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愛知県美術館「棟方志功」展 [美術]

8月21日(日)、名古屋市美術館のレンブラント展を見た後、
愛知県美術館へ行きました。
「棟方志功 祈りと旅」展をやっています。(会期:7月9日(土)~9月4日(日))
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この期間「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」の予定だったんですが、
東日本大震災の影響で取り止めになり、替わりに

「東北復興支援特別企画」として開催されたのが、この、
東北出身の作家・棟方志功の展覧会です。

正直、今さら棟方志功‥‥って気はありました。
もちろん、あの素朴なパワーあふれる作品は大好きですが。
棟方志功の作品は棟方志功だってスグわかりますね。
棟方志功を描いたドラマや、記録映画なども昔見ましたが、
版木に覆いかぶさるようにして制作する姿がとても印象的でした。

でも、せっかく名古屋まで行くのだから、レンブラント展だけではもったいない、
この間行った名古屋ボストン美術館「ジム・ダイン」展のチケットで100円引きに
なるってのもおケチな私には効きましたし、
(100円引きはチラシについていたり、愛知県美術館のサイトにもあるし、
 ドニチエコキップでも割引になります。但し割引の併用はできません)
18時まで開館しているってのが大きかったですね。
MunakataShiko2.jpg
やっぱりスゴいのが、全長26メートルに及ぶ《大世界の柵》!
愛知県美術館の大きな展示室ならではの迫力です。
左側の《坤(こん)》は1963年、倉敷国際ホテルオープンのために制作され、
右側の《乾(けん)》は1969年に《坤》の版木の裏に彫られたとのこと。

展示作品の数もすごいです。
中には晩年に描いた油彩画の《太陽花シリーズ》
―「わだばゴッホになる」と独学で画家を志した棟方らしく、
 ゴッホの「ひまわり」を連想させます―などもあって興味深いです。

谷崎潤一郎の小説「鍵」の挿絵の版画を並べた屏風もありました。
この小説、かなりキワドイんですよね。棟方志功の挿絵じゃなかったら、
単なるポルノになりそうな‥‥
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昔買ってかなりドキドキしながら読んだ中公文庫の「鍵」
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愛知県美術館の所蔵作品展示では、
ロートレックの大きなポスター(版画)が興味深かったです。

そして現代美術では
庄司達《白い布による空間'68-2》

糸で吊られた白い布‥‥前回、愛知県美術館へ来た時に見た
大西康明《体積の裏側》というインスタレーションを思い出しました。
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2011-03-27
庄司達‥‥私は知りませんでしたが、意外と古い作品ですね。
印象的でした。

愛知県美術館の所蔵作品で私の大好きな
グスタフ・クリムト《人生は闘いなり(黄金の騎士)》と
ポール・デルヴォー《こだま(あるいは「街路の神秘)》は、
展示室7で会えました。

美術館の楽しみの一つが、ミュージアムショップですが、
今回は、棟方志功展のポストカードなどに加え、
宮城県美術館のこんなグッズがあったので、たまらず購入!
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長谷川潾二郎(はせがわ りんじろう)《猫》の一筆箋 450円
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中の絵柄は2パターン!
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猫好きにはたまりません!チャリティーにもなるそうですし。
《猫》は宮城県美術館の所蔵作品なんですか、いつか行ってみたいなぁ。

愛知県美術館のサイト: http://www-art.aac.pref.aichi.jp/
愛知県美術館公式ブログ: 学芸員の方が色々な情報を書いておられて興味深いです。
http://blog.aac.pref.aichi.jp/art/
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