平安神宮神苑 [旅行]
4月16日(火)、京都市京セラ美術館で「キュビスム展」を見て、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-04-21
平安神宮へ
岡崎公園の中を通って行きます。
盛りは過ぎたけど、まだ花が残っている枝垂れ桜
八重桜は満開!
ちょっと小腹が空いたなって、平安神宮の前にあった
「ぎをん為治郎 神宮店」で
茶そばをいただきました。820円(税込)
八ッ橋が付いてる(^^)
平安神宮 應天門
大極殿(外拝殿)
私、平安神宮へは小学校の修学旅行で来て以来!
‥‥ってことは、もう55年前!?
その時のことなんて忘れたけど、神苑には入っていないはず。
ってことで、初めて平安神宮の神苑へ
拝観料600円
入口近くには八重紅枝垂桜が多く植えられています。
少し盛りを過ぎているので、園内ゆったりと見られました。
重要文化財 京都市交通局二号電車
このあたり「平安の苑」として、
平安時代の書物に記された植物が植えられています。
クズ 葛 まめ科
古今和歌集
千はやぶる
神のいがきに
はふくずも
秋にはあへず
うつろひにけり
アラガシ 粗樫 ぶな科
伊勢物語
わがうへに露ぞ
おくなる天の河
門わたる舟の
櫂のしづくか
カナメモチ 要黐 ばら科
枕草子 三十八
木はかつら、五葉
柿、橘、そばの木、
云々
「そばの木」ってのがカナメモチのことなんですね。
カツラ かつら科
伊勢物語
目には見て手には
とられぬ月のうちの
桂のごとき君にぞ
ありける
へー、これがカツラの木ね。若葉がまぶしい。
八重桜もありました。
満開です。
小川で水浴びする小鳥。iPhoneによると「ツグミ」だそう。
西神苑の池
池の周囲には花菖蒲が植えられています。
睡蓮も
赤いモミジと、新緑のモミジ。
葉桜になってるけど、桜もありますね。
平安神宮の裏を小川に沿った道を歩いていくと、
中神苑の池
こちらに植えられているのは、カキツバタだそう。
「臥龍橋」
豊臣秀吉が造営した三条・五条両大橋の橋脚が使われているそう。
「池に落ちないよう足元に充分注意して下さい」と。
‥‥私、ちょっとやめておきました(^^;
ツツジが咲き始めていました。
藤棚では白い藤が咲いています。
「地主社」
写真では写ってないけど、松の木から煙のようなものが
立ち上っていて、松の花粉が飛散してるんだ! って。
東神苑
対岸の尚美館(貴賓館)と枝垂れ桜
泰平閣(橋殿)が趣ありますね!
馬酔木も咲き始めています。
泰平閣(橋殿)を渡ります。
iPhoneによると「マガモ」だそう。大きな鯉も泳いでいます。
写真をトリミングすると、福田平八郎みたいな波!
東の出口から出ます。
回廊の釣燈籠
東側の蒼龍楼
大極殿(外拝殿)の前には、左近の桜(右側)、右近の橘(左側)が
平安神宮を出て、疎水に沿って鴨川の方へ歩いていくと
広い場所(夷川船溜)に出ました。
水鳥がたくさん泳いでいます。
この写真、iPhoneは「アメリカヒドリ」だって言うんだけど?
手前の白いのはホシハジロ?
一番後ろの黒白はキンクロハジロ?
「琵琶湖疎水」についての説明版(クリックで拡大します)
対岸の銅像は、琵琶湖疎水を計画して作った
第三代京都府知事 北垣國道 とのこと。
へー、こんなところに水力発電所があるの?!
「夷川水力発電所」
勢いよく水が流れています
鴨川へ出ました。飛び石で川を渡れるようになってます。
三条駅から地下鉄で山科に出て、JR東海道線で帰りました。
平安神宮: https://www.heianjingu.or.jp/
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-04-21
平安神宮へ
岡崎公園の中を通って行きます。
盛りは過ぎたけど、まだ花が残っている枝垂れ桜
八重桜は満開!
ちょっと小腹が空いたなって、平安神宮の前にあった
「ぎをん為治郎 神宮店」で
茶そばをいただきました。820円(税込)
八ッ橋が付いてる(^^)
平安神宮 應天門
大極殿(外拝殿)
私、平安神宮へは小学校の修学旅行で来て以来!
‥‥ってことは、もう55年前!?
その時のことなんて忘れたけど、神苑には入っていないはず。
ってことで、初めて平安神宮の神苑へ
拝観料600円
入口近くには八重紅枝垂桜が多く植えられています。
少し盛りを過ぎているので、園内ゆったりと見られました。
重要文化財 京都市交通局二号電車
このあたり「平安の苑」として、
平安時代の書物に記された植物が植えられています。
クズ 葛 まめ科
古今和歌集
千はやぶる
神のいがきに
はふくずも
秋にはあへず
うつろひにけり
アラガシ 粗樫 ぶな科
伊勢物語
わがうへに露ぞ
おくなる天の河
門わたる舟の
櫂のしづくか
カナメモチ 要黐 ばら科
枕草子 三十八
木はかつら、五葉
柿、橘、そばの木、
云々
「そばの木」ってのがカナメモチのことなんですね。
カツラ かつら科
伊勢物語
目には見て手には
とられぬ月のうちの
桂のごとき君にぞ
ありける
へー、これがカツラの木ね。若葉がまぶしい。
八重桜もありました。
満開です。
小川で水浴びする小鳥。iPhoneによると「ツグミ」だそう。
西神苑の池
池の周囲には花菖蒲が植えられています。
睡蓮も
赤いモミジと、新緑のモミジ。
葉桜になってるけど、桜もありますね。
平安神宮の裏を小川に沿った道を歩いていくと、
中神苑の池
こちらに植えられているのは、カキツバタだそう。
「臥龍橋」
豊臣秀吉が造営した三条・五条両大橋の橋脚が使われているそう。
「池に落ちないよう足元に充分注意して下さい」と。
‥‥私、ちょっとやめておきました(^^;
ツツジが咲き始めていました。
藤棚では白い藤が咲いています。
「地主社」
写真では写ってないけど、松の木から煙のようなものが
立ち上っていて、松の花粉が飛散してるんだ! って。
東神苑
対岸の尚美館(貴賓館)と枝垂れ桜
泰平閣(橋殿)が趣ありますね!
馬酔木も咲き始めています。
泰平閣(橋殿)を渡ります。
iPhoneによると「マガモ」だそう。大きな鯉も泳いでいます。
写真をトリミングすると、福田平八郎みたいな波!
東の出口から出ます。
回廊の釣燈籠
東側の蒼龍楼
大極殿(外拝殿)の前には、左近の桜(右側)、右近の橘(左側)が
平安神宮を出て、疎水に沿って鴨川の方へ歩いていくと
広い場所(夷川船溜)に出ました。
水鳥がたくさん泳いでいます。
この写真、iPhoneは「アメリカヒドリ」だって言うんだけど?
手前の白いのはホシハジロ?
一番後ろの黒白はキンクロハジロ?
「琵琶湖疎水」についての説明版(クリックで拡大します)
対岸の銅像は、琵琶湖疎水を計画して作った
第三代京都府知事 北垣國道 とのこと。
へー、こんなところに水力発電所があるの?!
「夷川水力発電所」
勢いよく水が流れています
鴨川へ出ました。飛び石で川を渡れるようになってます。
三条駅から地下鉄で山科に出て、JR東海道線で帰りました。
平安神宮: https://www.heianjingu.or.jp/
京都市京セラ美術館「キュビスム展」 [美術]
4月16日(火)京都市京セラ美術館へ行きました。
「パリ ポンピドゥーセンター
キュビスム展 美の革命
ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」
20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって生み出されたキュビスムは、西洋美術にかつてない変革をもたらしました。その名称は、1908年にブラックの風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来します。(チラシ中面の文より)
まぁ、キュビスムね‥‥って、私、ピカソもそんなに好きじゃないし、
それほど見たいって展覧会ではなかったんですが、
4月に入って、いろんなことに対処しなくてはならなかったり、
数年ぶりで医者に行く程の風邪をひいたり(コロナではなかった。
喉が痛くて声が出なかったけど熱はなかったのでパートは
早引けさせてもらったりしたけど行ってました)
と、なんかバタバタとしていて、ストレス?がたまってきてたのか、
少し体調も回復してきたこともあり、パートが休みだったこの日、
どっか行きた~い!! ってなって、
ネットで好意的な感想や、ほとんどの作品が写真撮影可って知って、
京都だし、桜も少し残ってるかな? なんて。
西岐阜の駐車場に車を停めて、東海道線で山科へ
山科駅前の枝垂れ桜
京阪山科駅から地下鉄東西線「東山」駅へ
「東山」駅にあった京都市京セラ美術館の案内板
平安神宮の大鳥居が見えてきました。
私、京都国立近代美術館は来たことがありますが、
京都国立近代美術館「世紀末ウィーンのグラフィック」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-02-23
京都市京セラ美術館は初めて!
1933(昭和8)年に創建された帝冠様式の堂々たる建物の
(現存する日本の公立美術館の中で最も古い)
京都市美術館が50年間のネーミングライツ契約を結び、
京都市京セラ美術館として、2020年5月にリニューアルオープンしたんですね。
緩やかな坂を下った地下1階がメインエントランスになっています。
今回、チケットも買って行かなかったけど、
チケット売場には行列もなくすぐに買えました。
一般当日2,100円
階段を上った1階中央ホールには、ここで開催されている
「村上龍 もののけ 京都」展の作品が展示されていて、
結構な人出。外国人も多かったです。
でも「キュビスム展」の展示室はゆったりと鑑賞できました。
そして、ほんの一部を除いて撮影可!!
1 キュビスム以前―その源泉
1895年にパリで最初の個展が開催されて以来、セザンヌの絵画は若い芸術家たちの指針となり、とりわけ1907年のサロン・ドートンヌでの没後の大回顧展は、キュビスムに向かう多くの画家たちに影響を与えました。(キャプションの解説より)
ポール・セザンヌ《ラム酒の瓶のある静物》1890年頃 ポーラ美術館
この展覧会「パリ・ポンピドゥーセンターから50点以上が日本初出品」(チラシ中面のキャッチ)って、多くの出品作がポンピドゥーセンター/国立近代美術館・産業創造センター(MNAM-CCI)の所蔵なんですが(この記事で、特に表記していないものはポンピドゥーセンター所蔵のもの)、国立西洋美術館(NMWA)や国内の美術館の作品もあって、
これは、ポーラ美術館の所蔵。わぁ、いいの持ってますね!
