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「萩尾望都 ポーの一族展」のこと [マンガ]

2019年10月14日(月・祝)、
名古屋パルコ南館・9階特設会場で開催されていた
「デビュー2750周年記念
 萩尾望都
 ポーの一族展」へ行きました。
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この日、前記事に書いたヤマザキマザック美術館
「情の深みと浅さ」展の最終日に行き、

あいちトリエンナーレ2019の最終日でもあったので、
「表現の不自由展・その後」を見るのは無理だとわかってましたが、
中止に抗議して閉鎖されていた全ての展示が再開されていたので、
まだ見てないイム・ミヌクの展示を見ようと、
愛知芸術文化センターへ行きました。
会場は熱気に包まれてました。
「表現の不自由展・その後」展が閉鎖されていた壁に
貼られていたメッセージ
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閉幕の時間までいたかったけど、
モー様ファンの私が、17日(木)までの
名古屋パルコ南館で開催されている「ポーの一族展」を
見られるのは、もうこの日しかなかったので、
パルコ南館へ向かいました。
この展覧会、9時までやっててくれるので助かります。
(この3か所が徒歩圏内ってのもありがたい)

萩尾望都の「ポーの一族」は、リアルタイムで読んでいたので、
(お小遣いが足りなくて買えてない雑誌の号もありますが)
原画を見て、その頃に戻ったような気分に。

「ポーの一族」シリーズ最初の発表作
「すきとおった銀の髪」は、後から単行本で読みましたが、

別冊少女コミック1972年7月号「ポーの村」で
エドガーとメリーベルに出逢い、

別冊少女コミック1972年8月号「グレン・スミスの日記」は
わずか24ページでこんなすごいストーリーが!!って衝撃を受け、

別冊少女コミック1972年9月号から始まった
「ポーの一族」
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時代考証もきちんと描かれていてすごい!!と。
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別冊少女コミック1975年5月号「ペニーレイン」
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(以上、私にとってのお宝コレクションです。
45年間のシミが汚くてスミマセンが)

「トーマの心臓」は、週刊少女コミックだったので、
リアルタイムでは読んでない(週刊誌を買うのはお小遣い的にキツイ)けど、
高校の同級生が、雑誌の連載全てをファイルしたのを貸してくれて
読んだなぁ。(今思うとすごいお宝ですよね! 彼女とは高校卒業後
会ってないけど、あのファイル、今も持ってるかなぁ?)


1980年代以降は、マンガからちょっと遠ざかっていたこともあって、
リアルタイムでは読んでないけど、たまに単行本を読んでました。

「イグアナの娘」1992年 はすごかった‥‥
その単行本に収録されている
「午後の日差し」1994年 は主婦の私には染みました。

「半神」1984年 はわずか16ページの作品なんですね!

「残酷な神が支配する」は読んでてちょっとツラかったけど‥‥

そして東日本大震災後に出た「なのはな」は衝撃だった。
この状況にこれだけの作品が描けるのか‥‥と圧倒された。

近年、小学校以来の友人と、コミックカフェに行くようになって、
「王妃マルゴ」や40年ぶりの「ポーの一族」新作「春の夢」を
読んで、ずっと第一線で活躍されているモー様、すごいなぁって。
2012年、女性漫画家では初のに紫綬褒章受章おめでとうございます。

2016年3月3日にEテレで放送された「浦沢直樹の漫勉」で、
制作の様子を見ることができましたが、
すごく努力して描かれているんだ! って知って――
絵の上手い方で、長い期間漫画家やってらっしゃるから、
もっとスラスラと描かれているのかと思ってたら、
下書きもきちんとされてるし、
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手のポーズ一つにしても試行錯誤して描かれているって知って、
あらためて感動してます。
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「Gペンのペン先に人さし指がかかっていて、彫刻刀で
彫っているみたいに見える」と浦沢さんに指摘されてます。
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そして、かなり雑然としている仕事場には親近感を持ちました。
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浦沢さんに「“ロココ”な所でやられているイメージがあって」
と言われて、
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モー様が「私も努力したんですけどダメでした」と。

ネコちゃんが机に乗ってくるシーンもありました。

漫勉: https://www.nhk.or.jp/manben/


展覧会の後半、宝塚歌劇『ポーの一族』の舞台衣装が展示されていました。
(ここは撮影可!)
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キャー! この公演、私は2018年3月25日(日)15:30~の
千秋楽ライブ中継を見ました。

横浜の友人が「もしチケット取れたら見に来る?」って
聞いてきたので、「当然よっ!!」って返事して、
友人はチケット獲得に頑張ってくれたけど、
販売時間と同時に売り切れ。
かなり強力なツテも頼ってみたけどダメだったと。
で、千秋楽のライブビューを全国各地のTOHOシネマで
やることが決まり、岐阜はモレラでやるってことだったので、
地元の友人を誘って行きました。
そのライブビューもまず抽選申込があって、
岐阜だからまぁ外れることはないとは思ってたけど、
無事チケットを獲得。全席指定で4,600円(税込)

岐阜だし‥‥って思ってたけど、モレラ岐阜のTOHOシネマズ
スクリーン2、かなり大きな客席が満席!
早めに行ったので、公演カタログも「ル・サンク」も買うことが
できました! (終了後は売り切れてた)
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大きなスクリーンなので、見やすかった。
「ポーの一族」シリーズのいろんなシーンがスピーディに、
ドラマチックに展開されて、構成がすごく良いし、
「♪我らはー 一族 ポーの 一族」って歌が響いてます。
大勢のダンスも迫力ですね。
私、宝塚歌劇を通して見るのは初めてかも。
でも、これハマる人がいるのわかりますね!

でも何といっても、マンガから出てきたような
エドガーとアランが最高!!!!!
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「ル・サンク」裏表紙 明日海りお のエドガー 


展覧会オリジナルグッズも充実してました。
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図録もあったけど、萩尾望都が特集の
「芸術新潮 2019年7月号」を購入 1,466円(税込)
10月より消費税10%になったので発売時より値上がりになってます
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クリアファイルは何種類かあったけど、
「小鳥の巣」のこちらを購入440円(税込)
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「ポーの一族展」公式サイト: https://www.asahi.com/event/poeten/

この展覧会、
2019年7月25日(木)~8月6日(火)東京 松屋銀座8階イベントスクエア
2019年9月30日(月)~10月17日(木)名古屋パルコ南館9階・特設会場
2019年12月4日(水)~12月16日(月)阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリー
と巡回した後、

川崎市市民ミュージアムにも巡回する予定が
台風19号の被害で中止となったそう。
(会場が使えても、新型コロナでダメだったでしょうが)

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「萩尾望都SF原画展」が山梨県立美術館で
2019年9月7日(土)~11月4日(月・休)まで開催されていて、
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山梨の友人が9月16日(月・祝)の萩尾望都トークショーに
抽選で当たって行ってきたとLINEで写真送ってくれた。
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う、うらやましい‥‥
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京都国際マンガミュージアム「山岸涼子」展 [マンガ]

なかなかブログの記事が書けませんが‥‥
9月3日(日)、京都国際マンガミュージアムへ行ってきました。

「山岸凉子 展『光-てらす-』
 ―メタモルフォーゼの世界―」 の最終日
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友人からこのチラシもらって、行きたいなーって
思ってたんですが‥‥会期わりとあるのに気が付けば終了間近。

ホントは兵庫県立美術館「怖い絵 展」へ行った8月30日(水)に
ここへ行こうって列車とか調べてたんですよね。でも
京都国際マンガミュージアムは水曜日が休みだって知って、
「怖い絵」へ行ったんです(それはすごく良かったんですが)
で、兵庫まで行ったばかりだし、ちょっと自制しないといけないかなーって、
一度はこの展覧会あきらめようかとも思ったんですが、
やっぱり、あきらめきれずに出かけてしまいました。

乗換案内で調べてたんですが、名鉄岐阜駅からJR岐阜駅への
乗換9分はちょっと無理で、JR岐阜9:51の米原行きに乗りました。
今日は、京都で他も行きたかったので、米原から新幹線を奮発しちゃいました!

京都駅に11:11着。地下鉄烏丸線で3駅目の「烏丸御池」で降りて徒歩2分。
建物の時計が11時35分を指していますね。
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入口にあった記念撮影スポット
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麗しの厩戸王子サマww

販売機で入場券800円を買って入館。

京都国際マンガミュージアムには、2015年1月4日に
青池保子原画展を見に来たのが最初で、今回2回目。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-01-09

なので(?)常設展示のメインギャラリーは素通りして、
企画展が開催されているギャラリー1・2・3へ。

撮影OKだった入口のパネル
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作者の自画像(?)も撮影OKでした。
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1969年にデビューしたマンガ家・山岸凉子は「アラベスク」や「日出処の天子」などの大ヒット作を生み出し、巧みな心理描写と画面構成で読者を魅了し続けています。 (チラシ裏面より)
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少女マンガ花の24年組の一人ですね!!(山岸凉子は昭和22年生まれですが)
もちろん私も夢中になりました。

このブログでも記事を書いています
山岸凉子『アラベスク』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-09-10

山岸凉子『ゆうれい談』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-08-13

山岸凉子『パエトーン』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-05-16

過去記事『アラベスク』にも使いましたが、私のお宝コレクションの
アラベスク連載第10回目のページ、このバレエのポーズと背景が
別々に描かれていたのを知りました。
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この頃の雑誌のカラーって3色刷り(CMY)なので、
セリフはシアン(青)で印刷されています。

この絵の背景を描いたのは萩尾望都ですって?!!
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『アラベスク』は「りぼん」1971年10月号~1973年4月号に連載されました。
最終回の扉ページ
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『アラベスク第二部』は「花とゆめ」1974年6月号~1975年22号に連載(Wikiより)
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セリフの色が黒になってますね。カラー印刷も4色(CMYK)になったのは、
雑誌のせい? 時代のせい?
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『日出処の天子』は衝撃でしたね。
当時は聖徳太子って言ったら、万札のことだったんですよ!!
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それがこの美少年で、超能力者で、同性愛者!!!!
「LaLa」での連載は1980年4月号からだそうですが、その当時、私は
大学を卒業した頃で、少女マンガからは遠ざかっていたはずなんですが、
この作品だけは、雑誌を立ち読みしたりして読んでいたのを覚えています。
大学の友人たちと、このマンガについて熱く語っていたように記憶して
いるんですけど、大学を卒業した後で会った時に話していたんだと。

山岸凉子の絵はカラーが美しいんですよね。
着物の文様や背景の植物とかもすごく細かく描いているし。
日本画やミュシャをすごく研究したんだろうなって。
私はこの人は、努力して絵を描く人だと見てたんですが、やはり
今回買った画集の最後に載っていたインタビューに、
当時“原稿料はすべて資料に注ぎ込む”と決めていたので
ってありました。
モノクロもビアズリーの画集を参考にしたそうですが、とても美しいです。
ま、力が抜けた自画像のような絵も、それなりに和むんですけど。

