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清須市はるひ美術館「原田治 展」 [美術]

8月28日(金)、清須市はるひ美術館
「原田治 展」に行ってきたことを。

いつもならここに展覧会のチラシをスキャンしてアップするんだけど、
この展覧会のチラシ、手に入れられてないんですよ(T.T)

この展覧会を知ったのは、ツイッターで流れてきたから。
清須市はるひ美術館公式ツイッター: https://twitter.com/kh_museum
へー、オサムグツズの原田治ね、見てこなきゃ! って思ってたら、

混雑していて入場制限を行っているとか、
入館までに1時間程度待ってもらってるので熱中症対策をしてとか
流れてきまして、展覧会会期が8月30日(日)までなので、
最終土日は避けたい、夕方(16時頃)以降は比較的スムーズに入館できる
(清須市はるひ美術館は19時までやっててくれるので助かります)
ってことだったので‥‥28日(金)16時少し前に着きました。
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入場制限こそなかったけど、館内混んでました!
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美術館HPからダウンロードしていった割引券で、
観覧料一般700円が50円引きの650円になりました。
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ほとんどが写真撮影可なのも嬉しい!!
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少年期に描いた絵から
のちに渡米してアメリカ抽象主義の画家の一人となった
川端実のアトリエに通って絵を習ったそう。
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画家を夢見たけど、川端実から「一生働かずに
絵だけを描いていけるなら」と問われて断念し、
イラストレーターへの道を進みます。

大学卒業後、渡米して、プッシュピン・スタジオの作品に接し、
影響を受けます。
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アートディレクター堀内誠一の目に留まり、
イラストレーターとしてデビュー
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いろんなイラストが並んでいました。
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(上手く写ってなくてスミマセン)

装丁の仕事
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雑誌の表紙
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絵本の仕事
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絵本の原画
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広告・パッケージの仕事
カルビーのポテトチップスのキャラクターも原田治なんですね!
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ミスドの景品欲しさにドーナツ買ったなぁ!
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「ビックリハウス」イラスト原画
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マザーグースから着想を得ているキャラクターたち
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イラストレーターの仕事とは別に、自分のためだけに描いた抽象絵画
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《Le Cargo Noir》黒い貨物船という意味で、
ラウル・デュフィの晩年の連作にインスピレーションを得た作品だそう。素敵!
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OSAMU GOODS(オサムグッズ)は、
「DUSTY MILLER(シロタエギクの英名)」と名付けられた会社から
発売されました。
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1950~60年代の古き良き時代のアメリカがデザインコンセプト
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原田治は39歳の時、東京から船で通える距離にある島に自ら設計したアトリエを建てて、
還暦を過ぎてからは1年の半分を島のアトリエで過ごしたそう。
自然に囲まれたアトリエの写真が展示されてました。オシャレです!


撮影禁止だったんですが、
原田治が偏愛する美術家や日本美術史について綴った
『ぼくの美術帖』で取り上げた
小村雪岱の絵なども展示してありました。

今年1月に岐阜県現代陶芸美術館で小村雪岱の展覧会見たんですが、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-02-04
まだ小村雪岱がそれほど知られていなかった頃、
小村雪岱のデザインセンスに注目した原田治、さすがです!


朝日新聞2014年3月7日夕刊に掲載された記事
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かわいいイラストだけではありません。
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別室にはオサムグッズがずらり!
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あちこちで「かわいい!」って声が。
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壁に書かれてた原田治の言葉
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終始一貫してぼくが考えた「可愛い」の表現方法は、
明るく、屈託が無く、健康的な表情であること。
そこに5%ほどの淋しさ切なさを 
隠し味のように加味するというものでした。


‥‥なるほど。


2階のスペースでは、愛知県で2001年に創業した引っ越し運送会社
「ウェルカム・バスケット」の原田治のキャラクターとロゴが
デザインされたダンボールやガムテープがディスプレイされていました。
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展示室に増して混んでいたのが、グッズ売場!
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いろいろあって迷ったけど、結局、本とLPバッグしか買いませんでした。
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「OSAMU’S A to Z 原田治の仕事」2,640円(2,400円+税)
 展覧会図録ってことだけど、展示順には並んでません。
LPバッグ330円(税込)

名前のシールを作れるのも楽しかった。300円


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この展覧会、

原田治 展
「かわいい」の発見

世田谷文学館で、2019年7月13日(土)~9月23日(月・祝)に開催されて、
以後全国巡回 とのことで、清須市はるひ美術館はその一つの会場だったんですね。

オサムグッズやキャラクターだけでなく、
原田治の多方面の仕事を知ることができてよかったです。

清須市はるひ美術館: http://www.museum-kiyosu.jp/


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

OSAMU’S A to Z 原田治の仕事 [ 原田 治 ]
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静岡県立美術館の収蔵品展とロダン館 [美術]

なかなかブログ記事が書けませんが‥‥

8月23日(日)、静岡県立美術館へ行って、
「みんなのミュシャ」展を見たことは前記事に:
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-09-05

「みんなのミュシャ」展に続く第7展示室では、
「激突! 東西の狩野派」という展示をやっていました。
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収蔵品展のチラシはこちらでダウンロードできます(pdfファイル)
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/uploads/exhibition/62a57063f344d4738644c18813b7d060cabe4d11.pdf

東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 と副題がついてますが、
この時期に開催されるはずだったオリンピック・パラリンピックにちなみ、
スポーツの世界を彩る宿命のライバル対決のように、

江戸絵画においては、江戸に移り住んだ江戸狩野派と京都に留まった京狩野派は別々の道を歩み、宿命のライバルになりました。両者は全く異なるスタイルを確立し、競い合うように多くの名品を生み出したのです。

ってことで、東の狩野探幽、西の狩野山雪をはじめ、
東西の狩野派が並んで展示されていました。

狩野派らしく大画面の屏風絵が多かったですが、
墨画がほとんどで、私にはイマイチ東西の違いよくわからなかったなぁ‥‥

「ロダン館→」って標識に従って進んだ部屋には
いくつもの彫刻が置かれていたけど、あれ? ロダンの作品じゃない

ロダン館へのブリッジギャラリーには
ロダン以降の作品が並んでいます。撮影可

静岡県立美術館のHPに詳しい説明があります
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/


作家と作品名が彫刻の台座の後ろ側に書かれていたんですが、
この金ぴかの作品は、あ! ブランクーシだって。
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コンスタンティン・ブランクーシ《ポガニー嬢II》


形が面白いなーって見たら、ジャコメッティ!
ちょっと驚き(細長くない!)
キュビスムを経てシュルレアリスム運動に参加した頃の作品だと。
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アルベルト・ジャコメッティ《横たわる女》


ヘンリー・ムア《横たわる人体》
小さい作品だけど、なんかどっしりとした安定感。いいなぁ!
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土着的というか、野生的というか‥‥あ、
タヒチで描いた画家ゴーギャンの作品なんですね!
ポール・ゴーギャン《オヴィリ》
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「オヴィリ」とは「野蛮人」を意味する言葉だそう。


すっきりと美しい女性の身体
ヴィルヘルム・レームブルック《女のトルソ》
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女性の精神性みたいなものが感じられるような‥‥
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後ろ姿が特に美しいと感じました。
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アレクサンダー・アーキペンコ《<化粧する女>習作》
キュビスムの絵が立体になったってカンジ。面白い。
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三人の女性が大きな波に飲み込まれそうになってます。
カミーユ・クローデル《波》
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ロダンの弟子で恋人であったカミーユ・クローデルの作品


エミール=アントワーヌ・ブールデル《アポロンの首》
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唇をきゅっと結んだ精悍な表情がなんとも印象的。
岐阜県美術館にブールデル《アポロンのマスク》があって、
https://gifu-art.info/details.php?id=224
それも私、なんともいえない表情で好きなんですけどね。

ブールデルは約15年間ロダンの助手として働いていたが、
ロダンの主観的でロマンティックな表現に次第に満足できなくなって
別の道を歩んで作られた彫刻だそう。


ジャック・リプシッツ《母と子》
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幾何学的なキュビスムの彫刻だけどなんかユーモラスでカワイイ?
アフリカ彫刻の影響がわかりますね。
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ロダン館の入口の部屋では、
ロダンやロダン館についての説明と
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《考える人(小型)》1880年(鋳造:1920年頃)が置かれていました。
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そこを抜けると、光が降り注ぐ開放的な空間に出ます。
階下に《地獄の門》が見えます。
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床には「地獄の門」の銘文(ダンテ「神曲」時獄篇より)が
書かれています。
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右側の階段を降りていくと《カレーの市民》のコーナー
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さらに階段を降りると「その他のモニュメント」のコーナーがあり、

中央の《地獄の門》の前に出ます。
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《考える人》の像が上中央に設置されています。
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約2ヶ月前、国立西洋美術館の庭にある《地獄の門》を見ましたが、
夜のライトアップされた状態だったし、
屋外にあるものと屋内にあるものでは作品の印象も違いますね。

国立西洋美術館の常設展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-07-25

多くの人が鑑賞していました。
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巨大な《地獄の門》と向かい合うように置かれていたのは
≪地獄の門≫第3試作
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この横の展示室では、ロダン以前の彫刻が展示されていました。
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深い悲嘆の表情が印象的!
ジャン=バティスト・カルポー《悲しみの聖母》
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あ、これもカルポーの作品なんだ!
ジャン=バティスト・カルポー《ナポリの漁師の少年》
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ジャン=バティスト・カルポー(1827-1875)
ロダン以前の19世紀フランス彫刻界において、アカデミックで型にはまった構成の中に、生命力のある表現をもちこんだカルポーは貴重な存在でした。パリの街角には彼の代表的なモニュメントが見られますし、時の皇帝ナポレオン3世にも認められ、宮廷から多くの注文を受けています。
静岡県立美術館「ロダン館作品紹介」より
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/


《地獄の門》に戻って、反対側の階段を上がっていくと、
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有名な《考える人》
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《地獄の門》から「独立した38cmの像や、183cmの拡大した像としても作られました。当館の作品は世界に21あるその拡大像の一つで屋外に展示されたことがないため保存状態が良いことが特徴です。」って「ロダン館作品紹介」にあるけど、

Wikiでは計26ヶ所にあると。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E4%BA%BA_(%E3%83%AD%E3%83%80%E3%83%B3)
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私が通った小学校の校庭にもあったなぁー(二宮金次郎もあった)


さらに階段を上がると「肖像的作品」のコーナー
《ボードレールの頭部》
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《バスティアン=ルパージュ》
パレットを持つ画家の肖像彫刻。大地を踏みしめる大きく開いた足が力強い。
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バスティアン=ルパージュ(1848-1884)
ロダンと交流のあったこのフランスの画家は、1848年に生まれ、36歳という若さで亡くなりました。正確なデッサン力で農民や歴史的人物、自然を描き、高く評価された自然主義の画家です。
「ロダン館作品紹介」より

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《クロード・ロラン》
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クロード・ロラン(1600年代-1682)
17世紀にイタリアで活躍したフランス人の風景画家で、後のイギリス人画家ターナーを始め、多くの風景画家に影響を与えた、美術史上重要な画家
とのこと。静岡県立美術館にも所蔵作品あるそう。


顔以外は粗削りだけど、女性のキリッとした表情が印象的。
<ラ・フランス>習作
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フランスを擬人化したもので、ロダンの弟子で恋人でもあった、カミーユ・クローデルの顔が写されています。」とのこと。
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《花子のマスク》
東洋人の顔。花子という日本人女性がモデル。
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花子は本名を「太田ひさ」といい、名古屋の生まれです。芸者などをしたあと1902年、34歳の時コペンハーゲンの博覧会の仕事でヨーロッパに渡り、その後20年間も欧米各地で芝居を演じました。ロダンとの出会いは1906年のことです。マルセイユで花子が幕切れに自害する芝居を見て、その演技力に惹かれたロダンは、直ちにモデルになるように頼みます。


ロダン館、実は入る前は、ロダンかーって
あまりに人気がありすぎる印象で期待してなかった(^^;)んですよ。
(この間、国立西洋美術館でもいくつか彫刻を見たし)
でもやはり、19世紀を代表するフランスの彫刻家、ロダン、
良かった! ロダン館の広々~とした空間もいいですね。
ロダン以前・以降の作品も良かった。

ロダン館: http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/


鑑賞後、昼食も食べてなかったし、何か食べたいと思ったけど、
静岡県立美術館のレストランは15時までとなってて
(新型コロナのため?)残念(T.T)

帰りは、せっかくなので静岡県立美術館前のプロムナードを通って
帰ることに(来た時に、バスの中からいくつか彫刻が見えていたので)

まずは美術館前の池の中にある
ジョージ・リッキー《四つの旋回する斜線-菱形II》
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トニー・スミス《アマリリス》
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柳原義達《道標・鳩》
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佐藤忠良《みどり》
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彫刻周辺の緑は、静岡らしくお茶の木!
「やぶきた」の茶木を選抜育種した杉山彦三郎(1857-1941)についての
説明看板がありました。
彦三郎が選抜育種した茶原木60余種のうち、13種が植えられているそう。
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鈴木久雄《風化儀式5-相関体》
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石が円錐状に積まれる中をコールテン鋼が貫いて、
ワイヤーロープで堅く締め上げられています。
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石と鉄が一緒になって、鉄の錆色が石についているのも面白い。
「風化」という時間の経過で変わっていく姿も作品なのかな?


大西清澄《涛の塔》
ステンレスの曲面に周囲の木々が映り込むのも面白い。
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掛井五郎《蝶》
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うーんこれは、稚拙なのか素朴なのか??
でもなんか面白い。インパクトありますね。


清水九兵衛《地簪》
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緑にかこまれて上部の赤い部分しか見えませんけど、
この赤いアルミニウムの作品は清水九兵衛さんですね。
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地面に挿した簪(かんざし)ですか、ハハハ!


