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奥村晃史展 村国theミュージアム [美術]

10月23日(日)、各務原市の国指定重要有形民俗文化財
農村歌舞伎舞台「村国座」へ行きました。

「奥村晃史展 村国theミュージアム」が開催されています。
期間: 2022年10月22日(土)~11月6日(日)
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「村国座」は、各務原市各務おがせ町の村国神社境内にあります。
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「村国座」は、明治時代に建てられた農村歌舞伎舞台で、廻り舞台を備えた舞台と客席を持つ本格的な地歌舞伎舞台です。130年という長い時間の中で建物が老朽化したため、約3年間の「村国座 平成の大修理」を行い、2009年1月に完成しました。(チラシ裏面の説明より)
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村国神社の祭礼で、氏子が奉納する地芝居を上演するために
建てられた村国座。私は、2011年秋の祭礼に奉納された
子供歌舞伎を見に行ったことがあります。

村国座の奉納子供歌舞伎:
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2011-10-10

平成の大修理が終わった後は、歌舞伎以外の公演にも
活用されるようになりました。

2013年に村国座でおこなわれた創作歌舞伎「男依歌舞伎」
見に行ったことはこちらに:
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2013-11-05

奥村晃史さんは、1972年各務原市生まれ、在住の画家。

岐阜市の上宮寺で開催された岐阜アートフォーラムや、

奥村晃史さんと望月鮎佳さんの二人展「純情動物園」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2018-10-11

2012年の各務原市中央図書館で開催された
奥村晃史展「すごいどうぶつ」などで作品見てます。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2012-02-22

ヤギやヒツジ、うさぎなどの家畜をモチーフにした絵で
国内外の画廊、百貨店、アートフェアなどで
作品を発表していらっしゃいます。
2023年には台湾で個展を開催予定とか。

なので、各務原市図書館でこのチラシを見た時、
村国座で奥村晃史さんの個展?! と、楽しみにしていたんです。

観覧無料 撮影可

《動植物図襖絵》2009年
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左《黄金の山羊》2018年 右《黄金の羊》2018年
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左《Traditional Sheep》2022年
トラディショナルなネクタイやボタンをつけた羊
右《Lumino-Goat》2022年
油彩で描かれているのに、本当に光っているように見える!
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左《Bearish Sheep》2022年
クマのぬいぐるみをたくさんつけた羊
右《Five Waves》2022年
5本のリボンがかかった羊
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舞台の前に、狛犬のように置かれた一対の作品は、
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奥村晃史さんと各務原市在住の陶芸家・木村洋子さんのコラボ作品
《狛山羊(こまやぎ)》2022年
左が長男
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右が次男
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奥村晃史さんと陶芸家・大野裕之さんのコラボ作品が
《狛羊(こまひつじ)》2022年
あれ? こっちは左が次男で、
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右が長男
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(私には違いがよくわかりませんが(^^;)


廻り舞台の上には、苧ケ瀬池の鯉を描いた絵をプリントした布
(この上には乗ってもOK! 苧ヶ瀬池の鯉に食べられる気分になれる?)
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その上に展示された作品は、
羊やヤギが各務原航空宇宙博物館にある戦闘機・飛燕になって飛んでます!
左《Flying Swallow S》2022年
右《Flying Swallow G》2022年
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奥村晃史さんがこの展覧会に込めた思いが綴られています。
(クリックで拡大します)
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舞台の上手側の小部屋のような場所には、
「太夫座(たゆうざ)」と言うそうですね
各務原市のウェブサイト「村国座とは」より
https://www.city.kakamigahara.lg.jp/kankobunka/1010039/murakuniza/1004876.html
《Corolla》2020年
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金屏風に描いたのではなく、金屏風「も」描いてます。
宙に浮いたような羊と山羊が面白い。
《Tiger and Dragon》2021年
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タイトルを知ってよく見たら、羊は虎柄の布を、
山羊は空の靴下や炎の腹巻?をしています。

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バイオリンにインコがとまっているのは
《Child Violin》2016年

うさぎがエリザベスカラーをしています
《Elizabeth》2019年


左《三種の靴下》2013年 右《Patchworked Sheep》2019年
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村国座の太い梁から、たくさんの絵が吊るされて、
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ゆっくりと回っています。これらの絵は、
「写動物」のワークショップで描かれた作品を展示したもの。
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その「写動物」を体験できるコーナーがありました。
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「写動物」とは?
専用の転写台を使用して奥村氏の絵画を描き写したもの。
まるで写経のように半紙に描き写すことから、
写経ならぬ「写動物」と。
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私もチャレンジ!
並んだ転写台から好きな絵柄を選び、
半紙をマグネットで留めます。
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筆ペンで描き写して、
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用意されている村国theミュージアム限定の
ハンコを押して完成です!

無料で、材料も全て用意してもらって出来、
素敵なお土産ができました。
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村国座の2階客席から見た展覧会場
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この展覧会、見逃して残念だという方、
会場内を歩き回れる、臨場感たっぷりの
VRデジタルアーカイブが公開されています!
https://my.matterport.com/show/?m=4bnU5pQ9SgJ

見てきた方も、タイトルなども確認できますので、
もう一度会場へ行った気分になれますよ!


奥村晃史さんのウェブサイト: https://okumura1.com/

奥村晃史さんの画集やグッズが買えるサイト:
村奥: https://muraoku.stores.jp/

この展覧会の主催「かかみがはら未来文化財団」
https://www.kakamigahara-mirai.or.jp/

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村国神社
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パワースポットだという御神木 後ろの建物が村国座
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苧ヶ瀬池の鯉についても書いた過去記事:
おがせ池の桜
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2011-04-10

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館: http://www.sorahaku.net/
‥‥いつの間にか名称に「岐阜」がついてる!
Wikiによると、2018年のリニューアルオープンで、
各務原市と岐阜県の共同所有、運営になったからとのこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%90%E9%98%9C%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%81%BF%E3%81%8C%E3%81%AF%E3%82%89%E8%88%AA%E7%A9%BA%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8

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