみると‥‥
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廃屋か? って心配した程の隠れ家カフェ。
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でも店内満席で、ランチは売り切れ(T.T)
ベーグルとアイスカフェオレをいただきました。900円
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雑貨の販売や、教室のようなこともやっているみたいです。


さて、やきもの散歩道に戻って。
やきもの散歩道には、ところどころに案内板が立っています。
(そうでないと、こんな細い道を通っていいのかって不安になりますよね)
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廻船問屋 瀧田家へ
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ここ「あいち2022」の会場にもなっています。
そのことは次の記事で――



国際芸術祭「あいち2022」: https://aichitriennale.jp/
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国際芸術祭「あいち2022」(5)尾西エリア

9月11日(日)に行った、「あいち2022」尾西エリアのことを
書こうとしたんですが、てっきり会場の1つかって思って行った
一宮市尾西歴史民俗資料館と別館旧林家住宅でやっていた
「木曽川アートトライアングル」のことで
記事が終わってしまいました(^^;
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-10-09

ま、そこは、とても良かったんですけけど、
あらためて公式ガイドマップの地図を見て‥‥

私の車のナビではうまく検索できなくて、
ウロウロしてしまいましたが、なんとか到着。
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世界的な建築家・丹下健三が設計した愛知県内唯一の建築である
尾西生涯学習センター墨会館
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ここに2作家の作品が展示されています。
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IC19 迎 英里子
https://aichitriennale.jp/artists/mukai-eriko.html
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ふわふわしたオレンジ色の布があちこちにあります。
映像では、ここの中庭などで、布を織るような
パフォーマンスの様子が映されています。
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これは機織り機をイメージしているのかな。
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紡績および毛織産業で有名な尾西市(現・一宮市)でのリサーチをもとにしたパフォーマンスを実施。併せて、毛織の生産工程をいくつかの要素に分解し、高度に抽象化した装置とともに、かつて操作された「物質の身体性」の記録を展示します。」とのこと。
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IC18 レオノール・アントゥネス
https://aichitriennale.jp/artists/leonor-antunes.html
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どこまでがこの作家の作品で、どこまでがここの建築なのか、
よくわからないんだけどー
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建築と一体となったような作品、モダニズムってカンジ?
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「のこぎり二」もナビで出てこなくて、行き過ぎて戻りました。

のこぎり屋根の工場、一昔前はよく見ましたよね。
私が育った地域でも、あちこちに、のこぎり屋根の工場があって、
織機のガチャコンって音が響いていました。
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そんな旧毛織物工場だった場所に壮大なインスタレーションが

IC12b 塩田 千春
https://aichitriennale.jp/artists/shiota-chiharu.html
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《糸をたどって》2022
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かつてここで使われていた織機や、糸巻きの芯などが
赤い糸に絡まれています。
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圧倒的なスケールに立ち尽くします。
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この「のこぎり二」アートのスタジオやギャラリーとして
使われているみたいで、
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mh PROJECT nyc
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これは、ヤマタノオロチ?
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とすると、こちらはスサノオノミコト?
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この雰囲気とても好き!
サカオケンジさんのコーナー
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手織り機が並んでます。工房として使われているのかな?
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この日はここで時間切れ。


国島株式会社の会場には、翌週の9月18日(日)に行きました。
ここもなかなかわかりにくかった(^^;
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IC17 曹斐(ツァオ・フェイ)
https://aichitriennale.jp/artists/cao-fei.html
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98分の映像作品で長いってことはツイッター等で流れてきてました。
ほぼ1本の映画―レトロ・サイエンス・フィクション―ですね。

この入口の寂れた雰囲気もいいなぁ。
映像の中で出てきたレトロな映画館にも通ずるような‥‥
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映像が上映されている部屋の雰囲気もいい!
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私が入った時、ちょうどエンドロールが流れてて、
席を立つ人もいたので、レトロな椅子に座り、
最初から最後まで見ることができました。
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懐かしい未来‥‥って雰囲気。ソ連が憧れだった頃の。

トイレは、国島株式会社4階のトイレを借りることができました。
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国際芸術祭「あいち2022」: https://aichitriennale.jp/


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「木曽川アートトライアングル」一宮市尾西歴史民俗資料館・旧林家住宅 [美術]

やっと「あいち2022」一宮駅エリアのことが書けました。
次は、一宮市会場の尾西エリア‥‥の前に、

一宮市尾西歴史民俗資料館と隣接する旧林家住宅のことを
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というのは、一宮駅エリアと尾西エリアはかなり離れていて、
徒歩ではちょっと無理。尾西エリアでも各会場かなり離れてます。