山口牧生《四角柱と丸い石》
そのままのタイトルだなーと思ったけど、
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黒御影石にベンガラが刷り込まれているんだそう。
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舟越保武《杏》
薄い衣をまとった少女、両手に杏を握っています。
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ジェームズ・ロザティ《アークII》
シャープなステンレスのフォルムに、周囲の自然環境が響き合っています。
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ヴァイオリン奏者として音楽家を目指していたというロザティ、
なんか音楽的なものを感じますね。
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杉村孝《しゃぐじんシリーズによる》
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これ、現地で見た時は、大きなくすんだ石が割れてる‥‥
くらいにしか見なかったんだけど、画像見たら、
石の内面がなめらかで、ちょっとエロティックにも見えちゃいました。


漢白玉石獅子像
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昭和62年(1987)、静岡県と中国浙江省との友好提携5周年を記念して浙江省人民政府から寄贈されたもの。中国では宮殿などの前に守護神として置かれており、日本の神社の狛犬も中国から伝わったものといわれているそう。
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駐車場からプロムナードを見る。しかしプロムナード、登り坂で、
結構距離あるので、行きはバスに乗って正解だったかも。
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ここからさらに下ると、静岡鉄道「県立美術館前」駅があります。
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ちょうど来た電車で、11分、200円で「新静岡駅」へ
10分毎の運行なんですね。結構便利。
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新静岡駅の駅ビルが「新静岡セノバ」
「みんなのミュシャ」展の半券サービスをやってて、
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地下1階のレストラン&カフェ「ナナズ・グリーンティー」で、
鶏そぼろ丼(ミニサイズ)と抹茶クリームラテを
5%引きの1,295円(税込)でいただきました。
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新静岡セノバの前で「24時間テレビ」やってました。
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新静岡駅とJR静岡駅って、ちょっと離れてるんですね(徒歩7分)
JR静岡駅から「こだま」で帰りました。

静岡県立美術館: http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/
ロダン館: http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/rodin/
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静岡県立美術館「みんなのミュシャ」展 [美術]

8月23日(日)、静岡県立美術館へ行ってきました。

「みんなのミュシャ
 ミュシャからマンガへ――線の魔術」をやっています。
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チラシ中面(クリックで拡大)
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この展覧会、名古屋市美術館で見るつもりだったんですよねー。
私にしては珍しく前売券、それも早割ペアチケットを買ってたんです。
(友人を誘うか、2回行ってもいいしーって思って)
それが‥‥新型コロナウィルスのため、名古屋市美術館での開催が
(4月25日~6月28日の予定だった)中止になりまして(T.T)

なので、次の巡回先の静岡県立美術館まで行ったというわけです。
静岡県立美術館へ行くのは初めて。HPでアクセスを調べて、
名古屋から東海道新幹線「ひかり」に乗車。ガラガラです。
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静岡駅で降りるのも初めて。
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静岡駅から静岡県立美術館行きのバスに乗るのが一番わかりやすいかなと。
北口11番のりばから1時間に1本出てます。10:58発のバスに乗りました。
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JR東静岡駅も経由して、約30分で終点の静岡県立美術館へ。370円
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マスク着用、サーモグラフでの検温、手指消毒をして、
整理券を受け取りました。11時半頃で217番でした。
入場まで1時間くらいかかりますと言われて(@.@)

行列に並び、わりと早く列が動いて良かったと思ったら、
1階の待機用の広い部屋(県民ギャラリー)に案内されて‥‥
入場できたのは最初に言われたように12時半近かったです。

1,400円でチケットを買い、展示室へ
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第1章 序―ミュシャ様式へのインスピレーション

8歳のミュシャが描いた《磔刑図》をはじめ、
教会の聖歌隊で歌っていたミュシャが親しんだであろう
教会の儀式に使われる振り香炉や、
モラヴィアの民芸品・花柄の花瓶とそれをミュシャが油彩で描いた静物画、
ウィーン時代にミュシャが購入したハンス・マカルトの画集、
そして、ミュシャが収集した日本の浮世絵や七宝焼、
中国の刺繍などが展示されていました。


第2章 ミュシャの手法とコミュニケーションの美学

パリに学ぶミュシャが、パトロンからの援助が打ち切られ、
経済的理由から挿絵画家として働き始めます。
大衆文化と印刷技術の進化が目覚ましいこの時期、
ミュシャのデッサン力と明確で流麗な描線は理想的だったと。

挿絵の習作の確かなデッサン力や、
カリカチュアのユーモラスな線など興味深かった。


第3章 ミュシャ様式の「言語」

1895年元旦にパリの街角に現れた
女優サラ・ベルナールのための劇場ポスター《ジスモンダ》が
大評判となり、ミュシャは一躍ポスター作家として有名になります。

この等身大のポスター、今までのミュシャ展とかで何回も見てますけど、
やっぱりインパクトありますよね。当時の人の衝撃はすごかったろうなと。
《ジスモンダ》《ロレンザッチオ》《ハムレット》と
サラ・ベルナールの劇場ポスターが並んでいて迫力!

そして、チラシにも使われている装飾パネル
《トパーズ、ルビー、アメジスト、エメラルド――連作〈四つの宝石〉より》や、
花や宝石などの装飾モティーフで飾られた魅惑的な女性を描いた宣伝ポスターなど、
いわゆる「ミュシャ様式」の作品が並びます。

今までのミュシャ展や本などでよく知った作品も、
これ見たことないかもってのも、習作とかもあって、
とにかくたくさんのミュシャの作品が並んでて満足~!


第4章 よみがえるアール・ヌーヴォーとカウンターカルチャー

で、この展覧会が今までのミュシャ展と違うのはここから。

ミュシャが亡くなったのは1939年 ドイツのプラハ侵攻の際、
ゲシュタポに逮捕・尋問された後に健康を悪化させて‥‥
没後、ミュシャはしばらく忘れられた存在であったと! (え?! そうなんだ!!)

1963年に英国で開催された2つのミュシャ展が、
ミュシャの業績に再び光を当てることになります。

1960年代後半以降、ミュシャ作品に触発された
サイケデリック・ロックのポスターやアメリカンコミックスなどが続々と登場。
「ミュシャ様式」がよみがえりまえす。

ロックのLPジャケットやポスターなどが展示してあって、
私はロックに詳しくないけど、そうだ! 確かに60-70年代のレコードジャケットって
こんなドハデな色を使ってて、サイケデリック・アートって言われてたけど、
流れるような曲線表現や装飾にミュシャの影響がわかりますね!


第5章 マンガの新しい流れと美の追求

そして日本では!

1900年代初頭、日本の文芸誌の表紙はミュシャ風に染まりました。
一條成美や藤島武二による『明星』の表紙

一條成美の『明星』の挿絵とか、ミュシャの絵そのままなんてのもありますね。

私、一條成美は今まで知りませんでした。
ミュージアムショップで売られていたこちらの本
大塚英志「ミュシャから少女まんがへ」を読んで
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副題に「幻の画家・一条成美と明治のアール・ヌーヴォー」とありますが、
内容はほとんどが一条成美についてです。

この本では「一条成美(いちじょう せいび)」と書かれているんですが、
「みんなのミュシャ」図録には「一條成美」と表記されています。

当時の『明星』の一条成美の装画は絶大な人気だったと。
それがいろいろあって、藤島武二に替わり、早世したこともあって
一条成美は忘れられていきます。

藤島武二がデザインした与謝野晶子の歌集『みだれ髪』の表紙は有名ですね。

私、日本のレトロポスターとか好きなんですが、
中山道広重美術館「日本のポスター芸術」展と講演会 に行った時、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2014-11-15

フランスに留学した画家が、帰国時にミュシャのポスターなどを
持ち帰って、展覧会で公開したりして(1900年の「白馬会 第5回展」が、
ミュシャが日本の公の場に展示された初だと)
ミュシャのポスターとそっくりなものが作られたりしていると聞きました。
今なら盗作とかパクリとかって問題になるんでしょうが、当時は
外国の文化に接することのできる人は少数で、見習うべきとされ、
褒められこそすれ、非難する人はいなかったと。

ミュシャ様式やアール・ヌーヴォーはほぼリアルタイムで日本に流入して、

1900年代初頭のわずかの期間、日本の文芸誌の表紙はミュシャ風に染まる。 そこで描かれた女性画は、この国の少女画の起源にもなっていくが、大正、 昭和と時代を経るなかで、ミュシャの名は忘却されれ、ただ、意匠化された星や花や流線の髪が 様式として受け継がれた。(中略)少女マンガという領域がミュシャと「再会」するのは、 トキワ荘グループ唯一の少女マンガ家・水野英子、そして、彼女に続く「24年組」の登場を 待たねばならない。(「みんなのミュシャ」展図録より)

水野英子とミュシャとの出会いは、
1960年頃、銀座のイエナという洋書屋で、ポスターだったかな、ミュシャを1枚絵で 初めて見たんです。それがとても印象的でした。ミュシャは当時まだそれほどは 知られてはいなかったんですが、いわゆる普遍的な美に通じる、様式化された表現法に ショックを受けました。[…]その頃もっと日本で知られていたビアズリーの線描と比べると(後略)
(「みんなのミュシャ」展図録のインタビューより)

あぁ、銀座のイエナ! 懐かしいなぁ。大学生の頃たまに行きました。
洋書が高価だった頃、英語なんて読めないけど、絵を見るだけでも
なんか新しい文化を覘いたような気になりました。

多分、これらの本イエナで買ったと思うんですが‥‥
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水野英子は1969-1971年に、ロック歌手を描いた「ファイヤー!」という漫画を
描いているので、ロックのジャケットやベトナム戦争中のアメリカの
サイケデリック・アートに流れるミュシャ様式にも反応したんでしょうね。

山岸凉子も、ミュシャに出会ったのは銀座のイエナだと
「アラベスク」を連載し始めていた頃に、ミュシャというか、ミュシャ風のものに出会いました。 当時銀座にあったイエナ書店に、イギリスのヴィクトリア朝の挿絵本とかアメリカのイラスト集とかがたくさん入ってきていたんです。そのなかにミュシャもありました。

この展覧会でも展示(複製)されてましたが、いかにもミュシャって
山岸凉子《真夏の夜の夢》「アラベスク」
(『花とゆめ』1975年4月9日号付録ポスター用イラスト)
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(私が持ってる山岸凉子の画集からスキャン)

1975年ってことは、まだ日本初のミュシャ展の前ですね。

1978年に、東京・伊勢丹で、日本で最初のミュシャ回顧展
「アール・ヌーボーの花―ミュシャ展」が開催されました。

この展覧会、当時大学3年生だった私も見に行って、
ポスターを買って(連作パネル〈4つの花〉だったと思う)部屋に貼ってたなぁ!
(図録ももちろん買いました)

「みんなのミュシャ」展図録で、
花郁悠紀子さんについて、実妹の波津彬子さんが
1975年くらいのことですか‥‥デビュー前の姉(花郁)が東京で ひとり暮らしを始めておりまして、彼女の部屋の壁にミュシャのポスターが 貼ってありました。(後略)
と、回想しておられて、すごくわかるというか、嬉しいというか‥‥

波津彬子さんの言葉として
少女マンガ家たちは、みな綺麗な絵を描きたいと思うわけですが、じゃあ 具体的にはどうしたら自分のイメージを表現できるのかしらと思案する。 そんな時にミュシャを見ると、ああ、そうなのか、みたいなことになるわけです。

すごくよくわかります!! 私も当時、ミュシャみたいに描けたら! と
思って、マネしようとしたんですが‥‥まぁ、私の力不足で。

山岸凉子さんのインタビューは続いて、
実際のミュシャの絵にたどり着く前に、アメリカ人アをーティストによるイラストの中で、 円環のモティーフのなかに主題を入れ込むあの“様式”を知ったんです。これすごいと思って 影響を受けながら描いているうちに、ミュシャの画集を見て、ああ、これが先かと思って びっくりしましたね。
私は伊勢丹のミュシャ展で、ミュシャを知りました。
それまでミュシャ“様式”の絵も見てたはずですが、
ミュシャという名前は知りませんでした。(水野英子さんも言われてますが、
ビアズリーは知ってました) で、あぁ、この人が本家なのか! って。
少女マンガの絵って、この人が源流なんだ! って思いましたね。

水野英子、山岸涼子、花郁悠紀子、波津彬子、松苗あけみ と、
私が大好きな、または私と同世代の少女マンガ家の
美しいカラーイラスト(複製)が展示されていて嬉しい!

天野喜孝は息子がプレイしていたゲームで知りました。
へー、今の子(90年代後半当時)も、こんな世紀末的お耽美な絵、
好きなんだ(私が好きなので)って見たことを覚えてます。

出渕裕は知りませんでしたが、ミュシャの影響は、少女マンガだけでなく、
ファンタジー小説のイラストにも及んでいるんだなぁと。
この方のインタビューで「1970年代にミュシャ展があり、その時に出てきたいろんなグッズやカレンダー、画集などで見たのが最初のミュシャとの出会いだった」ってあって、
あぁ、1958年生まれの方だから私と同世代だなーって。
あの日本初のミュシャ展の影響力って大きかったのかもって。


あれからミュシャ展は日本で何度も開催されてますね。

2017年に国立新美術館でミュシャ後半生の一大プロジェクト
《スラヴ叙事詩》全作品20点が展示された展覧会はすごかった!
国立新美術館「ミュシャ展」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2017-04-28

大阪・堺市には
堺 アルフォンス・ミュシャ館: http://mucha.sakai-bunshin.com/
がありますし。ここは、カメラのドイ創業者である
故・土井君雄氏(1926-1990)が収集した約500点にのぼるミュシャの作品が
堺市に寄贈されてできたんだそう。

土井君雄氏はミュシャの息子・ジリ・ミュシャ氏とも親しく、
1989年にチェコスロヴァキア文化功労最高勲章を授与されています。
日本初のミュシャ展開催の中心人物でした。

今では日本で大人気のミュシャですが、ミュシャの作品をよく知る人も、
あまり知らない人も満足できる展覧会だと思います。

2019年7月13日(土)~東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで
始まったこの展覧会、京都文化博物館、札幌芸術の森美術館と巡回して、

名古屋市美術館での巡回展は中止になりましたが(T.T)

静岡県立美術館で2020年9月6日(日)まで開催された後、

長野県の松本市美術館で9月19日(土)~11月29日(日)へ巡回します。

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静岡県立美術館、「みんなのミュシャ」展に続いて、
収蔵品展「激突! 東西の狩野派」と、ロダン館を見ましたが、それは次の記事で。

ミュージアムショップで、図録2,640円(税込)と、
クリアファイルは、ちょっと高かったけど、メタリック加工が豪華で
素敵だった《椿姫》550円(税込)を購入。
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ペコちゃんがミュシャが描いたようなドレス姿で立ってて、
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なんと! ペコちゃんとミュシャがコラボ!!
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ペコちゃんサクサクサブレ1,296円(税込)

ペコちゃんの顔の形のサブレが5枚入ってます。
美味しかった。さすが不二家
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1階にあった記念撮影コーナー
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美術館前の看板
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静岡県立美術館: http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/

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開催中止になった名古屋市美術館のチラシ
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(早割ペアチケットの発売用の先行チラシ)
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堺 アルフォンス・ミュシャ館 
「生誕160年記念 アルフォンス・ミュシャ 創作の軌跡」
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ここ一度行かなくちゃって思ってるんですけどね。
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この企画展は11月8日(日)まで。




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今は電子書籍で昔のマンガが手軽に読めるようになって嬉しい。
水野英子の小学館漫画賞受賞作「ファイヤー!」
もう50年も前の作品ですか! いろいろ革新的な作品だったなぁ‥‥










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岐阜県美術館「大橋翠石~虎を極めた孤高の画家~」展 [美術]

8月8日(土)、岐阜県美術館へ行きました。

「明治の金メダリスト
 大橋翠石
 ~虎を極めた孤高の画家~」をやっています。
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大橋翠石‥‥全国的に知名度はそれほどない画家なのでは?