そして、「一番好きな作品は『星のたてごと』です。」ってあったのには、
やっぱり!! って、嬉しくなりました。

水野英子『星のたてごと』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-02-25

そのお凉サマが90年代に深刻なスランプだったって話は
初めて知りました。
(その頃は私はマンガ、特に少女マンガから遠ざかっていたし‥‥)
でも、その頃に描かれたという『鬼』古本で手に入れて読みましたが、
悲惨な話だけど最後に“救い”があって私はいいなって思いましたけど。

近年、友人とコミックカフェに行くようになって、
『テレプシコーラ-舞姫-』を読みました。
(コミックカフェには第1部しかなかったので、第2部はまだ読んでないのですが)
現代のバレエマンガはこうなるのか‥‥って、
なかなかハードな話でしたが、さすが、お凉サマの世界です。

コミックカフェには最近『レベレーション 啓示』も入ったので、
ジャンヌ・ダルクがどのように描かれるのか、これから楽しみです。
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京都国際マンガミュージアムは、館内の至るところが「マンガの壁」
書架に約5万冊のマンガ単行本が自由に読めるようになっていて、
レアなマンガ本もあるんですが、山岸凉子展の開催期間中は、
特別に1階の書架に山岸凉子の本が並べられていたので、

山岸凉子のデビュー作「レフトアンドライト」と、初期の
女性同士の愛を描いたという「白い部屋のふたり」を読みました。
まだ読んでいない作品もたくさんあったので、心残りではありましたが、
京都でもう一か所回ろうと思っていたので、ショップで画集を買い、
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山岸凉子画集3,240円

壁に漫画家の直筆サインが描かれたカフェで、
「唐マヨ丼」650円とコーラ210円を食べて、次へ向かいました。
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京都国際マンガミュージアムの庭でも、マンガ本を読むことができます。
日陰の芝生でマンガを読みふけっている人がたくさんいますね。
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京都国際マンガミュージアム: https://www.kyotomm.jp/


--オマケ--私のお宝コレクションから

『アラベスク』の連載が始まる前の号(「りぼん」1971年9月号)に載った
『ネジの叫び』
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それまでの絵からずいぶん変わった雰囲気で、ホラーなストーリーと
共に、私が山岸凉子を見直した作品でした。
過去記事『アラベスク』でも書きましたが、『アラベスク』の
連載が始まるまで、私は山岸凉子をあまり評価していなかったのです。
なにより絵が好きでなかったので。なので、
この大人っぽい絵とストーリーはいいなって思ったんですけど、

画集に載っていたインタビューで、その前号の作品『雨とコスモス』で
デビュー当時の丸い絵から、元の自分の絵に戻したのですが、 読者からものすごい反発がありました。
ってことでした。(私は『雨とコスモス』は読んでないです)

画集のインタビューで(170ページ)
 怪談物第一作『ネジの叫び』(1971年)も「何を描かせたらいいか困った編集部に “怪談でも描いたら”って言われて。当時は怪談物は、期待できない人が穴埋めのために 描く色物という感じで、イヤだなとガッカリしながら、でも言われたからには描いてみせると思い、無理やり描いたのです」と。

『月の落葉』りぼん 1972年4月号増刊
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そして、衝撃作『ゲッシング・ゲーム』!!
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山岸凉子のWikipediaに書かれています
1972年の『ゲッシング・ゲーム』は、少女漫画雑誌初の男性同性愛の話である。

このセブンティーン・コミックスに収められているのは、
『ミシェル・デュトワの物語(Story of Michel Duthoit)』4部作
Part: 1 『ゲッシング・ゲーム』月刊セブンティーン1972年11月号
Part: 2 『バロッコ・コンチェルト』ファニー1973年9月号
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Part: 3 『ル・コック』ティーニー1974年5月号
Part: 4 『グリーン・カーネーション』月刊セブンティーン1976年1月号
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「グリーン・カーネーション」とはソドミーって意味なんですって?
このベッドがきしむ「ギシ」って音が、ものすごくリアルだと、
当時の友人たちと盛り上がりましたねー。
今なら「腐女子」って言われる?

『三色すみれ』りぼん1973年5月号
『アラベスク』(第一部)の連載が終わった次の号に掲載された作品
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フォン・ルフェビュール家ゆかりの3人の女性たちの話
今年8月にヤマザキマザック美術館で「よそおいの200年」という、
フランスのファッションや髪形の歴史を絵画などから紹介する
展覧会を見て(感想が書けておりませんが)、あらためて
この作品に登場する女性たちのドレスや髪形の時代考証が
きちんと描かれているのに感心したんですよね。
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『ティンカー・ベル』デラックスマーガレット1973年秋の号
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サンコミックスには『ティンカー・ベル』の他に、
『ラプンツェル・ラプンツェル』
『かぼちゃの馬車』
『わたしの人魚姫』
『ねむれる森の』が収録されています。

『シュリンクス・パーン』プリンセス1976年5月号
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掲載された雑誌等については山岸凉子のWikipediaを参考にさせてもらいました。

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松坂屋美術館「藤子・F・不二雄 展」 [マンガ]

8月29日(月)、松坂屋美術館の
「生誕80周年記念
 藤子・F・不二雄 展」へ行きました。
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日本人なら誰でも知っているであろう『ドラえもん』や、
『パーマン』『オバケのQ太郎』などの漫画を生み出した
藤子・F・不二雄先生!! もちろん私も大好きです。
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その藤子・F・不二雄の展覧会が名古屋・松坂屋美術館で
7月16日(土)から9月4日(日)まで開催とのとで、

行きたいけど、夏休みの子ども達も来て混雑するんだろうなぁ‥‥
オバさん一人では行きにくいなぁーって思ってました。

シフトで8月29日(月)が休みになったんですが、
月曜では美術館休みだし‥‥って思ってたんですよ。
(実際はこの日、月曜にもかかわらず
 あいちトリエンナーレの愛知県美術館開館してたんですが)
そうだ、松坂屋美術館なら開館してる!! それに
遅い時間までやってるから、そんな時間なら子供たちも来ないだろうと。
この目論見は見事当り、おかげで行列用のロープも設置されている
チケット売り場前もこの通り!!
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ドラえもんと「室内旅行機」

美術館前のロビーには、ドラえもんがたくさん!!
私はドラえもんには詳しくないので、ドラえもんの道具もよく知らないのですが、
これは「ムードもりあげ楽団」だそう。
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「取り寄せバッグ」
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ずらりと並んだドラえもん(帰りに撮影しました)2016-8-29-(69).jpg
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ドラえもん、最初は黄色くて、猫のような耳もあったんですって?
(スミマセン、私はドラえもんはイマイチ詳しくなくて‥‥)
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キャラクター大集合の記念撮影パネル
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入館料当日一般1,200円を払ってチケットを購入。
入口前にはタケコプターをつけたドラえもん
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ここまで撮影OKのウェイティングスペースには、
藤子・F・不二雄先生の写真や愛用の品と思われる額が。
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まず、プロジェクションマッピングの「SF(すこしふしぎ)シアター」へ。
おー! さすが迫力ありますね。楽しめました。

それから原画(複製原画も含む)の展示

うんうん、懐かしいww。いやー、この展覧会、子供向けかと思いましたが、
かえってリアルタイムでオバQやパーマンを読んでいた私たち世代の方が
楽しめるかな。このあたり、ドラえもん目当ての子どもたちには退屈かも。
オバQとパーマンのテレビ(モノクロだー!!)も、すごく懐かしいし!!
私はオバQやパーマンの主題歌はもちろん、「オバQ音頭」だって歌えますww

パーマンの第1話が展示されてたけど、宇宙人は自分のことを
「スーパーマン」って言ってたのに――
「パーマン」ってのは、半人前で「スー」がないスーパーマンだからって
――「バードマン」になってる!
このあたりスーパーマンの著作権とかの関係かな?
やっぱり、Wikikの「パーマン」の項に説明がありました。

さらに、Wikiでは、
パーマンの連載が最も早く始まった『小学三年生』、『小学四年生』の第1話(どちらも1966年12月号掲載)
ってことなので、私は『小学三年生』で読んだんだ!って。
あの頃、毎月近くの本屋のおじさんが届けてくれたっけ。
「学習雑誌」なんて銘打ってたけど、マンガも多くて楽しかったなぁ。

「ミノタウロスの皿」も展示してありました。このマンガは衝撃でしたね!!

そして藤子・F・不二雄が藤子不二雄(A)と少年時代に全て手描きで制作した
貴重な自作まんが冊子『小太陽』の展示!!
いろんなペンネームで、手塚治虫風のマンガはもちろん、
読み物や似顔絵などのイラストなどもあって、すごい才能だ!!と。
(複製のパネルの展示方法もなかなか洒落ていました)

そして、マンガ家はじめ、歌手や声優さん各界著名人からの
メッセージ色紙がずらりと展示されていました。

やなせたかし先生や水木しげる先生の色紙もあったのは、
この展覧会、各地を巡回してきたからで、
この名古屋・松坂屋美術館が巡回の最後だったそう。
最初が東京タワーで、2013年7月19日~10月6日に開催とのこと。
3年も前からやってるんだ!!
藤子・F・不二雄先生は1933年12月1日生まれってことなので、
生誕80周年なら2013年ですものね。

「まいっちんぐマチ子先生」のえびはら武司先生が
元アシスタントで、「ドラえもんの原稿が間に合わなくて成人式を
欠席したのが誇りです」って色紙が印象に残りました。

それで思い出しましたが、私、まだ高校生だった頃に、
マンガ同人誌の、今でいうオフ会に参加したことがあるんですが、
藤子不二雄のアシスタントをしているという方もいらして、
(まだ西新宿のビルでお二人一緒に仕事をされていた頃のことです)
藤本先生はものすごくシャイで無口で、インタビューとかの仕事は
全て安孫子先生がやっているとか、出勤の時に藤本先生と隣り合ってしまい、
なんかしゃべらないと‥‥と思っていたら、藤本先生が
「無理にしゃべらなくてもいいよ」って言われたこととか、
すごく興味深く聞きました。

それから楽しい「なりきりキャラひろば」

オバQに乗って空を飛んでいる写真が撮れます。
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のび太の部屋の机の引き出しから出てくる写真が撮れます!!
窓の外でのび太たちと部屋を眺めている写真も撮れます。
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こんな時間じゃなかったら、きっと大人気で行列なんでしょうね。
床に行列のためのラインがひかれていました。

パーマンになって重い荷物を持ち上げている写真が撮れます。
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藤子・F・不二雄のキャラクターたち(クリックで拡大します)
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先生の仕事机。なんと椅子に座って写真が撮れるんですよ!!
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仕事に戻ってきた先生の気分。本棚の本も興味深いなぁ!!
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最後に、9月3日のドラえもんの誕生日を祝うメッセージを
書いて貼るコーナーがありました。
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ドラえもんの絵や熱いメッセージがこんなに!!
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ドラえもんがいかに皆に愛されているかですね。

どこでもドアをくぐったら出口です。
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お土産コーナーも充実してました。
ドラえもんの人形焼き1,080円と、ドラえもんのマグカップ842円を
買っちゃいました。
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巨大なドラえもんのガチャガチャ
私も1回300円でやってみたんですが、ゾウだったのでがっかり‥‥
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藤子・F・不二雄ミュージアムなんてあるんですね!!
http://fujiko-museum.com/

ふるさと高岡市には、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーがあるんだ!!
http://fujiko-artgallery.jp/

藤子・F・不二雄先生が亡くなられたのが1996年9月23日、62歳だったそうで。
もう20年ですか‥‥

もちろん私も子ども時代から愛読した大好きなマンガ家ですが、
今回の展覧会で、今も変わらず、いえ、受け継がれてさらに!!
国民的に愛されているんだってことがわかってあらためて驚き、
とても嬉しかったです。

私のイチオシ藤子・F・不二雄作品
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松坂屋美術館「わたしのマーガレット展」 [マンガ]

5月22日(日)名古屋の松坂屋美術館へ行きました。

「~マーガレット・別冊マーガレット 少女まんがの半世紀~
 わたしのマーガレット展」が開催されています。
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少女マンガが大好きだったワタクシ、
このチラシを見て、懐かしさと、恥ずかしいような
甘酸っぱい思いがわいてきてたまりません!