なので、私は一宮駅エリアより前に、車で
9月11日(日)に出かけたんですが、
一宮市尾西歴史民俗資料館を会場の1つだと思って、
まずそちらへ行ったんですね。
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資料館の前の道は「美濃路
江戸時代に東海道・宮宿と中山道・垂井宿とを結んだ脇往還(脇街道)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E6%BF%83%E8%B7%AF より

ここは、木曽川と美濃路が交わる「起(おこし)」宿
水陸交通の拠点として賑わったとのこと。

隣接する風格ある建物が、一宮市尾西歴史民俗資料館別館の
旧林家住宅(国登録有形文化財)
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 林家は享保5年(1720)から明治維新まで、起宿脇本陣と木曽川の渡船を管理する船庄屋を務めていました。この建物は、明治24年(1891年)の濃尾地震で倒壊した起宿脇本陣の跡地に再建されたものです。大正2年(1913)に主屋が建てられた後、昭和初年にかけて、江戸時代の屋敷構えを意識した裏座敷が増築されました。

「木曽川アートトライアングル」ってイベントをやってました。
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会期:2022年7月30日(土)~10月10日(月・祝)
 前期: 7月30日(土)~9月4日(日)
 後期: 9月6日(火)~10月10日(月・祝)

ビジュアルに使われている宮嵜祥子《成長の軌跡》
前期の展示みたいで見ることができなかったけど、素敵!

リーフレットはこちらで見ることができます:
https://xn--city-kk4cui1m.ichinomiya.aichi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/033/114/04mitiokosi.pdf

入口横の「帳場」に置かれた 松本健士さんの作品
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次の間に置かれたイーゼルに 松本健士さんの作品
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通りに面して格子がはまった「みせ」と「みせ座敷」
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加藤 K さんの作品
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北の間には、北村尚子さんの作品
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ちゃぶ台の上の皿から天井までの作品がインパクトありますが、
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「ちびくろサンボ」を題材にしていて、
これは、虎たちが溶けてバターになり、
そのバターで作ったパンケーキなんだそう。
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絵本が置いてありました。

レトロなトイレというか「便所」
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赤い壁(弁柄漆喰壁)が印象的な渡り廊下の先には
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お庭の眺めが素敵な裏座敷
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あちこちに鳥の絵が飾られています
森大地さんの作品
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主屋の座敷には、加藤Kさんの作品
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欄間が山のような形になっているのが素敵!
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この座敷から、伊吹山を臨むことができたそう。

赤い弁柄漆喰壁と、白いタイルのちょっとレトロな流しが
いい感じ! の化粧室。
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うまく写真に写らないんですが、
流しの上にワイヤーアートの猫があるのがわかりますか?
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水谷一子さんの作品

弁柄漆喰壁の猫
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レトロな鏡台の前には、ワイヤーアートの女性
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旧林家住宅のリーフレット(クリックで拡大します)
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旧林家住宅のお庭も見せてもらうことができます。
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丸い穴が開いた石
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腰掛待合への敷石
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竹林
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一宮市尾西歴史民俗資料館の1階 常設展では、
美濃路を通った朝鮮通信使のことや、
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江戸時代(1729年)に象が通ったときの様子が興味深かった。

木曽川をはじめ、川を渡すのに苦労したそう。
小さな川はそのまま歩いて渡らせたそうだけど、
大きな川になると‥‥象がなかなか船に乗らなかったり、
暴れて川に落ちたり(自力で岸まで着いたとのこと)
しかしまぁ、長崎から京を通って江戸まで歩かされた
象もお疲れ様だったでしょうねー。


起の湊にあった問屋の昭和初期の様子を再現した展示には、
水谷一子さんのワイヤーアートが展示されていました。
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2階では、
「国際芸術祭会場のまちの歴史と文化」って企画展やってました。
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赤い手形で作ったハート形は「あいち2022」のマーク
愛知県の地図もイメージしているのだとか。

国際芸術祭「あいち2022」の会場となっている一宮市と常滑市、
名古屋市有松のそれぞれの歴史や文化などが紹介されていました。

それぞれ織物や焼き物、絞りといった伝統文化を持っていて、
共通することも多いなって。

2階ロビーの陶壁 加藤卓男《絲音の郷(しおんのさと)》
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水槽には、木曽川(起)の魚として、タモロコ、ニゴイ、ギンブナ
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もう一つの水槽には、イタセンパラ
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イタセンパラは、タナゴの仲間で、濃尾平野、富山平野北西部、
琵琶湖淀川水系の3ヵ所のみに生息する、絶滅の恐れの高い魚
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国際芸術祭「あいち2022」の尾西エリアについて書き始めたんですが、
その前に行った一宮市尾西歴史民俗資料館と別館の
旧林家住宅でやっていた「木曽川アートトライアングル」のことだけに
なってしまいました。なのでタイトルも急きょ変更です(^^;