 日本画家・大橋翠石(おおはし すいせき)(1865~1945)は、日本美術史の中でも特別な存在です。明治33(1900)年のパリ万国博覧会で、日本人画家として唯一の金メダル(金牌)に輝き、4年後のセントルイス万国博覧会でも連続して金メダルを受賞した翠石は、当時、世界で最も高く評価された日本画家の一人でした。(チラシ裏面より)
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私は岐阜県美術館の所蔵品展で、六曲一双の《虎図》1938年頃 を見て
大橋翠石を知り、すごい! って、絵葉書まで買ってしまいました。
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大橋翠石《虎図》についての過去記事
岐阜県美術館所蔵作品 大橋翠石《虎図》
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2009-10-30-1

この《虎図》2010年の寅年の年賀状の参考にさせてもらいました。

岐阜県美術館は、大橋翠石の作品、他に二曲一双の《虎図》を所蔵していて、
どちらも私の好きな絵で、たまに展示されてるとラッキー! と見てます。

なので、大橋翠石の展覧会があるって知って楽しみにしていたんですが、
新型コロナのため、開催できるか心配していました。
この展覧会、兵庫県立美術館で4月18日(土)~5月31日(日)に開催された後
岐阜県美術館に7月18日(土)~8月30日(日)に巡回してくる予定だったんですが、
兵庫県立美術館での開催は中止となりました。

岐阜県美術館での開催は7月23日(木・祝)~9月13日(日)に変更になりましたが、
開催できて良かったです。

新型コロナの感染がまた心配になってきたので、早めに行こうと思ってたんですが、
義母の葬儀があったりして‥‥

8月8日(土)13:30~美術講座があるってことで、この機会に、
講座までに展示を見ておこうと、12時過ぎ頃に到着。
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美術館の入口で検温、岐阜県感染警戒QRシステムへの登録をして、
展示室入口で後援会員証を見せて入場。

現在の大垣市に生まれた大橋翠石。大垣で戸田葆堂に、京都で天野方壷に、
そして東京で渡辺小華(渡辺崋山の息子)に師事。
しかし、小華の死、そして母の死で、明治20(1887)年、大垣に帰郷します。

最初に展示されていたのが、「垂井曳山祭」で巡行する
(曳山の山の字は車ヘンに山[車山])
「鳳凰山」のために描かれたという四面に鶏が描かれた絵。
明治23(1890)年、翠石数え26歳の晩春に大垣で描かれたもの。
制作年が明確な、翠石初期の作品として貴重な一点で、
この当時、大垣のみならず垂井にまで翠石の画名が広まっていたことがわかります。

大垣で制作の日々を送っていた翠石を、明治24(1891)年10月28日朝に発生した
濃尾大震災が襲います。大橋家は倒壊し父が圧死。翠石も家屋の下敷きとなったが、
わずかな隙間からあやうく難を逃れたそう。

師や母の急逝や、濃尾大震災での父と家を失うなどの不幸を
翠石は「断崖」と捉えていたそう。

父の納骨のために京都を訪れた際に、円山応挙の虎の絵の写真を購入して研究、
震災の焼け跡で虎の見世物があり、実際の虎を見て写生することができ、
翠石独自の虎の絵が確立します。

それから、明治28(1895)年4月、第四回内国勧業博覧会に《虎図》を出品して
褒章・銀牌を得たのを始め、各種の展覧会で入賞を果たしていきます。

そして1900年パリ万国博覧会で、日本人画家としてただ一人、金牌を獲得します。
橋本雅邦や今尾景年、黒田清輝、上村松園、横山大観、竹内栖鳳らも
出品している中での、ただ一人の金牌! 「虎の翠石」の名がとどろきます。

そのため、明治天皇への献上作を制作することになります。
献上作は現在不明とのことですが、この展覧会の事前調査で
《明治天皇献上作大下図》1902年 が遺族宅より発見され、
その大きさに圧倒されます。大下図なので、何枚もの紙を貼り付けて
描かれていて、この上に絹を張った枠を置いて形を写していくわけです。
この作品、上部に長文の賛が書かれているんですが、
翠石の最初の師・戸田葆堂の賛で、翠石の生まれから研鑽を積んで
パリ万博で金牌を受賞したこと、その名声が宮中にまで届いて
作品を献上することになり、本作がその下図であることなどが記されています。

隣には昭憲皇后へ献上された《皇后陛下御用品原図》1902年 も展示されていました。

同じ展示室にあった六曲一双の屏風《悲憤》1908年
左に子虎を掴んで飛ぶ鷲、右に追いかける2頭の虎が描かれています。
子を取られた親の悲痛な心が伝わってくるようで、迫力でした。
1908年の東京・上野での第八回巽画会展覧会に出されて銅賞を獲得した絵で、
展覧会批評に「場中を圧倒したるの観あり」(「国民新聞」明治41年4月28日)と
載ったそう。翠石の妹が亡くなった直後に制作されたものだそうで、
家族への親愛の情が厚かった翠石の悲哀が込められているのかもしれません。
子どもの死亡率も高く、日清・日露戦争で引き裂かれた家族もあった時代、
この2頭の虎の姿が来場者の胸に迫るものがあったのではないでしょうか。
屏風の表装が豪華なことから、相当な人物に収められたのではと思われるが、
この展覧会が約百年ぶりの一般公開となる貴重な作品! 見られて良かった!!
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図録の写真はやっぱり小さいし、全体的に色が薄いカンジで、
迫力が十分に伝わらないんですが‥‥


展示は最後の方でしたが、女優の十朱幸代さんが
2018年2月に放送された「なんでも鑑定団」に出されたという
《猛虎の図》1901年 十朱幸代氏所蔵
翠石が明治天皇献上品制作のため東京に滞在していた時期に描かれたものだそう。
私はその放送見てないのですが、上品ないい絵だなって見ました。

と、国内外の展覧会に出品して巨匠としての道を歩みつつあった翠石ですが、
当時は治療法が確立されておらず、死病として恐れられていた結核に襲われます。
療養のため、神戸の須磨に隠棲し(1912年)動物たちを描きながら
たった一人で自分の芸術を追求し続けました。

それまでほとんど描かれていなかった背景がしっかり描かれた
《夏日之虎図》1914年
大垣の兄に贈られたと考えられるものだそうで、
描き込まれた入道雲などから、夏の暑さが感じられるようでした。
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結核も回復した翠石でしたが、大正12(1923)年に右手の神経痛を患い、
左手で描いた作品がありました。画家の利き手が使えない!
さすがに左手で描いた虎はそれまでの絵とは完成度が違いますが、
左手でも描こうとする翠石の努力と、思うように描けない苦しみが
画面にたたきつけられているようです。

幸いに右手が使えないのは半年ほどの間でしたが、それも
翠石の懸命のリハビリによるものだったかもしれません。

翠石の生家のあった大垣・新町は大垣まつりの[車山](やま)を
濃尾大震災で焼失していたが、これを再興したことを受け、
菅原[車山]の後ろに掛ける巨大な幕
《菅原[車山]見送り 岩上猛虎之図》1924年 (チラシ裏面右上)
を描き贈っています。

一緒に菅原[車山]の前面に飾られる前水引の龍や、
雪山や高山の中に虎がいる左右の水引も展示されていて、
左右の水引は雄大な風景だからタッチが粗いのかって見たんですが、
図録の解説を読むと、これは左手で描いているためなんだそう。
右手の神経痛に苦しみながら、左手でここまで描けているのはすごい。
ちょっと印象派の風景画のようにも見えちゃいます。

生田神社が所蔵する金地の六曲一双《雪中猛虎図屏風》も良かった。

そして、虎の毛の一本一本まで丁寧に描かれた
《大猛虎之図》1932年 がすごい!
翠石の愛娘チズの婚礼道具として描いたものなんだそう。

同じく愛娘チズの婚礼道具として描かれた
金地の六曲一双《表猛虎・裏白鶴之図屏風》1932年
右隻には雌虎と雄虎の出会い、左隻には仔虎と戯れる母虎と見守る父虎が、
裏面にも、右に丹頂鶴の求愛行動が、左に雛鶴に餌を与える雌鶴と雄鶴が
描かれて、翠石が娘の結婚後の幸せを願って描いたことがわかります。
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チラシ表面に部分が使われている迫力の《大虎図》1944年
翠石の母校・大垣市立東小学校の講堂に飾るために制作されたもの。
翠石78歳という高齢と病の中で描いた翠石最晩年の最高傑作!
この絵を見るだけでも、翠石という画家が、
独自で孤高の存在だったということがわかります。
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(館内撮影スポットの写真)

 後半生を画壇と無縁で過ごした大橋翠石の芸術を今や知る人は少なくなりつつあります。 ですが、彼は生前、横山大観や竹内栖鳳という東西の画壇の巨匠と同等の評価をうけていました。 また、明治天皇、東郷平八郎、大隈重信など、錚々たる人々が翠石の絵を愛し、所蔵していました。
 本展は(中略)各地から相次いで発見された名作によって翠石の画業を通覧できる、 過去最大規模の回顧展として開催するものです。
(後略 チラシ裏面の文章より)

めったに見られない翠石の絵がずらっと並んだ展覧会!
個人蔵の絵がほとんどで、調査段階で発見された絵、初公開の絵も多く、
準備が大変だったろうなぁって思えるだけに、展覧会が開催できて良かった。
(兵庫県立美術館での展覧会が中止になったのは残念だけど)
そして図録がとても充実していて大満足です。
3,000円(後援会員の私は2,800円で買えました)
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表紙の見返しを開くと
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展覧会の出口も近い頃、あれ? 私の大好きな岐阜県美術館所蔵の
六曲一双《虎図》が展示されてない?? って出品リスト見たら、
1期(7/23-8/10)、2期(8/12-8/30)、3期(9/1-9/13)の展示替えがあって、
それは3期のみの展示だそう。
この後聞いた青山訓子さんの美術講座で、推してらした
岡田美術館所蔵の《虎図屏風》は、2期のみの展示だそうで、
‥‥うーんもう1度か2度見に行かなくちゃ!!

「虎の翠石」虎の絵はもちろんすごいけど、私がテンション上がったのは、
猫とバラの花が描かれた絵が並んでいる小部屋!!
なんて私の好きなものが描かれてるんだ!!!
猫もカワイイし、バラの花の透き通るような描写も素敵!!
クリアファイル買っちゃいました!
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もともと翠石は動物好きで、猫が得意だったそうですが、
猫の絵を見た知人が「猫が描けるなら虎も描けるだろう、虎を描け」
と言ったことで、虎を描くようになったとか。

展示室には12時過ぎに入ったんですが、見ごたえあって、
美術講座の案内アナウンスに最後の方がちょっと駆け足になっちゃいました。


13:30~岐阜県美術館学芸課長・青山訓子さんの
美術講座「描かれた虎 古代から近代まで」
限定50名 講堂の席も間隔をあけて座るようになっていました。

虎がいない日本で、虎はどのように描かれてきたか。

古代、日本に現存する虎の最も古い絵は、法隆寺《玉虫厨子》の
側面に描かれた「捨身飼虎図」 釈迦の前世、飢えた虎の親子を救うため、
崖から飛び降り我が身を食べさせたという仏教の題材を扱ったもの。
高松塚古墳の西壁に描かれた四神の「白虎」は、胴が細長く、
現実の虎とはかけ離れている。

中世、涅槃図に釈迦の死を悲しむ動物たちの一匹として虎が描かれ、
『鳥獣戯画』乙巻に虎が登場する。

中国から伝わった「漢画」が日本の絵画に大きなインパクトを与える。
牧谿(もっけい)の《龍虎図》京都・大徳寺蔵 の「虎図」のポーズは、
翠石の《明治天皇献上作大下図》と同じで、翠石がこの絵をふまえて描いたのではないかと。

近世、江戸時代中期、鎖国政策の下、徳川吉宗の招きで、
長崎に清の画家・沈南蘋(ちん なんぴん)が来朝し、「長崎派」を形成
円山応挙や伊藤若冲らに大きな影響を与える。

円山応挙は虎の実物を見ることができなかったので、
虎の皮の写生と、猫を参考にして描いた。

岸駒(がんく)は、虎の頭蓋骨を手に入れて、リアルな虎を描き「岸派」を形成。

そして近代、ホンモノの虎を見る機会が虎の絵を変える。
岸竹堂(きし ちくどう)明治24(1891)年の《虎図》滋賀県立近代美術館蔵 のリアルさ、
しかし竹堂は虎の絵に没頭する余り精神的におかしくなるほどの迫真的な虎の絵を描いたと。
(以上、あくまで私が聞いたことと、図録の解説をモトに書きました)

岸駒や岸竹堂という虎の画家は初めて聞きます。
彼らの絵も見てみたいです。

大橋翠石も「見世物」としての虎を見る機会があり、写生して研究することで、
迫力の虎の絵が生まれたんですね。しかし、現代の、虎の写真や映像が
簡単に見られる時代ではなく、実物を写生する機会もそれほどないと
思われる時代、様々な苦労があったろうなぁと。

美術講座終了後、最後の方が駆け足になっちゃった大橋翠石展に
もう一度入ることもできたんですが、また来るつもりだし‥‥と、
所蔵品展を見ました。

6月4日(木)に行った「清流の国ぎふ芸術祭 AAIC 2020」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-06-10
の時の所蔵品展とほぼ同じでしたが、
(日本画と工芸の展示室が大橋翠石で使われていて終わっていました)
何回見てもいいし、新しい気付きがありますね。


翠石の画業を通覧できる、過去最大規模の回顧展」見ごたえあります。
2期、3期にしか展示されない作品もあるので、また行くつもりです!