去年、大阪の阪急うめだギャラリーでやっていた時に
チラシを見て、行きたかったのですが、やはり遠いし、
会期も短かったので、行けずに残念だったんです。
そしたら名古屋・松坂屋美術館で開催されると!
そして、名古屋展が全国巡回の最後なんだそうです!
これは行かなくてはなりません!!!
(松坂屋美術館で5月28日(土)まででした)

半世紀を超えたという「マーガレット」ですが、
私が読んでいた期間は、意外に短いかな?

昔は、「マンガは小学生が読むモノ」みたいなイメージで、
「もう中学生だからマンガは卒業!」みたいに言われたりしたんですよね。
大学生がマンガを読んでいるって、新聞で取り上げれたりしましたね‥‥

このチラシ見ても、オスカルはもちろんわかるというか、
胸がキュンとなるんですが‥‥私、『ベルばら』については、
愛憎交わったような複雑で屈折した思いがあるんですよねー
過去記事でも書いていますが‥‥
ベルサイユのばら
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-05-29

あとは、浦野千賀子『アタックNO.1』の鮎原こずえ、
山本鈴美香『エースをねらえ!』の岡ひろみ、
わたなべまさこ、くらい?
槇村さとる と、くらもちふさこ はかろうじてわかります。
あと、最近話題になっているのでコミックカフェで読んだ
アルコ・河原和音『俺物語!!』‥‥最近読むマンガはなかなか
作者名覚えられないので、作者名は今知りました。
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私が一番読んでいたのは、中学生だった1970年~1973年頃。
それも、週刊誌全てを買うにはお小遣いが足りなかったので、
全てではないですが‥‥

小学生の頃は、「少女フレンド」の方を買う(たまにですが)ことの方が
多かったかなー。でも中学生時代は「マーガレット」でしたね。
当時、週刊誌としては、「少女フレンド」と「マーガレット」がありましたが、
やっぱり「マーガレット」はオシャレでした。
講談社の「少女フレンド」は、ちょっと現実路線(?)というか。

なつかしの少女マンガの雑誌を性格判断風にまとめてあって面白い本が
鈴木 めぐみ『うれし恥ずかしなつかしの少女マンガ』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-03-19

「別冊マーガレット」は、美内すずえの『13月の悲劇』や、
和田慎二『銀色の髪の亜里沙』とかが載っていた頃は熱心な読者だったんですが、
槇村さとるや、くらもちふさこの作品が主流になってからは読んでないんですよね。

高橋真琴の表紙が素敵だった季刊誌「デラックスマーガレット」も
たまに買ってましたね。1973年夏の号
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松坂屋美術館、中学生以上・当日1,000円の入場券を買って入りました。
(大丸・松坂屋カードとか持っていると半額、
 名古屋市交通局「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」で前売券の800円に
 なったそうですが、どちらもなくて)

会場内、当然ですがほとんど女性ですね。
世代は上は私くらいから、若い女性、母親と来た小学生まで。
最初にマンガのシーンで構成された約3分半の映像を見て、

次の展示室が、私にはドンピシャ!!
(この展覧会は、原画(複製原画)の撮影禁止だったので、以下の画像は
 私のお宝コレクションです!!

水野英子の『白いトロイカ』!! 大好きな作品です。
私はマーガレットでは読んでないのですが、マーガレットコミックス持ってます。
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過去記事
水野英子『白いトロイカ』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-12-17
(そういや最近この記事のアクセス数が上がってるなと思ってたんですが、
 この展覧会のせいかしら?)

わたなべまさこ『ガラスの城』‥‥イサドラの悪女っぷりが強烈だったというか。
わたなべまさこの絵はとってもオシャレな雰囲気でした。
1968年の「週刊マーガレット増刊」に、新人の読み切り作品の口絵として描かれた
わたなべまさこの絵
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「'69年のホープたち」として、大島弓子や岸裕子の作品が載ってたんですよ!
大島弓子『デイトははじめて』
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大島弓子も最初はマーガレットで描いてましたね。
『ミモザ館でつかまえて』週刊マーガレット1973年12号 は良かった!
過去記事 http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-02-18
この展覧会では、原画は展示されていませんでしたが、
私も持っている『ミモザ館‥‥』の掲載誌が展示されていました。

“オシャレ”というと西谷祥子でしたね。
西洋の学園モノはもちろん、日本の学園を舞台に描いても、
とてもオシャレな世界でした。
タイトルもズバリ『おしゃれしませんか』別冊マーガレット1971年7月号
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『飛んでゆく雲』のような日本の歴史を描いた作品
(別冊セブンティーンに掲載)もあります。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-08-07

本村三四子『おくさまは18歳』も、忠津陽子も、懐かしいなぁ!!
忠津陽子、かわいいラブコメものを多く描いていたと記憶してますが、
私のコレクションには、ちょっとシリアスな
『風のむこうに』別冊マーガレット1971年10月号とかありました。
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絵がとても可愛らしいですね。

木内千鶴子は、展示されていたマンガは読んでないけど、
社会派というか、問題提起のようなシリアスなマンガ描いてましたよね。

美内すずえ 展示されていた『魔女メディア』は読んだことないのですが、
「別冊マーガレット」での『13月の悲劇』が衝撃でした。

美内すずえ『13月の悲劇』別冊マーガレット1971年9月号・10月号掲載
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『赤い女神』『燃える虹』や、『ジュリエッタの嵐』‥‥など、
壮大なスケールのドラマチックなマンガが大好きでした。

『赤い女神』別冊マーガレット1970年5月号・6月号
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『ジュリエッタの嵐』別冊マーガレット1973年1月号・2月号
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和田慎二はデビュー作『パパ!』から読んでました。
『パパ!』別冊マーガレット1971年9月号
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男性作家らしい、迫力のある壮大な世界や、ユーモアが魅力でした。
展示されていた『銀色の髪の亜里沙』私も持ってますよ!
『銀色の髪の亜里沙』別冊マーガレット1973年4月号・5月号
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「ロリータ・コンプレックス」なんて言葉を知ったのはこの作品
「不思議の国のアリス」をモトに、作者本人っぽい登場人物も出てくる
知的でオシャレなコメディ
『キャベツ畑でつまずいて』別冊マーガレット1974年6月号
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この作品も好きだったなー
『わが友フランケンシュタイン』別冊マーガレット1972年9月号
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こういう男勝りの姫君が出てくる作品は私のツボです
『炎の剣』別冊マーガレット1973年3月号
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一条ゆかりも「マーガレット」に描いていたことあるんだー。
「りぼん」のイメージだけど。

もりたじゅんも「マーガレット」で描いていたことあるんですね。
展示されていた『嗚呼 花の新小岩3丁目』読んだことあります!


第2章の展示はスポーツを描いた作品の展示。

私には懐かしい『アタックNo.1』や(でも内容ほとんど覚えてない‥‥)
志賀公江『スマッシュをきめろ!』も、内容はほとんど覚えてないけど懐かしいー
山本鈴美香『エースをねらえ!』は、もちろん知っていますが‥‥
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槇村さとるは、「別マまんがスクール」での
デビュー作『白い追憶』を読んで、16歳の作者の絵の上手さにビックリしました。
その後、別マを代表する作家になっていくんですね。私はその頃には
マーガレットや別マからは離れていったので、この人の作品読んでないんです。
槇村さとる『白い追憶』別冊マーガレット1973年4月号掲載
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有吉京子の初期のロマコメ作品は読んだことがありますが、
代表作『SWAN』は読んでないです。カッチリした絵の上手い方だなと。


第3章 怪奇マンガ は私、苦手で‥‥
「少女フレンド」の 楳図かずお に対して、
「マーガレット」では 古賀新一 でしたね。

第4章 ギャグマンガ
土田よしこ『つる姫じゃ~っ!』の破壊的ギャグには笑いました。
(『きみどりみどろあおみどろ』は「りぼん」でしたね。)

川崎苑子『あのねミミちゃん』『りんご日記』覚えてます。
ところはつえ『にゃんころりん』や、
いまいかおる『フーちゃん』も好きでした。
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原画は展示されていませんでしたが、河あきらの掲載誌が展示されていました。
河あきら 好きでしたね。
ハチャメチャだけど人情あふれるコメディーとか、
『おみまいなあに?』別冊マーガレット1975年2月号
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シリアスなストーリーも良かったです。
『木枯し泣いた朝』別冊マーガレット1973年11月号
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市川ジュン リリカルな絵が好きでした。
別マまんがスクール金賞のデビュー作
『白い花の涙』別冊マーガレット1972年5月号
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第5章 紡木たくの世界
‥‥私読んだことないです。少女マンガって、世代によって読んでいる作品が
違ってるし、同じ作品でも、小学生の時に読んだ人と、中学生の時に読んだ人では、
印象が全く違うのかもしれませんね。

第6章 くらいから私はついていけてませんが、最近コミックカフェで
マンガを読むようになって、新しいタイプのヒーローとして話題になった
『俺物語!!』読んでみました。なかなか面白かったです。
見かけと違い主人公がウブなところ、微笑ましく思いましたが、
やっぱり私の年代では夢中になるってことはできませんねぇ。
ま、だいたい私は少女時代から、乙女チックや学園モノは
あまり好きでなかったのかな‥‥水野英子のドラマチックロマンに
夢中になったので、現実離れした世界の方が好きみたい。

この展示で知って、きら『まっすぐにいこう』とか、
第7章の恋愛を扱った作品で紹介されていた
ななじ眺『パフェちっく!』とか、ちょっと読んでみました。
少女時代に読んだら、胸キュンキュンするのかなって。
でも、最近(?)の少女マンガって、すごく長いですよね。
コミックでも10巻、20巻は当たり前っていうか‥‥
なので、1巻か2巻読むと飽きちゃうんです。

水野英子『白いトロイカ』あれだけの物語が2巻で収まってしまうのが
今となっては驚きというか。
連載当時、オスカルとアンドレはいつまでイジイジやってるのよッ!と
怒った『ベルサイユのばら』社会現象にもなったんですが、
「週刊マーガレット」での連載は1972年21月号~1973年52号
ってことは、2年にもならないワケですよね。
単行本では2014年になんと40年ぶりの新刊が出て、それが11巻!


