IAMAS 2016 [美術]
2月28日(日)、大垣のソフトピアジャパンへ
IAMAS(イアマス)の卒展―正確には、
「情報科学芸術大学院 第14期生
修了研究発表会・プロジェクト研究発表会」を見に行きました。
毎年この時期に開催される発表会は、最新の情報機器を使った
アートなどの試みが面白いので楽しみにしています。
(去年は見に行けなくて残念でしたが)
ソフトピアジャパンのセンタービル
2014年度からこちらにIAMASが移ってきたそうですね。
(私はここでの展示しか見ていないので、それまでのキャンパスが
どこにあったか知らないのですが)
1階の受付で案内リーフもらって、エスカレーターで会場へ。
私、今まであまり意識してなかったんですが、
第14期生の修了研究作品と、
プロジェクト研究の発表展示とがあります。
会場入口
すぐ裏には、日本国憲法をコンピュータで処理できる形に書き換えた
パネルとコンピュータ。「質問する」ボタンを押すと?
「人間の思考を介さずにその原則を知ることを可能にしたシステム」だそう
大野睦昌さんの作品
プロジェクト研究「福祉の技術」
特別支援学校の生徒のために考えられた教材とかが展示されています。
(撮影可、触ってもいいかどうかはマークで表示されていました)
プロジェクト研究「あしたをプロトタイピングする」
これ面白かった。スグにも商品化できそうなものも。
玄関マットとコンピュータが連動したものとか、
スマホの画像をシェアするアイデアとか、
そして、積木で英語の単語を作って遊ぶものとか。
これは大澤悟さんの作品。箱(?)が思わぬ動きをしてカワイイ。
「ものがインタラクティブに動くと、人はメタファを過剰に感じることがある。
動きをデザインする上では、このメタファを慎重に使う必要があると考える」
とのこと。
日栄一真さんの作品「上肢体不自由者のための電子楽器Ⅰ」は、
演奏者の動きを予め記憶し、その動きが再現された時に特定の音を出す装置。
手を挙げた時にドの音が出るとか、体験させてもらったけど、
なかなか音の再現が上手くいかなかったりした。でも精度が上がってくれば
肢体不自由となった人でも音楽の演奏ができて楽しめるかなと。
単純?だけど面白いなと思ったのが、ソルスンジェさんの作品。
二枚のガラス?に加工がしてあって、光の位置で模様が変わって見えます。
大久保雅基さんの作品。ラジオの音を大勢の人が聞いたように発声する
音楽?は、なんか壮大な合唱曲のように聞こえて面白かった。
そして、私が一番面白かったというか、カッコイイ!!って思った展示は、
永田美樹さんの作品。
蛍光灯が人の動きに合わせて点滅します。蛍光灯なので、
点滅に時間がかかるところも面白い。
廃墟のような部屋の雰囲気もいいカンジ。
LEDが普及していくと蛍光灯は古い照明器具になっていくのかな。
島影圭佑さんの「日本を思索する」
これからの日本を「旧日本人」「超日本人」「新日本人」「脱日本人」と分けて、
思索してみた作品。深刻なテーマだけど、脱力系のイラストがカワイイ。
Scott Allenさんの作品「spring」
緑色のレーザー光線が、6つの違ったモノ
―パラフィンにより彫刻した石型のオブジェとか、バネにより固定された鏡とか、
(私にはよくわからないけど)ベクタースキャンとかラスタースキャンとか―
に当たってそれぞれ違った像が投影されます。
ベクタースキャンで投影された図形
ラスタースキャンのパターン
そして、今年は2階の和室にも作品が展示されていました。
アートを/で考えるプロジェクトの一つの作品
「慰霊なるもの、または、ある戦没学徒兵への応答」
部屋に入ると戦没学徒兵の遺書が襖に投影されます。
戦後70年を経て、戦争で死んでいった若人の思いを
私たちは忘れないようにしなければいけないと思います。
奥の和室は山本一彰さんの「算道」
机の上に何かボードゲームのようなマス目状の盤面と
カラフルなコマが置かれています。
これは「論理珠算」を行うための道具だとか。
そのやり方が映像で紹介されているのですが‥‥
盤面にコマを置いて、複雑に動かして
「2+3=5」って計算してましたが(@_@)
算道のウェブサイト: http://sando.monophile.net/
なんかよくわからない展示もありましたが、今年も楽しかったです。
IAMASのサイトはこちら: http://www.iamas.ac.jp/
IAMAS 2016のサイト: http://www.iamas.ac.jp/exhibit16/
過去記事
IAMAS 2014: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-03-01
IAMAS 2013 卒業制作展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-03-04
IAMAS 2012 卒業制作展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-02-20
IAMAS 2011 卒業制作展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-02-24
ソフトピア「IAMAS 2007」: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-02-24
IAMAS(イアマス)の卒展―正確には、
「情報科学芸術大学院 第14期生
修了研究発表会・プロジェクト研究発表会」を見に行きました。
毎年この時期に開催される発表会は、最新の情報機器を使った
アートなどの試みが面白いので楽しみにしています。
(去年は見に行けなくて残念でしたが)
ソフトピアジャパンのセンタービル
2014年度からこちらにIAMASが移ってきたそうですね。
(私はここでの展示しか見ていないので、それまでのキャンパスが
どこにあったか知らないのですが)
1階の受付で案内リーフもらって、エスカレーターで会場へ。
私、今まであまり意識してなかったんですが、
第14期生の修了研究作品と、
プロジェクト研究の発表展示とがあります。
会場入口
すぐ裏には、日本国憲法をコンピュータで処理できる形に書き換えた
パネルとコンピュータ。「質問する」ボタンを押すと?