--追加--
って、言ったスグの8月16日(日)、2回目の鑑賞をしてきました。

岐阜県美術館の県民ギャラリーで「REBOOT」展という、
コロナ禍の影響で発表の場が制限されていた芸術文化活動を支援するため
県内で活動する若手芸術家を中心とした芸術祭
」が開催されていたので、
知っている方も展示されていたので行き、ついで(というかこっちがメインか?)に
2回目の鑑賞をしました。

2期(8/12-8/30)のみの展示の 岡田美術館所蔵《虎図屏風》素晴らしかった!!
1期では最後の方に展示されていた十朱幸代氏所蔵の《猛虎の図》1901年 が
この隣に展示されていて、やっぱり上品でいい絵だなーと。

宮内庁三の丸尚蔵館《月下猛虎之図》1906年 もすごい! これも2期のみの展示

東郷平八郎旧蔵ではないかという《孔雀之図》1927年頃 は、
群青や緑青、そして金泥がふんだんに使われていて孔雀の豪華な美しさが
濃厚に表現されています! (これは2期・3期の展示)

その隣に展示されていた《朝陽鳴鳳之図》は、プラチナ泥ではないかという
銀色と胡粉の白で描かれた羽毛がとても美しい! (2期・3期の展示)


岐阜県美術館: https://kenbi.pref.gifu.lg.jp/
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103歳の義母の葬儀

7月26日(日)、103歳の義母(ダンナのお母さん)が逝去されました。

昨年の2月から施設にお世話になっていて、
新型コロナウィルス感染予防のため、今年2月半ばに面会に行ったのを最後に、
ずっと面会禁止が続いていて、どうされているのかなぁと思っていたんですが
(お義兄さんの方には、その間、老人ホームの系列の病院に入院したって連絡は
あったそうですが、面会はできなかったと)

亡くなる一週間前の7月19日(日)に、病院から危ないと連絡があって、
ダンナと行った時、呼びかけてもほとんど反応がなく、
手を握っても、とても冷たい状態でしたが、
脈拍や呼吸も落ち着いたからと、帰されました。
歳がトシだけに、ある程度の覚悟はしてました。
ダンナは東京へ行く仕事をどうしよう?と迷ったんですが、
今の医療技術だと、意外と持つのかも‥‥と、
出かけたその日の夕方6時過ぎに病院から連絡があって、
私が駆け付けた時(義兄夫婦はすでに到着)は、
酸素マスクの下、かなり荒い息をしていたんですが、
呼びかけても反応はなく、そのうち息もだんだん穏やかになって、
脈拍や呼吸の数値が下がっていって、どちらも0を示したのが
8時半頃。医者が呼ばれて、死亡確認されたのが 午後8:42

看護師さんに死亡後の処置「エンゼルケア」をしてもらい、
入れ歯もはめてもらった義母は、
とても百歳を超えた顔には見えませんでした。

その間に義母の2人の弟(ダンナの叔父)――
義母は6人兄弟(の他に、生まれてすぐに亡くなった兄弟が2人いるそう)の
長女で、現在は4番目のY叔父と、末っ子のH叔父がおられます――と、
亡くなった3番目の叔父の長男(ダンナの従弟)が病院へ。

義兄が会員になっていた葬儀社の車が病院裏口へ到着。
死亡確認した医師や看護師に送られて、葬儀会館へ。

小部屋に遺体を安置して、あんじゅ様に来てもらって枕経をあげてもらい、

葬儀社と葬儀の打ち合わせ。
翌日の通夜、翌々日の葬儀(火葬場の予定がわからず正確な時間は
まだ決まりませんでしたが)が決定。


喪主の義兄が、こんな時節なので、家族葬で質素にやりたいと言ったのですが、
それでも20人以上にはなるので、家族葬用の会場だと密になっちゃうので、
広い会場が同じ値段で使えますがって言われて、じゃそちらで、となると、
小さい祭壇ではちょっとつり合いが‥‥とかってなって、
最初、義兄はお花もいらないって言ってたんですが、
叔父たちから、棺にいっぱい花をいれたいから贈りたいと言われ、
じゃ‥‥って、だんだん豪華(?)になっていきまして。

叔父たちには打ち合わせ開始早々に帰っていただいたんですが、
通夜式の後の食事や、葬儀の前のお斎(とき)、精進落としの食事の注文、
何名ほどが食べられる? 親戚のどこまで知らせるか??
通夜や葬儀の返礼品を選んだりと、決めることは多々ありまして。
私は傍で見ているだけなんですが、喪主の義兄は大変そうでした。

ダンナは、新幹線が静岡の大雨で止まってて、ホテルも今から
キャンセルできないので、翌朝帰ると連絡ありました。

家に帰ったのは、深夜2時半頃だったでしょうか。
さすがに疲れました。私は夕食の支度中に出たので、
結構お腹も空いていて、ご飯つまんだりして寝ました。

翌朝はパート代わってもらう打ち合わせやら(一週間前のことで、
近々あると思うってことは伝えておけたので良かった)
実家に知らせたり、歯医者の予約をキャンセルしたり、
義母の写真を探したり(遺影や思い出の組写真用に)、
礼服を準備したり‥‥そのうちにダンナも帰って来て、
遺影の写真提出の締め切り時間の12時に葬儀場へ。

私でも結構忙しかったんですが、喪主の義兄はやることや
考えることが多くて寝られなかったと。
2人の娘(ダンナの姪)一家も帰ってきましたし。

遺影決定、枕花やお供えの果物篭の注文締め切り

百寿の時の写真や、デイケアで撮ってもらった写真とかもあったけど、
孫(ダンナの姪)が「おばあちゃんならこっち使ってと言う」と主張して

義兄がいらないと言ってた供花も、仕事先から届いたりしたので、
それならと、ダンナの会社からも出すことにしたり。

14時から湯灌(ゆかん)とのことで
湯灌師さんが道具一色(?)を持って来られて、
遺体に水を足から胸元にかけ、(これは私初めての体験。
実家でやった祖母の時とか、水はかけなかった)
湯呑の水を葉ですくって口へ(これはやったことがある)

そして遺体を棺に納めます。
義姉が「お義母さんから、棺に入れてって頼まれてた」という
四国巡礼の御朱印を押した衣(3枚もあった!)を遺体にかけました。
そうそう、八十八ヶ所を4、5回に分けて巡るツアーによく行ってましたっけ。

棺を祭壇の下へ。白木の祭壇があるのと、お花だけのがあって、
お花だけの方を選びました。まだ遺影が映されていません。
(祭壇の遺影はデジタル)
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結局、供花こんなに並びました。
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会場入口に飾られた遺影と思い出の組写真(提出した写真で葬儀社が作ってくれる)
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上段中は、従弟の結婚式で兄弟4人で撮った写真
右は、書道展で自分の作品の前で
下段左は、百寿のお祝い
中は、ダンナとお彼岸の墓参り 2015年3月20日撮影(これは私が撮った写真) 
右は、市長から百歳のお祝いをもらった時の写真 

お礼の言葉も、さすが、ちょっとだけ話したことから、
この短時間で上手く書いてくれますね。
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義母が書いた掛軸を入口に飾りました。
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葬儀に来てくださった方が皆、感心して見てくれました。
般若心経の掛軸は、毎月のおじょうはんの時に掛けてるので、
だいぶ日焼けが進んでますが‥‥
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「平成六年三月吉日 ○○○勤写」とあるので、義母76歳の書。
義姉が「私たちがよく書けてると思っても、本人が気に入らないみたいで、
これ一枚仕上げるのに、ずいぶんたくさん書いてた」と。


ご主人を亡くされたのが50年以上前、次男のダンナが高校2年の時で、
義母は縫製会社のパートと、お習字教室を開いて、
ダンナを大学へ行かせてくれたと。

ダンナは「お義母さんの書道の才能が全く受け継がれてないね」と
からかうほど字がヘタ! それでも小学校の頃、義母に習って書いた
書初めで賞をもらったとか。


18時から通夜式 おじょうはんに来てもらうあんじゅ様と、
同じ宗派のお寺様の2人来ていただきました。

喪主の義兄が、疲れすぎて寝てしまったので、急遽
通夜の挨拶をダンナがしました。


その後、食事が出ました。葬儀社との打ち合わせで、何人になっても融通のきく
盛り合わせの寿司を勧められたんですが、義兄が時節柄、個別の膳にしてほしいと
希望して、何人分注文するか悩ましいところでしたが、だいたい予想どうりの
人数でよかった。結構豪華な膳でした。
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葬儀場の遺族控室は、布団もあり、風呂もついていて、
泊まれるようになっているんですが、
疲れて寝ていた義兄が「明日もあるし、家へ帰る」と言い、
義姉も「私一人では‥‥」となり、葬儀場に任せて帰ろう
ということで、私たち一家も帰ってきちゃいました。


葬儀当日、11時半に式場へ。12時からお斎
さすがに精進料理です。ほう葉みそとお焼きと餅(?)を
焼いて食べるようになってました。
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通夜の後と同じ数の注文にしたら、
足りなくなって、2人の姪一家は小さい子もいるしと、
外で買って車の中で食べたそう(葬儀会館への持ち込みは禁止)

葬儀開始13:30
通夜と同じく、お寺様2人に来ていただき、
焼香の名前は読み上げずに、座っていただいた席の並びで、
葬儀社スタッフの方に案内していただきました。
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出棺14:30
いかにもって霊柩車じゃなくて、黒いバン型の霊柩車に喪主が乗り、
私たちはマイクロバスで火葬場へ。お寺様2人も来ていただけました。

各務原市の火葬場「瞑想の森 市営斎場」
http://www.city.kakamigahara.lg.jp/shisetsu/2947/1311/001600.html
世界的建築家・伊東豊雄氏の設計による美しい建物です。
平成18年(2006年)6月竣工
平成20年(2008年)度のBCS賞(建築業協会賞)受賞
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2019年8月撮影の写真


収骨まで2時間弱ってことで、葬儀場が近いので、
戻って、精進落としの膳を
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精進落としってことで、刺身や肉もありました。
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(以前の別の葬式では、斎場の待合室でお供えの菓子など食べながら
待っていたことがあります)


16:30頃に収骨のため再び火葬場へ
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腿の関節を骨折した時に入れた金属が黒々と出てました。
この時は義母も痛がって大変だったね、
まだ病院が新しくなる前だったから、ずいぶん前だね‥‥と。
(2004年でした。義母87歳)

葬儀場へ戻り、初七日
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お供えのお花や果物篭を分けてもらって帰宅。18時過ぎでした。

今は葬儀会館が色々やってくれるし、
(昔~の葬式は近所の人たちが集まって料理からやってましたよね)
喪主でもないし、昨夜の通夜も楽してしまったんだけど、
やっぱり疲れたというか、気が抜けたみたいなカンジ。


私が結婚した頃、義母と、5番目の兄弟で唯一の妹である叔母とで、
細かく言ってくるのがウザイなーって(同居ではなかったのでまだ
よかったんですけどね)思ってた頃もあったんですけど、
いろいろ心遣いをしていただいて、ありがとうございました。

施設に入られてからは、ちょっと?ってところもありましたけど、
最後までボケずに、しっかりされていたところはさすがだと。

私が感心した出来事の一つは、一緒に買い物に行った時、
レジに並んでいる間に、3つか4つあった買い物の合計を計算して
財布からお金を用意しておられたこと。
レジで合計金額が出てから財布を取り出す私は、
普段からこうやって頭を使わないとダメだなーと反省しました。
(でも今、消費税が面倒だし、カード支払いが多いので、そもそも
使ったお金も覚えていないことが多い(^^;)


義母の写真探したら、こんなのが‥‥
私たちの結婚式で(義母67歳)
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海外旅行に行く義母を、小牧の名古屋空港まで
(中部国際空港ができる前)見送りに行った時の写真
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ダンナの従妹の結婚式で
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100歳の誕生日のお祝いに100本のバラを持って行ったことはこちら:
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2017-05-12
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国立西洋美術館「中世からルネサンスの写本」 [美術]

6月27日(土)に行った国立西洋美術館
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」は
チケットが買えずに見られませんでしたが、

常設展のすごさに感動したことは前記事
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-07-25

新館2Fの版画・素描展示室で開催されていた小企画展が
「内藤コレクション展Ⅱ
 中世からルネサンスの写本
 祈りと絵」
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(チラシでは会期が3月3日(火)~6月14日(日)となっていますが、
 6月18日(木)~8月23日(日)に変更になりました。)

常設展のチケットで見られます!
(ロンドン・ナショナル・ギャラリー展のチケットでも見られます)
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内藤裕史氏(筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授)が長年にわたって蒐集され、当館に寄贈してくださった写本リーフのコレクションを紹介する企画」(チラシ裏面の文より)

内藤コレクション展としては、2019年10月19日~2020年1月26日に開催された
「ゴシック写本の小宇宙――文字に棲まう絵、言葉を超えてゆく絵」
に引き続いての企画で、今回の展示の中心は
時祷書に由来するリーフです。時祷書とは、一般の信者が日々の定められた時間に朗読する、聖書の抜粋や祈祷文などを収めた書物です。主な注文主は王侯貴族や裕福な市民であり、彼らの嗜好を反映した華麗な装飾が目を惹きます。また、15-16世紀のヨーロッパではルネサンス美術が花開きましたが、影響は写本挿絵の世界にも及びました。

展示室入口
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こんな貴重なものが写真可なのが嬉しい!
小さいし、ガラス越しなので上手く写ってませんが。
キャプションはわかるもののみ

《詩篇集より:アカンサス葉の装飾を伴うイニシアルC》
イングランド、ロンドン(?)、1400-25年、
彩色、金、インク/獣皮紙、内藤コレクション
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チラシ表面に使われています。
《時祷書より:受胎告知》リュソンの画家、
フランス、パリ、1405-10年頃、
彩色、金、インク/獣皮紙、内藤コレクション
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《時祷書より:聖杯を持つ福音書記者聖ヨハネ》
北フランス、おそらくアミアン、1430年頃、
彩色、金、インク/獣皮紙、内藤コレクション
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金の彩色がキラキラしていて美しい!