この絵、右のラム酒の瓶がある方は横から見てるのに、
左側は上からなので洋梨がテーブルから落っこちそうですよね。
こんなデッサンしたら、必ず注意されるハズ(^^)
でもそれがいいというか。
「様々な角度からの観察を総合した多視点の手法は、キュビスムの絵画に引き継がれていきます。」
東京国立近代美術館、いいの持ってるじゃん!! って驚いたのが、
アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》1905-1906年
キャンバスを抱えた画家たちが並んでる、キャンバスを乗せた荷車も並んでる
もっとよく見たら、木の下にものすごい数のキャンバスを抱えた人が集まってるじゃないですか!!
そしてピカソやモディリアーニも魅かれた
アフリカの彫刻も並んでました
《バンバラの小像(マリ)》1850-1900年
《ヨンベあるいはウォヨの呪物(コンゴ民主共和国)》
この像は、ギョーム・アポリネールの書斎に飾られていたものだとか。
2 「プリミティヴィスム」
パブロ・ピカソ《女性の胸像》1907年6-7月
「アフリカやオセアニアの造形物に大きな影響を受け、当時制作中だった《アヴィニョンの娘たち》を完成させます。その習作の一点」
ジョルジュ・ブラック《大きな裸婦》1907年冬-1908年6月
マリー・ローランサン《アポリネールとその友人たち(第2ヴァージョン)》1909年
中央が当時恋人だった詩人のアポリネール。その右がピカソ、
青いワンピースがローランサン自身だそう。
3 キュビスムの誕生―セザンヌに導かれて
ジョルジュ・ブラック《レスタックの高架橋》1908年初頭
セザンヌの「自然を円筒形、球形、円錐形によって扱いなさい」という言葉に対する答えのように描いた作品で、家や橋が立方体のような幾何学的形態に描かれていることから、「キュビスム」という名称で呼ばれるようになったのだと。
ジョルジュ・ブラック《楽器》1908年秋
パブロ・ピカソ《裸婦》1909年 ポーラ美術館
キューブのような単純な形から、切子面のように分割された表現になっています。
4 ブラックとピカソ―ザイルで結ばれた二人
パブロ・ピカソ《ギター奏者》1910年夏
ジョルジュ・ブラック《円卓》1911年秋
ジョルジュ・ブラック《ギターを持つ女性》1913年秋
ジョルジュ・ブラック《ギターを持つ男性》1914年春
わー、レトロな空間で素敵!
階段も素敵!(立入はできませんでした)
記念撮影用ボードもあります。
WALNUT(ウォルナット)さんのイラストが使われています。
5 フェルナン・レジェとフアン・グリス
ファン・グリス《本》1911年
フェルナン・レジェ《縫い物をする女性》1910年
フェルナン・レジェ《婚礼》1911-1912年
「中央にピンクがかったドレス姿の花嫁とタキシード姿の花婿がおり」って
解説にあるけど‥‥どれが花嫁と花婿なのかよくわからない‥‥
6 サロンにおけるキュビスム
ピカソとブラックが、フランスではカーンヴァイラー画廊以外では作品をほとんど展示しなかったのに対し、二人の影響を受けたキュビストたちは、おもにサロン・デ・サンデパンダン(独立派のサロン)などの、公募によって年一回開催される大規模な展覧会で作品を発表したため、今では「サロン・キュビスト」と呼ばれます。
7 同時主義とオルフィスム—ロベール・ドローネーとソニア・ドローネー
ロベール・ドローネー《パリ市》1910-1912年
わー、この大きな作品素敵ですね!
「ポンピドゥーセンターを象徴する大作のひとつ」だそう。
女性たちが波ガラスを通して見たみたいに分割されて描かれてるけど、
ちゃんと女性たち、三美神をモチーフにしてるんだなってわかる。
エッフェル塔も街も分割され構成されてるのが、
女性たちと踊っているようにも見える。
左下の橋や船はルソーの作品からの引用なんだ!
古典的な三美神と、現代のエッフェル塔、ルソーの絵など、
多様な要素を組み合わせるのが「同時主義」なんだと
ピカソやブラックのキュビスムってジミなのに対して、
カラフルなのがいい!
ロベール・ドローネー《円形、太陽 no.2》192-1913年
え? この絵、《パリ市》と同じ画家が描いたの?
なんか単純で抽象化してる‥‥でも鮮やかな色がいいな。
ソニア・ドローネー《シベリア横断鉄道とフランスの小さなジャンヌのための散文詩》1913年
詩人プレーズ・サンドラールと共同制作した挿絵本のために制作された絵
抽象画みたいに見えるけど、一番下にはエッフェル塔が描かれています。
色が素敵だなって。
ソニア・ドローネー《バル・ビュリエ》1913年
この色使い、いいなぁ!
何組もの男女が踊ってますね。楽しそう。
キュビスムを茶化した雑誌の表紙の風刺画が面白い
わー、ここはかつてのメインエントランスの階段かな。
天井のステンドグラスも素敵
使われている石やタイルも風格があるなー
かつてのチケット売場かな。
窓のステンドグラス
8 デュシャン兄弟とピュトー・グループ
レイモン・デュシャン=ヴィヨン《マギー》1912年(1948年鋳造)
この力強い像、インパクトありますね。
アフリカ彫刻などから影響を受けてるのがわかります
壁のモニタの映像が面白かった。
キュビスムの展覧会を見てきた画家が、それまでの絵を捨て(?)
紙で四角い筒を作って服の下に着て、キュビスムの絵みたいな
恰好になるの(^▽^)
真ん中の写真はデュシャン3兄弟
右端の展覧会の写真では、モディリアーニの彫刻も展示されている
って解説にあって、へーって見たけど、
モディリアーニ展でも展示されてたみたいで、あとで図録見たら
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-06-14
ちゃんと載ってたわ。1912年のサロン・ドートンヌの展示風景
ジャック・ヴィヨン《行進する兵士たち》1913年
ちょっと分解写真みたい? 絵が動いていくみたいに感じられる。
9 メゾン・キュビスト
1912年のサロン・ドートンヌには、「メゾン・キュビスト(キュビスムの家)」が展示され、キュビスムを建築や室内装飾へと展開する試みがなされます。(解説パネルより)
へー、キュビスムは絵画だけではなかったんだ‥‥と意外だったけど、
この写真の家がキュビスムと言われてもよくわからない(^^;
10 芸術家アトリエ「ラ・リュッシュ」
モンパルナスの集合アトリエ「ラ・リュッシュ(蜂の巣)」では、
シャガールやモディリアーニらが、キュビスムの影響を受けつつ
独自の作風を打ち立てていきます。
マルク・シャガール《婚礼》1911-1912年
マルク・シャガール《白い襟のベラ》1917年
1906年にパリに出たモディリアーニは、
はじめモンマルトルに住み、ピカソら「洗濯船」の芸術家たちと交友しますが、1909年にはモンパルナスへ移り、一時「ラ・リュッシュ」に身を寄せます。この頃からブランクーシと交流する中で、石彫りによる彫刻制作に没頭。同時代の「プリミティヴィスム」やキュビスム、古典古代の様々な様式を吸収(キャプションの解説より)
アメデオ・モディリアーニ《女性の頭部》1912年
経済的問題や健康上の理由などから1915年頃には絵画に専念しますが、アーモンド形の目を持つ単純化された頭部の表現は、絵画にも受け継がれます。
アメデオ・モディリアーニ《赤い頭部》1915年
11 東欧から来たパリの芸術家たち
レオポルド・シュルヴァージュ《エッティンゲン男爵夫人》1917年
描かれたエッティンゲン男爵夫人が描いた絵がこちら
エレーヌ・エッティンゲン《無題》1920年頃
12 立体未来主義
ロシアでは、フランスのキュビスムとイタリアの未来派がほぼ同時期に紹介され、この二派から影響を受けた「立体未来主義」が展開しました
ミハイル・ラリオーノフ《春》1912年
13 キュビスムと第一次世界大戦
第一次世界大戦(1914-1918)でフランスとドイツが戦うと、
キュビスムの作品がドイツ人画商によって扱われていたこともあり、
ドイツによる文化侵略だと非難されるようになってしまったと。
14 キュビスム以降
アンリ・ローランス《果物皿を持つ女性》1921年
これ、コルビュジェが描いた絵なの?!
ル・コルビュジェ《静物》1922年
ここにチラシ表面に使われている
ピカソ《輪を持つ少女》1919年春 が展示されていました。
第一次世界大戦前の複雑に分解された構成ではなく、ちゃんと
少女が描かれているってわかりますし、なんかカワイイ(^^)
この絵が描かれた頃は、ピカソは古典的な主題へと向かっていた時期で、
折衷的な表現となっていると。
最後に『バレエ・メカニック』1923-1924年 って、
ビール瓶とかがコマ送りみたいに目まぐるしく場面の変わる映像作品もあって面白かった。
はー、ちょっと疲れた。お勉強ってカンジで、
解説文を読むのがちょっと面倒だったし、
思った以上の出品作品!
「パリ・ポンピドゥーセンターの所蔵品を中心に約130点を展示」(チラシ中面の文)
ピカソやブラックだけではないキュビスムの多くの画家を知り、
「幾何学的に平面化された形を用いて画面を構成する試みは、絵画は現実を再現するというルネサンス以来の常識から画家たちを解放しました。パリの若い芸術家たちに衝撃を与えたキュビスムは、瞬く間に世界中に広まり、以後の芸術の多様な展開に決定的な影響を及ぼします。」
って、影響力の大きさを知りました。
ま、図録は、あまり気に入った絵がなかったし、
高くて(3,500円)重そうだったので買いませんでした。
展示室を出て、こちらのスペース、無料で入ってもいいみたい。
光の広間
元は屋外(中庭)だったのかな? ガラス屋根から降り注ぐ光がまぶしい。
中央ホールは相変わらず多くの人で賑わっています。
せっかくだから、さっき感動したかつてのメインエントランスの階段へ
2階では「金曜ロードショーとジブリ展」
会期: 2024年4月12日(金)~年6月29日(土)
や、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2024 メインプログラム
「川田喜久治 見えない地図」
「川内倫子 Cui Cui + as it is|潮田登久子 冷蔵庫/ICE BOX+マイハズバンド」
どちらも会期: 2024年4月13日(土)~5月12日(日)
が開催されていましたが、まぁいいかと。
(「金曜ロードショー‥‥」のチケットは日時指定制なんですって!)
「崖の上のポニョ」になれる撮影スポットもありました(^▽^)
撮影待ちの人が行列を作ってます。
中央ホールを突っ切ると、
おぉ!! スゴイものが見える(^▽^;;
近くまで無料で行けるみたいなので、
ド派手!!! インパクト!!!!
村上隆《お花の親子》2020年
日本庭園の池の中に、
ルイ・ヴィトンのモノグラム・カラーのトランクの上に、
お花の親子の像! 金箔が輝いています!!