やはり、少女時代に読んだマンガの印象は強烈です。
なので、第8章 池田理代子の華麗なる世界 は、
見てて恥ずかしくなるっていうか‥‥
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恥ずかしくも、オスカルとアンドレの等身大立像なんてのまであるんです。
展示の中でここだけ撮影可でした。
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まぁ、前にも書きましたが、ワタクシ『ベルばら』には屈折した思いがありまして、
『ベルばら』が少女マンガの代表みたいに言われるのは不満なんですが‥‥
あ、過去記事「ベルサイユのばら」を書いてから、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-05-29
コミックカフェで『オルフェウスの窓』があったので、
それまで『ベルばら』の連載後半から池田理代子の作品は読んでなかったのですが、
日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した評判のいい作品だしと読んでみたんです。
うーーん‥‥なんかあまり作品に入り込めなかったのは、私の年齢が
上がっているからなのか‥‥主人公ユリウスが、男装しているってのに、
なんか女々しくってあまり好きになれなかったなぁ‥‥

池田理代子のこんな初期の作品が私のコレクションにあります。
『この空の下に』週刊マーガレット1968年47号
池田理代子の週刊マーガレットでの初連載作品だとか。
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第9章 学園マンガの展示室は、黒板があったりと、教室風。
神尾葉子『花より男子』はドラマにもなって有名ですね。
「単行本の総売上数は6,100万部という少女まんが歴代1位のメガヒット」
だそう。(図録より)
(私はドラマも見ていないし、マンガもちょっとしか読んでないし、
 作者名も今知ったってくらいなんですけど‥‥)

グッズも充実していて、少女マンガの目のアイマスクとか、
コミックスのプリントポーチとか、マンガを印刷した皿とか、
付箋とか、見てて面白くて、欲しいのもあったけど‥‥
図録だけはゲットです! 1,600円+消費税で1,728円
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そういや、最近(?)は、映画やドラマでも少女マンガが原作のもの
多いような気がしますね。
『オオカミ少女と黒王子』5月28日(土)から公開
ロビーにあったスタンドPOP
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コミックカフェで八田鮎子の原作ちょっと読みました。
少女マンガのお約束展開が見えるけど、
胸キュンのラブストーリーになるんでしょうね。


「わたしのマーガレット展」公式HP: http://my-margaret.jp/highlight/

オマケ
中日新聞2016年5月4日(水・祝)の文化面に載った記事
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豊橋市美術博物館「『描く!』マンガ展」 [マンガ]

5月10日(火)、豊橋市美術博物館へ、
「『描く!』マンガ展」を見に行きました。
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近頃は、マンガやアニメ関連の展覧会も増えてきましたね。

人気のあるジブリの展覧会とか‥‥
私はアニメはイマイチ見てないのですが、
恩師のグループ展の帰りに、松坂屋美術館でやっていた
「スタジオジブリ・レイアウト展」を見てきたり、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-05-30

『ラピュタ』や『もののけ姫』の 背景を描いた山本二三の展覧会が
大垣で開催されていたので見ましたし、
大垣市スイトピアセンター「山本ニ三展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-02-26

そして、大ファンである青池保子の個展が
京都国際マンガミュージアムであるってので見に行きました。
京都国際マンガミュージアム「青池保子原画展」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2015-01-09
美しいカラー原画がたくさん見られてテンションあがりましたし、
常設展示(?)の「マンガって何?」ってコーナーも興味深かったです。

ということで、マンガ大好きな私、GWに始まったこの展覧会、
(会期: 4月29日(金・祝)~6月5日(日)
子どもたちが来ない平日に行こうって思い、
パートが休みだった5月10日(火)に出かけたのです。ま、私のことですから、
朝イロイロやってて、家を出たのは11時半過ぎ。最寄りの名鉄の駅から、
名鉄岐阜へ。12:18の快速特急で、13:37豊橋着。

豊橋市美術博物館へ行くのは2度目。
2011年7月3日(日)に「カンヴァスに描かれた女性たち」展
見に行ってます。
豊橋市美術博物館「カンヴァスに描かれた女性たち」展
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-07-08
その時のように、豊橋駅前から路面電車に乗りました。

150円という値段も嬉しいけど、マナカが使えるようになっていた!
「豊橋公園前」で降りて、豊橋公園の中にある豊橋市美術博物館へ。
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雨の平日のせいなのか、申し訳ない程空いていました。

で、私、豊橋市美術博物館のHPをチェックした時に、
http://www.toyohashi-bihaku.jp/
「アンケート記入でマンガ展割引きします」ってお知らせに気がついて、
HPからアンケートをプリントアウトして、記入し、
会場の受付(チケットは受付で購入します)へ持って行ったので、
一般・大学生600円の観覧料が、100円引きの500円になりました!!
600円でも最近の展覧会にしては安いって思ったのに、500円!!
(小・中・高校生は、300円のところなんと200円になるんですよ!!)

そんな嬉しい観覧料なのに、展示は充実してました!!
さらに驚いたことは、かなりの展示が撮影可!!だったこと。

受付で説明がありましたが、第一章の手塚治虫、石ノ森章太郎、
水野英子、藤子不二雄(A)、赤塚不二夫という漫画界の巨匠の
展示こそ撮影禁止でしたが、
第二章の、さいとう・たかを から撮影可!!!

なのでバチバチ撮影‥‥実は最初のうち、あまりに鑑賞者が少なくて、
ホントに撮影していいのよね、ってちょっとおっかなびっくり‥‥
だけど慣れたらもうバチバチ撮影しちゃいました。
撮影と、展示のマンガ読んでたり(諸星大二郎の短編マンガ全部展示!)で、
2時頃に入ったのに、気付いたらもう閉館の5時近い!!
前回来た時は、2階の所蔵作品展も見たり、豊橋公園内や街を散策したんですが、
そんな余裕はなく、展示室の途中に「マンガ閲覧コーナー」って
展示してある作家のマンガが読めるコーナーもあったんですが、
とても時間が足りませんでした。

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写真撮影不可だった第一章ですが、
“マンガの神様”手塚治虫が小学三年生ごろに作り、
クラスで回覧されていたという、鉛筆描きのマンガは興味深い!
「ブラック・ジャック」の「灰色の館」の
コマの枠線とセリフのないページ(チラシ左上)は、
ミルト・グロッスの作品を意識したもので、日本では
「突喊居士」というタイトルで、1937年に「新青年」誌に掲載されたと。
手塚はこの作品を中学時代に読んだ際の記憶を繰り返し語っているそう。

そして、“神様”手塚治虫に対して、“マンガの王様”とも呼ばれた
石ノ森章太郎が、なんと手塚治虫のアシスタントとして、
「鉄腕アトム」のペン入れをした原稿!!!!
所々のコマが切り取られているのは、単行本収録時に切り抜いて
使用されたからだそう。

石ノ森章太郎のデビュー作「二級天使」や、
石ノ森章太郎が主催した肉筆回覧誌『墨汁一滴』の一部(複製)が
読めるようになっていたのも興味深かったです。

そして、私が小学~中学生時代に夢中になった水野英子!!
このブログでも、水野英子の『星のたてごと』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-02-25
『白いトロイカ』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-12-17
短編を収録した単行本『星のファンタジー』について、
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-02-06
気を入れて書いています!

水野英子の初期のマンガや、水野英子が石ノ森章太郎・赤塚不二夫と
U・マイアという名で合作(!)した作品が展示されていて
テンション上がりました。
水野英子はかの「トキワ荘」に住んだ唯一の女性マンガ家です。

閉館間際に駆け込んだショップで、
水野英子の自費出版だという「トキワ荘日記」という本を売っていたので、
1,296円というちょっと高めの値段にもかかわらず買ってしまいました。
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とても興味深い内容で、特に赤塚不二夫が意外で驚きました。
赤塚不二夫氏のお母様が食事の世話をしてくださったとか、初めて知りました。

「トキワ荘物語」に描かれた、赤塚不二夫(左)と石ノ森章太郎(右)
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そんな赤塚不二夫の最初のマンガは、後年のギャグマンガとは全く違ってました。

そしてトキワ荘に住んだ藤子不二雄(A)の「まんが道」
多分にフィクション化されているそう。

これら、マンガの巨匠のお宝原稿に加え、
特攻隊員として戦死した山崎祐則の絵手紙や、
戦前の駄菓子屋で赤本マンガを読む少年たちが写っている写真などの
資料もあって、とても興味深かったです。

そして撮影可の第二章は、
さいとう・たかを の展示から始まっています。
私、手塚治虫のすごさは前からわかっていましたが、この展覧会で、
さいとう・たかを のすごさを再認識しました。
「劇画」や、プロダクションという分業体制による作品制作システムの確立など、
それまで子供のものであったマンガを、「映画的手法」やリアリズムによって、
大人も読むものにしたわけですね。

初期の作品のスタイリッシュなデザインセンス!!
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リアルな描写の美しさ! 「無用ノ介」
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そして言わずと知れた「ゴルゴ13」の作者 連載開始は1968年!!
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各マンガ家に「田中圭一の着眼点!」という解説(?)パネルがあり、
さいとう・たかをのGペンによる描線の抑揚について
人物の輪郭線を太く描き、目、鼻、口については
凹凸の度合いにあわせて線幅を変えていると
え? これってマンガの常識じゃ?って思った私、
この、さいとう。たかを によって定着した描線が、
90年代あたりまでのすべてのマンガのスタンダードとなり、
それまで、ディズニーアニメの影響を受けて、すべて同じ太さで
描いていた手塚治虫までも線のメリハリを使い始めたという説明は
目からウロコでありました。

竹宮惠子の展示

雑誌『COM』の月例新人賞で佳作入選となった
「ここのつの友情」(左ページ)
え?右ページは長谷川法世ではないですか!?
ネームも展示されています。
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『COM』1967年7月号に載った「ここのつの友情」(右)と、
『少女コミック』1971年7月25日号/30号の「ここのつの友情」(左)
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「ケーコたんのお絵かき教室」
動きと服のシワ、男と女の体つきの違い‥‥そうかー!!
このあたりしっかり読んでおりました。
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ケーコたんというと、この絵が浮かぶかな?
「地球(テラ)へ…」劇場アニメ用ポスターイラスト
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実はこれは原画ではなく、精巧な複製原画「原画'(ダッシュ)」
原画と見分けがつきません!

