岐阜県現代陶芸美術館「フィンランド・グラスアート」展 [美術]
1月14日(日)岐阜県現代陶芸美術館へ行きました。
「フィンランド・グラスアート
輝きと彩りのモダンデザイン」展をやっています。
「フィンランド・グラスアート」展のチラシは、同時開催の
「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」とで1枚になっており、
2種類作られています。
透明なガラスを表面にしたものは「ムーミンの‥」がピンク
色のついたガラスをメインにしたものは「ムーミン‥」がグリーン
裏(中面)は左側の作品がちょっと入れ替わっています
北欧フィンランドの家具やテーブルウェアは、洗練された美しさと考え抜かれた機能性によって国外でも広く愛され、日本でも近年人気が高まり続けています。フィンランド工芸の発展は、1917年にロシアから独立した後に始まり、現代的な優れたデザインが次々と生み出されてきました。(チラシ裏(中?)面の文)
フィンランドのデザインはとても洗練されてて素敵!
ブログに感想が書けてないですが、
2017年に愛知県美術館で開催された
「フィンランド・デザイン展」
ここ、岐阜県現代陶芸美術館でも
「フィンランド陶芸」展 や、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-01-24
同時に開催されていた「マリメッコ・スピリッツ」展、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-01-26
「ルート・ブリュック」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-06-15
など、フィンランドのデザインをとりあげた展覧会を
見に行っています。で、今回はグラスアート!
私はどちらかと言うと陶芸よりガラスが好きだし、
昨年7月9日に放送された日曜美術館アートシーンで、
東京都庭園美術館で開催されていたこの展覧会の紹介を見て、
岐阜県現代陶芸美術館に巡回してくる! って
楽しみにしていました。
受付に岐阜県美術館の後援会員証を提示して入場します。
岐阜県現代陶芸美術館は、岐阜県美術館の後援会会員証で
無料で観覧できるんです(展覧会毎1回)
年会費3,000円はなんておトクなんでしょう!!
岐阜県現代陶芸美術館友の会の会員証で岐阜県美術館の
展覧会を見ることもできます。
なんと、フィンランド・グラスアート展は撮影可!!
以下《作品名》デザイン・制作年 と表記(出品リストより)
第1章 フィンランド・グラスアートの台頭
まずは、フィンランド・デザインの巨匠
アルヴァ・アアルト(1898-1976)と、
妻 アイノ・アアルト(1894-1949)
アルヴァとアイノ・アアルトは、フィンランド・デザイン界でモダニズムを推し進めた最も著名な建築家およびデザイナーである。(図録より)
建築から家具、日用品のデザインまで、
多岐にわたって活躍したアルヴァ・アアルトの
ガラス作品のアイコンとも言うべき花器
《サヴォイ》1937年
1936年のカルフラ=イッタラ・ガラス製作所のコンペで大賞を受賞し、翌年のパリ万国博覧会に出品された。同年ヘルシンキの中心街にオープンした高級レストラン「サヴォイ」に飾られたため、この名が付いた。(キャプションの説明より)
背の高い《フィンランディア》1937年
1937年にデザインされた作品なのに、今なおモダン!
木の吹き型が展示されていました
経済的考慮から使われた木の吹き型
《アアルト・ヴェース》シリーズに金属型が使用され始めたのは1980年代に入ってからである。ただし木型で吹かれたガラスは、表面に木ならではの風合いが生じるため、味わい深い表情が得られる。(図録より)
チラシ表面にも使われていた
アルヴァ&アイノ・アアルト《アアルト・フラワー》1939年
ガラスの重なりとグラデーションがきれい!
グンネル・ニューマン(1909-1948)
《魚》1937年
ミニマルなガラス器の底に魚が描かれ(カットされ)ています。
《カラー》1946年
植物・カラーの優美な姿が、ミニマムなラインで端正に表現されている。
ガラスの透明性・透過性を生かしたミニマムな形が素敵!!
