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豊田市美術館「未完の始まり―未来のヴンダーカンマー」 [美術]

3月3日(日)豊田市美術館へ行きました。
「未完の始まり
 ―未来のヴンダーカンマー」という展覧会をやっています。
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うーん、正直タイトルからしてよくわからない
「ヴンダーカンマー」って?
絵画や彫刻に加え、動物の剥製や植物標本、地図や天球儀、東洋の陶磁器など、世界中からあらゆる美しいもの、珍しいものが集められた「ヴンダーカンマー(驚異の部屋)」。15世紀のヨーロッパで始まったこの部屋は、美術館や博物館の原型とされています。それは、見知らぬ広大な世界を覗き見る、小さいながらも豊かな空想を刺激する展示室でした。しかし、大航海時代の始まりとともに形成されたヴンダーカンマーには、集める側と集められる側の不均衡や異文化に対する好奇のまなざしも潜んでいました。
グローバル化が進み、加速度的に世界が均質化していくなかで、今改めて文化や伝統とはなにか、また他文化や他民族とどう出会うかが問われています。かつて「博物館行き」は物の終焉を意味する言葉でしたが、5人の作家たちは、歴史や資料を調査・収集し、現代のテクノロジーを交えながら、時を超えた事物の編み直しを試みます。美術館の隣に新しくできる博物館の開館にむけて開催する本展では、文化表象の実践の場としてのミュージアムの未来の可能性を探ります。
(チラシ裏面の文)
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でも、豊田市美術館の展覧会はいつもすごくいいし、
年間パスポートも持ってるので、何の知識もないまま
(チラシも美術館へ行ってから手に入れた)出かけました。

年間パスポートを提示して、この日の入場券をもらいます。
置いてあった作品リストがとても充実していました。
豊田市美術館のウェブサイトからダウンロードできます:
https://www.museum.toyota.aichi.jp/wp-content/uploads/2023/02/guide.pdf

この展覧会、5名の出品作家の作品で構成されています。

まずは、
ガブリエル・リコ Gabriel Ricl
[1980年ラゴス・デ・モレ(メキシコ)生まれ。グアダラハラ(メキシコ)拠点。]
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野ウサギの剥製が三角形のネオンを見つめています。
へー、なんか面白いなーって、タイトルを見たら
《ピタゴラスからペンローズへ(野ウサギ)》2019年
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後でネットで調べて知りましたが、ペンローズの三角形って、
ありえない形(不可能立体)なんですね
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(Wikipediaからお借りしました)
タイトルも意味深で面白い。
ウサギや鹿の剥製が人類の叡智と宇宙の法則の象徴である幾何学に対峙しています。南米の神話に登場するこれらの動物たちは、人間の経済活動の結果であるネオンや鉄などの工業製品でできた幾何学を静かに観察し、あるいはそれに絶望的に向き合っています。」(作品リストより)

鹿の剥製が半円形のネオンに向き合っているのは
《イエスの星占い(ダン、リチャード&ヨセフ)》2023年
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キリスト教に詳しくない私にはタイトルの意味が
よくわからないんだけど、なんか深い精神性が込められている?
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壁に掛かっている平面作品は
《ふたつめの原因はひとつめを説明するためのものである(パラモ山、オーク)》2020年
メキシコ・ウィチョル族の伝統的な手法で刺繍したものだそう。

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焚火を囲む4人の人物? だけど頭がそれぞれ違う
《頭のなかでもっとも甘美な》2021年
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色ガラスでできた人物の中のガイコツがユーモラス。左より
《あなたの無知を慰める(最大の障害)Ⅰ》2023年
《あなたの無知を慰める(最大の障害)Ⅱ》2023年
《あなたの無知を慰める(最大の障害)Ⅲ》2023年
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壁に展示されている作品左から
《よりたくましい自然...よりたくましい幾何学(47)》2020年

オレンジ色の四角い色ガラスの周りにギザギザの形がついてる
《もし太陽が私と私たちの間の空間でより小さくっていたとしたら、その色はもっと失われていただろう(ガラスの四角)》2020年

《わずかな差を埋めるにはⅦ》2022年
ウィチョル族の伝統的な技法であるチャキラ(ガラスビーズ)で作られています。
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《太陽の内部を直接見ることはできない(五角形とマスク)》2022年
真鍮の棒でできた太陽のような形の中に、
ネオンの五角形と仮面が目のよう?
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《最上級の味わいと見事な神聖さ(7)》2021年
真鍮の支柱に掛けられた枝の両端に金箔がぶら下がってる。
同じような形のネオンも掛けられています。
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一見ポップな印象の作品だけど、
タイトルも含め、いろいろ意味を考えさせられて面白い。