“おとめチック”マンガの代表・陸奥A子の展示
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私、“おとめチック”はあまり評価していないんですが、
陸奥A子のデビュー作「獅子座うまれのあなたさま」は
新鮮で印象的でした。(今でもスクラップして持っています)
こちらの記事に印象を少し書いています。
『うれし恥ずかしなつかしの少女マンガ』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-03-19

陸奥A子の絵は細く均質な描線で描かれているのが特徴と、
田中圭一の着眼点で指摘されていました。
それが「フワっとした優しい空間」を作りだしていると。

ところどころにコラム的に、「赤本マンガ」「貸本マンガ」など、
マンガ媒体についての展示も興味深かった。
「まんがエリートのためのまんが専門誌」として虫プロ商事から刊行された
『COM』懐かしい!!
マンガ投稿コーナーからは竹宮惠子をはじめ、そうそうたるマンガ家が
巣立っていったんですよね。
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順路に従い、別の展示室へ入ると、諸星大二郎の展示
『週刊ヤングジャンプ』1982年9月16日号/39号に掲載された
「妖怪ハンター ヒトニグサ」が、全部読めるようになっていました。
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続いて島本和彦
私、2014年の12月に山梨の同級生宅へ遊びに行った時に、
皆で「アオイホノオ」のDVDを見て、まるで自分たちの青春時代って
大盛り上がりしたんです。それからコミックカフェで、
島本和彦の自伝的作品である原作を読みまして、
大げさに、ギャグチックに描かれているけど、
青春特有の煩悶など、懐かしく、甘酸っぱく読みました。

諸星大二郎や星野之宣の名前も出てきますし、
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読んでいて、私が一番笑ったのがこのページ
高橋留美子の作品について主人公が語るところ。
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あだち充の「ムフ」とか、原秀則の「アハ」とかも面白かった!

島本和彦の愛用のペンなども展示されていました。
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次の平野耕太‥‥スミマセン私この方知りませんでした。
流麗な線で描かれた迫力ある絵、すごいです。
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別の展示室で、あずまきよひこ の展示。
私「あずまきよひこ」ではピンときませんでしたが、
「よつばと!」はコミックカフェで読んで、
ほのぼのとした日常のマンガ、いいなって思ってたんですが、
実はチラシ表面、ゴルゴ13はすぐわかりましたが、
よつばちゃんだってのは、なかなか気がつかず(^^;)>

あずまきよひこの展示で印象的だったのは、マンガをデジタルで
制作することが普及してきたんだなと。
データ入稿になってきたので、「生原稿」がデータ上で差し替えられて、
コミックスに掲載してあるのと違ってきているとか、
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背景と人物が2枚の原稿に描き分けられていたり。
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何気なく読んでいるマンガだけど、
構図とか、いろいろ修正して、工夫されているんだなぁと。
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次の PEACH-PIT という作家(2人のユニットだそう)知りませんでした。
いかにもデジタルで制作しましたってカンジのカラーですね。
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とても時間が足りなかったのですが、展示されているマンガ家の作品を
読めるコーナーもありました。
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ガラスケースに展示してあったアニメのパロディ誌
懐かしいなぁ! 友人が夢中になってたっけ。
「オタク」なんて言葉もこの頃からですよね。
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わー!! マンガ技法書が並んでいます。
私、左から2番目「マンガのかきかた」冒険王編集部 秋田書店
3番目 石ノ森章太郎(執筆時は石森章太郎)「マンガ家入門」
4番目 石ノ森章太郎「続・マンガ家入門」
持ってました!!
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石森章太郎「マンガ家入門」は名著です!! 自作の「龍神沼」を例に
解説していくところなど、マンガの奥深さを教えられました。
竹宮惠子もこの本を見て勉強されたそうですね。

今はこんなマンガ描き方キットなども販売されているんですね!
「マンガなんか描いて」と怒られていた私たちの頃となんと違うことか。
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大学にマンガ学科(学部・コース)がある時代ですものね!
ケーコたん(竹宮惠子)2000年から京都精華大学マンガ学科で
教鞭をとり、今や学長ですって?!

デジタルのマンガ制作を体験できるコーナーもありました。
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マンガ作成ツール「コミPo!」体験コーナー
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他、自分が描いたキャラクターや4コマを投稿できるコーナーなども。

閉館時間ギリギリで、あわてて図録1,800円買いました。
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世代を超えたマンガの展示で、昔、マンガファンであった世代から、
若い世代まで、幅広い年齢層が楽しめる、
マンガの歴史がよくわかる充実の展示でした。

この「『描く!』マンガ展」、
豊橋市美術博物館で4月29日(金・祝)~6月5日(日)に開催された後、

川崎市市民ミュージアム 2016年7月23日(土)~9月25日(日)
京都国際マンガミュージアム 2017年3月2日(木)~4月16日(日)

に、巡回するそうです。

豊橋市美術博物館のHP: http://www.toyohashi-bihaku.jp/

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京都国際マンガミュージアム「青池保子原画展」 [マンガ]

1月4日(日)、京都国際マンガミュージアムへ行きました。

漫画家生活50周年記念
青池保子 華麗なる原画の世界
「エロイカ」から「ファルコ」まで
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という企画展をやっています。

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同じく「エロイカ」ファンの友人から行って来た話を聞いて、
どーしても私も行きたくなってしまい、年明け早々に京都へ!
(12月29日~1月3日は休館だったので)

いつものように、JR西岐阜付近の駐車場に車を停めて、
(駅のスグ前は休日800円だけど、その隣の1日600円のトコへ)

友人から、開館と同時の10時に入ったけど、館内のマンガ読み放題だし、
結局一日そこで過ごしちゃった。当日中なら再入場もできるから、
ぜひ早く行くといいよって言われたけど、私のことなので‥‥
西岐阜10:52で、大垣、米原で乗り換えて京都へ。1,940円

関ヶ原を過ぎると、一面の銀世界に。
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(米原駅で撮影)

岐阜あたりも雪が降って寒いお正月だったけど、
京都も結構降ったみたいですね。

京都駅から地下鉄で3区。烏丸御池駅へ。
地下鉄2番出口を上ってUターン、交差点を左へ行くとスグ
2015-1-4-(5).jpg
(地下鉄2番出口の階段 画像を回転させてます)

旧・龍池小学校の校舎を改築した施設だそう。
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旧・校庭には雪が残っていました。
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外国人、それも欧米系の来館者が多くて(家族連れも多い)驚きました。
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まず、入口近くのミュージアムカフェへ

なにを隠そう、私がぜひここに来たい!って思った大きな理由が、
青池保子原画展に連動した
「エロイカより愛をこめて」の特別メニュー!!
(ファンとして原画はもちろん見たいですが、印刷物でも見てるワケですし)

3種類あるんですが、友人が、お腹いっぱいでコンプリートできなかったのが
残念って言ってたので、まずは(注文は自販機でチケットを買います)

「エーベルバッハ少佐の揚げたイモ」200円
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少佐といえば、揚げたイモ!ですよね。
仔熊のミーシャに「イモ・クラウス」って呼ばれているくらいだし。
ランチシートにはもちろん、少佐の少年時代のシスターとの名場面が!!
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そして、くそ真面目にケーキを作っていく少佐が笑える番外編より、
「エーベルバッハ少佐のイノシシケーキ」450円
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ちゃんと粉砂糖でイノシシ型の飾りが!
ランチシートはもちろんこの少佐!!
AoikeYasuko-cake.jpg

そしてコーヒー300円
(さすがにネスカフェのインスタントコーヒーってワケにはいきませんね)

カフェの壁には、来館されたマンガ家の先生方の絵とサインが!!
わー! 竹宮恵子、ちばてつや、里中満智子、やなせたかし先生の絵がドーン!
そしてっ! 水野英子、高橋真琴、北島洋子に今村洋子、巴里夫先生、懐かしい!
おぉ、吉田戦車と伊藤理佐、ヤマザキマリ先生も!!
(この壁、写真撮影は可だったけど、ネットには上げないでとのことでした)

お腹もそこそこふくれたところで、入場料800円を払って入館。
壁にはマンガ本がズラリと並んだ棚があって、自由に読めます。

ロビーでは似顔絵を描いてもらうコーナーや、
(おぉ、なかなか安いし上手い! カップルが描いてもらって喜んでました)
実際にマンガを描いているところが見られるマンガ工房コーナーなども。
(どちらも土・日・祝のみ)

2階へ上がると「マンガって何?」って、メイン展示室が。
周囲の壁にズラリ並んだ年代別のマンガが迫力!
閲覧不可だったけど、棚の上部に並んだ雑誌もお宝だなー!

マンガの「お約束」と、その「お約束」をやぶる
赤塚不二夫のギャグマンガの展示のところ、面白かった!!

そして、ギャラリー4と6が、「青池保子原画展」
記念撮影OKだったギャラリー4(第1会場)入口
2015-1-4-(24).jpg

こちらの部屋には、デビュー作「さよならナネット」
なんと1964年、青池保子15歳の作品!!
表紙以外は原稿紛失のため、トレースしたものみたい。
当時の少年漫画の影響が強い絵だけど、上手いなぁ!!

アルカサルやファルコ、イブやエル・アルコン等のカラー原画が
展示されていました。どれもキレイ!! 保存状態もいいですよね。
添えられた青池保子先生のコメントも興味深かった。

そして、廊下の天井から下がった中吊りポスター(?)の絵に楽しく導かれて、
ギャラリー6の第2会場へ。
2015-1-4-(25).jpg

こちらの部屋は「エロイカ」の原画。
壁にエロイカや少佐、ジェイムズ君などが登場するのも楽しい。

総計300枚以上の原画が、2会期に分けて展示されたそう。
‥‥あぁ、前半の原画も見たかったなぁ。これが青池保子の初の個展だそう。

ギャラリー1、2、3にはもう一つの企画展
オーストリアの漫画家、ニコラス・マーラーの作品展示。
初めて知った漫画家ですが、とてもセンスいいですね。
kyotomm2015-1.jpg

壁の棚にズラリと並んだマンガ、懐かしいのもあったけど、
読みだすとキリがないと思って‥‥

まずは売店で、やっぱり図録買っちゃいました!
青池保子の本は結構持ってるんですが、デビュー作「さよならナネット」も
収録されてるし、巻末の作品年表も興味深かった。
3,200円+税で、3,456円
AoikeYasuko-book.jpg

ネットでも買えますよー

青池保子 華麗なる原画の世界―「エロイカ」から「ファルコ」まで

青池保子 華麗なる原画の世界―「エロイカ」から「ファルコ」まで

  • 作者: 青池 保子
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2014/11/01
  • メディア: コミック



そして、クリアファイルも、3種類あったうちの1つを買っちゃいました。
500円(税込)
ワインをもって少佐の家を訪ねてきた伯爵
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裏は皇帝円舞曲のラスト
AoikeYasuko-file2.jpg

それで、家に帰ってから見たら!!
AoikeYasuko-file3.jpg
青池保子のメッセージ入りじゃないですかぁ!!
うわぁー!これは思ってなかったので嬉しい! 友人に自慢しなくちゃ!
ジェイムズ君が!ハハハ

しかし、ここのミュージアムショップ、カードが使えるのが、
いいというか、危険だわぁー!!