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《『ズヴォレ聖書』より:3つのイニシアルDの
内部に「ダヴィデ伝」の諸場面》
北ネーデルランド、ズヴォレ、1474年、
彩色、金、インク/獣皮紙、内藤コレクション(長沼基金)
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ポストカードも買いました。
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ジャン・コロンブの工房に帰属《時禱書零葉:キリスト降誕》
フランス、ブールジュ、1485年頃、
彩色、金、インク/獣皮紙、内藤コレクション
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国立西洋美術館: https://www.nmwa.go.jp/jp/

内藤コレクション展Ⅱ「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」:
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2020manuscript2.html



今年5月3日に放送された「NHK日曜美術館」で、
“世界で一番美しい本”と讃えられる「ベリー侯のいとも豪華なる時祷書」
https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/JZ9NX44N57/
のことが取り上げられていて嬉しかった。


私、この本(雑誌? 「中央公論 増刊号」昭和58(1983)年12月20日発行)
「ヨーロッパ中世の四季 木島俊介」
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で「時禱書(じとうしょ)」って知って、
ものすごい時間と手間をかけて作られた
繊細で美しい書物に、すごいなー!!って驚いたんです。
描かれた中世の衣装や風俗も興味深かった。
(中世の騎士道物語とか好きだったので)

表紙は『ベリー侯のいとも豪華なる時禱書』より
四月の野辺での婚約
ランブール兄弟制作 1411-16年頃
シャンティイ、コンデ美術館 蔵


『ベリー侯のいとも豪華なる時禱書』より
若葉の五月の楽しみ
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『恋の駒遊びの書』より
恋の園を訪れる詩人
15世紀末頃制作 パリ、国立図書館 蔵
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『ジャン・ド・クーシーの年代記』より
パリスとヘレネーの帰還
15世紀初頭頃制作 ウィーン、オーストリア国立図書館 蔵
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『ベリー侯の大時禱書』より
天国へ誘われるベリー侯
ジャクマール・ド・エダン他制作 1409年頃
パリ、国立図書館 蔵
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この展覧会を見て、写本が意外に小さく、
なので、描かれている絵や文字がものすごく細かいことに驚きました。
こんな細かい仕事をよくもまぁ! と。


中世好きのウィリアム・モリスが作った
ケルムスコット・プレスはこれら中世の写本を参考にしていることがわかりますね。
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「―アールヌーボーの源流―
 ウィリアム・モリスとその仲間たち」岩崎美術社 より


初期の写本の制作は、修道院の修道士たちの聖務として行われていたそうで、
こんなカンジだったのかなと(^v^)
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青池保子「修道士ファルコ」より

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国立西洋美術館の常設展 [美術]

6月27日(土)に見てきた展覧会のことがまだ書けません(^▽^)

東京美術展三昧
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-07-06
で書きましたが、ホテルルートインGrand東京浅草橋に泊まって、
東京都現代美術館で、
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」
「もつれるものたち」
「MOTコレクション いまーかつて 複数のパースペクティブ」を見て、

上野の国立西洋美術館へ。

「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」をやっていて、
せっかく東京へ行くのだから、これも見たいと思って
チケットを買おうとしたら、日時指定制で、
この土日はおろか発売期間(2週間分ずつ発売されます)のほぼ全てが売り切れ状態(T.T)

でも、国立西洋美術館のウェブサイト見てたら、
内藤コレクション展Ⅱ「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」
って展覧会もやってて、これなら常設展の観覧券で見られて、
常設展の観覧券は国立西洋美術館で買えると。
(「ロンドン―」のチケットは国立西洋美術館では買えません)

中世の時禱書が見られる?!! なかなかない機会だし、
国立西洋美術館、金・土は夜20時(6/18~10/18の間は21時!)まで
開いてるてことで、時間を有効に使えそうと。


国立西洋美術館へ着いたのは夕方5時過ぎ。門の前で、
「ロンドン・・ナショナルギャラリー展は
 チケットの無い方は入れませんー」って案内している人や、
検温の人と多くの鑑賞者(制限していてこれでも少ないんでしょうが、
美術館の行列なんてほとんど見ない田舎者からすれば)で
混雑していて、ちょっと気後れしてしまいましたが、
「あのー、常設展の観覧券はここで買えるんですよね?」と聞くと、
建物入口を入った中のチケット売場を教えてもらえました。

常設展の観覧料500円を払ってチケットをもらいます。
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モネ《舟遊び》1887年(松方コレクション) が使われています。

常設展の入口を入ると、ロダンの彫刻が並ぶ吹き抜けの空間があり、
スロープを上って2階へ行くと、

すごーい!! 中世のイコンから並んでます! さすが“国立”西洋美術館!
2016年に「カラヴァッジョ展」を見に行った時は、ちょうど
常設展示室が閉室で、常設展示が見られなかったんですよ。
こんなにすごいとは!!

その前は、学生時代にたしかゴッホ展を見に来たことあるハズなんですけど、
(国立西洋美術館のHPすごい! 過去の展覧会がずらっと載ってる!
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/past/index.html
1976年の「オランダ国立ヴァン・ゴッホ美術館所蔵 ヴァン・ゴッホ展」だ)
所蔵品については全く覚えてないというか‥‥あ、新館竣工が1979年だから
所蔵品の展示はなかったのかな?

そしてっ!! 写真撮影OKなんです!!!

最初こそ写真撮影に夢中になって鑑賞がおろそかになっては‥‥って、
自制(?)してたんですけど、これすごい!!って、たまらずカメラ出したら、
もう止まりませんで‥‥(^^;)> なんとここで100枚近く撮っちゃいました。

作品の説明も欲しいと、ショップで図録「国立西洋美術館名作選」2,400円(税込)
購入したんですが、後で、国立西洋美術館のHPの充実ぶりに驚きました!

なんと、館内地図をクリックすると、常設展で展示されていたほとんどの作品の
画像(かなり拡大することができる!!)や、詳しい説明まで見ることができるんです。
http://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_6_areaart.php?area.location=9


なので、私のブログで撮った写真載せる意味あるのかな?
とも思うんですが‥‥(リンク先は国立西洋美術館の作品詳細ページ)

パオロ・ヴェロネーゼ《聖カタリナの神秘の結婚》1547年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1994-0001.html
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ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房《洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ》1560-70年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.2011-0002.html
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かつてイギリス国王チャールズ1世のコレクションで、清教徒革命で1649年に処刑された後、
クロムウェルの指示で国民評議会に飾られた。クロムウェルはこの絵を
旧約聖書のヒロイン猛将ホロフェルネスの首を切ったユディトと勘違いし、
チャールズ1世を斬首した自分と重ね合わせていたのではないかって説明も
興味深かった。


ティントレット《ダヴィデを装った若い男の肖像》1555-60年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1971-0002.html
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ヨース・ファン・クレーフェ《三連祭壇画:キリスト磔刑》
http://collection.nmwa.go.jp/P.1976-0003.html
2020-6-27-(203).jpg
額縁(?)も豪華だし、絵も細かくてきれい!


新収蔵作品って表示がありました
ルカス・クラーナハ(父)《ホロフェルネスの首を持つユディト》1530年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.2018-0001.html
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私は見てないのですが、2016年に国立西洋美術館で開催された
「クラーナハ展」のメインビジュアルになっていたのが、
ウィーン美術史美術館蔵《ホロフェルネスの首を持つユディト》でしたね。
(「美術の窓」2016年2月号より)
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京都国立博物館「THE ハプスブルク」展で見たのは、
クラナッハ(と表記されていた)《洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ》でしたか。
(「THE ハプスブルク」図録より)
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ヤコポ・デル・セッライオ《奉納祭壇画:聖三位一体、聖母マリア、聖ヨハネと寄進者》1480-85年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1973-0003.html
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最初に見た時は自制して撮影しなかったけど、やっぱり写真欲しいって戻って撮影しました(^^;
十字架の下に横たわるのは、1479-84年にフィレンツェを襲ったペストで亡くなった
妻と娘で、この絵の奉納である男性と息子が聖母マリアと聖ヨハネと共に描かれているそう。


ロレンツォ・レオンブルーノ・ダ・マントヴァ《キリスト降誕》1515年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1979-0001.html
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聖母マリアがキリストにおっぱいを飲ませようとしているところが
なんか平和でほほえましい。牛たちもカワイイなぁ。


レアンドロ・バッサーノ《最後の審判》1598-96年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1999-0003.html
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細かく描き込まれた人、人、人‥‥! 額縁も豪華です。

エル・グレコ《十字架のキリスト》
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岐阜県美術館後援会のバス旅行で行った国立国際美術館「エル・グレコ」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2012-11-17
来てました。日本にあるエル・グレコは、この絵と、
大原美術館の《受胎告知》の2点だけって説明を受けました。


グエルチーノ《ゴリアテの首を持つダヴィデ》1650年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1998-0001.html
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グイド・レーニ《ルクレティア》1636-38年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.2001-0001.html
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なんかこの上目づかいの表情が気になるというか。
グイド・レーニでググると、
あ、三島由紀夫が愛した(「仮面の告白」に出てきますね)
《聖セバスチャンの殉教》の絵を描いた画家なんですね!


カルロ・ドルチ《悲しみの聖母》1655年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1998-0002.html
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アンソニー・ヴァン・ダイク《レガネース侯爵ディエゴ・フェリーペ・デ・グスマン》1634年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1987-0002.html
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写真もない時代に、このリアルさは驚きだったろうなぁ。
ほぼ等身大に描かれているから、暗がりで見たら本人と間違えそう。


ヤーコプ・ヨルダーンス(に帰属)
《ソドムを去るロトとその家族(ルーベンスの構図に基づく)》1618-20年頃
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ルーベンスによるオリジナルを、ルーベンスの若き協力者であった
ヨルダーンスが模写したものではないかと考えられているそう。
ルーベンスは大規模な工房を構えていたそうですね。


ペーテル・パウル・ルーベンス《眠る二人の子ども》1612-13年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1972-0001.html
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二人の子どもの可愛らしさが習作ならではの素早さで、生き生きと
捉えられていますね。この絵、どこかで見たことがあるように思ったけど、
作品詳細に展覧会歴まで記されているので、展覧会ではないか‥‥。


ダニエル・セーヘルス
コルネリス・スフート
《花環の中の聖母子》17世紀前半
http://collection.nmwa.go.jp/P.1981-0003.html
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バラやチューリップやスイセンの花に囲まれた聖母子
花がリアルに描かれていて素敵。
花をダニエル・セーへルスが、聖母子をコルネリス・スフートが描いたものだそう。


コルネリス・デ・ヘーム《果物籠のある静物》1654年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1990-0002.html
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葡萄やチェリーの透明感が素敵!


ダフィット・テニールス(子)《聖アントニウスの誘惑》
http://collection.nmwa.go.jp/P.1991-0002.html
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廃墟の中で祈る聖アントニウスの周りに魑魅魍魎がうごめいています。
白いドレスの女性(愛欲を象徴するのだそう)も、よく見ると足が鳥の足!
でも魑魅魍魎、なんかカワイイというか楽しそうなんですけどー


ヤン・ステーン《村の結婚》
http://collection.nmwa.go.jp/P.1976-0001.html
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ステーンは17世紀オランダを代表する風俗画家なんだそう。
豊田市美術館「ブリューゲル展」で見た、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2018-06-06
ピーテル・ブリューゲル2世《野外での婚礼の踊り》や、
マールテン・ファン・クレーフェ《農民の婚礼(6点連作)》を思い出しました。


そして、撮影禁止だったんですが、ここに
ヨハネス・フェルメール(に帰属)《聖プラクセディス》1655年
http://collection.nmwa.go.jp/DEP.2014-0001.html
があったんですよ!!
(たしか、展示されてたキャプションの作家名には
「フェルメール」とは書かれてなかったような‥‥)

現存する作品が疑問作も含め30数点しかない人気のフェルメール
Wikiの「フェルメールの作品」では、最初に出てます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%BD%9C%E5%93%81
疑問をもつ研究者もいるそうですが、私も、いくら初期の作品でも
これがフェルメールなの?? なんて見ちゃうんですが。

フェルメールの全作品37点を、
額縁まで含めて原寸大で複製したって展覧会を見た時も、
名古屋テレビ塔「フェルメール光の王国展」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2014-06-02
この作品だけちょっと違う雰囲気‥‥って見たんですが。


ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ
《ヴィーナスによって天上に導かれるヴェットール・ピサーニ提督》1743年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1988-0001.html
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ヴェネツィアの有力な貴族ピサーニ家の別館に描かれた天井画のための
油彩雛形だそう。ヴェットール・ピサーニ提督は一族の英雄だそうで、
天井を見上げた時に、偉大なご先祖が天上に上がっていくように見えるんですね。


ピエトロ・ロンギ《不謹慎な殿方》1740年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1998-0004.html
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あれ? この絵どこかで見たことがあるんだけど‥‥
ここの所蔵ってことは○○美術館展ではないし、
ピエトロ・ロンギが18世紀のヴェネツィアの風俗を描いた画家ってことで、
名古屋市博物館で2011年12月に見た「ヴェネツィア展」か?
ピエトロ・ロンギの《香水売り》や《貴族の肖像》が出てましたが、
この絵はなかった。どこかの本だったのかなと思ったら、
ヤマザキマザック美術館「よそおいの200年」でした! (2017年)
この絵「中央の女性の姿は、当時流行していた「虱取り」のポーズからヒントを得ている。」(作品詳細より)けど、蚤取りをしているんではないんです。
手元の白い紙をそっとひらいて見つめています。(中略)白い紙は秘密の恋文なのかもしれません」(「よそおいの200年」小冊子より)
女性のあらわな胸元を覗き見る「不謹慎な殿方」に笑いがこみあげてきます。


ジャン・バティスト・パテル《野営(兵士の休息)》
http://collection.nmwa.go.jp/P.1969-0001.html
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ヤマザキマザック美術館の《行軍》《野営》と似てるなーって
作家名が「ジャン・バティスト・ジョセフ パテル」となってます。
ヤマザキマザック美術館のHPの画像見たら、
http://www.mazak-art.com/
同じポーズの人物もいて、ホントに似てる!


ニコラ・ド・ラルジリエール《幼い貴族の肖像》1714年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1972-0002.html
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ヤマザキマザック美術館の《ジャッソ夫人とふたりの子供》の画家だ!
作家名「ニコラ・ド ラルジエール」と表記されてます。
描かれている幼い貴族は、幼年時のルイ15世だと言われているそう。


ジャン=マルク・ナティエ
《マリー=アンリエット・ベルトロ・ド・プレヌフ夫人の肖像》1739年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1979-0002.html
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ナティエも、ヤマザキマザック美術館に
《狩りの衣を着たマイイ伯爵夫人》1743年 がありますけど、
ナティエはニコラ・ド・ラルジリエールの影響を受けて、宮廷の貴婦人たちを神話の中の人物の姿を借りて描くというフォンテーヌブロー派の伝統を復活させた。」(作品詳細より)
ってことで、川ないし泉の精に擬して描いているそう。

ニコラ・ランクレ《眠る羊飼女》1730年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1979-0005.html
2020-6-27-(235).jpg
このあたり、ヤマザキマザック美術館の作品を思い出しながら見ると楽しい。
《からかい》1736年 では、眠っている農夫と彼を起こそうとする羊飼いの娘が描かれてます。


ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ《聖母子と三聖人》1759-62年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1987-0004.html
2020-6-27-(237).jpg
ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ、通称ジャンドメニコ・ティエポロは、18世紀ヴェネツィア派の巨匠ジャンバッティスタ・ティエポロの息子です。
ジャンバッティスタ・ティエポロ?
《ヴィーナスによって天上に導かれるヴェットール・ピサーニ提督》の
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロとはどういう関係?と思ったら、
本名がジャンバッティスタ・ティエポロなんだそう。

油絵にしてはあっさりと(?)明るい雰囲気がちょっと少女マンガっぽくて
(あくまで私の印象)いいなーって。


アンゲリカ・カウフマン《パリスを戦場へと誘うヘクトール》1770年代
http://collection.nmwa.go.jp/P.2015-0003.html
2020-6-27-(238).jpg
スイスに生まれ、ローマやロンドンで活躍した新古典主義の画家カウフマンは、女性としては当時めずらしく歴史画の領域で国際的な成功をおさめました。」(作品詳細より)
へー、女性の画家なんだ! この絵は、
スパルタ王の妻ヘレネとの恋に溺れるトロイア王子のパリスに対して兄ヘクトールが戦場へ戻るように諌める場面」なんだそう。


ユペール・ロベール《マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、神殿の見える空想のローマ景観》1786年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1976-0002.html
2020-6-27-(241).jpg

ユペール・ロベール《モンテ・カヴァッロの巨像と聖堂の見える空想のローマ景観》1786年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1977-0002.html
2020-6-27-(240).jpg
おぉ「廃墟のロベール」! この画家も、ヤマザキマザック美術館で知りました。


新館の吹き抜けの1階が見下ろせる2階の壁にあったのが、
ウジェーヌ・ドラクロワ《墓に運ばれるキリスト》1859年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1975-0002.html
2020-6-27-(243).jpg
19世紀フランスのロマン主義を代表する画家・ドラクロワ
闇と光がドラマチック。


「新収蔵作品」と表示がありました。
ウィリアム・アドルフ・ブーグロー《武器の返却を懇願するクピド》1855-56年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.2015-0018.html
2020-6-27-(244).jpg
ウィリアム・アドルフ・ブーグロー《クピドの懲罰》1855-56年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.2015-0017.html
2020-6-27-(245).jpg
印象派の台頭で批判されるアカデミズム絵画を代表するブーグローだけど、
当時はこちらが主流だったんですね。甘美で耽美的な彼の絵、私は好きだなー!
(実は私が印象派がいいなって思えるようになったのはわりと最近)


ジャン=フランソワ・ミレー《春(ダフニスとクロエ)》1865年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0146.html
2020-6-27-(246).jpg
《種まく人》《落穂拾い》《晩鐘》などで農民を描いた画家として知られる
ミレーにしては、題材が古典的で色彩も明るくロマンティックな絵ですね。


ギュスターヴ・クールベ《波》1870年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0062.html
2020-6-27-(249).jpg
今、作品詳細を見たら「現在は展示していません」ってあるけど、
私が見に行ってから展示替えがあったのか?