《ストリーマー》1947年
静謐な雰囲気のなかに詩情が感じられます
第2章 黄金期の巨匠たち
カイ・フランク(1911-1989)
シンプルで機能的、実用的なイッタラのテーブルウェアの
デザインで有名なカイ・フランク
《プリズム》1953-56年
複雑な色合いは「ガラスの表面に別の色ガラスの層を薄く重ねたり、コーティングさせるフラッシュ技法と、別の色ガラスの層を厚く被せる被せガラスとの双方の手法を駆使して制作された」
《ヤマシギ》1953年
《アートグラス、ユニークピース》
左2つが1972年 中1972年 右1970年代前半
ヴェネチアの伝統技法・レースグラス「1950年代からこの希望に興味を持ったフランクは、イタリア人職人の手も借りて、1960年代初頭にこれを再興した。」
「アートグラス」とは、芸術的志向が高い作品で、
カイ・フランクはデザイナーのサインを刻むことを主張した。
「ユニークピース」とは、デザイナーが制作現場に立ち会って作られた
独自性の高いアートグラスのことだそう。
《アートグラス、ユニークピース》1968年
《アートグラス、ユニークピース》1970年代前半
チラシにも使われていますが、透明なガラス作品が多い中、
このカラフルさ、目立ちます。なんか楽しい!
《アートグラス、ユニークピース》1970年代
色ガラスならではのとろっとした質感がいいな。
左《サルガッソ海》1970年代
右《アートグラス、ユニークピース》1975年頃
こんなガラスの「遥か遠い海域の光の移ろいを想起させる」
素材感も素敵だなぁ!
タビオ・ヴィルッカラ(1915-1985)
「フィンランド・デザインは自然との結びつきが強いが、ヴィルッカラほどその幸せなハーモニーが顕著にみられるデザイナーはいないだろう」
《杏茸》1946年
《バーダルの氷》1960年
《氷上の釣り穴 1970/1975》1975年バージョン
1970年に70歳を迎えるウルホ・ケッコネン大統領への
誕生日プレゼントに、釣りをたしなむ大統領へ
氷上の釣り穴を模したデザイン。
ガラス作品は映り込みで美しく撮るのは難しいけど、
見る角度で印象が違うのも魅力!
《氷山》1950年
《スパイラル》1948年
《東京》1954年
《東京》というタイトルから、日本と何らかの繋がりを暗示させるが、今のところ関係性が判明していない。中央に内包した気泡は、ガラスが熱いうちに、濡れた木の棒を差した際に水蒸気が吹いた自然の形である。
左《アートグラス》1968年
中《ユリアナ》1972年
右《アメリカン・ヴァーズ/ブレジネフ・カップ(1972年バージョン)》1972年
ティモ・サルパネヴァ(1926-2006)
《蘭》1953年
ガラスなのに、とろんと柔らかなフォルムが素敵。
《アートグラス》1954年
左《夢へのゲートウェイ》1981年
中《アーキペラゴ》1979年
右《アーキペラゴ》1978年(ガラスの映り込みで形がわかりにくいですが)
とても透明性の高いガラスを使用しているんだなって。
左の《夢へのゲートウェイ》1981年 なんて、
透明すぎて中の気泡が空中に浮いているようにも見える
オイヴァ・トイッカ(1931-2019)
これまでシャープな美しさのガラス作品が多かったので、
トイッカのユニークな色と形のガラス作品、
見てて楽しい!
《シエッポ》1971年
シエッポとはヒタキのことだそう。
「現在に至るまでに1000種類を超えて続く〈バード・パイ・トイッカ〉シリーズの始まり」 「《シエッポ》は1971年から78年まで連続生産され、1995年から96年にかけて色違いが再生産された」
キューブ形のユニークな作品も!
左《8人の花嫁、ユニークピース》1986年
右《湖の宮殿、ユニークピース》1969年
左の《8人の花嫁、ユニークピース》
なんか物語が出来そう。見てて面白い!
左《問題の森》1990年
右《錆の時、ユニークピース》1980年代末-90年代初頭
ゴシックロマン(?)みたいな(スミマセン意味よくわかってないけど)
重厚でなんか物語を感じさせるような作品で迫力。
《知恵の樹、ユニークピース》2008年
うわぁーーー。なんかすごく自由で迫力だー!!!
第3章 フィンランド・グラスアートの今
マルック・サロ(1954- )
ガラス作品というより、ガラスも用いた
アート作品ってカンジ
ユーモラスで楽しい!