東山キューブでは「村上龍 もののけ 京都」展 が開催されています。
この日、天気予報では雨だったので(家を出る時少し降ってた)
雨なら、ついでにこの展覧会も見てもいいかなって思ってたんですが、
予想より晴れてきて(私はわりと晴れ女です)
平安神宮の方まで行こうと。
京都市京セラ美術館の南側
疎水べりの桜はかなり葉桜になってました。
ザ・トライアングル
京都市京セラ美術館: https://kyotocity-kyocera.museum/
「キュビスム展—美の革命」公式サイト: https://cubisme.exhn.jp/
「パリ ポンピドゥーセンター
キュビスム展 美の革命
ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」
20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって生み出されたキュビスムは、西洋美術にかつてない変革をもたらしました。その名称は、1908年にブラックの風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来します。(チラシ中面の文より)
まぁ、キュビスムね‥‥って、私、ピカソもそんなに好きじゃないし、
それほど見たいって展覧会ではなかったんですが、
4月に入って、いろんなことに対処しなくてはならなかったり、
数年ぶりで医者に行く程の風邪をひいたり(コロナではなかった。
喉が痛くて声が出なかったけど熱はなかったのでパートは
早引けさせてもらったりしたけど行ってました)
と、なんかバタバタとしていて、ストレス?がたまってきてたのか、
少し体調も回復してきたこともあり、パートが休みだったこの日、
どっか行きた~い!! ってなって、
ネットで好意的な感想や、ほとんどの作品が写真撮影可って知って、
京都だし、桜も少し残ってるかな? なんて。
西岐阜の駐車場に車を停めて、東海道線で山科へ
山科駅前の枝垂れ桜
京阪山科駅から地下鉄東西線「東山」駅へ
「東山」駅にあった京都市京セラ美術館の案内板
平安神宮の大鳥居が見えてきました。
私、京都国立近代美術館は来たことがありますが、
京都国立近代美術館「世紀末ウィーンのグラフィック」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-02-23
京都市京セラ美術館は初めて!
1933(昭和8)年に創建された帝冠様式の堂々たる建物の
(現存する日本の公立美術館の中で最も古い)
京都市美術館が50年間のネーミングライツ契約を結び、
京都市京セラ美術館として、2020年5月にリニューアルオープンしたんですね。
緩やかな坂を下った地下1階がメインエントランスになっています。
今回、チケットも買って行かなかったけど、
チケット売場には行列もなくすぐに買えました。
一般当日2,100円
階段を上った1階中央ホールには、ここで開催されている
「村上龍 もののけ 京都」展の作品が展示されていて、
結構な人出。外国人も多かったです。
でも「キュビスム展」の展示室はゆったりと鑑賞できました。
そして、ほんの一部を除いて撮影可!!
1 キュビスム以前―その源泉
1895年にパリで最初の個展が開催されて以来、セザンヌの絵画は若い芸術家たちの指針となり、とりわけ1907年のサロン・ドートンヌでの没後の大回顧展は、キュビスムに向かう多くの画家たちに影響を与えました。(キャプションの解説より)
ポール・セザンヌ《ラム酒の瓶のある静物》1890年頃 ポーラ美術館
この展覧会「パリ・ポンピドゥーセンターから50点以上が日本初出品」(チラシ中面のキャッチ)って、多くの出品作がポンピドゥーセンター/国立近代美術館・産業創造センター(MNAM-CCI)の所蔵なんですが(この記事で、特に表記していないものはポンピドゥーセンター所蔵のもの)、国立西洋美術館(NMWA)や国内の美術館の作品もあって、
これは、ポーラ美術館の所蔵。わぁ、いいの持ってますね!
この絵、右のラム酒の瓶がある方は横から見てるのに、
左側は上からなので洋梨がテーブルから落っこちそうですよね。
こんなデッサンしたら、必ず注意されるハズ(^^)
でもそれがいいというか。
「様々な角度からの観察を総合した多視点の手法は、キュビスムの絵画に引き継がれていきます。」
東京国立近代美術館、いいの持ってるじゃん!! って驚いたのが、
アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》1905-1906年
キャンバスを抱えた画家たちが並んでる、キャンバスを乗せた荷車も並んでる
もっとよく見たら、木の下にものすごい数のキャンバスを抱えた人が集まってるじゃないですか!!
そしてピカソやモディリアーニも魅かれた
アフリカの彫刻も並んでました
《バンバラの小像(マリ)》1850-1900年
《ヨンベあるいはウォヨの呪物(コンゴ民主共和国)》
この像は、ギョーム・アポリネールの書斎に飾られていたものだとか。
2 「プリミティヴィスム」
パブロ・ピカソ《女性の胸像》1907年6-7月
「アフリカやオセアニアの造形物に大きな影響を受け、当時制作中だった《アヴィニョンの娘たち》を完成させます。その習作の一点」
ジョルジュ・ブラック《大きな裸婦》1907年冬-1908年6月
マリー・ローランサン《アポリネールとその友人たち(第2ヴァージョン)》1909年
中央が当時恋人だった詩人のアポリネール。その右がピカソ、
青いワンピースがローランサン自身だそう。
3 キュビスムの誕生―セザンヌに導かれて
ジョルジュ・ブラック《レスタックの高架橋》1908年初頭
セザンヌの「自然を円筒形、球形、円錐形によって扱いなさい」という言葉に対する答えのように描いた作品で、家や橋が立方体のような幾何学的形態に描かれていることから、「キュビスム」という名称で呼ばれるようになったのだと。
ジョルジュ・ブラック《楽器》1908年秋
パブロ・ピカソ《裸婦》1909年 ポーラ美術館
キューブのような単純な形から、切子面のように分割された表現になっています。
4 ブラックとピカソ―ザイルで結ばれた二人
パブロ・ピカソ《ギター奏者》1910年夏
ジョルジュ・ブラック《円卓》1911年秋
ジョルジュ・ブラック《ギターを持つ女性》1913年秋
ジョルジュ・ブラック《ギターを持つ男性》1914年春
わー、レトロな空間で素敵!
階段も素敵!(立入はできませんでした)
記念撮影用ボードもあります。
WALNUT(ウォルナット)さんのイラストが使われています。
5 フェルナン・レジェとフアン・グリス
ファン・グリス《本》1911年
フェルナン・レジェ《縫い物をする女性》1910年
フェルナン・レジェ《婚礼》1911-1912年
「中央にピンクがかったドレス姿の花嫁とタキシード姿の花婿がおり」って
解説にあるけど‥‥どれが花嫁と花婿なのかよくわからない‥‥
6 サロンにおけるキュビスム
ピカソとブラックが、フランスではカーンヴァイラー画廊以外では作品をほとんど展示しなかったのに対し、二人の影響を受けたキュビストたちは、おもにサロン・デ・サンデパンダン(独立派のサロン)などの、公募によって年一回開催される大規模な展覧会で作品を発表したため、今では「サロン・キュビスト」と呼ばれます。
7 同時主義とオルフィスム—ロベール・ドローネーとソニア・ドローネー
ロベール・ドローネー《パリ市》1910-1912年
わー、この大きな作品素敵ですね!
「ポンピドゥーセンターを象徴する大作のひとつ」だそう。
女性たちが波ガラスを通して見たみたいに分割されて描かれてるけど、
ちゃんと女性たち、三美神をモチーフにしてるんだなってわかる。
エッフェル塔も街も分割され構成されてるのが、
女性たちと踊っているようにも見える。
左下の橋や船はルソーの作品からの引用なんだ!
古典的な三美神と、現代のエッフェル塔、ルソーの絵など、
多様な要素を組み合わせるのが「同時主義」なんだと
ピカソやブラックのキュビスムってジミなのに対して、
カラフルなのがいい!
ロベール・ドローネー《円形、太陽 no.2》192-1913年
え? この絵、《パリ市》と同じ画家が描いたの?
なんか単純で抽象化してる‥‥でも鮮やかな色がいいな。
ソニア・ドローネー《シベリア横断鉄道とフランスの小さなジャンヌのための散文詩》1913年
詩人プレーズ・サンドラールと共同制作した挿絵本のために制作された絵
抽象画みたいに見えるけど、一番下にはエッフェル塔が描かれています。
色が素敵だなって。
ソニア・ドローネー《バル・ビュリエ》1913年
この色使い、いいなぁ!
何組もの男女が踊ってますね。楽しそう。
キュビスムを茶化した雑誌の表紙の風刺画が面白い
わー、ここはかつてのメインエントランスの階段かな。
天井のステンドグラスも素敵
使われている石やタイルも風格があるなー
かつてのチケット売場かな。
窓のステンドグラス
8 デュシャン兄弟とピュトー・グループ
レイモン・デュシャン=ヴィヨン《マギー》1912年(1948年鋳造)
この力強い像、インパクトありますね。
アフリカ彫刻などから影響を受けてるのがわかります
壁のモニタの映像が面白かった。
キュビスムの展覧会を見てきた画家が、それまでの絵を捨て(?)
紙で四角い筒を作って服の下に着て、キュビスムの絵みたいな
恰好になるの(^▽^)
真ん中の写真はデュシャン3兄弟
右端の展覧会の写真では、モディリアーニの彫刻も展示されている
って解説にあって、へーって見たけど、
モディリアーニ展でも展示されてたみたいで、あとで図録見たら
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-06-14
ちゃんと載ってたわ。1912年のサロン・ドートンヌの展示風景
ジャック・ヴィヨン《行進する兵士たち》1913年
ちょっと分解写真みたい? 絵が動いていくみたいに感じられる。
9 メゾン・キュビスト
1912年のサロン・ドートンヌには、「メゾン・キュビスト(キュビスムの家)」が展示され、キュビスムを建築や室内装飾へと展開する試みがなされます。(解説パネルより)
へー、キュビスムは絵画だけではなかったんだ‥‥と意外だったけど、
この写真の家がキュビスムと言われてもよくわからない(^^;
10 芸術家アトリエ「ラ・リュッシュ」
モンパルナスの集合アトリエ「ラ・リュッシュ(蜂の巣)」では、
シャガールやモディリアーニらが、キュビスムの影響を受けつつ
独自の作風を打ち立てていきます。
マルク・シャガール《婚礼》1911-1912年
マルク・シャガール《白い襟のベラ》1917年
1906年にパリに出たモディリアーニは、
はじめモンマルトルに住み、ピカソら「洗濯船」の芸術家たちと交友しますが、1909年にはモンパルナスへ移り、一時「ラ・リュッシュ」に身を寄せます。この頃からブランクーシと交流する中で、石彫りによる彫刻制作に没頭。同時代の「プリミティヴィスム」やキュビスム、古典古代の様々な様式を吸収(キャプションの解説より)
アメデオ・モディリアーニ《女性の頭部》1912年
経済的問題や健康上の理由などから1915年頃には絵画に専念しますが、アーモンド形の目を持つ単純化された頭部の表現は、絵画にも受け継がれます。
アメデオ・モディリアーニ《赤い頭部》1915年
11 東欧から来たパリの芸術家たち
レオポルド・シュルヴァージュ《エッティンゲン男爵夫人》1917年
描かれたエッティンゲン男爵夫人が描いた絵がこちら
エレーヌ・エッティンゲン《無題》1920年頃
12 立体未来主義
ロシアでは、フランスのキュビスムとイタリアの未来派がほぼ同時期に紹介され、この二派から影響を受けた「立体未来主義」が展開しました
ミハイル・ラリオーノフ《春》1912年
13 キュビスムと第一次世界大戦
第一次世界大戦(1914-1918)でフランスとドイツが戦うと、
キュビスムの作品がドイツ人画商によって扱われていたこともあり、
ドイツによる文化侵略だと非難されるようになってしまったと。
14 キュビスム以降
アンリ・ローランス《果物皿を持つ女性》1921年
これ、コルビュジェが描いた絵なの?!
