SSブログ

松坂屋美術館「川合玉堂展」 [美術]

9月11日(日)、友人と名古屋の松坂屋美術館の川合玉堂展へ行きました。

川合玉堂 近代日本画を代表する作家
明治6年(1873年)に愛知県一宮市(現在)で生まれ、岐阜で育ちました。
そのせいなのか、岐阜県美術館には川合玉堂の絵が結構あって、私は、
所蔵作品展で見る度(展示替えがあって、2,3点くらいずつしか展示されないので、
好きな絵でもなかなか見ることができないんです)に、
すごいなぁ、上手いなぁーと感歎していたんです。
KawaiGyokudo1.jpg
このチラシの絵《日光裏見瀧》も岐阜県美術館蔵

なので「松坂屋創業四〇〇周年・松坂屋美術館開館二〇周年記念」と
銘打たれたこの川合玉堂展、玉堂の作品が年代順に見られると楽しみだったんです。

たしかに川合玉堂良かったです。でもねー、見終わっての私の感想は、

なんで岐阜県美術館、もっといい川合玉堂の絵を貸さないの?
(どーせ今、リニューアルのために休館中でしょうが!)

岐阜県美術館所蔵の川合玉堂の作品、私のベストは
(岐阜県美術館の所蔵作品の中でもベストだと思う)
1.《老松蒼鷹》
2.《深林宿雪》
3.《藤》

このうちの2つくらい貸してもよかったんじゃない?

展覧会の企画の人と好みが違うのかなぁ?
チラシに使われた《日光裏見瀧》は、穏やかな色彩の上品な絵でいいけど、
ちょっと私の好みとは違うんですよね。

KawaiGyokudo2.jpg
チラシ裏面の絵もそれぞれいいです(この中では私は、
 中段左の《朝もや》、下段中の《嶋之春》が好き)が、

私は、最初に展示してあった明治24年(1891年)の《老松図》
――金地に黒々とした墨の勢いがすごい。
《陶淵明之図》は流麗な筆の線が上手いなーって感心しました。

あれ?私は玉堂の墨の線が好きなのかな?

解説で、山水画を描いていた玉堂が風景画へと至った記念的作品とあった
(図録を買っていないのでうろ覚えです)
《二日月》は、川靄の表現などさすがだなって。

玉堂は、円山四条派と狩野派を融合し、日本画壇において新たな境地を開拓したとされるそうですね。

KawaiGyokudo-ticket.jpg
チケットに使われている《彩雨》
玉堂の代表作の一つともされているだけあっていいですね。
しっとりと穏やかな日本の風景の美しさが伝わってきます。

戦後の作品はちょっと筆の荒さが気になったのがありました。

ま、私の悪い癖で、あまり展覧会に期待しすぎて拍子抜けしちゃったのもあるでしょうね。
すごい近代日本画の大家だったことは確かです。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました