岐阜県美術館「20世紀美術への招待状」展 [美術]
8月18日(水)岐阜県美術館へ行きました。
8月22日(日)まで「20世紀美術への招待状」という企画展を見ました。
岐阜県美術館の後援会員になっているので、
各企画展が1回ずつ無料で見られるのです。
そして、会員の更新のために年会費3,000円を払ってきました。
「20世紀美術への招待状」といわれても、なんかピンときません。
――ピカソ、シャガールから横山大観、竹内栖鳳まで――という副題で、
チラシには、亀倉雄策や永井一正のポスターまであります。
富山と岐阜の交流ということで、
富山県立近代美術館と富山県水墨美術館の所蔵作品が
岐阜県美術館へ来たようですね。
そんなことで、無料で見られる企画展だから‥‥くらいの
気持ちで行きました。
最初の部屋は「院展と東京画壇」ということで、
横山大観、川合玉堂、菱田春草、前田青邨らの絵が展示されていました。
最初に目についたのが、川合玉堂の金地の六曲一双の屏風《蘆雁》
水墨の穏やかな筆致で、蘆と飛び立つ雁が見事に描かれていて、
おーー、渋いなぁと。
他に川合玉堂の絵は、《湖畔連雨図》と《渓村雪舞図》がありました。
どちらも穏やかな自然が描かれていて、見ていると癒されます。
菱田春草の二曲一隻の《竹林》は、代表作《落ち葉》を思わせるような作品で、
銀色の背景の墨で描かれた竹と若木が良かったです。
冨田渓仙の《三保の富士》という二曲一隻の屏風は、青く塗られた富士が
印象的でした。
第2室は、京都画壇ということで、竹内栖鳳や堂本印象、入江波光、
山元春挙らの絵が展示してありました。
竹内栖鳳と山元春挙の共に六曲一双の金屏風が並んでいたのが壮観でした。
京都画壇の代表として竹内栖鳳と並び称されていたという山元春挙ですが、
私は初めて知りました。《松ニ富士山》という六曲一双の屏風、
ダイナミックで迫力のある筆致がすごいです。
他にも初めて知った榊原紫峰（さかきばら しほう）という画家、
小品が2点展示されていましたが、水墨なのに豊かな色彩を感じるような絵で、
いいなぁーと気に入りました。
ここまで見て「わー！富山の美術館ってシブイわー」と思い込んでいたのですが、
富山県水墨美術館の所蔵作品だったわけですね。
へー、富山県水墨美術館、建物の外観も和風の平屋で、
ゆったりした庭もなかなかいい雰囲気。
観光がてら行ってみたくなってしまいました。
富山県水墨美術館のサイトはこちら：
http://www.pref.toyama.jp/branches/3044/gra_in.htm
で、この後は西洋美術の20世紀として、ピカソ、ロートレック、マティスや、
ミロ、ダリなど、富山県近代美術館の所蔵作品が展示されていました。
私はあまりこのあたり、好きではないので、印象に残った絵はない‥‥
あ、ポール・デルヴォーの《夜の汽車》がありました。
この人の白日夢のような静かな世界、
あまり評価していないシュルレアリズムですが、好きです。
そして戦後日本のポスターとして、亀倉雄策の東京オリンピックのポスター、
福田繁夫や田中一光、永井一正、横尾忠則‥‥
実は私、大学時代に学んだのが、この分野でして‥‥。
あらためて見て、やっぱりすごいなぁと。
8月22日(日)まで「20世紀美術への招待状」という企画展を見ました。
岐阜県美術館の後援会員になっているので、
各企画展が1回ずつ無料で見られるのです。
そして、会員の更新のために年会費3,000円を払ってきました。
「20世紀美術への招待状」といわれても、なんかピンときません。
――ピカソ、シャガールから横山大観、竹内栖鳳まで――という副題で、
チラシには、亀倉雄策や永井一正のポスターまであります。
富山と岐阜の交流ということで、
富山県立近代美術館と富山県水墨美術館の所蔵作品が
岐阜県美術館へ来たようですね。
そんなことで、無料で見られる企画展だから‥‥くらいの
気持ちで行きました。
最初の部屋は「院展と東京画壇」ということで、
横山大観、川合玉堂、菱田春草、前田青邨らの絵が展示されていました。
最初に目についたのが、川合玉堂の金地の六曲一双の屏風《蘆雁》