そして、カフェで、残るエロイカ特別メニュー
伯爵の優雅なパフェ900円
2015-1-4-(31).jpg
おぉ、結構大きいし、豪華です~

ミルクレープのケーキや、フローズンイチゴ、いろんなシャーベットに、
下はコーヒーゼリー
ランチシートはもちろん優雅な伯爵!
AoikeYasuko-parfait.jpg

マンガを読みに再入場しようか迷いましたが、まぁ、しっかり堪能したし、と
これで帰りました。
友人とも話したんですが、ここ、近かったら、絶対
年間パスポート買っちゃうんだけどなー!
年間6,000円で、マンガ読み放題!!

京都国際マンガミュージアムのHP: http://www.kyotomm.jp/


このブログの青池保子についての過去記事

青池保子「エロイカより愛をこめて」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2005-10-01-2

青池保子「アルカサル―王城―」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-05-06

青池保子の1967年の作品「ミニ・レディ」
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-05-07

青池保子『エロイカより愛をこめて』35巻
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2009-06-19


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「大好きだった! 少女マンガ'70年代篇」 [マンガ]

このムック、私のドツボですぅーww

完全保存版大好きだった! 少女マンガ70年代篇 (双葉社スーパームック)

完全保存版大好きだった! 少女マンガ70年代篇 (双葉社スーパームック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2014/07/23
  • メディア: ムック



新聞に出てた広告を見て、久しぶりに本屋へ行きました。
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なかなか見つけられずに、とうとう店員さんに聞いて、
一冊だけ入っているハズと、探してもらいました。

70年代は私が少女マンガにハマっていた時代‥‥というか、
80年代以降はほとんど読んでいないので、
私はこの頃の少女マンガしかわからないんですが。

おぉ! 表紙は「ベルばら」ですね。
この作品については、私は非常に屈折した、複雑な思いがあるんですが‥‥

ベルサイユのばら」についての過去記事
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-05-29

でも、70年代を代表する少女マンガというと、
(不本意ではあるけど)「ベルばら」だと認めないわけにはいかないかなぁー。

「ベルばら」なんと40年ぶりの新刊が出たそうですね。11巻かぁ‥‥

ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス)

ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス)

  • 作者: 池田 理代子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/08/25
  • メディア: コミック



中日新聞2014年8月30日(土)夕刊の記事
IkedaRiyoko.jpg

うーん、池田理代子のインタビュー記事って、
読んでるこちらが恥ずかしくなっちゃうというか。
「またあのオバちゃんがこんなこと言ってぇ~」みたいな。
これは身内意識みたいなもの?
あっ、池田理代子サマと「ベルばら」ファンの方ゴメンナサイ。

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表紙にはその他に、
和田慎二『スケバン刑事』
里中満智子『アリエスの乙女たち』
大和和紀『はいからさんが通る』
美内すずえ『ガラスの仮面』

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裏表紙には
細川智栄子あんど芙~みん『王家の紋章』と
青池保子『エロイカより愛をこめて』

それぞれ'70時代を思い出させる懐かしい作品!
(でも今もしぶとく続いている作品も多い?)

このムックの前半は、そんな、あの時代を思い出させる作品についての解説。
表紙にイラストがある作品の他に、
いがらしゆみこ先生のインタビュー
庄司陽子『生徒諸君!』

‥‥うーん、私は「なかよし」は読んだことがないし、
「少女フレンド」は'70年代は読まなかったので、これらの作品はよくわかりません。

私は「週刊マーガレット」から「別冊マーガレット」
「りぼんコミック」「りぼん」「LaLa」かなぁ。
あっ、おモー様(萩尾望都)に魅かれて「別冊少女コミック」も買ったっけ。
「別冊セブンティーン」もたまに買ったし‥‥
お小遣いが限られているので、どの雑誌を買うか悩みましたねー。

ま、あの時代の少女マンガに夢中になった者として、このムック、
不満はたくさんあるんですが。

まず、'70年代というと、
それまで少年マンガより一段低く見られていた少女マンガが
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手塚治虫『火の鳥 ヤマト編』
それまでの少女マンガはこんなイメージでした。

「なんでもアリ!」みたいな革命的な大変革を遂げた
少女マンガの黄金期だったんですよね。
それはやはり、おモー様(萩尾望都)をはじめとする
「花の24年組」と呼ばれるマンガ家たちの力だったと思うんです。

それが、前半の特集で、萩尾望都の初期短編についての研究が
されているのは評価できるとして、
竹宮恵子や大島弓子、山岸凉子が、
後半の'70年代の代表作家103名の中の扱いのみってのは‥‥。

ムックの後半は103名の少女漫画家が、あいうえお順に取り上げられています。
(前半の特集で取り上げられた作家についても別の作品で紹介されている)
かなりレアな作家さん(それは私が知らないだけ?)まで取り上げられているので、
わーこの人、懐かしい!って人もいるけど、

例えば、いまいかおる『フーちゃん』
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(私のスクラップブックより)
ついでに言うと、このムックの記事、いつも出てきて被害にあうのは、
「パパの弟」ではなく「妹」です。
いまいかおるさん、男性だったんですね! 今、Wikiを見て初めて知りました。

ところはつえ とか。
『にゃんころりん』が取り上げられているけど、
私のスクラップブックでは『ちるどちゃん』が見つかりました。
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'74年の「別冊マーガレット」6月号

それと同じスペースでケーコたん(竹宮惠子)が紹介されているだけってのは‥‥
私は竹宮惠子、ちょっと苦手だったんですが、
『風と木の詩』は、'70年代の少女マンガがここまで行きついたって、
ある意味、記念碑的な作品だと思ってます。
それが、竹宮恵子で取り上げられているのは『空がすき!』

大島弓子の『綿の国星』も一つの到達点だと思うけどなぁー。
もちろん『ミモザ館でつかまえて』も素敵な作品ですけどね。

過去記事:大島弓子『ミモザ館でつかまえて』
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2010-02-18

このあたり、1991年に発行された
別冊太陽「子どもの昭和史
 少女マンガの世界Ⅱ 昭和三十八年~六十四年」が、よくまとめられていると思います。
girls'comics.jpg

このムック、懐かしの図版が多くてすごいです。
今は手に入らないみたいですね。
構成の米沢喜博さんは、Wikiで調べたら、
漫画評論家で、コミックマーケット準備会の第2代代表とのこと。
(1953-2006)

中島梓(=栗本薫 1953-2009)の「未曾有の時代」と題された、
昭和50年代の少女マンガについての評論がすごくいい!!

大島弓子の紹介ページ
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「大島弓子 夢想のレトリック―少女の異世界に包まれて」
うんうん!!

‥‥まぁ、このムック(2,600円とかなり高価ですし)と比べると、
税込1,490円のこちらが見劣りするのは仕方ない?

さらに言うと、表紙に「『水野英子』から『吉田秋生』まで全118作」
ってあるのに‥‥水野英子は70年代の前のマンガ家なので、
スペースはまぁこれで仕方ないとしても、
70年代として取り上げるなら『ファイヤー!』でしょう?!!
そして『銀の花びら』はずっと初期の作品です。
作品を単行本として出版された年代で表記しているけど、
やはり初出で表記するべきだと思うんですよ。

「少女マンガの絵はこう変わった!!」で、
少女マンガの目の表現の変遷などが取り上げられているのは興味深く読みました。
萩尾望都の鼻筋の表現が革命的だったとか。

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私のスクラップブックより。だいぶシミが出てきてる(T.T)
萩尾望都の作品を再掲載した、
「週刊少女コミック春の増刊フラワーコミック」より
エドガーのイラストピンナップの下に『トーマの心臓』の予告が載ってます。
なので'74だと。

そう、当時マンガらしきものを描いていた私も、
鼻筋を側面のラインで描いたおモー様の絵は衝撃でしたね。

このムックを読んで、私のお宝スクラップブックなどまた取り出したりしたんですが、
昔の雑誌なので、インクが消えかかって読めなくなってたりするのもあってショック!
なかなかできないけど、このブログで紹介していきたいなぁと。

ムックの最後の
「少女マンガ専門古書店探訪
 くだん書房・藤下真潮氏 インタビュー」にありましたが、
「みなさん、マンガの背は日に焼けないように、しかも湿気の少ないところに保存してください(笑)」
あぁぁ‥‥高温多湿になるトコしか保存場所がないんですがー(T.T)

まぁ、イロイロ不満やツッコミはありますが、
あの頃の少女マンガに夢中になった者には、とても楽しい本でした。

楽天市場


最新11巻含めた『ベルサイユのばら』全巻セット!



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野村知紗『看護助手のナナちゃん』 [マンガ]

ブログもずっとほったらかしてしまいました。
いまだに謹賀新年のトップってのもどうなのかと思いながら‥‥

クリスマスから入院された義母の経過はとても良く、
18日(土)に退院となりました。
寒中のなか、設備の整った病院と違って、部屋と廊下の温度差や段差など、
迎える義兄宅では、不安もあるようですが、96歳の義母が退院できるのは、
おめでたいことなんでしょうね。

義母のお見舞いに病院へ通っていて思うのは、病院には多くのスタッフがいて、
それぞれ大変な仕事だなぁと。

野村知紗『看護助手のナナちゃん』

看護助手のナナちゃん (ビッグコミックススペシャル)

看護助手のナナちゃん (ビッグコミックススペシャル)

  • 作者: 野村 知紗
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/03/30
  • メディア: コミック


このマンガは、タイトルそのまま、看護助手として働いているナナちゃんの物語です。

「看護助手は、
 看護師さんの
 サポートや、
 患者さんの生活を
 お手伝いする
 お仕事です。」

排泄の介護から、入浴の介護、洗髪、食事の配膳・下膳、体位交換、シーツ交換など、
いわばもっとも患者さんに寄り添う仕事かもしれません。

現在も「ビッグコミックオリジナル」で連載中で、楽しみに読んでいるのですが、
このマンガを最初に見た時――初掲載はビッグコミックオリジナル増刊号'09年5月号――は、
「何この小学生の落書きみたいな絵は?!」ってビックリしました。

現在もその絵は変わりません。
最新の「ビッグコミックオリジナル2014.1.20号」に載った第168話の一部です。
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今ではこの絵も含めて、ナナちゃんのやさしさにほっこりして癒されてます。