ヤマザキマザック美術館の《波、夕暮れにうねる海》1869年 と、
そっくりだなーって見たんです。どちらもエトルタの海を描いたものだと。
Courber.jpg
ヤマザキマザック美術館も撮影OKなんですが、この作品は写真撮ってないので、
図録の画像(ヤマザキマザック美術館HPにも画像あります)


エドゥアール・マネ《嵐の海》1873年
http://collection.nmwa.go.jp/P.2019-0002.html
2020-6-27-(252).jpg
この作品も「現在は展示していません」ってなってる。
少しずつ展示替えがあるのかな?
「新収蔵作品」って表示されてるけど、「旧松方コレクション」
この国立西洋美術館のコレクションの基となった松方幸次郎が購入した作品で、
第二次世界大戦の中、作品の疎開の費用等の工面のため売却された作品なんだそう。


ベルト・モリゾ《黒いドレスの女性(観劇の前)》1875年
http://collection.nmwa.go.jp/P.2017-0002.html
2020-6-27-(253).jpg
印象派の女性画家ベルト・モリゾの絵


ピエール=オーギュスト・ルノワール
《アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)》1872年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0182.html
2020-6-27-(254).jpg


エドゥアール・マネ《ブラン氏の肖像》1879年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1984-0002.html
オシャレでモダンな感じの肖像画ですね。
2020-6-27-(255).jpg


ポール・セザンヌ《ポントワーズの橋と堰》1881年
http://collection.nmwa.go.jp/P.2012-0001.html
2020-6-27-(256).jpg

ポール・セザンヌ《葉を落としたジャ・ド・ブッファンの木々》1885-86年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1978-0005.html
2020-6-27-(257).jpg
私、以前はこういう絵、描きかけじゃない? って思えて、
良さがわからなかったんですよね。印象派を批判した昔の人の
言い分がわかるというか。今はいいなって思えるようになりましたが。


一部屋モネの絵で構成されていた中で、異様だったのがこの大きな作品
クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》1916年
http://collection.nmwa.go.jp/P.2017-0004.html
2020-6-27-(258).jpg
1921年に松方がモネから購入したもので、第二次世界大戦中に大きく損傷、
戦後、その破損状態の甚だしさから作品として扱われず、行方不明だったが、
2016年ルーヴル美術館のなかで発見され、2017年に松方家より寄贈されたとのこと。


クロード・モネ《舟遊び》1887年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0148.html
2020-6-27-(259).jpg
チケットにも使われている絵
モネは人物にあまり関心ないみたいですね。
水面のバラ色の光のきらめきやゆらめく舟の影、いいなって。


クロード・モネ《雪のアルジャントゥイユ》1875年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0150.html
2020-6-27-(260).jpg
雪景色って真っ白で、絵になりにくいんじゃないかって思うのに、
そこはモネ! その場の空気感みたいなのがすごく伝わってくる。


クロード・モネ《陽を浴びるポプラ並木》1891年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0152.html
2020-6-27-(261).jpg
ポプラの木が画面を分断しているのは、浮世絵の影響もあるのかな?
キラキラした光が感じられて素敵。


クロード・モネ《睡蓮》1916年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0151.html
2020-6-27-(262).jpg
1921年アトリエを訪ねた松方幸次郎がモネから直接購入したもので、
1944年フランス政府が接収; 1959年フランス政府より寄贈返還されたと。


この後、版画素描展示室の小企画
「内藤コレクション展Ⅱ
 中世からルネサンスの写本」を見たんですが、長くなるので、次の記事で。

階段を降りて1階へ。

中庭に面した部屋には彫刻作品が展示されてました。
オーギュスト・ロダン《オルフェウス》1908年(原型) 1921年(鋳造)
http://collection.nmwa.go.jp/S.1959-0037.html
2020-6-27-(279).jpg

オーギュスト・ロダン《うずくまる女》1882年頃(1906-08年頃に拡大)
http://collection.nmwa.go.jp/S.1959-0020.html
2020-6-27-(280).jpg
夕方6時半を過ぎて、外が薄暗いです。明るい時間だとまた違った印象かな?


ギュスターヴ・モロー《ピエタ》1876年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0161.html
2020-6-27-(281).jpg
岐阜県美術館もモローの《ピエタ》1854年 持ってたなーって見たら、
岐阜県美術館のコレクション検索に画像あります: https://gifu-art.info/details.php?id=3831
作品詳細でも岐阜県美術館の作品について言及されてました。
岐阜県美術館の作品より約20年後の作品だけあって、
小品だけどモローらしい幻想的な作品で好きだなー。


ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ《貧しき漁夫》1887-92年頃
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0175.html
2020-6-27-(282).jpg
宗教的で詩的な情緒が感じられる平面的な画風は、
イラストや漫画から美術に関心を持った私には親しみやすいです。
岐阜県美術館もシャヴァンヌの大きな作品(習作だけど)持ってます。
シャヴァンヌ《慈愛》のための習作1893-94年頃
https://gifu-art.info/details.php?id=2773


フィンセント・ファン・ゴッホ《ばら》1889年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0193.html
2020-6-27-(283).jpg
ゴッホだー!! サン=レミの精神療養院に咲くばらを描いたものだそう
こんな、緑一面の、風景画とも言えない、構図的には面白くない
ばらの茂みだけを描いている絵、それも近づいて見ると筆遣いも荒くて、
ばらの花も全然リアルじゃないんだけど、光あふれる庭の雰囲気が
すごく伝わってきて‥‥やっぱりスゴイ絵だなって。


フランク・ブラングィン《しけの日》1889年
http://collection.nmwa.go.jp/P.2001-0003.html
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旧松方コレクション「イギリス人画家ブラングィンと松方幸次郎は、1910年代末に出会いました。川崎造船所の社長であった松方は、日本に美術館を設立するため、ヨーロッパ各地で美術品蒐集を始めます。ブラングィンは、イギリスでの蒐集にあたり助言を与え、コレクション形成に多大な影響を与えました。」(作品詳細より)
造船所の社長であった松方は、この絵に共感するものがあったんでしょうね。


ダンテ・ガブリエル・ロセッティ《愛の杯》1867年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1984-0005.html
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いかにも「ラファエル前派」のロセッティの描く女性だー!


こちらもロセッティの女性! 「新収蔵作品」だと
ダンテ・ガブリエル・ロセッティ《夜明けの目覚め》1877-78年
http://collection.nmwa.go.jp/P.2019-0004.html
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旧松方コレクションで、川崎造船所の経営立て直しのため売りに出され、
蜂谷克己氏御遺族より寄贈された作品だそう。

1990-91年にBunkamuraザ・ミュージアム、愛知県美術館、石橋財団石橋美術館を
巡回した「ロセッティ展」に《愛の杯》が出品されてて、
(私は展覧会見てないんですが、図録を古本屋で購入)
《夜明けの目覚め》は、図録に参考写真として載ってますが、
タイトルは《少女》となってます。
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ジョン・エヴァリット・ミレイ《あひるの子》1889年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1975-0004.html
2020-6-27-(287).jpg
ミレイと言うと《オフィーリア》1851年
ラファエル前派の画家 ってイメージですが、
ミレイはやがてラファエル前派が批判したアカデミーの正会員になって、
肖像画家としても名声を博します。
2008年に北九州市立美術館、Bunkamuraザ・ミュージアムを巡回した、
《オフィーリア》が来た「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」に、
この作品も出品されたそう。(残念ながら私はこの展覧会行けてません)


ポール・シニャック《サン=トロぺの港》1901-02年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1987-0003.html
2020-6-27-(288).jpg
点描の画家、混色せずにモザイクのように色を置くことで、
色彩間の対比が強調されて、色が鮮やかです。


エドモン=フランソワ・アマン=ジャン《日本婦人の肖像(黒木夫人)》1922年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0005.html
2020-6-27-(289).jpg
モデルの「黒木竹子は、大蔵省の委嘱により国際金融情勢を調査する目的でパリに滞在していた黒木三次の妻で、松方幸次郎の姪にあたります。


ピエール=オーギュスト・ルノワール《横たわる浴女》1906年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1974-0002.html
2020-6-27-(290).jpg
この作品「現在は展示していません」と。
いかにもルノワール!って裸婦。
「梅原龍三郎氏より寄贈」とのこと。


藤田嗣治《座る女》1929年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1992-0003.html
2020-6-27-(291).jpg
金地の花鳥画の前に座るワンピースの女性。
日本趣味にあふれた装飾的なところ素敵! これは人気あったろうなと。


吹き抜けの展示室、天井の照明が面白いなー。
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アルベール・グレーズ《収穫物の脱穀》1912年
http://collection.nmwa.go.jp/P.2004-0001.html
2020-6-27-(293).jpg
キュビスムの絵だってことはわかりましたが、画家の名前は知りませんでした。
ピカソとブラックによって創始されたキュビスムが、パリの若い画家たちの間に
広まっていき、1912年にパリで開かれたキュビスムの歴史的な展覧会
「セクション・ドール(黄金分割)」に出品された作品だそう。
大きな作品で、麦畑で働く農民の姿や風景がキュビスムの方法で描かれています。


フェルナン・レジェ《赤い鶏と青い空》1953年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1965-0010.html
2020-6-27-(295).jpg
レジェだー。ちょっとマンガっぽくも見えちゃう。


ジョアン・ミロ《絵画》1953年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1965-0011.html
2020-6-27-(296).jpg
タイトルがそっけないなぁ‥‥太陽と人とか?
おおらかな感じが、なんかいいなと。


パブロ・ピカソ《男と女》1969年
http://collection.nmwa.go.jp/P.1974-0005.html
2020-6-27-(297).jpg
20世紀最大の芸術家といわれるピカソ88歳の時の絵
大きな画面に荒々しいタッチで描きなぐったような絵。
実は私、展示室で見た時はピカソだから写真撮ったけど
「これがいいのかなー?」なんて感覚だったんですよ。
でも、パソコン画面であらためて見ると、なんか‥‥面白い、いいなって。
この絵、梅原龍三郎氏より寄贈されたとのこと。

はー、いやー、国立西洋美術館の所蔵品、すごいです。
HPも充実していてスゴイ! それぞれの画像と詳細があるんだから、
私のブログに載せなくても‥‥とは思ったんですけどね、
これでも写真うつりの悪いの、少しは除外したんだけどなー。
(あ、まだ内藤コレクション展のことを書かなくちゃ)


国立西洋美術館の前庭にある
オーギュスト・ロダン《地獄の門》1880-90年頃/1917年(原型)、1930-33年(鋳造)
http://collection.nmwa.go.jp/S.1959-0045.html
2020-6-27-(299).jpg
有名な《考える人》は、この門の上中央に設置されている像だったんですね。

単体の《考える人(拡大作)》も前庭にあります。
http://collection.nmwa.go.jp/S.1959-0040.html
nmwa-hukuro.jpg
ショップでポストカード買ったら、考える人の袋に入れてくれました。
(7月1日よりレジ袋有料義務化に伴い、紙のレジ袋も有料となったそう)


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ロンドン・ナショナル・ギャラリー展も見たかったけど‥‥
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国立西洋美術館での会期は6月18日(木)~10月18日(日)に変更になりました。
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国立西洋美術館: https://www.nmwa.go.jp/jp/
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東京都現代美術館「もつれるものたち」展 [美術]

6月27日(土)に東京都現代美術館へ行ったこと、しつこく(笑)続けます。

「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」を見て、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-07-12

コレクション展「いまーかつて 複数のパースペクティブ」を見て、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-07-17

カディスト・アート・ファウンデーションとの共同企画展
「もつれるものたち」を見ました。
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東京都現代美術館「もつれるものたち」のページ
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/kadist-art-foundation/

展覧会について何の知識もなく、ただ、
オラファー・エリアソン展が1,400円で、「もつれるものたち」が1,300円、
セット券が2,100円だったので、せっかくなので、ってセット券を買ったんです。

まぁ‥‥正直に言うと、この展覧会よくわかりませんでした。
出品しているアーティストも、知っているのは、
あいちトリエンナーレ2019に出てた藤井光さんだけ。

あいちトリエンナーレ2019(5) 名古屋市美術館
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-09-30

本展覧会「もつれるものたち」には、木、化石、道具や工芸品など、私たちの日々の暮らしとは切り離せない「もの」がさまざまなかたちで登場します。12人/組のアーティストたちは、ある場所や時代と結びついたものを多角的に見つめ、それらが物質や生き物として、あるいは意味や価値、記憶を運ぶものとして紡いだ変化や移動の軌跡を描き出します。(以下略 チラシ裏面より)
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まずはモザイクが壁に立てかけられていたり、積み上げられた木箱の横に
無造作に置かれていたりします。
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トム・ニコルソン《相対的なモニュメント(シェラル)》2014-17
1973年メルボルン(オーストラリア)生まれ、同地在住。
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「シェラル・モザイク」と呼ばれているモザイクの返還を想像することから展開したプロジェクト
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第一次世界大戦中、ガザ近郊で戦っていたオーストラリア兵が、シェラルの町付近の丘で発見した このビザンティン様式のモザイクは(中略)兵士たちによって剥がされ、オーストラリアに運ばれた後、1941年にオーストラリア戦争記念館の「武勇の間」の壁に埋め込まれた。
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支配と移動の問題、返還によって起こりうる変化や、新たな政治的認識について考察している。
(もらった解説シートより)
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名画のポストカードが並ぶ作品は、
ビオ・アバド《ジェーン・ライアンとウィリアム・サンダースのコレクション》2014-2019
1983年マニラ(フィリピン)生まれ、ロンドン(イギリス)在住。
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フェルディナンド・マルコスとイメルダ・マルコスから差し押さえられ、フィリピン政府行政規律委員会に代わってクリスティーズによって売却されたオールド・マスター絵画の複製ポストカード、98組

1986年にフィリピンのマルコス大統領夫妻が失脚して亡命した後、
大量の豪華な靴などがマラカニアン宮殿に残されていたってニュースになってたけど、
こんな絵画も持ってたんですね。

壁に展示されている豪華な毛皮や贅沢な室内は、マルコス大統領夫妻ではなく、
1989年のルーマニア革命で失墜したニコラエ・チャウシェスクの邸宅だそう
ビオ・アバド《栄華》2019


ミックスライフ《(どんな方法であれ)進化する植物》2013
チョ・ジウン(1975年生まれ)とヤン・チョルモ(1977年生まれ)が
2002年に設立したアーティスト・デュオ。ソウル(韓国)在住。
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14点の写真と、2面の映像があって、開発で移植された植物が
たくましく成長する様を捉えています。


考古学的な出土品とか、建築物の一部のような単純化されたフォルムの彫刻は、
ジュマナ・マナ《貯蔵(保険)》2018-2019
1987年プリンストン(米国、ニュージャージー州)生まれ、エルサレム(イスラエル)育ち。
ベルリン(ドイツ)在住。
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実験に使われるような器具と、石膏?の造形や‥‥壁の版画?も作品??
岩間朝子《ピノッキオ》2020
1975年東京生まれ、ベルリン(ドイツ)在住。
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第二次世界大戦末期、日本軍が松の根から航空燃料を生産しようと試みた史実を知った岩間は(中略)幹に残された採取の傷痕や、採取にたずさわる労働者の身体、彼らが使う道具、蒸留装置などを複数の方法で型取った。(中略)人間と松の木の関わりから連なる複数の変容の物語

直方体のものは松脂なんですね。うーーん???