ル・コルビュジェ《静物》1922年
ここにチラシ表面に使われている
ピカソ《輪を持つ少女》1919年春 が展示されていました。
第一次世界大戦前の複雑に分解された構成ではなく、ちゃんと
少女が描かれているってわかりますし、なんかカワイイ(^^)
この絵が描かれた頃は、ピカソは古典的な主題へと向かっていた時期で、
折衷的な表現となっていると。
最後に『バレエ・メカニック』1923-1924年 って、
ビール瓶とかがコマ送りみたいに目まぐるしく場面の変わる映像作品もあって面白かった。
はー、ちょっと疲れた。お勉強ってカンジで、
解説文を読むのがちょっと面倒だったし、
思った以上の出品作品!
「パリ・ポンピドゥーセンターの所蔵品を中心に約130点を展示」(チラシ中面の文)
ピカソやブラックだけではないキュビスムの多くの画家を知り、
「幾何学的に平面化された形を用いて画面を構成する試みは、絵画は現実を再現するというルネサンス以来の常識から画家たちを解放しました。パリの若い芸術家たちに衝撃を与えたキュビスムは、瞬く間に世界中に広まり、以後の芸術の多様な展開に決定的な影響を及ぼします。」
って、影響力の大きさを知りました。
ま、図録は、あまり気に入った絵がなかったし、
高くて(3,500円)重そうだったので買いませんでした。
展示室を出て、こちらのスペース、無料で入ってもいいみたい。
光の広間
元は屋外(中庭)だったのかな? ガラス屋根から降り注ぐ光がまぶしい。
中央ホールは相変わらず多くの人で賑わっています。
せっかくだから、さっき感動したかつてのメインエントランスの階段へ
2階では「金曜ロードショーとジブリ展」
会期: 2024年4月12日(金)~年6月29日(土)
や、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2024 メインプログラム
「川田喜久治 見えない地図」
「川内倫子 Cui Cui + as it is|潮田登久子 冷蔵庫/ICE BOX+マイハズバンド」
どちらも会期: 2024年4月13日(土)~5月12日(日)
が開催されていましたが、まぁいいかと。
(「金曜ロードショー‥‥」のチケットは日時指定制なんですって!)
「崖の上のポニョ」になれる撮影スポットもありました(^▽^)
撮影待ちの人が行列を作ってます。
中央ホールを突っ切ると、
おぉ!! スゴイものが見える(^▽^;;
近くまで無料で行けるみたいなので、
ド派手!!! インパクト!!!!
村上隆《お花の親子》2020年
日本庭園の池の中に、
ルイ・ヴィトンのモノグラム・カラーのトランクの上に、
お花の親子の像! 金箔が輝いています!!
東山キューブでは「村上龍 もののけ 京都」展 が開催されています。
この日、天気予報では雨だったので(家を出る時少し降ってた)
雨なら、ついでにこの展覧会も見てもいいかなって思ってたんですが、
予想より晴れてきて(私はわりと晴れ女です)
平安神宮の方まで行こうと。
京都市京セラ美術館の南側
疎水べりの桜はかなり葉桜になってました。
ザ・トライアングル
京都市京セラ美術館: https://kyotocity-kyocera.museum/
「キュビスム展—美の革命」公式サイト: https://cubisme.exhn.jp/
岐阜県美術館「ビロンギング」展 [美術]
3月29日(金)、岐阜県美術館へ行きました。
「クロスアート4
ビロンギング
-新しい居場所と手にしたもの-」
私のパート、シフトで金曜が休みになることは
今までなかったんです。同僚が金曜日に休むので。
でもこの日、同僚の都合が変わって、私が休めることになり、
展覧会見に行こう、どこがいいかな ?って探したら、
この展覧会が初日で、
「オープニング・ギャラリートーク」が
15:00~17:00に開催されるって知って。
「ビロンギング」‥‥展覧会のイメージがよくわからないタイトルなんですが、
まず、「クロスアート4」とは、
日本国土のおよそ中央にある岐阜を交差路と見立て、それぞれの方向へと進んでいったアーティストたちを紹介する「クロスアート」展も今回で第4回目となります。(チラシ裏面の文より)
第1回目は、2003年4月10日(木)~5月20日(火)で、
天野裕夫と坂倉新平が紹介されていました。
第2回目は、2009年11月10日(火)~2010年1月24日(日)
「ARTのメリーゴーランド」と言うタイトルで、
長谷川喜久、吉本作次、傍島幹司、村瀬恭子、大巻伸嗣、奥村晃史、神戸智行の7名が紹介されていました。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2010-01-10
で、3回目がいつ、どんな展覧会だったのかわからない。
私、岐阜県美術館の展覧会は全部見てるハズなんだけど‥‥
「ビロンギング」とは、
英語「ビロンギング」とは「所属」や「持ち物」などと訳されます。世界的な活躍をする本展出品のアーティストたちも、かつて身近なコミュニティーに属して同じようなのに囲まれていました。そうした環境を飛び出したアーティストたちは、膨張する「多様性」の中に取り込まれるのではなく、そそれぞれの居場所とそこでの感性や技術を獲得していきました。
本展では、そうした郷里を巣立ったアーティストたちの到達点から、芸術の現在をお楽しみいただきます。(チラシ裏面の文)
ってことで、岐阜出身で岐阜を飛び出して
現在世界的に注目を浴びる若手アーティスト5名が紹介されています。
オープニング・ギャラリートークでは、
公花、山内、横山の3名の作家さんからお話を聞くことができました。
会場に入って、最初のコーナーが
松山智一 MATSUYAMA Tomokazu
日本画の花鳥風月の図像や身の回りのものが変形のツルツルしたキャンバスに、これでもかって描き込まれています。画材はアクリルとのこと。
写真が小さいと描かれているものがよくわからないんだけど、それぞれ細かなところまで丁寧に描き込んであります。
猫や鳥などの動物たちがカワイイ!
花は日本の伝統的絵画にも描かれるような装飾的な図で、
人物は平面的に描かれて無表情
人物のファッションや壁や床などは日本の伝統文様のような柄が描き込まれてて、
過剰な装飾性に目がチカチカしちゃうけど、細部を見ていて飽きません。
こんな日常的なものも描き込まれています。
展覧会を企画された学芸員の方から、
ニューヨークのアートシーンで活動する松山さんは、日本人として、
マイノリティであることを意識せざるを得ない環境で、
西洋と東洋、現代と古典が織り交ざるような作品を制作されている
みたいなことを聞きました。
後藤映則 GOTO Akinori
その横の展示室へ入ると、暗い中で光が踊っています。
展示台の上の作品《Crossing #03》2019年
ナイロンで作られた立体にスリットの光線が当たって、
まるでゾートロープとか昔のアニメーションのように
人の形が歩いているように動いていきます。
奥の大きな作品《Energy #01》2017年
スリットの光線が当たって動くと、人の形がバレエを踊っているように
空間の中で動いていきます。
面白いですね!! 後藤さん、各務原市の出身とのこと。
暗室の外に展示されていたこの作品、
この作品を作る過程と光を当てた映像があって、
作品が動いているように見える原理が説明されていました。
石に穴を開けて麻糸を通した作品など、もしかしたら
原始人もこんな遊びをしたのでは? って思えるくらい素朴な原理!
面白い!!
公花 KIMIKA
展示室に鮮やかな模様を染めた薄く長い布が張られています。
公花さんからお話を聞くことができました。
岐阜市生まれの公花さん。愛知県立芸術大学で日本画を専攻。
2010年にアイルランドに留学。
ARTifaritiという国際芸術祭に出逢い、スペインのセビリアに移る。
アフリカ最後の植民地と言われる「西サハラ」について
北のモロッコと南のモーリタニアに挟まれて、
新たに被支配地となった西サハラ。
国としては認められていません。
公花さんは難民キャンプに滞在し、女性たちが身に着けるメルフファという長い布を少しずつもらってコラージュした作品が展示されていました。
《色鮮やかなる壁の華麗なる反攻》2014年
映像では、女性たちが笑顔で、身に着けているメルフファをちょっと
切り取って差し出してくれる様子が映されていました。
この作品を見て、自分たちのメルフファが使われている! って、
とても喜んでもらったと。
山内祥太 YAMAUCHI Shota
顔をかたどった立体像の上に絵画や写真が降ってきて
貼りついていく映像作品が面白かった
《カオ1_Waterfall》2021年
ちょっとキモい(^^)
山内さんから、コロナ禍で誰もがマスクで顔を隠していた様子から思いついたと、お話がありました。
そして「匂い」をテーマにしたという映像作品
《Apparition》2023年
煙の中から匂いの素の形が表れます。
《ラテックスオブジェ》2024年
横山奈美 YOKOYAMA Nami
あ、この作品は、2021年に岐阜県美術館
「アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.11 横山奈美」
公開制作:2021年11月12日(金)~12月11日(土)
作品展示:2021年12月21日(火)~2022年1月23日(日)
https://kenbi.pref.gifu.lg.jp/events/aim11/
で滞在制作された作品だ。
《forever》2021年
前日に描いた絵を見ながら、次の日も同じように描いていく
というルールで制作された作品。
30枚(?)ある作品の14枚(?)を展示してあるそう。
寝転がった少女のTシャツのロゴだけは違う書体だけど、
他は同じように描いていく、けどほんの少しのことで
表情が変わって見えたりするって話を
横山さんから聞くことができました。
横山さんのもう一つのスタイルが、
ネオンをモチーフに、背後のフレームまで描く「ネオン」シリーズ。
豊田市美術館のコレクション展「光について/光をともして」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-04-30
チラシに使われていて、ネオン管の造形作品かと思ったら絵画で驚きました。
愛知県美術館に令和2年度新収蔵作品として紹介されていた中にも
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-11-24
横山さんのネオンをモチーフにした作品がありました。
こちらの《Shape of Your Words [In Gifu.2023.10.14-10.25]》2023-24年
友人たちに「I am」という文字を書いてもらい、それを業者さんに発注して
実際のネオン照明を作ってもらい、それを絵に描いているそう。
岐阜県美術館: https://kenbi.pref.gifu.lg.jp/
県民ギャラリーで開催されていたのが、
「創立100周年記念
岐阜信用金庫 秘蔵名作選」
会期2024年3月26日(火)~4月14日(日)
観覧無料で出品リストも豪華!