次のコーナーは、
タウス・マハチェヴァ Taus Makhacheva
[1983年モスクワ(旧ソビエト連邦)生まれ。モスクワおよびドバイ(アラブ首長国連邦)拠点。]

中央に置かれているのは、マハチェヴァのルーツである
ダゲスタン共和国にある山の模型
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なんか契約書みたいな書類が並んでいたんですが、
(写真には写ってない)
《リングロード》2018年
この山頂を一周する環状道路の施設プロジェクト案です。入口も出口もないこの山の道路建設にかかるプロセスと費用、契約書が壁に取り付けた台座に提示されています。もしこの不可能にみえる事業を実現することができるなら、この彫刻作品を手に入れることができます。しかしできない場合は、展覧会が終わり次第、速やかに作家に返却しなくてはいけません。(作品リストより)

映像作品とそこに出てくるペンダントのパーツが展示されていたけど、
《セレンディビティの採掘》2020年
これらのペンダントのパーツを身につけると、
それぞれ異なる機能が表れる?
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他の映像作品なども結局よくわからず(^^;>


田村友一郎 Yuichiro Tamura
[1977年富山生まれ。京都拠点。]

《TiOS 2024年》
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部屋の中央にゴルフ場のバンカーが作られていて、
砂の上に一本のゴルフクラブが置かれています。
(ペーパーバックの『ライ麦畑でつかまえて』もあったそうだが
気付かなかったなー(^^;)
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その上にUFOのようなものが吊り下げられています。
よく見たら、携帯電話が並んでるんだ!
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携帯電話のライトが点灯していくと、
ゴルフ場の砂がキラキラ光ってきれい!
この砂、液晶画面が砕けたものでできているのだそう。
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映像作品のナレーションは、AIにより蘇ったジョン・レノンの声!
空からの映像は、ジョン・レノンが今の世界を見下ろして
語りかけてくるかのようにも感じられる。
チタンって骨と結合するんだそうですね。
チタン製のゴルフクラブを見た宇宙人は、
こんな骨を持った生物がいたのかと勘違いするかも?

今やチタンはゴルフクラブや建築資材、戦闘機や宇宙船、
携帯電話にも使われているそう。

ステンレス製の寝椅子に置かれているのは、チタン製の骨
直立歩行を始めた最初期のアファール猿人ルーシーの骨
ルーシーという名前は60年代に流行したビートルズの楽曲
「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」に
因んで命名されたとのこと。
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骨やゴルフクラブや携帯電話のレントゲン写真も展示されてます。
知的好奇心が刺激されて面白かった。
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リウ・チュアン Liu Chuang
[1978年湖北省(中国)生まれ。上海拠点。]

《リチウムの湖とポリフォニーの島Ⅱ》2023年

映像作品なんですけど、うーん。なんかよくわからない。
少数民族のお祭り(?)とか、昔の中国の宮廷風の衣装の人、
皆がスマホを見ている現代中国の風景、
リチウムが採掘されるという湖とか‥‥
リチウムってスマホに欠かせない金属なんだそうですね。

しばらく見てたけど、ウトウトしてしまったこともあって、
途中で出てしまいました。作品リスト見たらこの作品
55分45秒あるんですって?!

以上が、1階の展示室8に展示されていた作品。
2階の展示室1へ行く前に、

豊田市美術館でのお楽しみ、カフェで
展覧会にちなんだ限定デザートをいただきました。
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レアチーズケーキにリチウムと湖をイメージしたメレンゲがのってました。
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甘酸っぱくて美味しかった。コーヒーを付けて1,500円
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さて、2階の展示室1 では、

ヤン・ヴォー Danh Vo
[1975年バリア(ヴェトナム)生まれ。ベルリン拠点。]

展示室の中に木でできた枠が組み立てられていて、
額に入った花の写真が並んでいます。
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これらの額は、ヴェトナム戦争を推し進めた
米官房長官ロバート・マクナマラの息子の農場で育った胡桃で
作られているのだそう。

中央に置かれた彫刻は、紀元2世紀のローマ時代のもの
男性の肉体美の称揚にアメリカのミニタリズムを嗅ぎつけ、ギリシャ・ローマ時代を源流とする欧米文化の解体を暗示します。(作品リストの文より)
ってことだけど‥‥
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写真の下には作者の父により、花の名前が
美しいカリグラフィで書かれていて、
花の写真を見て、たまに名前が読めると嬉しかった。
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「未完の始まり:未来のヴンダーカンマー」の展示はここまで。

階段を上がって3階の展示室2からは
2023年度 第3期 コレクション展

こじんまりとした小部屋の3面の壁に
山口啓介のエッチング作品が展示されています。
《RNA World - 5つの空 5つの海》1991年
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右 《炭素の船》1990年