「木曽川アートトライアングル」は、トライアングルって
タイトルにもあるように、旧林家住宅の他、
ツインアーチ138や、ウッドデザインパークいちのみや-紡- にも
展示があるんですが‥‥残念ながら見に行けそうにありません。


一宮市尾西歴史民俗資料館:
https://www.city.ichinomiya.aichi.jp/rekimin/

国際芸術祭「あいち2022」: https://aichitriennale.jp/

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国際芸術祭「あいち2022」(4)一宮駅エリア(その2) [美術]

9月22日(木)に行った国際芸術祭「あいち2022」の
一宮駅エリアのことが途中まででしたので‥‥

オリナス一宮、一宮市役所、旧一宮市スケート場のことは
前記事 (3)一宮駅エリア(その1)
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-09-28

一宮エリアで一番多くの作品が展示されているのが、
旧一宮市立中央看護専門学校
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チケットを提示し、検温、消毒を済ませると、
5階から見てくださいと言われ、エレベーターへ。

扉が開くと、正面に明るい大きな絵
IC04 近藤 亜樹
https://aichitriennale.jp/artists/kondo-aki.html
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《ともだちになるためにぼくらはここにいるんだよ》2022

隣の階段教室では、短編映画《HIKARI》2015 が上映される
とのことでしたが、この日はもう終わっていました。


5階フロアの、この場所(旧看護専門学校)ならではの展示
IC05 小杉 大介
https://aichitriennale.jp/artists/daisuke-kosugi.html
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看護実習室のベッドが置かれた場所で展示されていたのが
サウンド・インスタレーション《赤い森と青い雲》2022
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スピーカーから、病室での様々な人の声が聞こえてきます。
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病室での会話を盗み聞きするような感覚?
でも、イマイチ私が聞き取れなかったせいか、
抑制されたトーンのせいか、
空虚でリアリティがないような‥‥
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ここは病院だったのではなく、看護実習室で、
実際の患者さんはいなかったこともあるのかな。
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5階からの景色もいいなー
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階段を降りて、4階へ。広い和室で展示されていたのが、
IC08 ケイリーン・ウイスキー
https://aichitriennale.jp/artists/kaylene-whiskey.html
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とてもポップな映像、陽気な音楽!
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ウイスキーは、オーストラリアの先住民、アナング族のヤンクニチャチャラ族の女性」で、固有の智恵を受け継いできた一方、
ミュージック・ビデオやコカ・コーラなどグローバル化した欧米の文化にも親しんでいます。」そんな両方の文化がミックスされた作品。
見てて、思わず口ずさみたくなる。とっても楽しい!


旧看護専門学校の沐浴実習室で展示されていたのが
IC07 升山 和明
https://aichitriennale.jp/artists/masuyama-kazuaki.html
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これでもかって程のコラージュで作られた作品たち。
アール・ブリュットって、作者はこういう制作を手間だとか
思わないんだろうけど、このパワー、うらやましいと思ってしまう。


IC06 西瓜姉妹(ウォーターメロン・シスターズ)
https://aichitriennale.jp/artists/watermelon-sisters.html
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《Watermelon Love》2017
実は私、最初、女装した男性のお笑い系ダンス? みたいに
見てたんでけど、

奥のコーナーへ行くと、サイケデリックな中に
彼らのフィギュアが飾られていたり、
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緑のスクリーンに映る彼らのCGキャラクターのポーズは、
あ、これ私の動きと同じじゃん!!
一緒に踊ってしまいましたv(^▽^)v楽しいww
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3階へ降りると、
IC09 ローター・バウムガルテン
https://aichitriennale.jp/artists/lothar-baumgarten.html
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どこかで聞いた名前だなー「ミニマル/コンセプチュアル」展
出てたって気付いたけど、ブログ記事読み返したら、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-02-11
「‥‥えっと、作品よく覚えてない(^^;」だってww
この展示もよくわからない‥‥
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この青い三角錐の形は印象的だったけど。
一時的にしか形をなさない彫刻《テトラヘドロン》だそう。


IC10 ジャッキー・カルティ
https://aichitriennale.jp/artists/jackie-karuti.html
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《エレクトロニック・シアター》2022
かつての看護学校の図書室に、映像や彫刻(?)、
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電気機器で動くモノなどが置かれていて、
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図書館を(病院の)劇場とリンクさせる、拡張されたマルチメディア経験」ってことなんですけど、なんかよくわからなかったなー。
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2階へ降りて、
IC13 石黒 健一
https://aichitriennale.jp/artists/ishiguro-kenichi.html
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一宮市本町の地蔵寺にかつて存在していた地域の象徴であったイチイガシの痕跡を3Dスキャナでデータ化。CNC工作機械を用い、水性樹脂とともに切り株を復元した彫刻
スクリーンには、モーニング発祥の地という一宮の喫茶店での映像が。


IC12a 塩田 千春
https://aichitriennale.jp/artists/shiota-chiharu.html
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《標本室》2022
看護専門学校時代、解剖学標本室だった部屋に残された標本に、
糸やガラスが絡みついています。
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赤い糸が血管のようにも、また身体を襲う病魔のようにも見えて、
ちょっとゾクゾクしてきます。

塩田千春さんは、尾西エリアの元織物工場で、
壮大なインスタレーションを展示されていて迫力でした。
(ここの展示より先にそちらを見てるんですが、記事が書けてません)


IC11 許家維(シュウ・ジャウェイ
https://aichitriennale.jp/artists/hsu-chia-wei.html

タイルが張られた箱が並んだり、積まれたりした部屋を覗いたら、
もうすぐVRの体験ができる時間ですが、体験されますか? って
聞かれて、せっかくなのでやりたいと言うと、
隣の受付の部屋でスマホで予約してくださいと。
でも私がスマホの入力にモタモタしてたら、入力なしで
そのまま体験させてもらえました(^^;

箱に腰かけて、VRヘッドセットを装着すると、
ブロックでできたような巨大なトイレ型の建物が現れ、
案内のアバターに乗り移ったような視点で、常滑の街や、
セントレアなどのVR空間に入り込む体験ができます。
常滑製の黄色いレンガが使われた旧帝国ホテルも
再現されていました。

全世界で爆発的な人気を誇るゲーム「マインクラフト」を
プラットフォームにしたVR作品とのこと。


1階へ降りると、入口の横の3つの部屋
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(応接室、会議室、校長室だったそう)で展示されていたのが、
IC14 ニャカロ・マレケ
https://aichitriennale.jp/artists/nyakallo-maleke.html
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《一日中頭の中にある場所》2022
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三つの部屋を貫通する物干しロープのようにワイヤーが張られ、
作品がぶら下がっています。
窓から外の風景が見えていますね。


近くの大宮公園にも作品があるとのことで
IC02b バリー・マッギー
https://aichitriennale.jp/artists/barry-mcgee.html
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一宮市役所向かいの公衆トイレの壁面にカラフルな壁画を
描いていた人ですね。
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‥‥まぁ、これだけ? ってカンジもするんですけど(^^;

こちらは「あいち2022」の作品ではなく
大宮公園の噴水(?)
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一宮駅エリアにもう1ヶ所作品があるってことで、
大宮公園から、商店街のアーケードを通って‥‥結構歩きました。
一宮の会場は18:00までやっててくれるので良かった。


豊島記念資料館に展示されているのが、
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IC16 遠藤 薫
https://aichitriennale.jp/artists/endo-kaori.html

 豊島記念資料館は、元一宮商工会辞去会頭四代豊島半七氏の遺志により、昭和41年(1966)に一宮市立豊島図書館として建設されました。
 平成25年(2013)、尾張一宮駅前ビル内に中央図書館が開館したことによりその役目を終え、平成27年4月、新たに豊島記念資料館として活用されることになりました。
(置いてあったリーフレットより)

ってことで、館内には織機などが展示されています。
(通常、見学には事前予約が必要みたい)

一宮は古くから繊維業が盛んな地で、とりわけ羊毛による毛織物は国内最大の生産量を誇ります。一宮市博物館豊島記念資料館が収める数々の織機や民具は、その歴史を体現するものです。

毛織物は羊の毛から作られているんですよね。
「美」という漢字が「大」きい「羊」から成っている

古い織機の下に羊の毛が置かれていたり、
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入口でチケットを見せた時に、
「奥に刺激的な映像がありますので注意してください」
と言われたけど、羊の皮を剥ぐシーンがありました。
手前の台には、骨が置かれています。
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2階へ上がると、羊毛で作られた落下傘が展示されています。
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落下傘と羊皮等を宙に浮かべ、星空を描き出そうとしています
ってことだけど、空に輝く光を感じました。


一宮駅へ向かう途中の建物(I.T.Kビル)が、
「いちのみや芸術商店街」の総合案内になっていました。
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名古屋芸術大学の学生や、一宮市の高校生、中学生、小学生が
作ったBOXアートが積まれていました。
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「いちのみや芸術商店街」については、前記事にも少し書きましたが、
チラシはこちら:
https://www.city.ichinomiya.aichi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/051/9


さて、これで「あいち2022」の一宮市会場の、駅前エリアのことが
やっと書けたわけですが、まだ一宮市の尾西エリアがあります。

尾西エリアへは、公共交通機関で行こうとするとかなり大変なのでは?
私は車で行きました(出かけるのが遅いので、2日に分けて)が、
そのことは次の記事で。


国際芸術祭「あいち2022」: https://aichitriennale.jp/

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