表紙に使われている 藤田嗣治《婦人像》1932年 をはじめ、
川合玉堂、前田青邨、梅原龍三郎、林武、
横山大観も東山魁夷も、平山郁夫、片岡球子、
守屋多々志、加藤栄三、加藤東一、土屋禮一‥‥と
巨匠49名の作品が67点並んでいます。
どれも美しく、部屋に飾りたいような絵。
中でも、堀文子《春が来る》1987年
辛夷の白い花が遠くの雪山をバックに描かれていて、
今の季節にピッタリの清楚な風景画で良かったです。
とても見ごたえありました。
「クロスアート4
ビロンギング
-新しい居場所と手にしたもの-」
私のパート、シフトで金曜が休みになることは
今までなかったんです。同僚が金曜日に休むので。
でもこの日、同僚の都合が変わって、私が休めることになり、
展覧会見に行こう、どこがいいかな ?って探したら、
この展覧会が初日で、
「オープニング・ギャラリートーク」が
15:00~17:00に開催されるって知って。
「ビロンギング」‥‥展覧会のイメージがよくわからないタイトルなんですが、
まず、「クロスアート4」とは、
日本国土のおよそ中央にある岐阜を交差路と見立て、それぞれの方向へと進んでいったアーティストたちを紹介する「クロスアート」展も今回で第4回目となります。(チラシ裏面の文より)
第1回目は、2003年4月10日(木)~5月20日(火)で、
天野裕夫と坂倉新平が紹介されていました。
第2回目は、2009年11月10日(火)~2010年1月24日(日)
「ARTのメリーゴーランド」と言うタイトルで、
長谷川喜久、吉本作次、傍島幹司、村瀬恭子、大巻伸嗣、奥村晃史、神戸智行の7名が紹介されていました。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2010-01-10
で、3回目がいつ、どんな展覧会だったのかわからない。
私、岐阜県美術館の展覧会は全部見てるハズなんだけど‥‥
「ビロンギング」とは、
英語「ビロンギング」とは「所属」や「持ち物」などと訳されます。世界的な活躍をする本展出品のアーティストたちも、かつて身近なコミュニティーに属して同じようなのに囲まれていました。そうした環境を飛び出したアーティストたちは、膨張する「多様性」の中に取り込まれるのではなく、そそれぞれの居場所とそこでの感性や技術を獲得していきました。
本展では、そうした郷里を巣立ったアーティストたちの到達点から、芸術の現在をお楽しみいただきます。(チラシ裏面の文)
ってことで、岐阜出身で岐阜を飛び出して
現在世界的に注目を浴びる若手アーティスト5名が紹介されています。
オープニング・ギャラリートークでは、
公花、山内、横山の3名の作家さんからお話を聞くことができました。
会場に入って、最初のコーナーが
松山智一 MATSUYAMA Tomokazu
日本画の花鳥風月の図像や身の回りのものが変形のツルツルしたキャンバスに、これでもかって描き込まれています。画材はアクリルとのこと。
写真が小さいと描かれているものがよくわからないんだけど、それぞれ細かなところまで丁寧に描き込んであります。
猫や鳥などの動物たちがカワイイ!
花は日本の伝統的絵画にも描かれるような装飾的な図で、
人物は平面的に描かれて無表情
人物のファッションや壁や床などは日本の伝統文様のような柄が描き込まれてて、
過剰な装飾性に目がチカチカしちゃうけど、細部を見ていて飽きません。
こんな日常的なものも描き込まれています。
展覧会を企画された学芸員の方から、
ニューヨークのアートシーンで活動する松山さんは、日本人として、
マイノリティであることを意識せざるを得ない環境で、
西洋と東洋、現代と古典が織り交ざるような作品を制作されている
みたいなことを聞きました。
後藤映則 GOTO Akinori
その横の展示室へ入ると、暗い中で光が踊っています。
展示台の上の作品《Crossing #03》2019年
ナイロンで作られた立体にスリットの光線が当たって、
まるでゾートロープとか昔のアニメーションのように
人の形が歩いているように動いていきます。
奥の大きな作品《Energy #01》2017年
スリットの光線が当たって動くと、人の形がバレエを踊っているように
空間の中で動いていきます。
面白いですね!! 後藤さん、各務原市の出身とのこと。
暗室の外に展示されていたこの作品、
この作品を作る過程と光を当てた映像があって、
作品が動いているように見える原理が説明されていました。
石に穴を開けて麻糸を通した作品など、もしかしたら
原始人もこんな遊びをしたのでは? って思えるくらい素朴な原理!
面白い!!
公花 KIMIKA
展示室に鮮やかな模様を染めた薄く長い布が張られています。
公花さんからお話を聞くことができました。
岐阜市生まれの公花さん。愛知県立芸術大学で日本画を専攻。
2010年にアイルランドに留学。
ARTifaritiという国際芸術祭に出逢い、スペインのセビリアに移る。
アフリカ最後の植民地と言われる「西サハラ」について
北のモロッコと南のモーリタニアに挟まれて、
新たに被支配地となった西サハラ。
国としては認められていません。
公花さんは難民キャンプに滞在し、女性たちが身に着けるメルフファという長い布を少しずつもらってコラージュした作品が展示されていました。
《色鮮やかなる壁の華麗なる反攻》2014年
映像では、女性たちが笑顔で、身に着けているメルフファをちょっと
切り取って差し出してくれる様子が映されていました。
この作品を見て、自分たちのメルフファが使われている! って、
とても喜んでもらったと。
山内祥太 YAMAUCHI Shota
顔をかたどった立体像の上に絵画や写真が降ってきて
貼りついていく映像作品が面白かった
《カオ1_Waterfall》2021年
ちょっとキモい(^^)
山内さんから、コロナ禍で誰もがマスクで顔を隠していた様子から思いついたと、お話がありました。
そして「匂い」をテーマにしたという映像作品
《Apparition》2023年
煙の中から匂いの素の形が表れます。
《ラテックスオブジェ》2024年
横山奈美 YOKOYAMA Nami
あ、この作品は、2021年に岐阜県美術館
「アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol.11 横山奈美」
公開制作:2021年11月12日(金)~12月11日(土)
作品展示:2021年12月21日(火)~2022年1月23日(日)
https://kenbi.pref.gifu.lg.jp/events/aim11/
で滞在制作された作品だ。
《forever》2021年
前日に描いた絵を見ながら、次の日も同じように描いていく
というルールで制作された作品。
30枚(?)ある作品の14枚(?)を展示してあるそう。
寝転がった少女のTシャツのロゴだけは違う書体だけど、
他は同じように描いていく、けどほんの少しのことで
表情が変わって見えたりするって話を
横山さんから聞くことができました。
横山さんのもう一つのスタイルが、
ネオンをモチーフに、背後のフレームまで描く「ネオン」シリーズ。
豊田市美術館のコレクション展「光について/光をともして」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-04-30
チラシに使われていて、ネオン管の造形作品かと思ったら絵画で驚きました。
愛知県美術館に令和2年度新収蔵作品として紹介されていた中にも
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-11-24
横山さんのネオンをモチーフにした作品がありました。
こちらの《Shape of Your Words [In Gifu.2023.10.14-10.25]》2023-24年
友人たちに「I am」という文字を書いてもらい、それを業者さんに発注して
実際のネオン照明を作ってもらい、それを絵に描いているそう。
岐阜県美術館: https://kenbi.pref.gifu.lg.jp/
県民ギャラリーで開催されていたのが、
「創立100周年記念
岐阜信用金庫 秘蔵名作選」
会期2024年3月26日(火)~4月14日(日)
観覧無料で出品リストも豪華!
表紙に使われている 藤田嗣治《婦人像》1932年 をはじめ、
川合玉堂、前田青邨、梅原龍三郎、林武、
横山大観も東山魁夷も、平山郁夫、片岡球子、
守屋多々志、加藤栄三、加藤東一、土屋禮一‥‥と
巨匠49名の作品が67点並んでいます。
どれも美しく、部屋に飾りたいような絵。
中でも、堀文子《春が来る》1987年
辛夷の白い花が遠くの雪山をバックに描かれていて、
今の季節にピッタリの清楚な風景画で良かったです。
とても見ごたえありました。
大阪中之島美術館「モネ 連作の情景」展と街散策 [旅行]
3月24日(土)、大阪中之島美術館へ行って、
「没後50年 福田平八郎」展を見たことは前記事に
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-04-02
見終わって、できたら「モネ 連作の情景」展も見たいなと。
前回「女性画家たちの大阪」展に来た時は、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-03-09
モネ展に入場する人の列が屋外まで伸びていたので
諦めたんですよね。
今回は、外は雨だし、まぁ少し並んでもいいかと
(前回は食事したかったけど、今回あまりお腹空いてなかったこともあって)
2階のチケット売場へ行くと、券売機に並ぶ人の列は長かったんですが、
「割引がある人はこちらです」って案内の人がいて、
「福田平八郎を見てきて、モネも見たいんだけど」と言うと、
対面のチケットカウンターの列へ案内してくれて、ほぼ並ぶことなく
当日一般2,500円のところ、100円引きの2,400円で買うことができました。
(ひぇー! それでも高い(@o@)
エスカレーターにもすぐ乗れ、5階の展示室前の列もそれほどではなく、
(見終わった後で撮った写真)
わー良かった~、と会場に入ってびっくり!
混んでる~~!! 絵の前に二重三重に人だかり~~
モネの人気ってすごいですね!
