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岡崎二郎 マッドサイエンティスト [岡崎二郎]

19日なので、ビッグコミックオリジナルが発売されているだろうと、
ダンナが買って来るのを楽しみに待っていたら、
「コレが出てるのに気づかなかったなんて、うかつだった!」と、
ビッグコミックの6.17増刊号も一緒に買ってきた。
岡崎二郎の「アフター0 Neo」も載っている。
今回は「サンちゃんと茂老(モロー)博士」
二郎先生の典型的なストーリーだけど、先生の作品の魅力は、
マニアックな理屈っぽさと、ほのぼのとしたユーモアと端正な絵だと思うので、
今回の話は、それらが非常に良いバランスで出ている作品だと思う。
ゲノムの量とか、C値のパラドックスとか、(まー私は理解できないけど)そんな
マニアックな理屈と、茶化すような「ほら、また喋ってる」とか、
「人間は小さいんだな」とか、博士の「ほったらかすなよ」なんて性格が笑える。
スカーレットなんて名前をつけているところも、なんか可愛いのであった。
しかし、日々、資金や組織の問題がついてまわる科学者にとってみれば、
ある意味、誰にも邪魔されない秘密の研究所を持つ
マッドサイエンティストというのは憧れの環境なのかもしれないなー。
コンピュータプログラマがハッカーをある意味尊敬しているようなものかも‥‥

茂老博士の孤高でありながら、無視してほしくないという性格は、
猫のようで可愛い。
しかし、コナンのサッカーボールよろしく、ピンチになると投げつけられる
サンちゃんは、ご苦労様というか‥‥。

この増刊では、「公家侍秘録」や「獣医ドリトル」など、本誌の方にもたまに
載る作品などがあり、それぞれ読み応えがあったが、特に、巻末カラーの
森真理「銀のしっぽ」が良かった。本誌の方では銀子ママに化けられなくて、
放浪しているママだが、これは昔のママの物語。現代の昔話といった雰囲気で、
子供の頃、宿題ができなくて叱られそうな時に「学校が燃えてしまったら」とか、
「先生が病気になったら」‥‥なんてことを願った覚えがあると思うけど、
それが本当になってしまった時‥‥4ページの短い作品だけど、なんか
ジーンと、銀子ママに救われたカンジがした。

この増刊号が良かったせいか、オリジナルの方は、なんか最近ちょっと
イマイチ‥‥。「あんどーなつ」とか「弁護士のくず」とか、それぞれ良い、
水準以上の作品は揃っているのだけれど‥‥。


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