通路のようになった場所に、
ヨーゼフ・ボイスの展示ケースを使った作品が置かれています。
博物館っぽい! 「ヴンダーカンマー」展に通じるような展示ですね!
手前《ヴィトリーヌ:耕地の素描》1963-83年
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左 トニー・クラッグ《無題 (棚に置いた5本のボトル)》1982年
右 イチハラヒロコ《美術中。》2005年(first edition 1999)
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「美術中。」(笑)
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展示ケースに名並んでいると、博物館っぽいなぁ!
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色とりどりのランドセルが並んでいます。
コブラの皮革、タテゴトアザラシ(毛付)の皮革、タテゴトアザラシの皮革、イワシクジラの皮革、ダチョウの皮革、カイマンワニの皮革、カバの皮革、ヨシキリザメの皮革 でできたランドセルだそう。
村上隆《R. P. (ランドセル・プロジェクト)》1991年
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私が小学生だった頃は赤と黒くらいしかなかったランドセルも、
今やいろんな色があって、気に入ったものを購入するには
1年前くらいから準備しないといけないとか!
もちろんこんな希少動物の皮を使ったランドセルはありませんけどね。

不思議な形‥‥
左は、笹井史恵《secret negotiation 1》とsecret negotiation 2》2002年
乾漆に朱漆、塗立仕上
右は、さかぎし よしおう《8012》《5005》《5014》《7029》
セラミックでできているそう。
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榎 忠《薬莢》1991年
どこまでが作品なのか? 金メッキが施されている?
ガラスケース含め2点組で作品みたいだけど。
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フツーの美術館っぽい(?)展示
左より 河井寬次郎《象嵌草花扁壺》1941年頃 《碧釉扁壺》1964年
黒田辰秋《赤漆彫華紋飾手筺》1941年 《乾漆耀貝螺鈿捻十稜水指》1965年
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展示ケースに雑草が生えてる?
須田悦弘《雑草》2000年
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展示室4へ進むと、左から
白髪一雄《無題》1957年
吉原治良《無題》1961年
斎藤義重《作品》1959年
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ブリンキー・パレルモ《無題》1970年
奥は、櫃田伸也《風の出来事》1977年
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最後の小部屋に
奈良美智《Through the Break in the Rain》2020年
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階段を降りて2階の展示室5

豊田市美術館が誇る
クリムト《オイゲニア・プリマフェージの肖像》1913/14年

そして、エゴン・シーレ17歳の作品
《レオポルト・ツィハチェックの肖像》1907年 と、
《カール・グリュンヴァルトの肖像》1917年 が並んでました。
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このツーショットは珍しいのでは?

奥には自画像が3点。左から、
岸田劉生《自画像》1913年
オスカー・ココシュカ《絵筆を持つ自画像》1914年
そして、この小さな自画像は誰? とキャプション見たら、
藤田嗣治《自画像》1943年
豊田市美術館HPのコレクションの音声ガイドによると、
https://www.museum.toyota.aichi.jp/collection/foujita-tsuguharu
戦時下の日本で、昭和18年元旦に描いた自画像とのこと。
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1階の展示室6には、小堀四郎
展示室7には、宮脇晴と宮脇綾子の作品がありました。

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豊田市美術館: https://www.museum.toyota.aichi.jp/


このコレクション展の展示室4-5の展示は3/17(日)まで。
3/19(火)より 2023年 新収蔵品展が展示されるそう。

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大阪中之島美術館「女性画家たちの大阪」展へ行ったこと

2月24日(土)、大阪中之島美術館の
決定版!  女性画家たちの大阪」展 を見に行きました。
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2024-03-09

展覧会のことは前記事に書きましたが、
それ以外のことを。

西岐阜9:54発の東海道線で米原10:40着
米原から新幹線を奮発して新大阪に11:27着
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乗車券2,640円 新幹線自由席2,530円
地下鉄御堂筋線で淀屋橋駅へ 240円

わー、キリコみたいな彫刻って見たら、ホントに
ジョルジオ・デ・キリコ《ヘクトルとアンドロマケ》1973年
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こちらは、
マルチェルロ・マスケリーニ《水浴者》1980年
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富永直樹《ボジョレーの娘》1990年
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都会にはいろいろ刺激的な風景が溢れてますね。
「田舎の三年、都会の昼寝」って、特に
グラフィックデザインを学び始めた時に言われたなー
当時の多摩美は八王子の山の中の、
ホントに何もない場所にあったので、
都心に出て色々見てこいって。
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壁面のレリーフが素敵! 中之島フェスティバルタワー
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鳩がかなり近づいても逃げない。
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大阪中之島美術館へ
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2階のウインドウ越しに不思議な作品が見えたので
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Osaka Directory 6 supported RICHARD MILLE
木原結花