見開き2ページで1話(たまに1ページのみの話も)。毎回それが2話くらい掲載されています。

去年の秋にブックオフで単行本の(1)を見つけたので買ってしまいました。
こうやってまとめて読めると、またすごくいいですね。
読んでいるとじわっと泣けてきちゃいます。

看護助手の仕事の大変さが伝わってきます。
セクハラされたり‥‥痛くて拭けないから下も拭いてと言われて拭いていたら、
ベテラン看護師が見つけて「自分で拭けるじゃろ!!」「若い子に拭かせんさんな!!」と
怒ってもらえたり。

認知症が始まったカズコさんに「財布を盗った」と言い立てられたり。

仕事中に倒れてずっと寝たきりの浮雲さんの介護で、アザになるほど手をつかまれたり。
でもナナちゃんのすごいところは、そんなことをされても、
「浮雲さんて、いつも何を考えているんですかね?」「認知症じゃないけぇね」
「気持ちが少しでも、わかるようになりたいな」と思うところ。

認知症のマメさんがベッドの柵から自分までうんちを塗りたくっていても、
「もっと早く来れば良かったな‥」と、お風呂に入らせて、
「こりゃ大仕事じゃ。」「でも今日は笑ってたから、よかった」
と掃除をするところがすごい。

点滴の管をすぐに抜いてしまう大竹さん、だんだん悪くなって、
黙って天井を見上げていることが多くなると、
ナナちゃんも同じ高さから見上げてみて「泣きそうになった」と。
大竹さんのことは亡くなってみんなでお見送りをする話まであります。

病院には元気になって退院する人もいるけど、
そうじゃない退院‥‥余命宣告されての退院とか、
亡くなって出ていく人もあるし、患者さんもそれぞれ。

ガンの末期で抜け毛を気にしている陽子さんに、
娘さんはかわいい帽子を作ってお見舞いに来ている。
ナナちゃんは洗髪の時に、抜け毛を見られないように手早く捨ててる。
「この日々が長く続きますように」と。

ホームレスの人も入院してくるし、イレズミの人もいる。
「イレズミのとこは、毛穴に墨入れて塞いどるけ、体温がないんで。」
「夏はひんやり気持ちいいけど、冬はひんやり寒いんよ。」と言われて、
イレズミに触ってみるナナちゃん。

ゴミ屋敷で何か月も風呂に入らずに倒れていたサナエさんの入浴介助で、
サナエさんが話す「私ね、息子を捨ててるの」
「まだ小学生のときよ。好きな人ができてね。」
「その人ともすぐうまくいかなくなって、今の人と暮らしてたんだけど、」
「あの人にも女が出来てね。」「今度は私が捨てられたの。」
この素朴な絵なのでスラスラっと読めちゃうんですが、すごいドロドロした話ですよね。
「(息子に)私、会いに行ったの、そしたら、『お前なんか知らん』って。」
「自業自得よね。」と泣くサナエさんの話を聞いて、
「息子さんが幸せでいてくれくれたらいいですね。」とナナちゃん。

入院中の山田さんを西広島の耳鼻科へ連れていく仕事で、タクシーの中で
山田さんの話を聞く「ピカのときは真っ黒でなんにもなかったのにねぇ」
「もう。木も草も何十年も生えんじゃろって言われとったのに、ちゃんと生えてきた。」
「自然の力ってすごいんよね。」「人を殺す力以上に。」
「戦争は、ほんま地獄よ。」「大切な人を簡単にとっていくんじゃけ。」と聞かされて、
「山田さんの旦那さん、戦死したんよね‥」
「焼け野原で生き抜くってどんなだったんじゃろう‥」と思うナナちゃん。
ナナちゃんの世界では皆やさしい。この話の最後のコマは、
「その後、ビルの入り口の段差で車イスが上がらなくて困ってたら、」
「タクシーやトラックの人、通行人のおじさん達が走ってきて、
 みんなで手伝ってくれた。」と、この素朴な絵で描かれているのが、
よけいじわっときてしまう。
nana-chan3.gif

作者は実際に看護助手してたんだろうな。でなきゃここまで描けない。
もしかしたら、現役の看護助手さん?って思ってたけど、
1巻のあとがきによると、
結婚するまでの3年間、看護助手をしていました。」とのこと。
それが、
最初に高知新聞の黒潮大賞に送ったときは、
 もしかしたら、西原理恵子さんにみてもらえるかもしれないという夢と、
 いつか息子に『かあちゃんはこんな素敵な人たちと出会える仕事してたんよ』
 と見せたい一心で描きました。
」と。

それから1年が経って、そのときの漫画を偶然見てくれたY編集長が
 私を見つけて下さいました。
 コマ割りもわからない私にずっとついてくれた担当さん。


そうだったのかー。Y編集長の慧眼はすごい。
奥付に「連載担当・廣岡伸隆」ってあるけど、この方がコマ割りから指導した担当さん?
この方々がいたから、『看護助手のナナちゃん』の本があるわけですね。

オリジナルでの連載を読んでいたから単行本まではいいかと思ってたけど、
こうやってまとまって読めるとまた感動が新たになります。
ナナちゃんの漫画を知らない方は、ぜひ一度読んでみてください。お薦めです。

ただ、この単行本、カバーの、作者が作ったという消しゴムはんこは
素朴でいいんだけど、印刷の色が、
古い雑誌をイメージしたようなブルーとエンジ色なのは、評価が分かれるとこかな。
素朴さがいいとも思うけど、ちょっと読みにくい‥‥。

今、単行本は(3)まで出ているんですね。







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あすなひろし「山ゆかば!」 [マンガ]

日本の8月は戦争について考える月でもありますね。
今年も68回目の終戦記念日が巡ってきます。

正直、若い頃は「また戦争の話か」って思わないでもなかったですが、
今から考えると、戦争が終わって20数年しか経ってなかったわけで‥‥

高度経済成長とかって浮かれている子どもたちに、
戦争の悲惨な体験を語っておかなくてはという人々がたくさんいたわけです。

そういう方々もだんだん亡くなられ、戦争のことが忘れ去られようと
しているように思える‥‥なんか最近のエライ人たちや、
ネットで、アンタは何様だ?と思うような人が、勇ましいことを言うのは、
なんだか危ないなぁーと。

やはり、せめて8月は戦争のことを考えましょうよ‥‥と、
戦争のことを描いた漫画を紹介します。
あすなひろし「山ゆかば!」

「あすなひろし」この人のマンガはとにかく絵が美しかった!
同じザラ紙に印刷してあるはずなのに、この人のマンガのページだけ、
上質なアート紙に印刷してあるような雰囲気がありました。
流麗な線と、白と黒のバランス、そして男も女も魅力的だし、
随所にはさまれるギャグがまたすごく良かった!

私が持っているあすなひろしの本は、
昭和48年(1973) 3月30日に虫プロ商事株式会社(発行人 手塚治虫)
から出版された 別冊COMコミック「からじしぼたん」
あすなひろし自撰集
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目次
●からじしぼたん(少年ジャンプ46年9号)
●ぼくのとうちゃん(少年ジャンプ46年32号)
●青い麦萌える(漫画アクション44年26号)
●武蔵野心中(ビッグコミック46年21号)
●寒いから早く殺して(漫画アクション43年54号)
●私が殺した女(漫画アクション46年7号)
●走れ!ボロ(女学生の友47年5月号)
●とうちゃんのかわいいおヨメさん(少年ジャンプ47年52号)
●山ゆかば!(少年ジャンプ45年43号)

「走れ!ボロ」と「とうちゃんのかわいいおヨメさん」は、
第18回 小学館漫画賞受賞作品とのこと。

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著者自身が書いていますが、
「ぼくの好きな作品を集めてみました。‥‥中略‥‥少年ものがあるかと思えば、おとなものあり、少女ものあり、と、まるでごった煮。」
ジャンルを問わずに描かれていた方です。
しかし「ユーキ境荘ニ○一号室」という住所まで
載せているのは、今では考えられませんが‥‥。
著者の写真、すごく男くさい雰囲気で、
この人の漫画に出てくる主人公のようです。

「山ゆかば!」
悲惨な戦争体験を描きながら(ストーリーは創作なんでしょうが、
主人公の「ひろし」には著者の体験がかなり反映されているように思います)
各所にはさまれたギャグと、なにより子どもたちのたくましさが、
爽快感さえ感じさせて、娯楽作品としても第一級だと思います。

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表紙には
   この物語を よんで
  わらわないでください
    にがく かなしい
 これも 戦争のひとつの
        記録です

   ――ことしも また
二十八回めの終戦記念日が
  やがて きますけれど
    ――――――――


と書かれていますが「二十八回め」というのは、この自撰集が出版された
昭和48年に合わせて書き換えられたのかなと。
(初出は昭和45年の少年ジャンプなので)

父親の出征シーンから物語は始まります。
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太平洋戦争が
はじまって 四年め
父が 二度めの兵隊に
とられました
兄が十一歳 わたしが四歳
――昭和二十年の
夏の日のことでした


父親は母に「子どもたちをたのむ」と、
兄弟(たかしとひろし)には「チビ(犬)をたのんだぞ」
と言って出征する。

しかしその帰り道、艦戦機の機銃掃射で母親は死んでしまう。
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そして住んでいた家も空襲で焼けてしまい
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兄弟は伯父のいる広島に行くことにする

こんな非常時には
「貯金なんて あてには
ならないよ」と
いつも 現金を身につけていた
母の財布の中に
わたしたち 兄弟が 広島へ 行くだけの
お金は 充分に
ありました


が、汽車に犬はのせられないと言われて、
兄弟はチビを変装させて汽車に乗り込む
バレて騒ぎなった時、敵襲をうけて汽車が止まり、汽車は
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乗客には
知らせず
貨車に
爆薬を
つんで
たんだ!


と、大爆発する。

歩いて広島をめざす兄弟。
カエルを食べ、途中で兵隊のトラックに乗せてもらったりして、
広島の郊外にある伯父の家へたどり着く。

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伯父の妻の八重は二人を優しく迎えてくれるが、
伯父や従兄弟の健夫は迷惑そう。
村の子どもたちとも打ち解けられない。

だけど兄弟は負けない
たかしのタンカ
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この漫画発表当時「少年ジャンプ」では「男一匹ガキ大将」が人気でした。

そしてチビも
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このチビ、図体はデカイが、気が小さくてやさしくて、いいキャラクターです。

村の子どもたちの仲間に入れない兄弟は、空腹でカエルを食べる
自然のこんな描写、すごく美しいなって感心します。
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カエルを食べているところを伯父に見つけられ、
子どもたちに「ほいと」とバカにされた兄は健夫と決闘し、
ついに兄弟は子どもたちの仲間に入ることができる。

そんな朝「犬になどエサをやるくらいなら殺せというお国の命令」が下り、
村の大人たちは、あした六日の朝までに村中の犬狩りをすることになる。

それを知った子どもたちは、
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わしらの犬あ
一匹も
殺させんぞ!

