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滝沢秀明の「雪之丞変化」

今日もパートは2時半でアガリだったので、夜は簡単に鍋にしてくつろいでいた。
テレビは何がいいかなーと迷ったが、とりあえずNHKにして
(他局だと、うるさいと腹が立つことがあるので、私はわりとこの公共放送が好きだ)
「ダーウィンが来た!」をかけていた。そうしたら、それが終わって、
「雪之丞メイキングスペシャル」が始まり、何気なく見たら
主演の滝沢秀明の美しさにビックリ。おお!!これは私好み!!と、
「ガイアの夜明け」が見たいという息子を別のテレビに行かせて
(今はチャンネル争いをしなくていいからいい)テレビにかじりついた。

「雪之丞変化」というと、かの長谷川一夫が主演した映画が有名だ。
戦前の林長ニ時代と、1963年に市川崑監督でリメイクされたものがある。
(どちらも私は見ていないが)

父母の敵討ちという、いかにも時代劇のベタな物語だが、
主人公が美しい女形という設定は、主演の二枚目スター、それもかなり女性的な
美貌を必要とする。そして、歌舞伎もこなさなければならないし、
盗賊・闇太郎との二役ということで、男としての魅力も見せねばならない。
いわば、これは主演のスターを見るドラマであろう。
その点、滝沢秀明はとにかくきれいで、私のツボにしっかりハマった。

芸能界に疎い私は、滝沢秀明についてNHKの大河ドラマ「義経」の主演をした
ことくらいしか知らないのだけど、とにかく私好みの美貌です。

そして、敵の娘・浪路役の戸田恵梨香もとても初々しい美しさで良かった。
まぁ、何で一目見ただけであんなに恋に落ちるの?雪之丞のどこに惚れたの?
なんでそこまで積極的になれるのかなぁ、とか、現代的感覚から言えば、
突っ込みたいところは多々あるのだけど、これは時代劇の「お約束」だと思えば‥‥

そして、ストーリーも、登場人物は結構多いのだけど、
剣術の師範とか、雪之丞にちょっかいを出してくるお初とか、
それぞれエピソードが中途半端というか、つながってなくて、
これは、長い原作を短い(NHKだから1時間45分キッチリあるのだが)ドラマに
したために起きることだろうけど、それぞれの人物像がよくわからないところもある。
まー、主役さえキッチリ見せてくれれば、私にはそれでいいというか。

雪之丞は歌舞伎の女形ということで、長谷川一夫などは下地があるからいいが、
滝沢秀明は今まで歌舞伎とは全く関わりがなかったわけで、歌舞伎のシーンを
こなすのは、かなり稽古を必要として大変だったのではないかと思うが、
(歌舞伎通が見れば、文句もあるかもしれないが)美しくキマっていたのではと思う。

演目がいい。「忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)」
私は歌舞伎の世界を扱ったマンガ森川久美の「宵ひ闇つづれ」で知った。
(昭和54年 ララ6月号掲載)

平将門の娘・滝夜叉姫が父の恨みを晴らすため謀反を企て、討伐にやってきた
大宅太郎光圀を誑かそうと偽りの恋を仕掛けるというのは、雪之丞の物語とリンクする。
現代でも滝夜叉姫の登場には差し金につけたろうそくが使われるそうだが、
照明器具もなかった江戸時代の歌舞伎小屋の雰囲気がよくわかる。

歌舞伎に女形に、滝沢秀明の美しさと、非常に私好みのものが揃った時代劇でした。


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