チラシのイメージにも使われているのは
磯辺行久《不確かな風向》1998
1935年東京生まれ。同地在住。
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風のエネルギーの流れによって絶えず変容する環境を示唆する。作品なんだそう。

磯辺行久《国土庁調査 大阪湾 耐震土地条件図》1976 他
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防災計画を目的に、当時の国土庁から委託された調査報告として作られたものだそうだけど、
‥‥これもアート?


小部屋で3面の映像作品が上映されていました。
リウ・チュアン《ビットコイン採掘と少数民族のフィールド・レコーディング》2018
1979年湖北省(中国)生まれ、北京在住。

40分もある映像なのでほんの少ししか見てません。巨大なダムが映ってました。


カプワニ・キワンガ《マジは嘘だった‥‥という噂》2014
1978年ハミルトン(カナダ、オンタリオ州)生まれ。パリ(フランス)在住。

棚にいろんなものが載ってるなーくらいにしか覚えてない。
(ちょっと疲れてきてた)
1905年から1907年にかけてドイツ東アフリカ(現タンザニア)で起きた半植民地蜂起である マジ・マジ反乱の物的痕跡や、生きた記憶に存在する空白を探求している。 とのこと。


デイル・ハーディング《正しい判断で知りなさい―ガミ》2020
1982年モランバ(クイーンズランド、オーストラリア)生まれ、ブリスベン在住。

スミマセン、よく覚えていません。
自身の親族、特に母方の高齢者たちの社会的、政治的経験について探求している。また、アボリジニ文化に現存する技術や道具、表現方法を使って作品制作を続けている。


ザ・プロペラ・グループ & スーパーフレックス 《FADE IN: EXT. STORAGE-CU CHI-DAY》2010
ザ・プロペラ・グループは2006年にホーチミン市(ベトナム)で、プナム(1974年生まれ)、マット・ルセーロ(1976年生まれ)、トゥアン・アンドリュー・グエン(1976年生まれ)によるコレクティブとして設立。
スーパーフレックスは、ヤコブ・フィンガー(1968年生まれ)、ビョルンスティエルネ・クリスチャンセン(1969年生まれ)、ラスムス・ニールセン(1969年生まれ)が1993年コペンハーゲンにて設立したコレクティブ

テレビ番組の小道具として使われた木彫の銃の押収を巡っての会話の映像作品。

輸送についての二人のありふれた会話は、やがて文化的アイデンティティと真正性、流用と植民地主義、そして歴史の再読という哲学的な議論へと展開していく。


藤井光《解剖学教室》2020
1976年東京生まれ、同地在住。
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台の上の展示物は、福島県の双葉町歴史民俗資料館の収蔵品。
福島第一原子力発電所の事故後、資料館に取り残されていたものを
学芸員たちが極めて困難な中、救出したものたち。
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映像は、救出の様子に加えて、フランスの学者たちを招いて、
空っぽの資料館を見てもらい、フランスに戻った後、
パリ国立高等美術学校の解剖教室で行われた議論。
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藤井光さんの作品までは、どこかヨソの国のこと
(磯辺行久さんの国土調査とかはあったけど)
みたいなカンジでしたが、これは
‥‥なかなか重いテーマです。
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アートというより、学術発表のような展示で、難しいところもありました。
(記事を書くにあたって解説を読み、そういうことだったのねと納得した展示も)
これがアート? 現代アートはわからないって言われるのもわかるというか。
まぁ、こういう消化不良みたいなのも、
たまに見ておくのも刺激になるかなぁ?

後半、かなり駆け足になったのは、お腹が空いてきたこともあったかも(^^;)
(ルートインのバイキング朝食でたっぷり食べたけど、3時近いとさすがに‥‥)

東京都現代美術館の「二階のサンドイッチ」で
サンドイッチとジャスミンティーをいただきました。1,230円(税込)
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トイレも面白いですね!
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エントランスの三角形の柱が美しい(12時半頃に撮影)
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3時頃にはこの前に「オラファー・エリアソン」展入場待ちの列ができてました。
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エントランスからガラス越しに撮影
アンソニー・カロ《発見の塔》1991年
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マルタ・パン《裂けた球体》1984年
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入口横の草むら(?)にあるのが、
オノ・ヨーコ《クラウド・ピース(Cloud Piece)》1963/2019年
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地面に穴が開いて、
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底は鏡です。
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プロムナードは通行止めになっていたので、行ってみることができませんでした。
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隣は木場公園です
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東京都現代美術館: https://www.mot-art-museum.jp/

東京都現代美術館「もつれるものたち」のページ
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/kadist-art-foundation/

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東京都現代美術館コレクション展「いまーかつて 複数のパースペクティブ」 [美術]

6月27日(土)、東京都現代美術館へ行き、
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」を見たことは前記事に。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2020-07-12

東京都現代美術館では「もつれるものたち」という展覧会もやってて、
セット券がお値打ちだったので、私はそれを買ったんですが、

東京都現代美術館のコレクション展
「いまーかつて 複数のパースペクティブ」は、
どちらの企画展のチケットでも見られます。
(コレクション展のみは一般500円)

まずはコレクション展を先に見ました。
良かった!! スゴイ出品点数(およそ180点)で、
ついでってレベルじゃない!

結構しっかりしたリーフレットももらえるんですよ。
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東京都現代美術館の展覧会のページ
いまーかつて 複数のパースペクティブ
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/multiple-perspectives3/
からリーフレットの内容がpdfファイルで見られます。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/2020_leaflet_0623.pdf
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会場の配置はこんなカンジ。
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吹き抜けのアトリウムに置かれた
アルナルド・ポモドーロ《太陽のジャイロスコープ》
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展示室へ進むと、まずは、
1 戦中・戦後の画家たち

東京都現代美術館は、約3年にわたる改修工事を経て、
2019年3月29日にリニューアルオープンしたそうですね。

東京都現代美術館が開館した1995年当初は、1945年以降の美術を
「現代美術」として収集していたけど、やはり、
戦後活躍した個々の画家の営みを辿ろうとすると、戦前・戦中期を
どう過ごしたかを見る必要があるってことで、

休館の間にコレクターや作家の遺族の方々からの協力で、
1940年代のコレクションの充実を図ることができたそう。

1-1 オノサト・トシノブ

オノサト・トシノブ(1912-1989) の1930年代から1950年代の作品が
32点。資生堂名誉会長の福原義春氏からの寄贈。
オノサト・トシノブってイメージするモザイクのような幾何学模様の絵
以前の作品が並んでいます。

1931年19歳で上京、津田青楓洋画塾で学び、
1942年招集、満州で終戦、シベリアでの3年間の抑留生活。
戦前も丸をモチーフにした作品を描いていたけど、
1948年の帰国後、象徴的な人間像という具体から再開し、抽象へ。
画面に再び丸が現れるようになります。
1952年頃に、小野里利信をカタカナ表記へ改めた。


1-2 末松正樹

末松正樹(1908-1997) 全く知らない画家でした。
彼が絵画を終生の仕事にしようと心に決めたのは、第二次世界大戦末期の
1944年、フランスののペルピニャンで抑留生活を強いられていた時期だったそう。
遺族から寄贈されたその時期のデッサンが展示されていました。


1-3 コレクターの視点

近代日本絵画のコレクターとして著名な福富太郎氏(1931-2018)
(まぁ、私は全く知知りませんでしたが)
浮世絵、美人画の収集と並んで氏が力を注いだのが、
少年期がぴたりと十五年戦争に重なる
この戦争の時代を除いてしまっては、私は自分の歴史を考えることができない
という、1930年代から50年代にいたる戦争に関わる絵画の収集。

それぞれどんな絵だったか忘れてしまいましたが、
藤田嗣治《千人針》、福沢一郎《魚雷攻撃》や、
向井潤吉《好日》《影(蘇州上空)》
《影(蘇州上空)》は、展覧会ページに画像ありました
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/multiple-perspectives3/
宮本三郎《少年航空兵》など、
あの画家が戦争中はこんな絵を描いてたんだとか、
新海覚雄《独立はしたが?》1952年 は、
戦後の浮浪児と、壁の向こうに進駐軍と戯れる女性の絵
日本のあまり触れたくない過去かもしれませんね。
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(展覧会リーフレットより)


1-4 鈴木賢二

彫刻家、風刺漫画家、版画家として活動した鈴木賢二(1906-1987)の
木版画が並んでました。戦前、プロレタリア美術運動に傾倒した彼は、
戦後も「版画運動」として、庶民や労働の姿を力強く彫ってます。
木版画の木目も生かして単純化された人物は、とても力強くて迫力。


1-5 浜田知明、秀島由己男、荒木高子

メゾチントの深い黒に浮かび上がる詩的な世界
秀島由己男(ひでしま ゆきお 1934-2018)

自身の戦争体験から「どうしても描かずにはいられなかった」
浜田知明(1917-2018)《初年兵哀歌》シリーズ

薄く伸ばした磁土の一枚一枚に聖書の文字を転写し、重ね合わせて
高温で焼く〈聖書シリーズ〉荒木高子(1921-2004)
岐阜県現代陶芸美術館の《退廃の聖書》の人ですね!
岐阜県現代陶芸美術館の収蔵品データベース:
http://jmapps.ne.jp/momca/det.html?data_id=720


2 松江泰治

写真なんですが、いわゆる美しい風景を写したのではなく、
無機質な俯瞰の中に豊かな細部を含んだ独自のスタイル
写真にしか実現しえない視覚世界の可能性を追求してきた写真家
ってリーフレットの解説にうんうんって。面白い!
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撮影可だったので1枚だけ。やっぱこれらの写真、
小さいとその迫力がわからないんですが‥‥
川に面した巨大なアパート。
それぞれの部屋の細部まで写し取られていて、それぞれにどんな
生活があるのだろうって想像しちゃいます。


3 mamoru

スタッフの方に「ただいま見ることができません」って
言われたので‥‥映像を含むインスタレーションみたい。
(時間と人数を限っての予約制のよう)


4 オノ・ヨーコ

2013年のあいちトリエンナーレでは、街のあちこちに
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2013-09-06
「生きる喜び」って書かれてて、
へーこんなのもアートなの?って思ったけど、
〈インストラクション・ペインティング〉
アーティストの文章によりインストラクション(指示)を鑑賞者が想像したり、行動することで完成する表現」なんだそう。
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ポモドーロの彫刻を見下ろしながら階段を上って、3階の展示室へ
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5 岡本信治郎

あ、昨年秋に愛知県美術館で見た「地球・爆」
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-11-20
制作中心画家! その時の展覧会企画業務課長・拝戸雅彦氏のレクチャーで
岡本氏は現在入院中って聞いていましたが、

今年2020年4月8日に亡くなられたと掲示がありました。
(私がもらってきたリーフレットでは、岡本信治郎(1933- )ってありますが、
展覧会ページからダウンロードできるpdfでは(1933-2020)ってなってます。)

岡本信治郎《銀ヤンマ(東京全図考)》1983年
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少年期の戦争の記憶から、巨大ヤンマとB29が結び付けられた、
2011年の個展「空襲25時」で、連作の序章とされた作品とのこと。

地球・爆」でも描かれていたモチーフがあちこちに。
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岡本信治郎《ころがるさくら・東京大空襲》2006年
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あいちトリエンナーレ2013で展示されていた作品だ!
あいちトリエンナーレ2013 (1) 愛知芸術文化センター その1
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2013-09-04

一見、明るくポップな展示なんですが、よく見ると‥‥
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《ころがるさくら・東京大空襲》は、1945年3月10日の大空襲を原風景にもつ画家が、70代の挑戦として取り組んだパノラマです。左に上野地下鉄ストア、中央に九段坂、右に浅草デパートと軍艦大和を配し、それが焦土と化す世界、さらに未来空間の黙示録的世界を描いています。
(展覧会リーフレットより)


6  豊嶋康子

豊嶋康子《殺菌》2006年
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展示ケースの内側に殺菌灯と色見本が置かれた作品です。殺菌灯が発する紫外線によって、色見本の色彩が徐々に退色していきます。
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外界から作品を守るため展示ケースに貼られた紫外線カットフィルムの役割は、ここでは、外界/鑑賞者を守ることへと反転しています。

豊嶋康子《隠蔽工作_20120625》2012年
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豊嶋康子〈パネル〉
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本来見せない裏側を見せる作品

豊嶋康子《前例》2013/2015年
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20世紀になってから敗戦までの美術家の、欧米以外の渡航先と渡航理由を調べて」作られた作品。作品に使われている和紙は作家の地元で作られたもので、修復にも用いる澱粉糊で貼付けたそう。


7 モニール・ファーマンファーマイアン、ブレンダ・ファハルド、ジャジア・シカンダー

イラン生まれのモニール・ファーマンファーマイアン(1924-2019)の、
鏡を使ったモザイクのような作品が素敵だった。
イランの伝統的な建築意匠である、鏡片による幾何学モザイクとガラス色彩技術に着想を得た作品なんだそう。