2024.01.27-2.25
入場無料・撮影可

Osaka Directory supported by RICHARD MILLE とは、
大阪中之島美術館が関西・大阪21世紀協会と共同で主催する、関西ゆかりの若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会 だそう。

木原結花(きはら ゆいか)さんは、
氏名や戸籍等が判明せず、遺体の引き取り手が存在しない「行旅死亡人(こうりょしぼうにん)」に着目し、人間の存在の曖昧さを問いかける作品を作ってきました。
(大阪中之島美術館のウエブサイトより)
https://nakka-art.jp/exhibition-post/osaka-directory-dir6/

展示台にあるのは《行旅死亡人》2016年
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新聞に載った行旅死亡人の小さな記事と、
古いポートレート写真(に見える)が並んでます。
この人はどんな人生を送ったのかなとか
想像してしまうけど、実はこの写真、木原さんが
必要最低限の文字情報から生前の姿を想像し、
遺体が発見された場所を撮影して合成した写真なんだそう。
そうか、名前もわからないのだから、
生前のポートレート写真があるはずはないのよね。

私はアイデンティティを見出されないまま事務的な作業で処理される人物にアイデンティティを求め、ある種それを与える作業を行った。しかし、それは同時に本物のアイデンティティを隠してしまう。ではこの出来上がったイメージはいったい何なのか。虚構なのか、事実なのか、そのどちらでもあるのか、ないのか。あやふやで掴みきれないそのあり方は、まさに「行旅死亡人」と呼べるものではないだろうか。(作品リストの文章より)

透明な人物像が崩れたような印象的な造形は、
《そこにいるはずだったあなたの。世界にはない現象であなたの形を作成する》2023年
あるアニメの聖地に赴き、その場所の太陽光で紫外線硬化樹脂、通称「UVレジン」を固めた立体作品と、それによよるインスタレーション
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アニメのキャラクターの実寸の人型を使用して、
UVレジンを流し込んで太陽光で硬化させたものとのこと。
アニメの聖地へ行っても、当然だけど、そこにアニメの人物がいたわけではない。

架空の存在と実世界の境界を揺るがす表現を試みます。

まぁ難しいことはとにかく、
溶けたような透明な人物像が並んでいて面白いなって。


それから4階の「女性画家たちの大阪」展へ
展覧会休憩室から見下ろしたチケット売場の混雑
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「女性画家たちの大阪」展を見終わって、できたら
「モネ 連作の情景」展も見たいと思ってたんですが、
さっき4階から見下ろした時よりチケット売場も並んでたし、
(「女性画家―」のチケットで割引になるので、
 こっちのチケットはネットで買いませんでした。)
エスカレーターの前の行列がなんと外まで伸びていて諦めました。

ヤノベケンジ《SHIP'S CAT (Muse)》2021年
の周囲も人でいっぱい。
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芝生広場では「NAKKA Marché(ナッカマルシェ)」として、
いろんな出店が並んでました。
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3時になって、お腹も空いてたので、何か食べたいと思ったけど、
あまり気に入ったのが無くて‥‥
1階のレストラン「ミュゼカラト」は当然ながら行列。

隣の国立国際美術館のレストランは、たしか
観覧券なくても入れたハズと行くと、食事は3時まで(T.T)

どうしようかなーって道を渡ったところで目についた
こちらのお店のメニュー写真に惹かれて入店すると、
カウンターに3人、テーブルに2人も入ればいっぱいになってしまう
小さなお店「GURFA
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パセリバターのチーズバーガーサンド1,200円
付け合わせをポテトかサラダを選べて、サラダにしました。
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ドリンクを、安かったので(^^; エスプレッソ400円にしたけど、
ちょっと濃くて苦すぎたかな。カフェラテにしておけばよかった。

さて、4時近いし、これからどうしよう?
展覧会を見るには遅いし、これで帰るのもなんか‥‥と

モディリアーニ展に来た時にあきらめた
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-06-05
北浜の「五感」に再チャレンジしてみようと

あっ、道の反対側なのでうまく写ってないけど、
青木野枝さんの作品ですよね?!
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このビルの壁面、面白いなー「光世証券」だと。
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「五感」は、2階のカフェは終了とのことで(T.T)
‥‥まぁ、三連休の土曜日ですものねー

さて、どうしよう?
たまたま朝聞いていたラジオで、大阪天満宮の梅がきれいだった
って声が寄せられていたことを思い出して、場所を調べたら、
まぁ、歩いて行けないこともない、と。