それでも
殺す気なら
わしら子どもと
あんたちら
おとなたちとの
戦争じゃ!


と、村中の犬を連れて山へ立てこもる

大人たちは説得戦法を使ったり
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漫画発表当時は、事件を起こした犯人の母親を連れてきて
説得させるなんてことをやってましたね

夜襲をかけようとするが‥‥
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子どもたちの戦法、とてもしたたかでたくましい!

とうとう一夜が明け、大人たちは負けを認める。

喜ぶこどもたち。その時爆風が
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そして山のむこうにきのこのような雲
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昭和二十年八月六日
午前八時十五分
広島に 史上 はじめての
原子爆弾が 投下される

三日後の八月九日 午前十一時ニ分
長崎に二発めが 炸裂
――――その六日後の八月十五日
戦争は 終わったけれど――――


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その年の十月
東京から
廻送されてきた
一通の手紙で
わたしたちは
父の戦死を
知りました


‥‥すごく心に残るラストです。

この「山ゆかば!」『漫画家たちの戦争 全6巻』の

漫画家たちの戦争 全6巻

漫画家たちの戦争 全6巻

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2013/04
  • メディア: コミック



第二巻「子どもたちの戦争」に収録されているそう。

子どもたちの戦争 (漫画家たちの戦争)

子どもたちの戦争 (漫画家たちの戦争)

  • 作者: ちばてつや
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2013/04/04
  • メディア: 単行本



あぁ、いい企画ですね。
「漫画家たちが見てきた、伝えたかった戦争を描いた戦後に刊行されたストーリー漫画」
すごく読み応えのある、戦争を考えるのにいい本ではないでしょうか。

この本の情報も含め、今回、ネットで検索して知ったんですが、
あすなひろし氏、2001年に亡くなられているんですね。

ファンの方たち活動が基になって、「あすなひろし企画室」が立ち上げられ、
あすなひろし公式サイトhttp://asunahiroshi.jp/
などが、運営されているそう。

公式サイトによれば
「一般には寡作というイメージが強いあすなひろしですが、実際には生涯で制作した作品数は400作を超え、約1万ページ以上という膨大なもの」
だそう。そして、
あすなひろし追悼サイトhttp://asunahiroshi.xrea.jp/
の、作品リストには膨大な作品がまとめられていて驚きました。
http://asunahiroshi.xrea.jp/biblio/worklist.html

『あすなひろし作品選集』も15巻発刊されているんですね。
それだけの魅力を持った漫画家さんです。

これらの方々に比べると、私はファンというのも恥ずかしいですが、
(だいたい代表作のひとつと言われる「青い空を、白い雲がかけてった」も読んでいない)
この人の漫画の美しさに捨てられないで私がスクラップしている
あすなひろしの作品
「フクという名の犬」(少年サンデー昭和48年15号)
asunahiroshi-fuku.jpg

「小学六年生」(1970年3月号)に載った名作映画劇場
「チップス先生さようなら」(表紙にはMGM映画のシーンが使われています)
asunahiroshi-chipst.jpg
asunahiroshi-chips.jpg


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コミックカフェとレンタルと古本 [マンガ]

前記事では、インターネット&コミックカフェLex(レックス)の
モーニングのことを書きましたが、そこで読んだマンガのことを書きます。

1月9日(水)、実は読みたいと思っていたコミックがどこにあるのか、
ウロウロしているうちに、友人が映画がとても面白かったと言っていた
この本を見つけて、読んでみようと。
『宇宙兄弟』

宇宙兄弟(1) (モーニングKC)

宇宙兄弟(1) (モーニングKC)

  • 作者: 小山 宙哉
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/03/21
  • メディア: ペーパーバック


2時間半パックで、1巻~5巻の途中まで読めました。
リアルな設定でありながら、人々のキャラクターがちょっとギャグっぽくて
面白い。閉鎖空間で過ごすJAXAの3次試験、なんか萩尾望都『11人いる!』を
思い出してしまった。実際にこんなテストするのかな?

1月22日(火)コミックカフェに行こうと思ったきっかけの作品
『BAKUMAN(パクマン。)』

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 小畑 健
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/01/05
  • メディア: コミック


友人がNHKのアニメ見てて、現代版『まんが道』で、すごく面白いと。
2時間半パックで、1巻と2巻読んだら、もうほとんど時間が残ってませんでした。
ジャンプ編集部とか、持ち込みの様子とか、すごく描き込んであるし、
マンガの作品などもそのまま出てきてとてもリアル。
『男の条件』が出てきたのにはビックリしました!

『男の条件』‥‥『巨人の星』と同じ、梶原一騎と川崎のぼるの作品で、
野球がマンガになった感じのスポ根ならぬ熱血マンガ根(?)マンガ。
私、コミックス買って読んだんですよね。で、帰って、
古いマンガの本棚を探したんですが、見つからずに、え?
結婚の時に置いてきた?ストーリーとか鮮やかに思い出せるのに‥‥
主人公が世間の冷たさに怒りを覚え、人間の醜さをテーマに描いた
「非情の街」というマンガを新人賞に応募した後、人間の優しさを目にして、
子ども達にこの作品を読んでもらうわけにいかないと、
審査員の満場一致で特選に選ばれようとしていた作品を取り返して、
川原で破り捨ててしまうシーンは、
『バクマン。』にオマージュとして使われていました。
(さすがに『バクマン。』ではその後拾い集めたということになってましたが)

後は吉田秋生の『海街diary』の3巻の話をちょっと読んで出てきました。
(1巻と2巻は古本で買って持っているんです)

1月28日(月)2時間半パックで『バクマン。』3、4巻の
2冊読んだらもうほとんど時間でした。

『バクマン。』は描き込んであるので、1時間に1冊しか読めないんですね。
なので、これはコミックカフェで読むには時間と金がかかりすぎるなと。

三洋堂がコミックのレンタルをやっているので行ってみました。
1冊60円(2泊3日)。5冊以上で、7泊8日で1冊50円だというので
『バクマン。』5巻~10巻の 6冊300円でレンタルしてきました。

じっくり読みたい本はレンタルもいいですね。

2月4日(月)にコミックカフェに行った時は2時間半パックで、
『テルマエ・ロマエ』1巻~3巻を読みました。面白い~!!

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

  • 作者: ヤマザキマリ
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2009/11/26
  • メディア: ペーパーバック



そしてレンタルコミックの返却に行った三洋堂の
古本コーナーで萩尾望都の初期作品の文庫『ルルとミミ』を見つけて購入。
350円でした。おモーさまの懐かしい作品も、初めて読む作品もあって
とても興味深く読みました。

ルルとミミ (小学館文庫)

ルルとミミ (小学館文庫)

  • 作者: 萩尾 望都
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/09/15
  • メディア: 文庫


こんな懐かしいマンガはコミックカフェにもレンタルにもありませんものね。
(手塚マンガはコミックカフェにあったりしますが)

2月7日(木)、友人がゲオのレンタルコミックが安いって知らせてくれたので、
行ってみたら、
1泊2日で30円、2泊3日で40円。そして
10冊で7泊8日400円、20冊で7泊8日600円!あっ、これは安いって
『バクマン。』残りの11巻~20巻を借りようとしたんですが、
レンタル中の本があって揃わないんですよねー。
安いだけに、三洋堂と違ってレンタル中のコミックがたくさんあるんです。
人気のコミックは複数置いてあったりするんですが、それでも抜けていて‥‥
やっぱり揃って借りたいので、三洋堂へ行って、
『バクマン。』11巻~15巻の5冊250円で借りました。

2月11日(月・祝)『バクマン。』16巻~20巻の5冊250円でレンタル。

『バクマン。』は20巻で完結! ジャンプのアンケートシステムとか、
マンガ家や編集者たちの苦労とか、まぁ、色々と考えさせられることも
あったけど、適度にクセのあるキャラクターとかストーリー面白かった。

2月14日、レンタルコミックの返却に行った三洋堂の古本コーナーで
『海街diary』3巻を見つけて購入!250円でした。

海街diary 3 陽のあたる坂道 (フラワーコミックス)

海街diary 3 陽のあたる坂道 (フラワーコミックス)

  • 作者: 吉田 秋生
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/02/10
  • メディア: コミック


コミックカフェでだいぶ読んではいたんだけど、やっぱり「欲しい」って
本もありますよね。

山岸凉子『青青(あお)の時代』1巻~4巻が古本であったので購入。

青青(あお)の時代 (第1巻) (希望コミックス (311))

青青(あお)の時代 (第1巻) (希望コミックス (311))

  • 作者: 山岸 凉子
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 1999/01/01
  • メディア: コミック


1冊150円で600円でした。お凉さまの卑弥呼も出てくる古代モノ。
4巻に併録されていたニジンスキーを描いた『牧神の午後』が良かった。

青青(あお)の時代 (第4巻) (希望コミックス (340))

青青(あお)の時代 (第4巻) (希望コミックス (340))

  • 作者: 山岸 凉子
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2000/09/01
  • メディア: コミック



2月15日(金)コミックカフェの2時間半パックで、
『テルマエ・ロマエ』4巻、5巻を読んだ。
もちろん面白かったけど、無理にお話を作っているカンジもして、
最初の巻の面白さには及ばないなぁ‥‥

テルマエ・ロマエV: 5 (ビームコミックス)

テルマエ・ロマエV: 5 (ビームコミックス)

  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2012/09/25
  • メディア: Kindle版



そして残りの時間で、最近ダンナがTVドラマにハマっている
『信長のシェフ』の1巻~3巻まで読めました。

信長のシェフ 1 (芳文社コミックス)

信長のシェフ 1 (芳文社コミックス)

  • 作者: 梶川 卓郎
  • 出版社/メーカー: 芳文社
  • 発売日: 2011/08/09
  • メディア: コミック


「このマンガがすごい」のコーナーに置いてあっただけあって面白かった。

2月17日(日)にブック・オフで里中満智子『天上の虹』15巻セットで
750円ってのを見つけて購入! 1冊あたり50円っていうお値打ち価格!
古本屋はこういった掘り出しモノを見つけるのも楽しみのひとつ。
そして、これがすごく面白くて、この時代にハマりそうです!
でも、この『天上の虹』15巻が完結じゃないんですよね。
里中満智子のライフワークとして今も続いているそう。
Wikiによると2011年5月現在、21巻だそう。うわー読みたい!!

天上の虹(21) (講談社コミックスキス)

天上の虹(21) (講談社コミックスキス)

  • 作者: 里中 満智子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/12/11
  • メディア: コミック



‥‥と、最近マンガ漬け生活になっちゃってます。
正規の値段でコミック買うと高いので、古本やコミックカフェ、
レンタルはありがたいです。レンタルは著作権料も支払われるそうですね。
私のような読者にも漫画家にとってもいいですね。

『バクマン。』や『天上の虹』は感想も書きたいと思っていますが、
いつになるか‥‥

里中満智子『天上の虹』1~21巻の古本のセット

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