この展覧会、キャッチフレーズが
「100%モネ!!展示作品のすべてがモネ。」
75点の出品作全て、モネの油絵なんです。
国内外40館以上から集めてきた、それぞれ結構大きな油彩作品で、
なるほど、これはすごいわ~とは思ったんですが、
こう混んでると‥‥(^^;;;
ってことで、せっかく入った展覧会ですが、
かなりすっ飛ばしてしまいました。
1章 印象派以前のモネ で展示されていた
《昼食》1868-69年 シュテーデル美術館蔵(チラシ中面左)
モネ、こんな絵も描いていたの?! って。
モネは人物にはあまり興味ないと思ってたけど、
愛らしい母子や、テーブルクロスに光が当たっている様子など、
丁寧に描かれた素敵な絵だなって見ました。
この絵がサロンに落選したことが、モネを印象派へと向かわせたと。
2章 印象派の画家、モネ
3章 テーマへの集中
4章 連作の画家、モネ
モネは、同じ場所やテーマを異なる天候、時間、季節で描いています。
「連作」というモネの表現手法に注目した展示
「積みわら」や「チャリング・クロス橋」の連作が展示されています。
そして、撮影可だったこの3点
《ウォータールー橋、曇り》1900年 ヒュー・レイン・ギャラリー、ダブリン
《ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ》1904年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
《ウォータールー橋、ロンドン、日没》1904年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
絵の前で見るだけでも大変なのに、撮影するとなるとさらに大変(^^;
5章 「睡蓮」とジヴェルニーの庭
モネと言えば「睡蓮」 最後の大きな展示室のほとんどの絵が撮影可!!
(人がいっぱいで、なかなか正面からは撮影できません
撮影をあきらめた作品もあるハズ)
《睡蓮》1914-17年 群馬県立近代美術館(群馬県企業局寄託作品)
《睡蓮の池》1907年 石橋財団アーティゾン美術館
《睡蓮の池》1918年頃 ハッソ・プラットナー・コレクション
《藤の習作》1919-20年 ドゥルー美術歴史博物館
ってことで、私にしては大枚2,400円払った展覧会だけど、
早々に出てしまいました。
大阪中之島美術館を出て、近くのビル横の庭に桜が咲いてる!
‥‥ソメイヨシノではないみたい。案内板からすると
「コヒガンザクラ」かな。
「庭の桜」として、いろんな桜が植えられています。
「ヨウコウ」
iPhoneのアプリ「PictureThis」によると「シャクナゲモドキ」だそう。
雪柳が満開です
大阪中之島美術館に来る前に写した写真ですが、
前回来た時に壁面ののレリーフ素敵だなって見た
中之島フェスティバルタワー前にあったレリーフの説明版
カッコイイ! 日本銀行大阪支店旧館南側の外壁
「郵便は世界を結ぶ」と、ゴールド(?)のポストの上に
モニュメントが乗っています。
「駅逓司大阪郵便役所跡」という石碑がありました。
淀屋橋
前回、道の反対側に見えて気になっていた青木野枝さんのモニュメント
《空の粒子Ⅱ/パッセージ2022》
アーチ状の作品の下を通っていくことができます。
交わる道には4つの彫像が立ってる。
《適塾と懐徳堂 ―未来をひらく四つの彫像》
「江戸時代後期から幕末、明治初期にかけ、この地は大阪の庶民教育に力を注いだ懐徳堂や最先端の欧州の学問を教える適塾が開かれた日本有数の文教の中心地でした。
遠征、研究、思惟、文武。4つの彫像は、大阪の、そして日本の今につながる当時の学生たちの姿です。(後略)」とのこと
《遠征》
《研究》
《思惟》
《文武》
青木野枝さんのパブリックアートが続きます
こちらの作品は《空の粒子/パッセージ2015》
風格のある建物。料亭か何かかと思ったら、
「大阪市立愛珠幼稚園」って表札。え?!今も幼稚園として現役なの?!!
現存する幼稚園としては大阪府内では最も古い歴史をもち(中略)
現存する木造の幼稚園園舎としては日本最古(Wikipediaより)
「銅座の跡」って石碑も立ってる
それから三度目の正直、北浜の「五感」へ行ってみました。
五感: https://patisserie-gokan.co.jp/
「モディリアーニ」展に来た時は待つ人が多すぎてあきらめ、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-06-05
「女性画家たちの大阪」展へ来た時はカフェの受付は終了してたんです。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-03-14
今回、待っているのが10組以内だったので予約しました。
30分近く待って番号呼ばれ、2階のカフェに。
3月のデセール「柑橘の香り」1,760円(税込)と、
ホットコーヒー880円(税込)が、デセールとの注文で100円引きになり
合計2,530円
コーヒーはポットで提供されるのでカップ2杯分あります!
チョコレートでできた器にクリームや柑橘のゼリーなどが入って、
盛り付けも美しい! 満足したけど‥こんなに凝らなくても、って気も(^^)
次回はフレンチトーストを注文しよう!
(隣の方が食べてたのがとても美味しそうだった)
このあたり、風格のあるレトロで重厚な建物も多いですね。
「GRAN SANCTUS YODOYABASHI」って書いてある。
オペラ・ドメーヌ 高麗橋(旧大阪教育生命保険ビル)
日本基督教団 浪花教会
史跡 緒方洪庵旧宅及び塾
「この建物は、幕末の医師・蘭学者であった緒方洪庵が弘二2年(1845)に買い受けて、天保九年(1838)に大坂瓦町に開いた私塾、適塾(適々斎塾)を移転した場所である。」と。
おー! 福沢諭吉が学んだ適塾はここにあったんだ。
高校の時に『福翁自伝』が課題図書になってて、
私、多分最後まで読んでないけど、
べらんめえ口調のヤンチャ自慢が好きになれない とか、
生意気な感想文を提出した覚えがある(^^;
隣の公園には緒方洪庵の銅像がありました。
物干し台がある。塾生たちはここで生活していたんですよね。
淀屋橋から地下鉄で新大阪まで行くけど、
新幹線には乗らずに、在来線で西岐阜まで帰りました。
「没後50年 福田平八郎」展を見たことは前記事に
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-04-02
見終わって、できたら「モネ 連作の情景」展も見たいなと。
前回「女性画家たちの大阪」展に来た時は、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-03-09
モネ展に入場する人の列が屋外まで伸びていたので
諦めたんですよね。
今回は、外は雨だし、まぁ少し並んでもいいかと
(前回は食事したかったけど、今回あまりお腹空いてなかったこともあって)
2階のチケット売場へ行くと、券売機に並ぶ人の列は長かったんですが、
「割引がある人はこちらです」って案内の人がいて、
「福田平八郎を見てきて、モネも見たいんだけど」と言うと、
対面のチケットカウンターの列へ案内してくれて、ほぼ並ぶことなく
当日一般2,500円のところ、100円引きの2,400円で買うことができました。
(ひぇー! それでも高い(@o@)
エスカレーターにもすぐ乗れ、5階の展示室前の列もそれほどではなく、
(見終わった後で撮った写真)
わー良かった~、と会場に入ってびっくり!
混んでる~~!! 絵の前に二重三重に人だかり~~
モネの人気ってすごいですね!
この展覧会、キャッチフレーズが
「100%モネ!!展示作品のすべてがモネ。」
75点の出品作全て、モネの油絵なんです。
国内外40館以上から集めてきた、それぞれ結構大きな油彩作品で、
なるほど、これはすごいわ~とは思ったんですが、
こう混んでると‥‥(^^;;;
ってことで、せっかく入った展覧会ですが、
かなりすっ飛ばしてしまいました。
1章 印象派以前のモネ で展示されていた
《昼食》1868-69年 シュテーデル美術館蔵(チラシ中面左)
モネ、こんな絵も描いていたの?! って。
モネは人物にはあまり興味ないと思ってたけど、
愛らしい母子や、テーブルクロスに光が当たっている様子など、
丁寧に描かれた素敵な絵だなって見ました。
この絵がサロンに落選したことが、モネを印象派へと向かわせたと。
2章 印象派の画家、モネ
3章 テーマへの集中
4章 連作の画家、モネ
モネは、同じ場所やテーマを異なる天候、時間、季節で描いています。
「連作」というモネの表現手法に注目した展示
「積みわら」や「チャリング・クロス橋」の連作が展示されています。
そして、撮影可だったこの3点
《ウォータールー橋、曇り》1900年 ヒュー・レイン・ギャラリー、ダブリン
《ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ》1904年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
《ウォータールー橋、ロンドン、日没》1904年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
絵の前で見るだけでも大変なのに、撮影するとなるとさらに大変(^^;
5章 「睡蓮」とジヴェルニーの庭
モネと言えば「睡蓮」 最後の大きな展示室のほとんどの絵が撮影可!!
(人がいっぱいで、なかなか正面からは撮影できません
撮影をあきらめた作品もあるハズ)
《睡蓮》1914-17年 群馬県立近代美術館(群馬県企業局寄託作品)
《睡蓮の池》1907年 石橋財団アーティゾン美術館
《睡蓮の池》1918年頃 ハッソ・プラットナー・コレクション
《藤の習作》1919-20年 ドゥルー美術歴史博物館
ってことで、私にしては大枚2,400円払った展覧会だけど、
早々に出てしまいました。
大阪中之島美術館を出て、近くのビル横の庭に桜が咲いてる!
‥‥ソメイヨシノではないみたい。案内板からすると
「コヒガンザクラ」かな。
「庭の桜」として、いろんな桜が植えられています。
「ヨウコウ」
iPhoneのアプリ「PictureThis」によると「シャクナゲモドキ」だそう。
雪柳が満開です
大阪中之島美術館に来る前に写した写真ですが、
前回来た時に壁面ののレリーフ素敵だなって見た
中之島フェスティバルタワー前にあったレリーフの説明版
カッコイイ! 日本銀行大阪支店旧館南側の外壁
「郵便は世界を結ぶ」と、ゴールド(?)のポストの上に
モニュメントが乗っています。
「駅逓司大阪郵便役所跡」という石碑がありました。
淀屋橋
前回、道の反対側に見えて気になっていた青木野枝さんのモニュメント
《空の粒子Ⅱ/パッセージ2022》
アーチ状の作品の下を通っていくことができます。
交わる道には4つの彫像が立ってる。
《適塾と懐徳堂 ―未来をひらく四つの彫像》
「江戸時代後期から幕末、明治初期にかけ、この地は大阪の庶民教育に力を注いだ懐徳堂や最先端の欧州の学問を教える適塾が開かれた日本有数の文教の中心地でした。
遠征、研究、思惟、文武。4つの彫像は、大阪の、そして日本の今につながる当時の学生たちの姿です。(後略)」とのこと
《遠征》
《研究》
《思惟》
《文武》
青木野枝さんのパブリックアートが続きます
こちらの作品は《空の粒子/パッセージ2015》
風格のある建物。料亭か何かかと思ったら、
「大阪市立愛珠幼稚園」って表札。え?!今も幼稚園として現役なの?!!