ブレンダ・ファハルド(1940- )は、フィリピン女性作家の草分け的な存在。

ジャジア・シカンダー(1969- )は、パキスタン北部のラホールでインドーペルシアの細密画を学んだあと、1995年より雨根かをベースに活動している作家とのこと。


8 草間彌生

1951年に松本で描いた初期のドローイングから、
「ソフト・スカルプチュア」の《死の海を行く》や《ドレッシング・テーブル》や、
コラージュ作品など14点が出てました。


9 宮島達男

宮島達男(1957- )のデジタル・カウンターを用いた巨大な作品
《それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く》1998年
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この美術館の展示空間に合わせて制作されたものなんだそうですね。
私、テレビでこの作品を作っているドキュメンタリーを見た記憶があります。
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前回来た時(2003年の「田中一光 回顧展」なのでもう17年前かぁ)と
変わらず迫力だなーと、見たんですが、説明を読むと、
この作品は20年近くにわたって、この場所で展示されてきました。時が経つにつれ、当初は一様だった明るさに次第に個体差が生じるようになりました。そのため、この休館中に点検と修復を行うことで、眩い光の空間が戻ってきました。
ってことで、変わらずにあるには修復という変化をしないといけないわけですね。
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1728個のデジタルの数字は、ランダムに表示されているのではなく、
それぞれが1から9まで順番に表示していて(0の表示はなく暗闇になる)
そのスピードが違うんですね。
素早く変わるのと、ゆっくり変わるのと‥‥
なんかそれぞれの人生を見ているみたいだなぁとか。
ついつい見続けちゃいますよね。
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実はコレクション展に入る前に、こちらのリーフレットを見て
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-道草のすすめ-「点 音」 and "no zo mi"(PDF)
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/oto_date_MAP_jp_20190405.pdf

屋外展示場へ行ってみたんですね
サウンド・アーティストのパイオニア 鈴木昭男の
代表的なシリーズだという「点 音(おとだて)」と、
この美術館のためにつくられた階段状の作品"no zo mi"
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一応、プレートの上で耳を澄ましてみたんですが‥‥
うーん、なんかよくわかりません。
自然の音に耳を澄ませてみようってことですか?

建物の裏のようなこの場所の「はるか」では、
空調の屋外機?の音が結構聞こえました。
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そういえば私、2008年に、たまたま行った一宮市三岸節子記念美術館で、
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2008-08-08
鈴木昭男展「点気ki-date」を見たハズなんですけど、
その時も、???って状態でした。

この場所以外にも、美術館内外に足跡のプレートがあったそうなんですが、
気が付きませんでした。

ただ、ベンチの形が面白いこの中庭、
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玉を転がすような涼やかな音がしていたんですが、
「点 音」の作品「あびる-1」だったのかな?

コレクション展示室の前のガラスには、
昨年2019年7月23日、24日に公開ドローイングを行った
文谷有佳里さんの作品がありました。
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あいちトリエンナーレ2019で、愛知芸術文化センター10階の
展示室のガラスケースにドローイングを描かれてましたね。
あいちトリエンナーレ2019(2) 愛知芸術文化センター10階
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2019-09-08


ついダラダラと書いちゃいましたが、長くなったので、
「もつれるものたち」展のことは次の記事で。


東京都現代美術館: https://www.mot-art-museum.jp/

東京都現代美術館「MOTコレクション いまーかつて 複数のパースペクティブ」
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/multiple-perspectives3/

MOTコレクション 出品リスト(PDF)
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/List_MOTCollection_0526.pdf

MOTコレクション リーフレット(PDF)
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/2020_leaflet_0623.pdf

-道草のすすめ-「点 音」 and "no zo mi"(PDF)
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/oto_date_MAP_jp_20190405.pdf

MOTみつけるMAP(PDF)
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/MOT_mitukerumap_200303.pdf

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東京都現代美術館「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」 [美術]

6月27日(土)、東京都現代美術館へ行き、
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」を見ました。
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4月26日に放送されたNHK日曜美術館でこの展覧会を紹介してて、
わー面白そう!! って。
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(チラシ中面)

展示が完了しているのに、展覧会ができないなんてもったいない
もし開幕できたら見に行きたいなーって思ってましたが、
(その時は開幕がいつになるか全くわからなかった)
6月9日(火)に開幕できて、会期も9月27日(日)までになりました。
(予定では3月14日(土)~6月14日(日)だった)

私がオラファー・エリアソンを初めて知ったのは、
2014年7月に、
金沢21世紀美術館「レアンドロ・エルリッヒ―ありきたりの?」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2014-07-24
へ行った時、屋外に《カラー・アクティヴィティ・ハウス》2010年
ってのが出来てて、三原色の色ガラス(アクリル?)を使っているので、
いろんな色の体験ができて面白い! これなら子どもも
色の知識とか遊びながら学べるなーって、感心したんですね。

常設展で《La situazione antispettiva(反視的状況)》って、
万華鏡の中に入り込んだような巨大な作品もあって、
なんかすごいアーティストだなって名前を覚えました。

2015年3月、岐阜県美術館「てくてく現代美術世界一周」展
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2015-03-12
では、強烈な光を放つ作品を見ました。

日曜美術館で「ロンドンの美術館に“沈まぬ太陽”を作り、ニューヨークのブルックリン橋に“巨大な滝”を作ったオラファー。科学者を含む100名を超えるスタッフを率い、時に億単位の金をかけて、まさに今考えるべき問題に真っ向から取り組む。」と。
日曜美術館ウェブサイト
オラファー・エリアソン ひとりが気づく、世界が変わる」より
https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/58YY9974N1/


泊まったホテルから東京都現代美術館まで約4kmを歩いたことは前記事に。

美術館前で「東京都新型コロナ対策パーソナルサポート」LINEに登録しました。
入口で検温して、チケット購入。
「オラファー・エリアソン」展(コレクション展も見られる)は、1,400円ですが、
「もつれるものたち」も見られるセット券が2,100円ってことで、
ついでなのでセット券を買っちゃいました。

まずは「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展
エスカレーターで地下2階へ降ります。

展覧会マップ(展覧会解説シート)
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もらってきたマップ見たら
この展覧会マップは環境配慮を目的とした再利用を行っています。展覧会出口での回収にご協力ください。」ってことだけど、やっぱり記念に欲しいじゃいですかぁ(^^;)
あ、東京都現代美術館のHPからpdfで見られるようになってるんだ。
展覧会解説シート(PDF): https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot_OE_GM%2B%20.pdf

最初に展示されているのが
《あなたの移ろう氷河の形態学(過去)》2019年
《メタンの問題》2019年
《あなたの移ろう氷河の形態学(未来)》2019年
って、3点の水彩画。グリーンランドの氷河の氷を紙の上において、
溶けていく水と顔料が混ざり合うことでできたものだそう。
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偶然にできた水彩のにじみが幻想的な感じでいいな。

《クリティカルゾーンの記憶(ドイツ―ポーランド―ロシア―中国―日本)no.1-12》2020年
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本展覧会で展示されている作品の多くは、二酸化炭素を多く排出する航空機ではなく、ベルリンから日本まで鉄道と船で運ばれました。この12点の円形のドローイングは輸送中の動きや揺れを記録する装置によって描かれています。(展覧会解説シートより)
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人の手ではない力で描かれた線、全く作為がない線の面白さ。

オラファー・エリアソンのメッセージ
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次の部屋は‥‥キラキラした光がきれい!
《太陽の中心への探査》2017年
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壁や床に映る影も素敵! この光、ソーラーエネルギーで生み出されているそうですね。
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次の部屋の奥には、
《あなたのオレンジ色の残像が現われる》2000年
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壁に青い四角い光が投影されていて、最初意味がわかりませんでした。
映像でもないし‥‥しばらくすると光は消えます。

青いイメージをしばらく見続けていると、それが消えたときに夕日のようなオレンジ色の残像が立ち現れるでしょう。青いイメージは作品のための装置にすぎず、作品そのものは私たちひとりひとりが知覚している間にだけ存在しているのです。

って解説シートを読んでもう一度見たけど、私には
オレンジ色の残像、よく見えなかった(~o~;)

横の台に並んでいるのは
アイスランドの海岸に打ち上げられた氷河の氷をスキャンした
データから3Dプリンタでつくったものなんだそう。
《氷の研究室》
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《あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること》2020年
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影がいくつも重なって壁に映ります。私が動くと当然だけど影も動く。楽しい!
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壁に近づくと影は小さく濃くなるし、遠ざかると大きく薄くなる。
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7つのライトが設置されてるので、影も(ちょっとわかりにくいけど)7つあります。
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《サステナビリティの研究室》
オラファー・エリアソンのスタジオには、科学者など専門家を含む
多くのスタッフがいて、さまざまな実験や研究を行っているのだそう。
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日曜美術館のブログ「日美ブログ」で、
オラファー・エリアソンのスタジオの様子が紹介されていました。
https://www.nhk.or.jp/nichibi-blog/column/428171.html
100名を超すスタジオメンバーが、お昼になると一人残らずキッチンに集まって、
地元の食材でつくられた美味しい料理を、一緒のテーブルで家族のように囲んで食べるそう。

環境負荷の少ない材料や形状の研究とか、
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編み物見本のようなものは《三次元の祈りをさげる者のためのマット》のための習作。
グレーの羊毛は、アイスランド羊本来の色で染めたものではないと。
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野菜くずから顔料をつくったり、
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野菜くずの顔料で描かれた絵
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天井から吊るされた凹面鏡に紐が張られてるんですが、
なんか不思議な感じ。見る角度でいろいろ違って見えます。
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円筒形に丸い穴が開いているのがあって、
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穴の中を覗いてみると‥‥不思議! きれい!!
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次の部屋は、2012年にエリアソンがエンジニアのフレデリック・オッテセンと
共同開発した携帯式のソーラーライト「リトルサン」を持って、
空間に光のドローイングを描く体験型の作品《サンライト・グラフィティ》

体験には整理券が必要で、ずっと先の時間まで予約済のようでしたが、
2名が体験する様子を見ることができました。

リトルサンを手にしたダンサーの身体表現とその光の軌跡の映像作品
《あなたの光の動き》2012年 もありました。


《人間を超えたレゾネーター》2019年
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大きなガラスのリングによって分光した光が壁に同心円の絵画を描いています。この作品には暗い海を明るく遠くまで照らす灯台の光の仕組みが応用されており、単純な仕掛けによって見る人に大きな驚きを与えるというエリアソンの作品の特徴がよく表れています。(解説シートより)
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すごくシンプルな装置に見えて、私には何がどうなっているのか
よくわからないんだけど、ブルーとピンクの同心円、キレイ!


《おそれてる?》2004年
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壁にいろんな色の丸い影が投影されてゆっくり動いているんだけど、
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部屋の真ん中に吊るされている円盤は3つだけなんですよね。
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それも、あまり色が付いているようには見えない。
(あ、私の顔がちょっと写ってる(^^)
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不思議ー。
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窓の外に見えるこの装置で、作品に使う
ソーラーエネルギーを生み出しているそう。
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この巨大空間にある作品が、展覧会のタイトルにもなっている新作
《ときに川は橋となる》2020年
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暗幕の中に入ると、
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水が張られた大きなシャーレが空間の中心に置かれ、12のスポットライトで照らされています。水面が揺れると頭上のスクリーンにはとらえがたいさざなみのイメージが映し出されます。
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絶えず変化する水の影‥‥いつまでも見ていられそうです。
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チラシのイメージにも使われている
《ビューティー》1993年
オラファー・エリアソンの初期の代表作だそう。
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暗闇の中の霧状の水に光があたって、虹が見えます。
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室内のどこでも歩いていいってことで、霧の中を通って
(ちゃんと? 水で冷たい!)後ろに回ってみました。
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《昼と夜の溶岩》2018年
白と黒に塗られた溶岩が凹面鏡の前に吊るされています。
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横から撮った写真だと溶岩が凹面鏡の前にぶら下がっているだけの
作品に見えるかもしれませんが、凹面鏡の効果で溶岩が浮かんでいる
(確かに浮かんでいるんですけど‥‥なんて言ったらいいのかな?)
みたいに見えて、すごく不思議!
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《溶ける氷河のシリーズ》1999/2019
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2枚組の写真が30点並んでいます。
1999年と2019年に撮影したまったく同じ地点の写真。
20年の間にアイスランドの氷河がどう変化したか。
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地球温暖化って言われてるけど、これらの写真を見ると、
これはヤバイなって思いますよね。


反対側の壁には、エリアソンが公共空間で行った9つのプロジェクト
――巨大な氷河の氷を街なかに展示する《アイス・ウォッチ》などの
記録写真が展示されていました。


鑑賞ガイドで、ショップの奥に作品があるってことで行ってみたら、

建築家のセバスチャン・ベーマンとともにエリアソンが初めて建物全体を手がけた
フィヨルドハウスを紹介する映像作品でした。

ショップで、図録買うか迷ったけど、まぁ、写真もいっぱい撮ったし(^^;
荷物になるし‥‥と。かわりに携帯式のソーラーライト
「リトルサン ダイアモンド」を買いました。4,620円
なんかオモチャっぽくみえた黄色い「リトルサン」より、
スタイリッシュでいいなと。
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先進国では少し高めに売って、電気のない地域の人々に
クリーンで手頃な価格の明かりを提供するんだそう。
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乾電池がすぐなくなる懐中電灯より繰り返し使えるのがいいなと。


アートに何ができるか、環境問題とかも考えさせられて、
まさに現代アートだなって感心した展覧会だったけど、とにかく
色と光の体験、楽しかった!! 子ども連れの鑑賞者も多かったし、
みんな楽しく見ていた印象でした。写真撮影もOKだったし!

しかし、私が行った土曜11時頃には展示室も余裕で、写真撮り忘れた
作品があったので会場を2周したんだけど、コレクション展とか見終った頃には、
ロビーに入場待ちの行列ができてて驚きました。
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東京都現代美術館ウェブサイトのお知らせ(7月1日)によると、
https://www.mot-art-museum.jp/news/2020/07/20200701132558/
土日祝・会期末の混雑時は展示室への入場制限がございます。
混雑の少ない平日のご来館をお勧め致します。
土日祝にご来場の場合は11時-13時の時間帯ですと比較的ゆっくりご鑑賞いただけます。

ってことでした。
マスク着用など、新型コロナウイルス感染拡大防止の注意も守ってくださいね。


東京都現代美術館: https://www.mot-art-museum.jp/


「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展覧会ページにもあった
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/olafur-eliasson/

オラファー・エリアソンからのメッセージと展示風景をまとめた動画(約6分)
https://www.youtube.com/watch?v=ivpFvhm-4Wg&feature=youtu.be

とてもナイス!
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