レトロな風情の商店街「天神筋商店街」
日本一長い商店街だとか。
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石垣が立派「蛭子門」駐車場へ入る車が並んでました。
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表大門
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「梅まつり」の旗が立ってます
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まずは御本殿へ参拝
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盆栽の松と梅が飾られています
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境内のあちこちに梅が咲いてます
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一本の木に白とピンクの花が咲いてます「思いのまま」?
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でも、参集殿で開催されていた
「てんま天神梅まつり 盆梅と刀剣展」は、
午後4時までの入場受付とのこと(T.T)

祖霊社
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天満天神 繁盛亭
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天神橋筋商店街2丁目のアーケード入口に飾られた人形
天神祭のお迎え船に乗せる御迎人形をモチーフにしていて、
浄瑠璃や歌舞伎の登場人物を題材としているとのこと。
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地下鉄「南森町」駅があったけど、まぁそれほど遠くないし、
JR大阪駅まで歩きました。

大阪駅地下街のディスプレイ
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帰りは全て在来線で
大阪18:00発→米原乗換→西岐阜20:17着 2,640円


大阪天満宮: https://osakatemmangu.or.jp/

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大阪中之島美術館「女性画家たちの大阪」 [美術]

2月24日(土)、大阪中之島美術館の
「決定版!
女性画家たちの大阪」展 を見てきました。
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大阪では多くの女性日本画家が活躍していたそうですね。

とかく男性中心だった美術界で、これは
近代大阪の大きな特色だったのではないでしょうか。

大正元年(1912)、20歳だった島成園(しま せいえん)が文部省美術展覧会に入選し、その成功に触発されて同世代の岡本更園(おかもと こうえん)や木谷千種(きたに ちぐさ)、生田花朝(いくた かちょう)なども続きます。女性の社会的な活動が制限されていた時代にあって、絵筆ひとつで個性と才能を発揮し、正しく評価される可能性に女性たちは目覚め、発奮したのです。(チラシ裏面の文より)

チラシ見て、ちょっと少女漫画みたいな雰囲気
なんて感じてしまったんですよね。
どこが? って言われるかもしれないけど。
優美でロマンティックな感じ?

1964年に高校2年生の里中満智子が
第1回講談社新人漫画賞を受賞してデビューしたことに触発されて
多くの少女が漫画家を目指した(憧れた‥‥私も
それからかなり遅れてだったけど、そんな一人だったかな)
ことを思いました。その頃の少女漫画は手塚治虫、ちばてつや、
石森章太郎など、男性によって描かれている作品も多かったです。

まぁそんなで、この展覧会行きたいなって思ったんです。
でも、パートの休みがなかなかなかったり、休みでも
ダラダラと朝過ごしてしまって、つい行きそびれていました。
大阪だし、諦めようかなとも思ったけど、
珍しくパートが土曜日休みだった24日に思い切って行きました。
会期【2023年12月23日(土)~2024年2月25日(日)】ギリギリ!

行きの列車の中で、美術館のチケットサイトからオンラインで
チケット買って正解! 一般1,800円

この日、大阪中之島美術館では「モネ 連作の情景」という展覧会も
やっていて、美術館のチケット売り場は結構並んでいたので。

スマホのQRコード画面を見せてエスカレーターに乗り、

「女性画家たちの大阪」展は4階展示室(「モネ―」は5階)
QRコードを読み取ってもらい入場。
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第一章 先駆者、島成園

島成園(1892-1970)
京都の上村松園、東京の池田蕉園と並び閨秀美人画家の三園と称され」たことは、
2016年に岐阜県美術館で開催された
「ジャパン・ビューティー」展で知りました。
「閨秀」なんて言葉にはちょっと抵抗があるけど、
これは「ジャパン・ビューティー」展の図録の
島成園についての文章。今回の展覧会でとても残念だったのは、
図録が売り切れていたことー(T.T)

多くの女性画家が紹介されていて、展覧会見ながら、
後で図録でしっかり確認しようと思ってたのにww(泣)

なので以下「ジャパン・ビューティー」展や
「福富太郎の眼」の図録などを参考にしながら書きます。
(あぁ、この展覧会の図録欲しかった!)

最初に展示されていたのが、
《祭りのよそおい》大正2年(1913) 大阪中之島美術館蔵
20歳で文展に初入選した翌年、大正2年の第七回文展入選(褒状)
三人の華やかな着物の少女に対する地味な着物の少女が描かれています。、
少女たちの愛らしさはもちろんだけど、
貧富の差みたいな社会問題も描き出されていて、いいなって。
昔は身なりで貧しいか豊かか、身分が一目でわかりましたよね。

その隣に、《おんな(原題・黒髪の誇り)》大正6年
あ、これ、あべのハルカス美術館
「コレクター福富太郎の眼」で見た絵だ!って
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2022-01-30
女の情念を感じさせるような黒髪と、
般若が描かれた着物が印象的で、
あの展覧会の中でも気に入った絵だったので嬉しい。
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「コレクター福富太郎の眼」図録より