現存する幼稚園としては大阪府内では最も古い歴史をもち(中略)
現存する木造の幼稚園園舎としては日本最古(Wikipediaより)
「銅座の跡」って石碑も立ってる
それから三度目の正直、北浜の「五感」へ行ってみました。
五感: https://patisserie-gokan.co.jp/
「モディリアーニ」展に来た時は待つ人が多すぎてあきらめ、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-06-05
「女性画家たちの大阪」展へ来た時はカフェの受付は終了してたんです。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-03-14
今回、待っているのが10組以内だったので予約しました。
30分近く待って番号呼ばれ、2階のカフェに。
3月のデセール「柑橘の香り」1,760円(税込)と、
ホットコーヒー880円(税込)が、デセールとの注文で100円引きになり
合計2,530円
コーヒーはポットで提供されるのでカップ2杯分あります!
チョコレートでできた器にクリームや柑橘のゼリーなどが入って、
盛り付けも美しい! 満足したけど‥こんなに凝らなくても、って気も(^^)
次回はフレンチトーストを注文しよう!
(隣の方が食べてたのがとても美味しそうだった)
このあたり、風格のあるレトロで重厚な建物も多いですね。
「GRAN SANCTUS YODOYABASHI」って書いてある。
オペラ・ドメーヌ 高麗橋(旧大阪教育生命保険ビル)
日本基督教団 浪花教会
史跡 緒方洪庵旧宅及び塾
「この建物は、幕末の医師・蘭学者であった緒方洪庵が弘二2年(1845)に買い受けて、天保九年(1838)に大坂瓦町に開いた私塾、適塾(適々斎塾)を移転した場所である。」と。
おー! 福沢諭吉が学んだ適塾はここにあったんだ。
高校の時に『福翁自伝』が課題図書になってて、
私、多分最後まで読んでないけど、
べらんめえ口調のヤンチャ自慢が好きになれない とか、
生意気な感想文を提出した覚えがある(^^;
隣の公園には緒方洪庵の銅像がありました。
物干し台がある。塾生たちはここで生活していたんですよね。
淀屋橋から地下鉄で新大阪まで行くけど、
新幹線には乗らずに、在来線で西岐阜まで帰りました。
大阪中之島美術館「福田平八郎」展 [美術]
3月24日(日)、大阪中之島美術館へ行きました。
「没後50年 福田平八郎」展
モダン、カラフル、チャーミング。
自然を見つめ、鮮やかに切り取る日本画家。待望の回顧展。
(チラシのキャッチコピー)
この展覧会のことは、今年の展覧会を紹介した雑誌などで知って、
福田平八郎の斬新な日本画、見たいって思ってたんです。
2月24日(土)に「女性画家たちの大阪」展を見に来た時
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-03-09
福田平八郎展のチラシが3種類もある! それも凝ってる!!
裏面(?)に使われている絵もそれぞれ少し違ってたりします。
まずは、代表作で、重要文化財にも指定されている《漣(さざなみ)》昭和7年(1932)
去年3月30日に、東京国立近代美術館「重要文化財の秘密」展 で見たなー。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2023-04-19
チラシを開いたところ
「どこまでも続く、きらめく水面。
銀地に群青だけで一瞬の美をとらえ、
日本画の新境地を拓いた代表作《漣》。」
竹の幹が個性豊かに(?)描かれている《竹》昭和17年(1942)
「昔から竹は緑青(ろくしょう)で描くものと決まっているが、
私にはまだどうしても竹が緑青に見えない。」
(福田平八郎の言葉)
左下の《池辺の家鴨》大正5年(1916) ユーモラスで良かったなー。
《桃》昭和31年(1956)頃
「僕は植物の写生をする場合にはいつも対象物に触れる事を忘れない。
(中略)すべて愛の極致は、この触れるという事に帰着するのである。」
チラシを持ち帰って、これはどうしても行かなくては!!! と、
まだ会期前でしたので、私にしては珍しく、
大阪中之島美術館のウエブサイトで前売券を買ってしまいました。
当日一般1,800円のところ、1,600円で買うことができました。
平日に行った方がいいかなーと思ったけど、
パートの平日休みになかなか都合がつかなくて、
やっぱり早いうちに行きたいと、日曜だったけど出かけたわけです。
2月24日と同じ西岐阜9:54発の東海道線で米原へ。
米原から新幹線を奮発して新大阪に11:27着。
地下鉄御堂筋線で淀屋橋駅へ。
大阪中之島美術館に着いたのは12時頃。
スマホのQRコードチケット見せて、長いエスカレーターに乗り、
4階の展示室へ。
第1章 手探りの時代
福田平八郎(1892-1974)は、大分市に生まれ、18歳のとき
絵を学ぶために京都に出て、京都市立絵画専門学校の別科へ入学。
翌年、京都市立美術工芸学校に改めて入学。
最初に展示されていたのが《野薔薇》大正2年(1913)
京都市立美術工芸学校2年次の公友会展の出品作で、
同級の日本画家・高谷仙外の父親が購入したことで、
初めて売れた作品となったと。
生い茂る枝に咲く野薔薇に、羽ばたくミツバチが精緻に描かれています。
21歳の平八郎の画力に感心します。
卒業制作で、学校買上げになった《雨後》大正4年(1915) も、
精緻な写実的な絵。
その一方で、俳画風?でユーモラスな《池辺の家鴨》大正5年(1916)
《兎》大正5年(1916)、《驢の図》大正7年(1918)など、
これはこれで、思わず笑っちゃうような絵で私は好きだけど。
可愛らしい女性が着物の柄も丹念に描かれている《春の風》大正5年(1916)
別の画家の絵が並んでいるのかって思うくらい、
作風に統一感がないのは、自らの進むべき道を模索していたんでしょうね。
第2章 写実の探求
大正後半から昭和のはじめにかけての平八郎は、
徹底した写実表現をこころみた作品を発表していきます。
この展覧会、ところどころに撮影OKの作品があるんです!
《安石榴》大正9年(1920)
もちろん有難く撮影させてもらったけど、
私この作品ちょっと、うーん‥‥ってカンジ。
なんかゴチャゴチャしすぎてるっていうか。
榊原紫峰の影響が指摘できると。
これスゴイ!! って見たのが、
《鯉》大正10年(1921) 国(皇居三の丸尚蔵館蔵)
大正10年の第3回帝展で特選を受賞、宮内庁買上げになり、
平八郎の名を一躍画壇に轟かせた出世作。
この作品、3月24日までの展示だったそうで、見られて良かった!!
《朝顔》大正15年(1926)
白い朝顔を写実的に描いた作品。葉の一枚一枚まで克明に描かれているけど‥‥
なんか私にはあまり響いてこなかったというか。
その隣に展示してあった《茄子》昭和2年(1927) はすごくいい!!って見た。
畑の3本のナスや、雑草のカヤツリグサ、3羽の雀が
繊細に描かれていて、余白のせいか、とても上品な雰囲気。
第3章 鮮やかな転換
なんと、この作品が撮影可だったんです!!
重要文化財《漣》昭和7年(1932)
‥‥あれ? でも去年東京国立近代美術館で見た時より
なんかイマイチ良さが感じられないんだけどー。
写真撮る人でじっくり見られなかったせいなのか、
銀地(プラチナ地)のきらめきがあまり感じられなかったせいなのか??
でも発表当初は問題作として物議を醸したこの作品のすごさはわかります。
この《水》昭和33年(1958) も、
一見抽象画かって思っちゃうけど、水面のスケッチが何枚もあって、
克明に観察して描き上げた作品なんだって。
(この作品は第4章に分類されてるんですが、
多くのスケッチと一緒に、ここに展示されてました。)
途中の休憩室より。チケットを買う人の行列ができてます。
(福田平八郎よりモネの展覧会のチケットを買う人が多いんだろいなー)
自らを「写生狂」と称した平八郎
ところどころや、最後にまとめて素描や下絵、写生帖が
展示されていました。ほとんどが色鮮やかに着色されてて
(そういう作品が展示されているのかもしれないけど)
特に竹の写生帖では竹の様々な色に興味を持って描いているのがわかります。
素描・下絵《カーネーション、百合》昭和17年(1942)
カーネーションの花びらや葉の輪郭が色の塗り残しの白で
表現されていたり、壺の細かな模様の写生、いいなーって。
第4章 新たな造形表現への挑戦
《新雪》昭和23年(1948)
これも一見、抽象画かと思っちゃうような作品。
でもよく見たら、庭石に降った新雪のふわふわした様子が
よく表現されているのがわかります。
《氷》昭和30年(1955)
あー! 水面に張ったこんな氷、確かに見たことがある!!
抽象画にも見えるような造形的な面白さ!
《桃》昭和31年(1956)
チラシに使われてた作品だ。赤いお盆のまだ堅そうな桃。
桃の立体感? ちょっと触ってみたくなるような。
第5章 自由で豊かな美の世界へ
《海魚(かいぎょ)》昭和38年(1963)
晩年の平八郎の作品、子どもの絵みたいになってきてるのがあって、
この絵は私、うーん? ってカンジなんだけど‥‥
《遊鮎》昭和40年(1965)
これは、一見子どもの絵みたいだけど、鮎の特徴が
よく描き出されてて、さすが釣りを趣味とした人だなって。
第4章に分類されていた絵
《雲》昭和25年(1950)
グラフィックデザインのようでもあるけど、
雲の輪郭にはモコモコした立体感が感じられます。
かなり大きな画面(118.7×85.0cm)にこのシンプルで大胆な表現!
まぁ、これ平八郎だから許されるってとこもあると思うけど‥‥
最後に「写生狂」平八郎の素描が沢山展示してありました。
《紅白餅》昭和24年(1949)
《うす氷》昭和24年(1949)
《栗、松茸》昭和20・30年代
児童画展の絵が並んでいるところを模写した絵が面白かった!
昭和40年(1965)
出口のところで、あれ? 瓦屋根に雨が降ってきたところを描いた
《雨》がなかったと出品リスト見たら、それは後期展示とのこと。
大阪中之島美術館の会期3月9日(土)~5月6日(月・休)中、
【前期】3月9日(土)~4月7日(日)
【後期】4月9日(火)~5月6日(月・休) と、展示替えがあります。
大阪中之島美術館の後、大分県立美術館へ巡回します
会期: 5月18日(土)~7月15日(月・祝)
平八郎の故郷である大分の大分県立美術館、
多くの作品を所蔵しているんですね!
特に展示されていた多くの素描・下絵、写生帖は、
(ほんの一部以外)全て大分県立美術館蔵
初期の作品も大分県立美術館蔵のものが多い!
福田平八郎の初期から晩年までの画業、そして多くの写生が
見られる充実した展覧会です。(できたら後期展示も行きたいなぁ‥‥)
でも私、平八郎の絵、スゴイって好きな絵と、うーんこれはどうなのか?
なんて感じてしまう絵とあったんですよね。特に晩年の方に。
これは平八郎の実験的な試みを理解できてないせいなのかなぁ?