「人間の思考を介さずにその原則を知ることを可能にしたシステム」だそう
大野睦昌さんの作品
プロジェクト研究「福祉の技術」
特別支援学校の生徒のために考えられた教材とかが展示されています。
(撮影可、触ってもいいかどうかはマークで表示されていました)
プロジェクト研究「あしたをプロトタイピングする」
これ面白かった。スグにも商品化できそうなものも。
玄関マットとコンピュータが連動したものとか、
スマホの画像をシェアするアイデアとか、
そして、積木で英語の単語を作って遊ぶものとか。
これは大澤悟さんの作品。箱(?)が思わぬ動きをしてカワイイ。
「ものがインタラクティブに動くと、人はメタファを過剰に感じることがある。
動きをデザインする上では、このメタファを慎重に使う必要があると考える」
とのこと。
日栄一真さんの作品「上肢体不自由者のための電子楽器Ⅰ」は、
演奏者の動きを予め記憶し、その動きが再現された時に特定の音を出す装置。
手を挙げた時にドの音が出るとか、体験させてもらったけど、
なかなか音の再現が上手くいかなかったりした。でも精度が上がってくれば
肢体不自由となった人でも音楽の演奏ができて楽しめるかなと。
単純?だけど面白いなと思ったのが、ソルスンジェさんの作品。
二枚のガラス?に加工がしてあって、光の位置で模様が変わって見えます。
大久保雅基さんの作品。ラジオの音を大勢の人が聞いたように発声する
音楽?は、なんか壮大な合唱曲のように聞こえて面白かった。
そして、私が一番面白かったというか、カッコイイ!!って思った展示は、
永田美樹さんの作品。
蛍光灯が人の動きに合わせて点滅します。蛍光灯なので、
点滅に時間がかかるところも面白い。
廃墟のような部屋の雰囲気もいいカンジ。
LEDが普及していくと蛍光灯は古い照明器具になっていくのかな。
島影圭佑さんの「日本を思索する」
これからの日本を「旧日本人」「超日本人」「新日本人」「脱日本人」と分けて、
思索してみた作品。深刻なテーマだけど、脱力系のイラストがカワイイ。
Scott Allenさんの作品「spring」
緑色のレーザー光線が、6つの違ったモノ
―パラフィンにより彫刻した石型のオブジェとか、バネにより固定された鏡とか、
(私にはよくわからないけど)ベクタースキャンとかラスタースキャンとか―
に当たってそれぞれ違った像が投影されます。
ベクタースキャンで投影された図形
ラスタースキャンのパターン
そして、今年は2階の和室にも作品が展示されていました。
アートを/で考えるプロジェクトの一つの作品
「慰霊なるもの、または、ある戦没学徒兵への応答」
部屋に入ると戦没学徒兵の遺書が襖に投影されます。
戦後70年を経て、戦争で死んでいった若人の思いを
私たちは忘れないようにしなければいけないと思います。
奥の和室は山本一彰さんの「算道」
机の上に何かボードゲームのようなマス目状の盤面と
カラフルなコマが置かれています。
これは「論理珠算」を行うための道具だとか。
そのやり方が映像で紹介されているのですが‥‥
盤面にコマを置いて、複雑に動かして
「2+3=5」って計算してましたが(@_@)
算道のウェブサイト: http://sando.monophile.net/
なんかよくわからない展示もありましたが、今年も楽しかったです。
IAMASのサイトはこちら: http://www.iamas.ac.jp/
IAMAS 2016のサイト: http://www.iamas.ac.jp/exhibit16/
過去記事
IAMAS 2014: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2014-03-01
IAMAS 2013 卒業制作展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2013-03-04
IAMAS 2012 卒業制作展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2012-02-20
IAMAS 2011 卒業制作展: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-02-24
ソフトピア「IAMAS 2007」: http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2007-02-24
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