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VARIA ナゴヤアートフェア2011 [美術]

9月11日(日)、松坂屋美術館で「川合玉堂展」を見てから、
すぐ上の階(松坂屋南館8階)のマツザカヤホールでやっていた
VARIA ナゴヤアートフェア2011を見ました。
VARIA-1.jpg
船越桂のドローイングが載った新聞広告など見て、
なんだか面白そう、せっかく松坂屋美術館まで行くのなら
ついでに見ようと思ってたんですが、
入場料800円かかるのにはちょっと迷いました。
でも入って良かったです。川合玉堂展より面白かった。

東京、大阪、名古屋の24のギャラリーが、それぞれのブースで
新人からベテランまで、様々な作家の作品を展示しています。
VARIA-2.jpg
画廊って、あまり入ったことないですねぇ。
デパートの美術画廊は、ついでに見たりしてますが。
ふかふかのじゅうたんに豪華な花が飾られていて、
大家の版画などを売っているというイメージがあったんですが、
このアートフェア、なんか美術の最先端をつくるという
熱気のようなものが感じられて面白かったです。

美術品に値段がついているって、なかなか興味深いです。
奈良美智の作品はさすが、他の作品と一桁(二桁?)違いましたね。
三沢厚彦の木彫の白猫は、え?私でも知ってるこの人の、
これだけの作品がこの値段で買えるなら意外と安いんじゃない?って。

会場入口すぐの名古屋市瑞穂区にあるというGALLERY APAさんのブースは、
愛知県在住の15人の作家を紹介していましたが、面白かった!
画廊のスタッフの熱気が感じられました。作家の方もいらしてました。

松岡徹のちょっと不気味で不思議な人体の立体が印象的で魅力でした。
(独身貴族の頃なら、勢いで買っちゃったかも?)

小学校の玉入れを描いたカワイイ絵などを展示していた加藤雅也さん
後で友人とも話したんですが、いくら新人とは言え、
タブローに8,000円台の値段をつけてはダメじゃない?
あまり安いと、美術品の値打ちまで下がって見えちゃうよ、って。

展示してあった作品の中では、長沢明の絵が気に入りました。
この方、私は初めて知りましたが、伝統的な日本の装飾性と現代性が合わさって、
すごく私の好みです。もちろん買えはしませんが、この人の絵は、
コンクリート打ちっぱなしのようなモダンな空間にも、
伝統的な和風の空間にも合うような気がします。

14時から名古屋ボストン美術館館長 馬場駿吉氏の講演があるとのことで、
せっかくだし聞いていくことにしました。
(イスに座りたかったというのも理由のひとつ)

演題は「至近距離の美術―コレクションのすすめ―」
あ、名古屋ボストン美術館で「駒井哲郎銅版画展」を見たことがあったけど、
館長のコレクションだということで、俳句とあわせて展示してあるのが
印象的だった。その時のことはこちら:
http://shizukozb.blog.so-net.ne.jp/2008-06-06

お医者様だったというのは初めて知りました。
専門は耳鼻咽喉科で、耳の成形手術を500例ほどやったとか、
なので、三木富雄の耳の彫刻作品もコレクションの一つとかで、
実際に持って見せてくださいました。

考えれば、美術家が活動できるのは画廊やコレクターがいるからなんですよね。
美術品を「買う」ということは、美術に対して別の角度からの
視点ができるかもしれませんね。
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GALLERY APA

しーちゃんさん、この度はVARIAにお立ち寄りくださりありがとうございました。そして、APAのブースも見ていただきありがとうございました。
地元の作家を15名も紹介してしまい、盛りだくさんな内容になってしまいましたが、とてもAPAとしても、作家としても有意義なフェアでした。APAは、まだまだ今後も精進していきます。是非、ギャラリーにも遊びにいらしてください。お待ちしております!!
ありがとうございました!!
GALLERY APA 渡邊見美
by GALLERY APA (2011-09-16 09:27) 

しーちゃん

GALLERY APAの渡邊さん、コメントありがとうございます。VARIAの中でAPAさんのブースが一番熱気があって面白かったです。松岡徹さんのちょっと不気味な立体いいですね。名古屋にこんなギャラリーがあるなんて驚きです。行ってみたいですが、お金もないのに勢いで買っちゃったりしそうでコワイ(^^;)
by しーちゃん (2011-09-22 03:12) 

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