左《アイスタワー、ユニークピース》1988年
中《サンバ、ユニークピース》1987年
右《水門》1989年
左《アンフォラ、ユニークピース》1989年
右《アンフォラ、ユニークピース》1990年
《缶詰のフラワーパワー》2009年
左《アートグラス、ユニークピース》2017年
中《アートグラス、ユニークピース》2014年
右《歓声と囁き、ユニークピース》1998年
皿のざらざらした質感と滑らかな脚部との対比が面白い
様々な色や質感のガラスで制作されたマルック・サロの作品
でも皆どことなくユーモラスな雰囲気。
最後の部屋の前のコーナーに「フィンランドのピクニック」
として、ディスプレイされていました。
オイヴァ・トイッカのバードたちも置かれています。
ヨーナス・ラークソ(1980- )
《リコリスみたい》2012年、2013年
展覧会で発表された時、8歳だったラークソの息子が
「リコリスみたい」って言ったそう(^▽^)
リコリスは、北欧の暮らしになじみ深い、ハーブ系の黒いチューイング菓子
左《はちみつ》2014年
右《ココナッツ》2016年
ラークソの作品はタイトルも面白いですね。
《はちみつ》は黒いボディにバットゥート技法(同一方向に無数の彫りを刻む手法)に
インスピレーションを得て作られた、はちみつのような色合いのガラスが魅力。
《ココナッツ》のタイトルは今や本人すら思い出せないそう(^▽^)
左《傷痕》2015年
右《ココナッツ》2014年
《寿司》2015年
ヨーナス・ラークソの作品は、フィリグリー(レースグラス)や、
バットゥート技法など、ヴェネチアン・テクニックを独自に組み合わせる
などして作られているのがわかります。
展示室を出たところで、吹きガラスの制作の様子を写した映像が
展示されていました。
長くなってしまったので、
「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」については次の記事で
写真たくさん撮らせてもらったけど、やっぱりプロの撮った写真は違う!
図録購入しました。2,700円
表紙(帯)はティモ・サルパネヴァ《カヤック》1954年
帯をめくると、
オイヴァ・トイッカ《松の樹、ユニークピース》1970年代中頃と
《シエッポ》
さらにカバーをめくると、
タビオ・ヴィルッカラ《杏茸》が使われています。
「フィンランド・グラスアート」展は、
富山市ガラス美術館で、2022年11月3日(木・祝)~2023年1月29日(日)
茨城県陶芸美術館で、2023年3月18日(土)~6月11日(日)
東京都庭園美術館で、2023年6月24日(土)~9月3日(日)
山口県立萩美術館・浦上記念館で、2023年9月16日(土)~12月3日(日)
と開催されて、ここ
岐阜県現代陶芸美術館で、2023年12月16日(土)~2024年3月3日(日)
の後、
兵庫陶芸美術館で、2024年3月16日(土)~5月26日(日)
と巡回します。
岐阜県現代陶芸美術館: https://www.cpm-gifu.jp/museum/
「フィンランド・グラスアート
輝きと彩りのモダンデザイン」展をやっています。
「フィンランド・グラスアート」展のチラシは、同時開催の
「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」とで1枚になっており、
2種類作られています。
透明なガラスを表面にしたものは「ムーミンの‥」がピンク
色のついたガラスをメインにしたものは「ムーミン‥」がグリーン
裏(中面)は左側の作品がちょっと入れ替わっています
北欧フィンランドの家具やテーブルウェアは、洗練された美しさと考え抜かれた機能性によって国外でも広く愛され、日本でも近年人気が高まり続けています。フィンランド工芸の発展は、1917年にロシアから独立した後に始まり、現代的な優れたデザインが次々と生み出されてきました。(チラシ裏(中?)面の文)
フィンランドのデザインはとても洗練されてて素敵!
ブログに感想が書けてないですが、
2017年に愛知県美術館で開催された
「フィンランド・デザイン展」
ここ、岐阜県現代陶芸美術館でも
「フィンランド陶芸」展 や、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-01-24
同時に開催されていた「マリメッコ・スピリッツ」展、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-01-26
「ルート・ブリュック」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-06-15
など、フィンランドのデザインをとりあげた展覧会を
見に行っています。で、今回はグラスアート!
私はどちらかと言うと陶芸よりガラスが好きだし、
昨年7月9日に放送された日曜美術館アートシーンで、
東京都庭園美術館で開催されていたこの展覧会の紹介を見て、
岐阜県現代陶芸美術館に巡回してくる! って
楽しみにしていました。
受付に岐阜県美術館の後援会員証を提示して入場します。
岐阜県現代陶芸美術館は、岐阜県美術館の後援会会員証で
無料で観覧できるんです(展覧会毎1回)
年会費3,000円はなんておトクなんでしょう!!
岐阜県現代陶芸美術館友の会の会員証で岐阜県美術館の
展覧会を見ることもできます。
なんと、フィンランド・グラスアート展は撮影可!!
以下《作品名》デザイン・制作年 と表記(出品リストより)
第1章 フィンランド・グラスアートの台頭
まずは、フィンランド・デザインの巨匠
アルヴァ・アアルト(1898-1976)と、
妻 アイノ・アアルト(1894-1949)
アルヴァとアイノ・アアルトは、フィンランド・デザイン界でモダニズムを推し進めた最も著名な建築家およびデザイナーである。(図録より)
建築から家具、日用品のデザインまで、
多岐にわたって活躍したアルヴァ・アアルトの
ガラス作品のアイコンとも言うべき花器
《サヴォイ》1937年
1936年のカルフラ=イッタラ・ガラス製作所のコンペで大賞を受賞し、翌年のパリ万国博覧会に出品された。同年ヘルシンキの中心街にオープンした高級レストラン「サヴォイ」に飾られたため、この名が付いた。(キャプションの説明より)
背の高い《フィンランディア》1937年
1937年にデザインされた作品なのに、今なおモダン!
木の吹き型が展示されていました
経済的考慮から使われた木の吹き型
《アアルト・ヴェース》シリーズに金属型が使用され始めたのは1980年代に入ってからである。ただし木型で吹かれたガラスは、表面に木ならではの風合いが生じるため、味わい深い表情が得られる。(図録より)
チラシ表面にも使われていた
アルヴァ&アイノ・アアルト《アアルト・フラワー》1939年
ガラスの重なりとグラデーションがきれい!
グンネル・ニューマン(1909-1948)
《魚》1937年
ミニマルなガラス器の底に魚が描かれ(カットされ)ています。
《カラー》1946年
植物・カラーの優美な姿が、ミニマムなラインで端正に表現されている。
ガラスの透明性・透過性を生かしたミニマムな形が素敵!!
《ストリーマー》1947年
静謐な雰囲気のなかに詩情が感じられます
第2章 黄金期の巨匠たち
カイ・フランク(1911-1989)
シンプルで機能的、実用的なイッタラのテーブルウェアの
デザインで有名なカイ・フランク
《プリズム》1953-56年
複雑な色合いは「ガラスの表面に別の色ガラスの層を薄く重ねたり、コーティングさせるフラッシュ技法と、別の色ガラスの層を厚く被せる被せガラスとの双方の手法を駆使して制作された」
《ヤマシギ》1953年
《アートグラス、ユニークピース》
左2つが1972年 中1972年 右1970年代前半
ヴェネチアの伝統技法・レースグラス「1950年代からこの希望に興味を持ったフランクは、イタリア人職人の手も借りて、1960年代初頭にこれを再興した。」
「アートグラス」とは、芸術的志向が高い作品で、
カイ・フランクはデザイナーのサインを刻むことを主張した。
「ユニークピース」とは、デザイナーが制作現場に立ち会って作られた
独自性の高いアートグラスのことだそう。
《アートグラス、ユニークピース》1968年
《アートグラス、ユニークピース》1970年代前半
チラシにも使われていますが、透明なガラス作品が多い中、
このカラフルさ、目立ちます。なんか楽しい!
《アートグラス、ユニークピース》1970年代
色ガラスならではのとろっとした質感がいいな。
左《サルガッソ海》1970年代
右《アートグラス、ユニークピース》1975年頃
こんなガラスの「遥か遠い海域の光の移ろいを想起させる」
素材感も素敵だなぁ!
タビオ・ヴィルッカラ(1915-1985)
「フィンランド・デザインは自然との結びつきが強いが、ヴィルッカラほどその幸せなハーモニーが顕著にみられるデザイナーはいないだろう」
《杏茸》1946年
《バーダルの氷》1960年
《氷上の釣り穴 1970/1975》1975年バージョン
1970年に70歳を迎えるウルホ・ケッコネン大統領への
誕生日プレゼントに、釣りをたしなむ大統領へ
氷上の釣り穴を模したデザイン。
ガラス作品は映り込みで美しく撮るのは難しいけど、
見る角度で印象が違うのも魅力!
《氷山》1950年
《スパイラル》1948年
《東京》1954年
《東京》というタイトルから、日本と何らかの繋がりを暗示させるが、今のところ関係性が判明していない。中央に内包した気泡は、ガラスが熱いうちに、濡れた木の棒を差した際に水蒸気が吹いた自然の形である。
左《アートグラス》1968年
中《ユリアナ》1972年
右《アメリカン・ヴァーズ/ブレジネフ・カップ(1972年バージョン)》1972年
ティモ・サルパネヴァ(1926-2006)
《蘭》1953年
ガラスなのに、とろんと柔らかなフォルムが素敵。
《アートグラス》1954年
左《夢へのゲートウェイ》1981年
中《アーキペラゴ》1979年
右《アーキペラゴ》1978年(ガラスの映り込みで形がわかりにくいですが)
とても透明性の高いガラスを使用しているんだなって。
左の《夢へのゲートウェイ》1981年 なんて、
透明すぎて中の気泡が空中に浮いているようにも見える
オイヴァ・トイッカ(1931-2019)
これまでシャープな美しさのガラス作品が多かったので、
トイッカのユニークな色と形のガラス作品、
見てて楽しい!
《シエッポ》1971年
シエッポとはヒタキのことだそう。
「現在に至るまでに1000種類を超えて続く〈バード・パイ・トイッカ〉シリーズの始まり」 「《シエッポ》は1971年から78年まで連続生産され、1995年から96年にかけて色違いが再生産された」
キューブ形のユニークな作品も!
左《8人の花嫁、ユニークピース》1986年
右《湖の宮殿、ユニークピース》1969年
左の《8人の花嫁、ユニークピース》
なんか物語が出来そう。見てて面白い!
左《問題の森》1990年
右《錆の時、ユニークピース》1980年代末-90年代初頭
ゴシックロマン(?)みたいな(スミマセン意味よくわかってないけど)
重厚でなんか物語を感じさせるような作品で迫力。
《知恵の樹、ユニークピース》2008年
うわぁーーー。なんかすごく自由で迫力だー!!!
第3章 フィンランド・グラスアートの今
マルック・サロ(1954- )
ガラス作品というより、ガラスも用いた
アート作品ってカンジ
ユーモラスで楽しい!
左《アイスタワー、ユニークピース》1988年
中《サンバ、ユニークピース》1987年
右《水門》1989年
左《アンフォラ、ユニークピース》1989年
右《アンフォラ、ユニークピース》1990年
《缶詰のフラワーパワー》2009年
左《アートグラス、ユニークピース》2017年
中《アートグラス、ユニークピース》2014年
右《歓声と囁き、ユニークピース》1998年
皿のざらざらした質感と滑らかな脚部との対比が面白い
様々な色や質感のガラスで制作されたマルック・サロの作品
でも皆どことなくユーモラスな雰囲気。
最後の部屋の前のコーナーに「フィンランドのピクニック」
として、ディスプレイされていました。
オイヴァ・トイッカのバードたちも置かれています。
ヨーナス・ラークソ(1980- )
《リコリスみたい》2012年、2013年
展覧会で発表された時、8歳だったラークソの息子が
「リコリスみたい」って言ったそう(^▽^)
リコリスは、北欧の暮らしになじみ深い、ハーブ系の黒いチューイング菓子
左《はちみつ》2014年
右《ココナッツ》2016年
ラークソの作品はタイトルも面白いですね。
《はちみつ》は黒いボディにバットゥート技法(同一方向に無数の彫りを刻む手法)に
インスピレーションを得て作られた、はちみつのような色合いのガラスが魅力。
《ココナッツ》のタイトルは今や本人すら思い出せないそう(^▽^)
左《傷痕》2015年
右《ココナッツ》2014年
《寿司》2015年
ヨーナス・ラークソの作品は、フィリグリー(レースグラス)や、
バットゥート技法など、ヴェネチアン・テクニックを独自に組み合わせる
などして作られているのがわかります。
展示室を出たところで、吹きガラスの制作の様子を写した映像が
展示されていました。
長くなってしまったので、
「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」については次の記事で
写真たくさん撮らせてもらったけど、やっぱりプロの撮った写真は違う!
図録購入しました。2,700円
表紙(帯)はティモ・サルパネヴァ《カヤック》1954年
帯をめくると、
オイヴァ・トイッカ《松の樹、ユニークピース》1970年代中頃と
《シエッポ》
さらにカバーをめくると、
タビオ・ヴィルッカラ《杏茸》が使われています。
「フィンランド・グラスアート」展は、
富山市ガラス美術館で、2022年11月3日(木・祝)~2023年1月29日(日)
茨城県陶芸美術館で、2023年3月18日(土)~6月11日(日)
東京都庭園美術館で、2023年6月24日(土)~9月3日(日)
山口県立萩美術館・浦上記念館で、2023年9月16日(土)~12月3日(日)
と開催されて、ここ
岐阜県現代陶芸美術館で、2023年12月16日(土)~2024年3月3日(日)
の後、
兵庫陶芸美術館で、2024年3月16日(土)~5月26日(日)
と巡回します。
岐阜県現代陶芸美術館: https://www.cpm-gifu.jp/museum/
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