水墨の穏やかな筆致で、蘆と飛び立つ雁が見事に描かれていて、
おーー、渋いなぁと。
他に川合玉堂の絵は、《湖畔連雨図》と《渓村雪舞図》がありました。
どちらも穏やかな自然が描かれていて、見ていると癒されます。
菱田春草の二曲一隻の《竹林》は、代表作《落ち葉》を思わせるような作品で、
銀色の背景の墨で描かれた竹と若木が良かったです。
冨田渓仙の《三保の富士》という二曲一隻の屏風は、青く塗られた富士が
印象的でした。
第2室は、京都画壇ということで、竹内栖鳳や堂本印象、入江波光、
山元春挙らの絵が展示してありました。
竹内栖鳳と山元春挙の共に六曲一双の金屏風が並んでいたのが壮観でした。
京都画壇の代表として竹内栖鳳と並び称されていたという山元春挙ですが、
私は初めて知りました。《松ニ富士山》という六曲一双の屏風、
ダイナミックで迫力のある筆致がすごいです。
他にも初めて知った榊原紫峰（さかきばら しほう）という画家、
小品が2点展示されていましたが、水墨なのに豊かな色彩を感じるような絵で、
いいなぁーと気に入りました。
ここまで見て「わー！富山の美術館ってシブイわー」と思い込んでいたのですが、
富山県水墨美術館の所蔵作品だったわけですね。
へー、富山県水墨美術館、建物の外観も和風の平屋で、
ゆったりした庭もなかなかいい雰囲気。
観光がてら行ってみたくなってしまいました。
富山県水墨美術館のサイトはこちら：
http://www.pref.toyama.jp/branches/3044/gra_in.htm
で、この後は西洋美術の20世紀として、ピカソ、ロートレック、マティスや、
ミロ、ダリなど、富山県近代美術館の所蔵作品が展示されていました。
私はあまりこのあたり、好きではないので、印象に残った絵はない‥‥
あ、ポール・デルヴォーの《夜の汽車》がありました。
この人の白日夢のような静かな世界、
あまり評価していないシュルレアリズムですが、好きです。
そして戦後日本のポスターとして、亀倉雄策の東京オリンピックのポスター、
福田繁夫や田中一光、永井一正、横尾忠則‥‥
実は私、大学時代に学んだのが、この分野でして‥‥。
あらためて見て、やっぱりすごいなぁと。
そういえば、しばらく美術館に行ってません。
by スー (2010-08-21 17:44)
年会費3,000円を払ってでも、価値のある代金ですね。。
いろいろな人の素晴らしい作品を観るのは、とても刺激になっていいですね。。
しーちゃんの記事を見てて、六曲一双の屏風が結構たくさん飾ってあったんだなぁって思いました。
圧巻だったでしょうね。。
水墨画には、鳥の絵って案外多いように思いますが、そんなことはなかったですか??
by たまのママ (2010-08-22 16:48)
スーさん、nice! & コメントありがとうございます。岐阜県美術館、我が家から車で20分程で行けて、駐車場代もいらないので、年会費のモトをとるためにも、各企画展全てに行っています。そして、あまり混んでいなくて、ゆっくり鑑賞できるのもいいところです（それって、褒めている？）
by しーちゃん (2010-08-23 01:12)
たまのママさん、コメントありがとうございます。岐阜県美術館の年会費3,000円、私はしっかりモトとってます。そういえば、私がいいなと思った榊原紫峰の水墨画、2点とも、鳥を描いたものでした。竹にカラスの絵が迫力で気に入りました。
by しーちゃん (2010-08-23 01:17)
ちょっとご無沙汰してしまいました．
こちらは連日の猛暑日，でも岐阜も大変ですね．
岐阜県美術館はルドンのコレクションが多いとか．
僕は大学時代ルドンのパステル画が好きで，
まねして何作か描いたのですが，
しーちゃんさんはルドンの作品，印象はいかがですか？
by symplexus (2010-08-24 21:49)
symplexusさん、nice! & コメントありがとうございます。岐阜も連日猛暑で、私はちょっとバテ気味です。
ルドンの作品、精神性というかポエジーを感じるところが素敵です。気球になった眼の絵、いいですね。
by しーちゃん (2010-08-25 01:21)