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岐阜県美術館「前田青邨展」 [美術]

岐阜県美術館の前田青邨展へ行った。
年会費3,000円を払って、岐阜県美術館の後援会会員になっているので、全ての企画展を一回ずつ無料で見られるのだが、今年はパートが忙しいこともあって、前回の「ルドンとその時代展」にはとうとう行くことが出来なかった。モッタイナイ! で、今回の前田青邨展は、なかなか力の入った企画展だし(入場券を買うと、ルドンは800円なのに青邨は1,000円) 会期も9月5日から10月9日までと短めなので、行ける時に早めに行っておこうと、今日はパートが夕方4時からなので出かけた。
さすが近代日本画の巨匠。いつもの岐阜県美術館に似ず、平日だというのに結構人が来ている。

岐阜県中津川出身ということもあって、岐阜県美術館をはじめ、近くの大松美術館、メナード美術館にも収蔵作品があるし、美術の本だけでなく歴史の本でも作品を目にすることも多いが、様々ジャンル‥‥歴史画をはじめ、人物画、花鳥画、静物画やスケッチなど‥‥の絵を一堂に見ることが出来るのは、この大家を知る上でもいい機会で、特に初期の中津川に帰省した時に描いた寺の天井画や襖絵などは貴重かもしれない。
でも、有名な「洞窟の頼朝」だが、実物を見ると、鎧の細部まで細かく描いてあるが、いまいち着色がどんくさいというか‥‥実物を前にして、印刷物とはまるで違ってスゴイという驚きはなかった。それだけ見慣れてしまっているのかもしれないが。どの作品も、いろいろ勉強して、真面目に描きましたというカンジがするのだけど‥‥ま、それは魅力なのだろうけど。

一般展示室では岐阜グラフィックデザイナーズクラブの「ありがとうございます展」をやっていた。県内在住のグラフィックデザイナー21人が「ありがとう」の思いを込めて、ポスターを制作して展示。作品の右下にQRコードが添付されて、読み取り機能を持つ携帯電話で作者が作品に込めたメッセージが読めるそうで、私のプリペイド携帯ではできないけど、今後こういう仕組みのポスターとかは増えていくんだろーなー。作者を確認してこなかったけど、苔むした2体の兵隊の像の上を鳥が飛んでいる「平和にありがとう」というポスターが良かった。

もう1室の一般展示室では岐工高OB美術展をやっていた。岐阜工業高校の卒業生(さまざまな年代の)による年に一度のさまざまなジャンルの作品が並ぶ展覧会。今回で34回目とのこと。確か去年も見たと思うが、ちゃんと毎年、作品を作り続けていくというのはスゴイことだと思う。


美術館の庭では、次回の企画展「日比野克彦応答せよ!!」に向けてのプロジェクトの一つ、あさがおプロジェクトとして、竹で作ったドームに朝顔を絡ませてあった。面白いプロジェクトだけど、いまいち朝顔が元気がないし、朝顔だけに、花ももうしぼんでしまっていたのが残念だけど‥‥。

こちらは庭のクスノキ。苔むした幹が風格を感じさせる。


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