写生はどれも、すごい、面白いって見ましたけど。
そして展覧会後のお楽しみ、ショップでは、
《漣》の手ぬぐいとかシャツとかトートバッグにも魅かれたけど、
結局こちらの3点を購入。
(カレンダーは、図録購入者へのプレゼントとしてもらえました。
無くなり次第終了とのこと)
図録2,800円(税込)
表紙はやっぱり重要文化財の《漣》ですが、
裏表紙は写生帖の漣のスケッチが使われています。
《漣》のクリアファイルは中にアルミ蒸着の仕切りがあって、
銀箔のきらめきを感じることができます。550円(税込)
そして、平八郎がスケッチしてた富山銘菓「薄氷」6枚入り1,296円(税込)
まぁなんて雅で上品なお菓子なんでしょう!!
宝暦二年(1752)創製の伝統の銘菓なんだそう。
大阪中之島美術館: https://nakka-art.jp/
「没後50年 福田平八郎」展のページ: https://nakka-art.jp/exhibition-post/fukudaheihachiro-2023/
「没後50年 福田平八郎」展
モダン、カラフル、チャーミング。
自然を見つめ、鮮やかに切り取る日本画家。待望の回顧展。
(チラシのキャッチコピー)
この展覧会のことは、今年の展覧会を紹介した雑誌などで知って、
福田平八郎の斬新な日本画、見たいって思ってたんです。
2月24日(土)に「女性画家たちの大阪」展を見に来た時
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-03-09
福田平八郎展のチラシが3種類もある! それも凝ってる!!
裏面(?)に使われている絵もそれぞれ少し違ってたりします。
まずは、代表作で、重要文化財にも指定されている《漣(さざなみ)》昭和7年(1932)
去年3月30日に、東京国立近代美術館「重要文化財の秘密」展 で見たなー。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2023-04-19
チラシを開いたところ
「どこまでも続く、きらめく水面。
銀地に群青だけで一瞬の美をとらえ、
日本画の新境地を拓いた代表作《漣》。」
竹の幹が個性豊かに(?)描かれている《竹》昭和17年(1942)
「昔から竹は緑青(ろくしょう)で描くものと決まっているが、
私にはまだどうしても竹が緑青に見えない。」
(福田平八郎の言葉)
左下の《池辺の家鴨》大正5年(1916) ユーモラスで良かったなー。
《桃》昭和31年(1956)頃
「僕は植物の写生をする場合にはいつも対象物に触れる事を忘れない。
(中略)すべて愛の極致は、この触れるという事に帰着するのである。」
チラシを持ち帰って、これはどうしても行かなくては!!! と、
まだ会期前でしたので、私にしては珍しく、
大阪中之島美術館のウエブサイトで前売券を買ってしまいました。
当日一般1,800円のところ、1,600円で買うことができました。
平日に行った方がいいかなーと思ったけど、
パートの平日休みになかなか都合がつかなくて、
やっぱり早いうちに行きたいと、日曜だったけど出かけたわけです。
2月24日と同じ西岐阜9:54発の東海道線で米原へ。
米原から新幹線を奮発して新大阪に11:27着。
地下鉄御堂筋線で淀屋橋駅へ。
大阪中之島美術館に着いたのは12時頃。
スマホのQRコードチケット見せて、長いエスカレーターに乗り、
4階の展示室へ。
第1章 手探りの時代
福田平八郎(1892-1974)は、大分市に生まれ、18歳のとき
絵を学ぶために京都に出て、京都市立絵画専門学校の別科へ入学。
翌年、京都市立美術工芸学校に改めて入学。
最初に展示されていたのが《野薔薇》大正2年(1913)
京都市立美術工芸学校2年次の公友会展の出品作で、
同級の日本画家・高谷仙外の父親が購入したことで、
初めて売れた作品となったと。
生い茂る枝に咲く野薔薇に、羽ばたくミツバチが精緻に描かれています。
21歳の平八郎の画力に感心します。
卒業制作で、学校買上げになった《雨後》大正4年(1915) も、
精緻な写実的な絵。
その一方で、俳画風?でユーモラスな《池辺の家鴨》大正5年(1916)
《兎》大正5年(1916)、《驢の図》大正7年(1918)など、
これはこれで、思わず笑っちゃうような絵で私は好きだけど。
可愛らしい女性が着物の柄も丹念に描かれている《春の風》大正5年(1916)
別の画家の絵が並んでいるのかって思うくらい、
作風に統一感がないのは、自らの進むべき道を模索していたんでしょうね。
第2章 写実の探求
大正後半から昭和のはじめにかけての平八郎は、
徹底した写実表現をこころみた作品を発表していきます。
この展覧会、ところどころに撮影OKの作品があるんです!
《安石榴》大正9年(1920)
もちろん有難く撮影させてもらったけど、
私この作品ちょっと、うーん‥‥ってカンジ。
なんかゴチャゴチャしすぎてるっていうか。
榊原紫峰の影響が指摘できると。
これスゴイ!! って見たのが、
《鯉》大正10年(1921) 国(皇居三の丸尚蔵館蔵)
大正10年の第3回帝展で特選を受賞、宮内庁買上げになり、
平八郎の名を一躍画壇に轟かせた出世作。
この作品、3月24日までの展示だったそうで、見られて良かった!!
《朝顔》大正15年(1926)
白い朝顔を写実的に描いた作品。葉の一枚一枚まで克明に描かれているけど‥‥
なんか私にはあまり響いてこなかったというか。
その隣に展示してあった《茄子》昭和2年(1927) はすごくいい!!って見た。
畑の3本のナスや、雑草のカヤツリグサ、3羽の雀が
繊細に描かれていて、余白のせいか、とても上品な雰囲気。
第3章 鮮やかな転換
なんと、この作品が撮影可だったんです!!
重要文化財《漣》昭和7年(1932)
‥‥あれ? でも去年東京国立近代美術館で見た時より
なんかイマイチ良さが感じられないんだけどー。
写真撮る人でじっくり見られなかったせいなのか、
銀地(プラチナ地)のきらめきがあまり感じられなかったせいなのか??
でも発表当初は問題作として物議を醸したこの作品のすごさはわかります。
この《水》昭和33年(1958) も、
一見抽象画かって思っちゃうけど、水面のスケッチが何枚もあって、
克明に観察して描き上げた作品なんだって。
(この作品は第4章に分類されてるんですが、
多くのスケッチと一緒に、ここに展示されてました。)
途中の休憩室より。チケットを買う人の行列ができてます。
(福田平八郎よりモネの展覧会のチケットを買う人が多いんだろいなー)
自らを「写生狂」と称した平八郎
ところどころや、最後にまとめて素描や下絵、写生帖が
展示されていました。ほとんどが色鮮やかに着色されてて
(そういう作品が展示されているのかもしれないけど)
特に竹の写生帖では竹の様々な色に興味を持って描いているのがわかります。
素描・下絵《カーネーション、百合》昭和17年(1942)
カーネーションの花びらや葉の輪郭が色の塗り残しの白で
表現されていたり、壺の細かな模様の写生、いいなーって。
第4章 新たな造形表現への挑戦
《新雪》昭和23年(1948)
これも一見、抽象画かと思っちゃうような作品。
でもよく見たら、庭石に降った新雪のふわふわした様子が
よく表現されているのがわかります。
《氷》昭和30年(1955)
あー! 水面に張ったこんな氷、確かに見たことがある!!
抽象画にも見えるような造形的な面白さ!
《桃》昭和31年(1956)
チラシに使われてた作品だ。赤いお盆のまだ堅そうな桃。
桃の立体感? ちょっと触ってみたくなるような。
第5章 自由で豊かな美の世界へ
《海魚(かいぎょ)》昭和38年(1963)
晩年の平八郎の作品、子どもの絵みたいになってきてるのがあって、
この絵は私、うーん? ってカンジなんだけど‥‥
《遊鮎》昭和40年(1965)
これは、一見子どもの絵みたいだけど、鮎の特徴が
よく描き出されてて、さすが釣りを趣味とした人だなって。
第4章に分類されていた絵
《雲》昭和25年(1950)
グラフィックデザインのようでもあるけど、
雲の輪郭にはモコモコした立体感が感じられます。
かなり大きな画面(118.7×85.0cm)にこのシンプルで大胆な表現!
まぁ、これ平八郎だから許されるってとこもあると思うけど‥‥
最後に「写生狂」平八郎の素描が沢山展示してありました。
《紅白餅》昭和24年(1949)
《うす氷》昭和24年(1949)
《栗、松茸》昭和20・30年代
児童画展の絵が並んでいるところを模写した絵が面白かった!
昭和40年(1965)
出口のところで、あれ? 瓦屋根に雨が降ってきたところを描いた
《雨》がなかったと出品リスト見たら、それは後期展示とのこと。
大阪中之島美術館の会期3月9日(土)~5月6日(月・休)中、
【前期】3月9日(土)~4月7日(日)
【後期】4月9日(火)~5月6日(月・休) と、展示替えがあります。
大阪中之島美術館の後、大分県立美術館へ巡回します
会期: 5月18日(土)~7月15日(月・祝)
平八郎の故郷である大分の大分県立美術館、
多くの作品を所蔵しているんですね!
特に展示されていた多くの素描・下絵、写生帖は、
(ほんの一部以外)全て大分県立美術館蔵
初期の作品も大分県立美術館蔵のものが多い!
福田平八郎の初期から晩年までの画業、そして多くの写生が
見られる充実した展覧会です。(できたら後期展示も行きたいなぁ‥‥)
でも私、平八郎の絵、スゴイって好きな絵と、うーんこれはどうなのか?
なんて感じてしまう絵とあったんですよね。特に晩年の方に。
これは平八郎の実験的な試みを理解できてないせいなのかなぁ?
写生はどれも、すごい、面白いって見ましたけど。
そして展覧会後のお楽しみ、ショップでは、
《漣》の手ぬぐいとかシャツとかトートバッグにも魅かれたけど、
結局こちらの3点を購入。
(カレンダーは、図録購入者へのプレゼントとしてもらえました。
無くなり次第終了とのこと)
図録2,800円(税込)
表紙はやっぱり重要文化財の《漣》ですが、
裏表紙は写生帖の漣のスケッチが使われています。
《漣》のクリアファイルは中にアルミ蒸着の仕切りがあって、
銀箔のきらめきを感じることができます。550円(税込)
そして、平八郎がスケッチしてた富山銘菓「薄氷」6枚入り1,296円(税込)
まぁなんて雅で上品なお菓子なんでしょう!!
宝暦二年(1752)創製の伝統の銘菓なんだそう。
大阪中之島美術館: https://nakka-art.jp/
「没後50年 福田平八郎」展のページ: https://nakka-art.jp/exhibition-post/fukudaheihachiro-2023/