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恩師のグループ展と三沢厚彦のアニマルズ・スタンプラリー [美術]

高校の恩師から今年もグループ展のハガキが来ました。
毎年この季節に栄の名古屋市民ギャラリーで開かれています。
ああ、もう一年が経ったなー、というカンジです。
去年のことはこちら http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-06-06
一昨年のことはこちら http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-05-29-1

なので、パートが休みの14日(木)、名古屋へ出掛けました。
先生にはお会いすることができませんでしたが、今年も、
幾何学模様ながら詩情あふれるウールのタピストリーを見て、
ご健在とご活躍ぶりを感じました。

グループ展では、
シルクオーガンジーの透ける風合いが繊細で、ポエジーを感じるタピストリー、
パステルカラーのインドシルクのざっくりした織目が素敵なタピストリー、
手つむぎ木綿が素敵な着物や帯など、去年の作品がなんとなく思い出されて、
それぞれ、個性を生かして制作を続けていらっしゃるんだなぁと思いました。

そして、写真や日本画などの他のグループ展も見て回り、刺激を受けました。

グループ展を見た後は、毎年、美術館を見に行っています。
今なら、何と言っても名古屋ボストン美術館の「ゴーギャン展」でしょうと、
ホームページから入場割引券もプリントアウトしてきました。

しかし、市民ギャラリーにあったこんなチラシに目が留まりました。
MisawaAtsuhiko.jpg
「アニマルズ in AAC 三沢厚彦の世界」
あー、この動物たちの展覧会、テレビで見たことがある!
(多分、日曜美術館のアートシーンだったと思います)
ユーモラスで、すごく大きいところが存在感があって面白そうだった。
なになに、愛知芸術文化センターの方は「観覧無料」?!
ということで、すぐ近くだし、ちょっと寄って見ることにしたのです。

愛知芸術文化センターの南玄関を入ると、そこにはシカがいました。
この手彫りの素朴なカンジいいなぁーと鑑賞し、ふと近くのテーブルを見ると、
スタンプラリーをやっているとのこと。わー、楽しそうなイベント!
誰でもできるそうなので、シカのスタンプを押してもらい、他の作品を探しに行きました。
地下2階でキリンを発見、スタンプを押して、
美術館ギャラリーのある8階へ、2つの作品があるとのことでしたが、1つは10階に移動して
コウモリだけを発見。スタンプは10階でということで、愛知県美術館のある10階へ。
ここでドーーンと大きなゾウと、チラシにも載っているライオンを発見。
そして、8階から移動してきたというヤモリを、スタンプラリーをしていた人の会話で、
壁の上方に発見!(私一人だけなら、ちょっと発見しにくかったかも)
8階のコウモリと合わせて、4つのスタンプを押してもらいました。

さて、後の動物は愛知県美術館の中にあり、見るには観覧料が必要となります。
なんか上手くここまで誘導されたみたい。
でもスタンプを全部集めるとプレゼントがもらえるそうだし、
こーいうイベントに釣られて楽しかったと、
愛知県美術館の所蔵品観覧料500円を払って、館内へ。
「アヴァンギャルド・チャイナ」という企画展もやっていたのですが、
そちらも見るとなると1200円かかるし、まぁ、そこまではいいかと思って。
artChina.jpg

しかしっ!! 入ったところにあった
《老人ホーム》という作品(インスタレーション)!!!!
びっくりしました! 面白ーーい!!!!
人間そっくりに樹脂で作られ、様々な衣装(それぞれの民族や階層がしのばれるような)を着た
老人たちが、電動車椅子に乗せられ、車椅子は時々動きます。まるで本物の老人ホームのよう!
老人たちはウツロな表情で車椅子に身をもたせている。そのリアルさが不気味!!

いやー! 中国の現代美術、すごいわっ!!!!!
《老人ホーム》は、スン・ユァンとポン・ユウによる2007年の作品。

作家のホームページに、この作品の写真やビデオがありました
http://www.sunyuanpengyu.com/en/by-year/2006-oldman-1.html

この2人は、死骸や動物自体を素材にする「死体派」と言われる過激なユニット作家とのこと。
(愛知県美術館の公式ホームページの記事で知りました
 http://blog.aac.pref.aichi.jp/art/2009/04/000113.html

企画展、ちょっと心が動いたけど、やっぱりゴーギャンも見たいので‥‥
所蔵品展示スペースでは、ワニや、ユニコーン、白熊などを見つけて、スタンプは全て集まりました。
美術館のインフォメーションへ用紙を持っていくと、賞品は動物たちのスタンプ柄のバッグ!
ユニコーンは品切れでしたが、他の動物たちのうち、どれがいいか、迷いに迷って、
ワニのバッグを選びました。楽しかったです!
MisawaAtsuhiko2.jpg

所蔵品展示は、動物の絵というテーマで展示してあったりして興味深かったです。
熊谷守一の動物たちもいいけど、竹内栖鳳の上手いこと!! 《狐狸図》すごい!

アニマルズ in AAC 三沢厚彦の世界 http://www.aichitriennale.jp/forum/index.html#event02

愛知県美術館の公式ブログの記事にスタンプラリーの記事がありました
http://blog.aac.pref.aichi.jp/art/2009/04/000114.html
愛知県美術館の公式ブログの記事には他に、大きな彫刻作品の搬入の苦労話や、
アヴァンギャルド・チャイナのことなども書かれていて、
学芸員の方が頑張っていらっしゃることがわかります。

あ、ゴーギャン展も行きました。そのことは次の記事で
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