大正元年(1912)第六回文展に初入選(褒状)して評判になった絵が
《宗右衛門町の夕》
この展覧会に展示されていたのは、その絵と同じものを描いてほしいと
依頼されて描いた個人蔵の《宗右衛門町之夕》

「福富太郎の眼」展で気に入った《春の愁い》大正6年頃 も
展示されていて、これも島成園だったのね!
福富太郎の感性、すごく私好みだわーと。
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チラシ裏面左上に使われている
《無題》大正7年 大阪市立美術館蔵
女性の顔の痣が異様な雰囲気‥‥!
描きかけのようなバックも不思議なインパクト。
これは下絵の前の自画像、というか描かれているのは
自分らしいが、島成園の顔には痣などない。
わざわざ痣を描いたのはどんな心境が?
この表情といい、内面の苦しさ、悩みを表しているのか?

撮影可だった第5章に展示されていた
島成園《自画像》大正13年
2024-2-24-(24).jpg
なんか訴えてくるような迫力の、印象的な絵!

《伽羅の薫》大正9年(1920)
デカダンな雰囲気漂う細長くデフォルメされた太夫の姿
美人画の範疇から外れてしまうような迫力!
賛否両論が巻き起こったそうですが、まぁ、私も
好きか嫌いかって言われると‥‥だけど、大正9年に
この表現はすごく新しいんじゃないですか?

大正9年(1920)に銀行員と結婚後は夫の転勤に同行して
大阪や画業から離れるが、戦後は大阪に戻り、制作を再開

ってことですが、この展覧会には戦後の絵は出てないような‥‥
昭和に入ってからの絵は、なんかちょっと、
フツーの絵(?)になっちゃったみたいで、
情念みたいなものが感じられない。
やっぱり結婚生活が制作の支障になってたのかな。
昔の少女マンガ家も、結婚して辞めちゃう人多かったですよね。
残念だなぁ。


第2章 女四人の会―島成園、岡本更園、木谷千種、松本華羊

島成園、岡本更園、木谷千種、松本華羊で結成した「女四人の会」

井原西鶴「好色五人女」に登場する女性をテーマに
第一回展が大正5年(1916)に大阪三越で開催されます。
女性だけで開催したことから「生意気」だと批判されたとか。
展覧会の後の方で、4人がそれぞれの出品作の前に立って
撮影した写真が展示されてましたが、皆若くて素敵!
気概にあふれているというか。



チラシ裏面右上に使われている
木谷千種《をんごく》大正7年(1918) は、前期展示で見られなかったけど、
《浄瑠璃船》大正15年(1926) が展示されていました。
OsakaWomenPainters-(1).jpg
(クリアファイル購入 440円)
なんて優雅で贅沢な世界なんだ!!
大店のお嬢様が、船でうっとりと浄瑠璃を聞いています。
抹茶を立てている女性もいますね。

木谷千種(1895-1947)東京の池田蕉園に学び、大阪へ戻り、
「八千草会」で多くの女性画家を育てたとのこと。


松本華羊《殉教(伴天連お春)》大正7年(1918)頃
MatsumotoKayo.jpg
これも「福富太郎の眼」展ですごく気に入った絵!


第3章 伝統的な絵画―南画、花鳥画など

女性画家が活躍したのは、美人画だけではありません!

江戸時代から大阪で興隆した文人画(南画)の分野においても河邊青蘭(かわべ せいらん)、融紅鸞(とおる こうらん)などが活躍しました。彼女たちは画塾で後進の女性に絵を教え、グループを結成して絆を深め、その裾野はさらに広がりました。(チラシ裏面の文より)

このあたりの絵、詳しくないので、私には
絵を見ても、名前でも、女性が描いたのかどうかわかりません。
女性がこんな絵も描いていたのね! と。


第4章 生田花朝と郷土芸術

生田花朝が描いた大阪の寺や祭の絵が展示されていました。

《四天王寺精霊会図(原題・四天王寺曼陀羅)》昭和2年(1927)
大きな画面に四天王寺の建物や人物が細かく丁寧に描かれています。

チラシ裏面に使われている《だいがく》昭和時代 は、
行根神社の神事だそう。柔らかな色調が上品。


第5章 新たな時代を拓く女性たち

この章、撮影可!!
島成園や木谷千種らに影響を受けて、多くの女性画家が活躍したんですね。

「島成園と浪華の女性画家」展(2006年)の開催から17年。作品の発掘や調査研究の深化に多大なご協力を得て、本展では50名を超える近代大阪の女性日本画家の活動を、約150点もの作品と関連資料によって紹介します。(チラシ裏面の文より)

そんな調査研究の成果がまとめられた図録、欲しかった! (未練がましい)
図録で確認しようと思ってたので、
せっかく写真撮ったのに、作者とタイトルがわからない(T.T)

多分、金澤成峰《哀しみ》大正後期-昭和前期 だと思う
(ネットで確認できました!)
2024-2-24-(18).jpg
白無垢に赤い着物を抱え、髪には折れた矢が刺さっています。
戦で恋人か婚約者を失ったのか。


吉岡美枝《樋口一葉》昭和17年(1942)
2024-2-24-(19).jpg
鏑木清方が樋口一葉を描いた絵に似てるな、
あの絵どこで見たんだっけ? と探したら、
東京藝術大学のコレクションから、女性像に注目した
名古屋市美術館「麗しきおもかげ」展でした
https://shizukozb.blog.ss-blog.jp/2016-04-24
Kiyokata-Ichiyo.jpg
キャプションの解説にも「清方作品を参考にした可能性が高い」と。
でも吉岡美枝の一葉はちゃんと机に向かってます!


ガラスの映り込みでうまく撮影で来てませんが
三露千鈴《殉教者の娘》大正15年(1926)
2024-2-24-(20).jpg
たおやかで上品な女性の絵
「八千草会」で学んだ三露千鈴は、わずか22歳で亡くなってしまったと!
チラシ裏面左下の《化粧》大正後期 も三露千鈴の絵


西口喜代子《淀殿》大正後期-昭和前期
2024-2-24-(21).jpg
「ジャパン・ビューティー」展で見た
木谷千草《化粧》に似てるなって見たんですが、
ネット見てたら木谷千草《化粧》は前期に展示されていたみたいですね。
KitaniChigusa.jpg
西口喜代子《淀殿》も完成度が高くて素敵!
「八千草会」で学んだ人らしいですが、
これだけの絵を描いた人のことが、よくわかっていないとか。


橋本花乃《七夕》昭和5-6年頃
2024-2-24-(22).jpg
七夕の飾りつけをするおかっぱ頭の少女たち。
それぞれの着物の柄も細かく描かれています。


鳥居道枝《少女像》大正9年頃
2024-2-24-(23).jpg
伝統的な美人画や日本画からはみ出してしまうような
肉体を感じさせる立体的な表現! 少女の顔もいいなぁ!


図録が買えなかったのが残念だけど、(まだ言う(^^;
見に行けてよかった展覧会でした。
(お正月2日からやってたんだ‥‥知ってたらww)

この日、大阪中之島美術館では「モネ 連作の情景」展もやってて、
できたらそちらも見たいと思ってたんですが、
すごい行列で諦めました。

「女性画家たちの大阪」展は、そこそこ混んでたけど、
まぁストレスなく見られて良かったです。

そんなことも含めて、この展覧会以外のことは次の記事で――

大阪中之島美術館: https://nakka-art.jp/

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松坂屋美術館「西田俊英展」 [美術]

2月22日(木)、松坂屋美術館へ行きました。

「西田俊英 展
 不死鳥-前代未聞のスケールで描く巨大作」
NishidaShunei-(1).jpg

このチラシを見るまで、西田俊英という画家の
名前も知りませんでした。

2023年10月29日の日曜美術館で、
“描く”という祈り 日本画家・西田俊英
https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/GJKXJ33MKW/

が放送されたそうですが‥‥
私、日曜美術館は見てる(リアルタイムで見れない時は
録画で見るようにしているハズ)なんだけど‥‥

この展覧会を見てきてから、2月25日に再放送された
番組を見て、西田俊英氏が、屋久島の現生林に分け入り、
一晩、巨樹と対峙してスケッチする様子に、
すごいなーと感動しました。


そんなことを知らなくても、チラシの絵の
大樹の壮大なスケールと繊細な描写が素敵だなぁと。

NishidaShunei-(2).jpg
 日本美術院同人、日本芸術院会員である西田俊英は(1953- )、2023年武蔵野美術大学退任記念展として開催された展覧会で、2022年から約1年間、屋久島に滞在して描いた巨大日本画《不死鳥》を発表しました。その時点で第2章までの約40mであった本作は、最終的には、6章構成の全長70mにもなる前代未聞の大作とななります。
西田が世界自然遺産として知られる屋久島に魅了されたのは、その豊かな原生林に象徴されるように、森林が人間にとってかけがえのない存在で、その貴重な自然、そしてそこに棲む生命の営みに、画家が強く共感したからです。その稀有な自然を見つめることで「人間と自然の共生」「生命の循環」をテーマにした壮大な物語を紡ぎだしました。
本展では、その後も新たなインスピレーションを交えて、ライフワークとして取り組む本作をさらに進化したかたちで一挙公開いたします。

(チラシ裏面の文)

松坂屋美術館は松坂屋名古屋店 南館7階にあります。
2024-2-22-(2).jpg

入館料は一般800円でしたが、ここに来る前、
名古屋駅の金券ショップのぞいたら、
招待券が500円で出てたのでゲット!

展示室内は撮影禁止

まずは第1会場へ。屋久島に滞在して描いた
《不死鳥》

高さも結構ある(205.0cm)けど、とにかく長い!!
展示されている壁が曲がっていて、絵全体を見渡すことが
できません!

<第一章 生命の根源>
屋久島の原生林に降る雨が川となって流れます
巨大な絵なのに、描写はすごく繊細で、
あちこち描かれた蛙やカニ、蝶やヘビがとてもリアル
そして闇の中を幻想的な不死鳥が飛び立ちます


<第二章 太古からの森>
水鏡のような淵に映る木には猿たちが遊び、鹿もいます
そして森の妖精も!
NishidaShunei-(4).jpg
(図録より)

そしてチラシ表面に使われている
朝の光が森に差し込んでくるシーン!
ここ、すごく感動した!!
絵から神聖な光が降り注いでくるみたい

そして夜、満天の星のきらめきと、
地面にも無数のきらめき。

日曜美術館でこのシーンを描いている様子を
放映してましたが、細かく地面の根や葉を描いた上に
黒い絵の具で塗りつぶしていったりと、まぁなんと
手がかかっているんだ! と。

星も描いてから塗りつぶし、こすって出してましたね。
NishidaShunei-(5).jpg

<第三章 森の慟哭>
斧を手にした不気味な妖怪が描かれています

そして、大勢の人間が木を切ろうと進んでいるところが
鉛筆の輪郭で描かれていました。

この《不死鳥》はまだ制作途中で、この後、
<第四章 彷徨う精霊たち>
<第五章 森の再生・命のバトンタッチ>
<最終章 森と人のユートピア> の全6章で構成され、
完成すれば全長90mとなるそう。(図録より)

本展では第三章の一部まで、48mが展示されています。

屋久島の森で描いたスケッチも展示されていました
まぁよくここまで描き込んだもんだ‥‥と。
紙の折り目も気にせずに描いているところに、
現場感?みたいな迫力を感じてしまった。


第2会場では、若い頃の作品も展示されていました

1981年に制作された《宙》
府中の大國魂神社参道の雷に打たれた大欅。時間だけは豊富にあった20代。
 息苦しくなるほどの執拗な描写が自分の未熟な技量を補うものだと信じて描いていた。
」(絵に添えられたコメント)
屋久島の巨樹に通じるような巨木の絵

インドの女性の強いまなざしが印象的な
《水汲みのマヤ》1999年
NishidaShunei-(6).jpg
夜に白く輝く端正なタージ・マハルの絵、素敵!
《星夜燦々》2001年


2頭の聖牛を師の奥村土牛先生と塩出英雄先生に見立てた。
 高潔で温厚だったお二人の人柄を偲ばせる安寧の地に座り込む仔牛は、私自身を象徴する。
」という、
《聖宿》2004年

夜の桜が窓に広がる室内の男とボルゾイ犬の絵
《月窓》2014年
ちょっと冷たい(端正とも言う)装飾的な美しさ‥‥私好きだなぁ!

図録購入 880円
NishidaShunei-(3).jpg
この展覧会、松坂屋美術館で3月3日(日)まで開催された後、

茨城県天心記念五浦美術館で、
2024年4月20日(土)~6月23日(日) に巡回します。

全て完成した《不死鳥》は、いつ見られるかな?
楽しみです。

松坂屋美術館: https://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/museum/
西田俊英公式HP: http://nishida-shunei.com/

Eテレ日曜美術館「“描く”という祈り 日本画家・西田俊英」
3月3日(日)午後8:00~8:45 に再放送されます。

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展覧会鑑賞後、松坂屋美術館の1階上にある
ハーブスでランチいただきました。

ここのランチ、お値打ちだって聞いてたんですけど、
いつも時間に間に合わないんですよね(AM11:00~PM3:00)

今回初めて間に合いました。(かなり待ったけど)
まずはサラダ
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そしてパスタ ベーコンとほうれん草のパスタを選びました。
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本日のハーフサイズケーキ ティラミスを選びました
ドリンクはレモンティーを。
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ここのケーキ、ケーキ好きで大食いな私でも、
ハーフサイズで十分ですよね!

これで2,100円 満足ですー(^^)

ウインドウのディスプレイとガラスの映り込みが面白いなー
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もう桜が咲いてる!
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「オオカンザクラ」だそう
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ナディアパーク(国際デザインセンター)のアトリウムでは、
大同大学 情報デザイン学科 3Dデザイン分野の
卒業制作展が開催されていました。
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